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銀の鳥籠Ⅰ ルイ&サクヤ編
179 堂々巡り
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周りが若干、緊張しているのに対し、オレとユエはのほほんと成り行きを見守る。
「委員長の親的に、風紀委員長は歓迎されるのか?」
「どうかな? 跡取りってことはさ、少なくとも後継者は必要だと思うんだ」
「それはさ、風紀委員長のうちの方もだよな?」
「だと思うけど。ただ、副委員長が従兄弟で、兄弟感覚ならうまくいくかも」
「結局、本人次第かよ?」
「じゃないの。後のことは後で考えればいいんだし。相手がいるいないかが実は重要だしさ」
セイトの親は循環相手を望んでるってことは、相手が現れたことは良いことなんだろう。問題は相手にあるんだろうけどな。
「拒絶する理由が家業なら、言えるはずだ」
「なんとなく、言ったが最後な気がする!」
互いに杖を相手に突き付ける。この体勢って……?
「決闘でもする気なの?」
ルイが呆れたように二人に問い掛けた。
「する気はないが、後に引けない」
「それはこっちもだ」
これって、いつまでも解決しないんじゃね? で、不思議なのが教師達が完全に傍観してるってことだ。そうそう、オレ、三年間で初めて女性教師を見たんだよ。やっぱり、いたんだな。いないとは思ってなかったけど、見たことないと実感できないしさ。
「うーん。これ、二進も三進もいかないんじゃねぇの?」
どうせさ、副会長と一緒で、断ることはありえねぇんだろう? ならさ、強引にくっつけちゃえば良いんじゃね?
「あのさ。ドレスってねぇの?」
振り返ってそう言ったオレにユエが驚いたように目を見開いた。そこにいたのはコウガだ。
「どうして?」
「オレとユエにメイクしたプロはまだいるんだろ? 後はドレスがあれば良いんだしさ」
「何考えてるの?」
大体さ、特Aの奴等って、断ることを前提に言わねぇじゃん。もう少しで卒業だし、ここでくっついた方がどのみち、いろんな意味で良いんじゃね?
「委員長は断ったけどさ。どうせ、断ること前提で話してねぇだろう?」
「なぜそう思うの?」
「ルイにしろ副会長にしろ、断られるの前提じゃなくてさ、強引に推し進めた挙句、無理矢理納得させてたじゃん。風紀委員長だってそうだろう? なんせ、ルイの周りにいたんだしさ」
ルイの周りにいる奴って、大抵強引なんだって。
「それとドレスが繋がらないけど?」
ルイが困惑気に問い掛けてきた。あれ? オレ達の話、聞いてたのかよ?
「要はさ。風紀委員長が公衆の面前で宣言したってことだよな。ユエの時と一緒じゃん。まあ、こっちは全校生徒と教師の前だけどさ」
オレの場合はルイが求愛したってんで、速攻広まったんだけどな。
「混乱した挙句、素直になれねぇんだろう? ショック療法?」
「セイト的にいらないショック療法だと思うけど?」
ユエが呆れ気味だな。
「じゃあさ。これ、いつまで睨み合う気だよ? 周りは囲まれてるし、解決しない限り動けねぇんじゃね?」
問題はそこだよ。教師達が傍観しているのは外野がやたらめったら多いからだ。ここで教師が出てきて収拾するかって言ったら、絶対無理だ。しかも、生徒会会長と副会長が杖を片手に持ってる。破壊の魔力に傾倒していて、今回の結婚式の主役二人。まあ、オレとユエは完全に観客になってるけど。
「今日は無礼講なんだろう? じゃあ、無礼講に合う解決をした方が良いじゃん。目の前の二人に関しては、オレ達みたいに書類による決定じゃないし。ここを乗り切って、二人で顔突き合わせて話し合った方が断然有意義」
イベントはイベントらしくだ。たとえ、本人達にしたら不本意でも、楽しい方が殺伐としているより断然マシだ。
「サクヤも面白いこと言うね」
コウガはそう言うと杖を出して微笑む。リッカとルイと副会長の四人で頷き合って、目の前の二人に杖を振った。
「委員長の親的に、風紀委員長は歓迎されるのか?」
「どうかな? 跡取りってことはさ、少なくとも後継者は必要だと思うんだ」
「それはさ、風紀委員長のうちの方もだよな?」
「だと思うけど。ただ、副委員長が従兄弟で、兄弟感覚ならうまくいくかも」
「結局、本人次第かよ?」
「じゃないの。後のことは後で考えればいいんだし。相手がいるいないかが実は重要だしさ」
セイトの親は循環相手を望んでるってことは、相手が現れたことは良いことなんだろう。問題は相手にあるんだろうけどな。
「拒絶する理由が家業なら、言えるはずだ」
「なんとなく、言ったが最後な気がする!」
互いに杖を相手に突き付ける。この体勢って……?
「決闘でもする気なの?」
ルイが呆れたように二人に問い掛けた。
「する気はないが、後に引けない」
「それはこっちもだ」
これって、いつまでも解決しないんじゃね? で、不思議なのが教師達が完全に傍観してるってことだ。そうそう、オレ、三年間で初めて女性教師を見たんだよ。やっぱり、いたんだな。いないとは思ってなかったけど、見たことないと実感できないしさ。
「うーん。これ、二進も三進もいかないんじゃねぇの?」
どうせさ、副会長と一緒で、断ることはありえねぇんだろう? ならさ、強引にくっつけちゃえば良いんじゃね?
「あのさ。ドレスってねぇの?」
振り返ってそう言ったオレにユエが驚いたように目を見開いた。そこにいたのはコウガだ。
「どうして?」
「オレとユエにメイクしたプロはまだいるんだろ? 後はドレスがあれば良いんだしさ」
「何考えてるの?」
大体さ、特Aの奴等って、断ることを前提に言わねぇじゃん。もう少しで卒業だし、ここでくっついた方がどのみち、いろんな意味で良いんじゃね?
「委員長は断ったけどさ。どうせ、断ること前提で話してねぇだろう?」
「なぜそう思うの?」
「ルイにしろ副会長にしろ、断られるの前提じゃなくてさ、強引に推し進めた挙句、無理矢理納得させてたじゃん。風紀委員長だってそうだろう? なんせ、ルイの周りにいたんだしさ」
ルイの周りにいる奴って、大抵強引なんだって。
「それとドレスが繋がらないけど?」
ルイが困惑気に問い掛けてきた。あれ? オレ達の話、聞いてたのかよ?
「要はさ。風紀委員長が公衆の面前で宣言したってことだよな。ユエの時と一緒じゃん。まあ、こっちは全校生徒と教師の前だけどさ」
オレの場合はルイが求愛したってんで、速攻広まったんだけどな。
「混乱した挙句、素直になれねぇんだろう? ショック療法?」
「セイト的にいらないショック療法だと思うけど?」
ユエが呆れ気味だな。
「じゃあさ。これ、いつまで睨み合う気だよ? 周りは囲まれてるし、解決しない限り動けねぇんじゃね?」
問題はそこだよ。教師達が傍観しているのは外野がやたらめったら多いからだ。ここで教師が出てきて収拾するかって言ったら、絶対無理だ。しかも、生徒会会長と副会長が杖を片手に持ってる。破壊の魔力に傾倒していて、今回の結婚式の主役二人。まあ、オレとユエは完全に観客になってるけど。
「今日は無礼講なんだろう? じゃあ、無礼講に合う解決をした方が良いじゃん。目の前の二人に関しては、オレ達みたいに書類による決定じゃないし。ここを乗り切って、二人で顔突き合わせて話し合った方が断然有意義」
イベントはイベントらしくだ。たとえ、本人達にしたら不本意でも、楽しい方が殺伐としているより断然マシだ。
「サクヤも面白いこと言うね」
コウガはそう言うと杖を出して微笑む。リッカとルイと副会長の四人で頷き合って、目の前の二人に杖を振った。
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