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銀の鳥籠Ⅰ ルイ&サクヤ編
137 憶測
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「サクヤはいるだけで便利なんだな」
おい! 担任のその言い方もどうかと思うんだけど!
「……じゃあ、話せるかもね」
リッカはやっぱり眠そうだよな。で、話せるって?
「どう言うことなの?」
「命を絶ったのは分かってるんだけど、理由が曖昧。まあ、あの人絡みなのは間違いないと思うけど」
どこまでいっても、あいつなのかよ……。マジ勘弁だ。
「ただね。鍵の解除は一族の長老がするんだよね。長老はマスターキーだからさ」
マスターキー、ってなんだよ。そいつがいたら、全部の扉が開け放題なのか?
「サクヤはなに、グルグルしてるの? マスターキーは全ての鍵の魔法使いの役目を、解除できる人だよ」
リッカが一つ欠伸をして、面倒臭そうに事実を口にする。一般的なマスターキーと意味が違うのか。それは良かった。
「説明は?」
「俺がするけどさ。ルイとサクヤにも来てもらわないと、納得してもらえない」
つまり、解除するのに、それなりの理由と対処できるかどうかを問われるってことか。当たり前だけどさ。
「卵の魔法使いが命を絶ったってことは、それなりの何かがあったってことだよね?」
ルイがリッカに問い掛けた。
「だから、理由は分かんないってさっき言ったよ」
「聞いたけど、魔法使いの人口が減ることを分かっていたはずだって、私は言いたいんだけど」
「どうかな? あの館を鍵付きで封印した祖先は、とりあえず、魂だけの存在でも、気が触れてて知りようがなかったって言ってたらしいよ」
もしだ。あいつ絡みなら、考えられるのは、その卵はその、卵の魔法使いが作ったってことだ。で、気が触れたってことは、もしかして、なにかをしたのか? でもよ。ルイほどでなくても、副会長も破壊の魔力しか持っていない。二人だけが特別じゃないはずだし、どちらかに偏った魔力を持つ魔法使いは偶然が重なって孵化するだろう。
「サクヤ?」
「あのよ。あんまり頭の良くないオレが言っても説得力はないと思うんだけどさ」
「なに?」
「あいつ絡みで、卵の魔法使いが命を絶った。考えられるのは卵を操作して、特定の魔力を強くするってことだと思うんだよな」
「それって?」
「つまり、好奇心に負けて、実験したんじゃねぇの? 普通はさ、破壊と癒しの魔力を持ってるのが普通なんだろう? オレとルイ、それと副会長はある意味、特殊だってことだ」
オレの言葉にみんなが頷いてくれた。
「コウガもサクヤと同じように放出、吸収タイプの魔法使いだけど、どちらの魔力も持ってるよね?」
ルイの問い掛けに、コウガは頷いた。
「癒しの魔力だけの魔法使いは、後にも先にもサクヤだけじゃない?」
「それにさ。オレとルイは、まあ、かなり特殊だけど、副会長は偶然の結果だろう? 何かをできるだけの知識を、今の代わりの魔法使いは持ってねぇだろうし」
もしだ。操作した上であいつが必要以上に強い破壊の魔力を持って誕生したなら、今までの考えを改めないといけねぇってことだ。オレの祖先が見たのは未来だけで、過去にまで目を向けてはいない。だから、今のオレ達が困らないように対処してくれてたんだ。じゃあ、本当の意味での根元があいつだけのものではなかったとしたら、大変なことだよな。
「それが事実なら、とんでもない犯罪だぞ」
「そいつは破壊の魔力がもたらす、本当の危険に気がついてなかったってことだよな? 裏を返せば、そいつが行った行為が、破壊の魔力の危険性を露呈させたってことだろう?」
ある一定の強さを超えた破壊の魔力が人格を破壊する事実を、当時の魔法使いは知らなかったんじゃねぇの? だから、あいつは野放しにされたんだ。
おい! 担任のその言い方もどうかと思うんだけど!
「……じゃあ、話せるかもね」
リッカはやっぱり眠そうだよな。で、話せるって?
「どう言うことなの?」
「命を絶ったのは分かってるんだけど、理由が曖昧。まあ、あの人絡みなのは間違いないと思うけど」
どこまでいっても、あいつなのかよ……。マジ勘弁だ。
「ただね。鍵の解除は一族の長老がするんだよね。長老はマスターキーだからさ」
マスターキー、ってなんだよ。そいつがいたら、全部の扉が開け放題なのか?
「サクヤはなに、グルグルしてるの? マスターキーは全ての鍵の魔法使いの役目を、解除できる人だよ」
リッカが一つ欠伸をして、面倒臭そうに事実を口にする。一般的なマスターキーと意味が違うのか。それは良かった。
「説明は?」
「俺がするけどさ。ルイとサクヤにも来てもらわないと、納得してもらえない」
つまり、解除するのに、それなりの理由と対処できるかどうかを問われるってことか。当たり前だけどさ。
「卵の魔法使いが命を絶ったってことは、それなりの何かがあったってことだよね?」
ルイがリッカに問い掛けた。
「だから、理由は分かんないってさっき言ったよ」
「聞いたけど、魔法使いの人口が減ることを分かっていたはずだって、私は言いたいんだけど」
「どうかな? あの館を鍵付きで封印した祖先は、とりあえず、魂だけの存在でも、気が触れてて知りようがなかったって言ってたらしいよ」
もしだ。あいつ絡みなら、考えられるのは、その卵はその、卵の魔法使いが作ったってことだ。で、気が触れたってことは、もしかして、なにかをしたのか? でもよ。ルイほどでなくても、副会長も破壊の魔力しか持っていない。二人だけが特別じゃないはずだし、どちらかに偏った魔力を持つ魔法使いは偶然が重なって孵化するだろう。
「サクヤ?」
「あのよ。あんまり頭の良くないオレが言っても説得力はないと思うんだけどさ」
「なに?」
「あいつ絡みで、卵の魔法使いが命を絶った。考えられるのは卵を操作して、特定の魔力を強くするってことだと思うんだよな」
「それって?」
「つまり、好奇心に負けて、実験したんじゃねぇの? 普通はさ、破壊と癒しの魔力を持ってるのが普通なんだろう? オレとルイ、それと副会長はある意味、特殊だってことだ」
オレの言葉にみんなが頷いてくれた。
「コウガもサクヤと同じように放出、吸収タイプの魔法使いだけど、どちらの魔力も持ってるよね?」
ルイの問い掛けに、コウガは頷いた。
「癒しの魔力だけの魔法使いは、後にも先にもサクヤだけじゃない?」
「それにさ。オレとルイは、まあ、かなり特殊だけど、副会長は偶然の結果だろう? 何かをできるだけの知識を、今の代わりの魔法使いは持ってねぇだろうし」
もしだ。操作した上であいつが必要以上に強い破壊の魔力を持って誕生したなら、今までの考えを改めないといけねぇってことだ。オレの祖先が見たのは未来だけで、過去にまで目を向けてはいない。だから、今のオレ達が困らないように対処してくれてたんだ。じゃあ、本当の意味での根元があいつだけのものではなかったとしたら、大変なことだよな。
「それが事実なら、とんでもない犯罪だぞ」
「そいつは破壊の魔力がもたらす、本当の危険に気がついてなかったってことだよな? 裏を返せば、そいつが行った行為が、破壊の魔力の危険性を露呈させたってことだろう?」
ある一定の強さを超えた破壊の魔力が人格を破壊する事実を、当時の魔法使いは知らなかったんじゃねぇの? だから、あいつは野放しにされたんだ。
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