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銀の鳥籠Ⅰ ルイ&サクヤ編
178 親の職業は?
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セイト、息してんのか? ジーッと四人で二人を凝視してたんだけどさ。よくよく周りを見たら、会場全体が静まり返ってた。
「トウヤもいきなりだね」
ルイが沈黙を破ってそんなことを言った。
「授業中に乱入してサクヤを奪っていったやつに言われたくない」
「サクヤは争奪戦になるって分かってたからね。先手必勝でしょう」
争奪戦って。
「それに、ユエの幼馴染みはクラス委員長でしょう? 認識なかったの?」
「クラス委員長と会うときは、もれなく全校のクラス委員長だ。一人と会うことなんてない」
そう言うことかよ。そうだよな。ユエもオレといたからだって、文句言ってたもんな。
「セイト?」
ユエが伺うようにセイトの名前を呼ぶ。反応しないのはなんでだ? 何回か呼びかけて、ようやく反応したセイト。風紀委員長から勢いよく離れる。
「丁重にお断りします!」
周りが騒然となる。そうだよな。風紀委員長は特Aの中じゃ魔力が強い方だし。ルイと面識あるし。その、風紀委員長をきっぱり拒絶したもんな。
「そう言うこと言う?」
「言うに決まってるでしょう?! って、どうしてそこで杖出す?!」
「逃げられないように?」
「なぜ、そこで疑問系なんですか?!」
そう言いながら、セイトも杖を出した。ここでやるのは如何なものか? 指を鳴らす二つの音が聞こえて、左右を見れば、ルイと副会長も手に杖を持ってた。なんでだ?!
「被害は最小限に。でも、トウヤがやっと求愛できる相手を見付けたんだし協力しないとね」
……ルイさん、その軽い感じはなんなんですか?
「風紀の副委員長が相手ってならなかったのかよ?」
「トウヤとヒュウガ? 無理だと思うけどね」
副会長が軽く流す。なんで無理なんだ?
「二人は従兄弟だしね。感覚が兄弟だよ」
「従兄弟?!」
ユエが驚いた声で叫んだ。なんでだ?
「魔力の強い魔法使いで、従兄弟がいるなんて奇跡!」
驚くところがそこなのか? いろいろ、おかしくないか?
「どうして拒絶する?」
「一応、家業あるもんで」
「どんな家業?」
「答えないといけませんか?!」
まさに押し問答。でもさ、セイトと風紀委員長の魔力。確実に風紀委員長の方が破壊の魔力に傾倒してるよな。で、セイトは癒しの魔力の方が強い。オレもそれくらい分かるようになった。
「争っても負けるだけじゃね?」
オレがポツリと呟く。
「セイトは血筋的に癒しの魔力が強いからさ」
「血筋?」
「そう。実家が病院経営してるんだ」
「それは、癒しの魔力が強い方がいいよな」
ちなみに、オレとユエの会話は完全スルーされてる。ユエと幼馴染みだってことは、本人に訊くより第三者に訊いた方が断然早いんだよな。
「じゃあさ、跡取りか?」
「選択科目もそっち方面のを選んでる筈だから」
「だよな。医者か。なんか、イメージに合う」
和やかに話すオレとユエを置き去りにして、若干、殺伐とし始めてるな。まあ、ルイと副会長が被害を広めないように壁なり結界なり張ってんだろうけど。
「ん? 風紀委員長の親の職業ってなんだよ?」
「さあ?」
オレとユエは首を傾げる。まず、気になるのがそこだよな。セイトが医者だとして、風紀委員長は?
「なあ? 風紀委員長の親の職業ってなんだよ?」
ルイを見上げて、オレは問い掛けた。
「どうしてそんなこと訊くの?」
「気になったから」
ルイは怪訝な表情をしながらも、答えてくれる。
「外科医だよ。主に外傷専門」
ん? 医者なのか?
「委員長の親の専門は?」
ユエにこれまた、質問してみた。
「内科医だよ」
そう言うことか。風紀委員長、直感で医者の家系だって分かったんだな。目敏い。
「トウヤもいきなりだね」
ルイが沈黙を破ってそんなことを言った。
「授業中に乱入してサクヤを奪っていったやつに言われたくない」
「サクヤは争奪戦になるって分かってたからね。先手必勝でしょう」
争奪戦って。
「それに、ユエの幼馴染みはクラス委員長でしょう? 認識なかったの?」
「クラス委員長と会うときは、もれなく全校のクラス委員長だ。一人と会うことなんてない」
そう言うことかよ。そうだよな。ユエもオレといたからだって、文句言ってたもんな。
「セイト?」
ユエが伺うようにセイトの名前を呼ぶ。反応しないのはなんでだ? 何回か呼びかけて、ようやく反応したセイト。風紀委員長から勢いよく離れる。
「丁重にお断りします!」
周りが騒然となる。そうだよな。風紀委員長は特Aの中じゃ魔力が強い方だし。ルイと面識あるし。その、風紀委員長をきっぱり拒絶したもんな。
「そう言うこと言う?」
「言うに決まってるでしょう?! って、どうしてそこで杖出す?!」
「逃げられないように?」
「なぜ、そこで疑問系なんですか?!」
そう言いながら、セイトも杖を出した。ここでやるのは如何なものか? 指を鳴らす二つの音が聞こえて、左右を見れば、ルイと副会長も手に杖を持ってた。なんでだ?!
「被害は最小限に。でも、トウヤがやっと求愛できる相手を見付けたんだし協力しないとね」
……ルイさん、その軽い感じはなんなんですか?
「風紀の副委員長が相手ってならなかったのかよ?」
「トウヤとヒュウガ? 無理だと思うけどね」
副会長が軽く流す。なんで無理なんだ?
「二人は従兄弟だしね。感覚が兄弟だよ」
「従兄弟?!」
ユエが驚いた声で叫んだ。なんでだ?
「魔力の強い魔法使いで、従兄弟がいるなんて奇跡!」
驚くところがそこなのか? いろいろ、おかしくないか?
「どうして拒絶する?」
「一応、家業あるもんで」
「どんな家業?」
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まさに押し問答。でもさ、セイトと風紀委員長の魔力。確実に風紀委員長の方が破壊の魔力に傾倒してるよな。で、セイトは癒しの魔力の方が強い。オレもそれくらい分かるようになった。
「争っても負けるだけじゃね?」
オレがポツリと呟く。
「セイトは血筋的に癒しの魔力が強いからさ」
「血筋?」
「そう。実家が病院経営してるんだ」
「それは、癒しの魔力が強い方がいいよな」
ちなみに、オレとユエの会話は完全スルーされてる。ユエと幼馴染みだってことは、本人に訊くより第三者に訊いた方が断然早いんだよな。
「じゃあさ、跡取りか?」
「選択科目もそっち方面のを選んでる筈だから」
「だよな。医者か。なんか、イメージに合う」
和やかに話すオレとユエを置き去りにして、若干、殺伐とし始めてるな。まあ、ルイと副会長が被害を広めないように壁なり結界なり張ってんだろうけど。
「ん? 風紀委員長の親の職業ってなんだよ?」
「さあ?」
オレとユエは首を傾げる。まず、気になるのがそこだよな。セイトが医者だとして、風紀委員長は?
「なあ? 風紀委員長の親の職業ってなんだよ?」
ルイを見上げて、オレは問い掛けた。
「どうしてそんなこと訊くの?」
「気になったから」
ルイは怪訝な表情をしながらも、答えてくれる。
「外科医だよ。主に外傷専門」
ん? 医者なのか?
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