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銀の鳥籠Ⅰ ルイ&サクヤ編
187 聖獣と火の精霊
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軽く息を吐き出して、クレハさんとカエデさんに卵の前に来てくれるように言った。困惑顔の二人だけど素直に従ってくれた。ベニが言うには血液を採集する場所は左手の薬指。オレが知らずにルイに指輪を嵌められた指だ。もっとも心臓に近い指、って言われてるらしいけど、オレには分からねぇ。
「魔法は?」
「誰もが使う魔法」
「血液を利用するときの?」
オレは頷く。そして、そのあとが少し違う。本来は取り出した血液をそのまま使う。でも、今回は同じ量の血液を魔法を使って混ぜ合わせる。
「左手を出してくれるか?」
二人は互いに頷き合って、素直に左手を差し出してくれた。ゆっくりと呪文を詠唱していく。使うのはやっぱり古代語。間違えると大変だけど、効果は絶大。二人の表情が若干、歪む。左手の薬指の肌が裂けて、紅い血の玉が一つずつ空中に浮かぶ。そこから、ベニから流れてきた魔法に変えていく。二つの紅い玉が一つに合わさる。混じり合い、それがスーッと卵の中に吸い込まれていった。一瞬の沈黙。卵が薄い紅色に染まる。
「キュ」
オレの頭からベニが飛び降りた。卵を覗き込んでなにやら、キュウキュウ、言ってんな。何かを呼び寄せてんだけど。なにしようとしてんだよ?
「なんで、火の精霊なんて呼び寄せてんの?」
ルイは首を傾げてる。やっぱり、そんなものを呼び寄せてんのかよ。確かに火の気配が強くなったけどさ。
「キュウ!」
「はあ?! そんな理由なのかよ!」
クチバさんとシロガネさんの子が風と空気の精霊の加護を得られたから、つまり、対抗意識って。精霊の気紛れだろう!
「……普通に召喚されてないか」
クレハさんも呆然。ベニってなりがポテッとしてるからさ、火の鳥っていう感じが薄いんだよな。で、火の鳥って聖獣で、火属性。でもって、火属性の精霊が無条件で従うんだよ。ほら、肌がうろこ状で目が爬虫類の様に金色の、背中に羽生えた独特の姿の精霊が卵の上に鎮座。
『私を呼び出したのかしら』
「キュウキュウキュ」
『この子の?』
燃える様な紅い髪、って言うか、完全に燃えてるよな。緑の肌が本当に爬虫類。
『精霊王が認めた子の兄弟よね。いいわよ。私が護ってあげる』
軽いし。しかも、卵にキスしてるし。
「……無茶苦茶だな」
魔法大臣もベニの行動に驚いてる。
「見た感じ、それぞれに成長を始めた様だな。聞いていた話が間違いではなかった証拠だろう。お前達には卒業後、魔力の強い魔法使いで、孵化をしなかった夫婦の館に赴いてもらう」
「禁書庫の方は?」
「そちらの方もやってもらはねばならない。他の魔法使いでは何を仕出かすか分からん。なるべく、他の手は避けたい」
やっぱり、馬車馬の様に働く事になるのかよ。
「ただ、二人一緒に行動する事。個人での行動はいくら魔力が強くても危険だからな。お前達を利用しようとしている輩はまだ、潜んでいる」
魔法大臣はそこまで言うと、副会長に向き直る。
「そこで、お前に依頼だ。採集の一族の末裔」
「なんですか?」
「この世で一番強い核。ドラゴンの心臓を依頼する」
「ドラゴン……」
「二人の杖の核だろう。同じだけの強さの物だ」
「どうしてです?」
「封印の館の護りに使う」
ユエが驚いた様に、副会長と魔法大臣に視線を向けた。誰が聞いたって危険だって分かる。
「ドラゴンの心臓の強さはその命の長さで決まる。分かっているな」
「高額請求しますよ」
「分かっている」
副会長が面っとなんでもない事の様に言ってのけた。おい、ユエを見ろって。泣きそうになってるだろう。それに気が付いた副会長が安心させる様にユエの頭を手を置いた。
「魔法は?」
「誰もが使う魔法」
「血液を利用するときの?」
オレは頷く。そして、そのあとが少し違う。本来は取り出した血液をそのまま使う。でも、今回は同じ量の血液を魔法を使って混ぜ合わせる。
「左手を出してくれるか?」
二人は互いに頷き合って、素直に左手を差し出してくれた。ゆっくりと呪文を詠唱していく。使うのはやっぱり古代語。間違えると大変だけど、効果は絶大。二人の表情が若干、歪む。左手の薬指の肌が裂けて、紅い血の玉が一つずつ空中に浮かぶ。そこから、ベニから流れてきた魔法に変えていく。二つの紅い玉が一つに合わさる。混じり合い、それがスーッと卵の中に吸い込まれていった。一瞬の沈黙。卵が薄い紅色に染まる。
「キュ」
オレの頭からベニが飛び降りた。卵を覗き込んでなにやら、キュウキュウ、言ってんな。何かを呼び寄せてんだけど。なにしようとしてんだよ?
「なんで、火の精霊なんて呼び寄せてんの?」
ルイは首を傾げてる。やっぱり、そんなものを呼び寄せてんのかよ。確かに火の気配が強くなったけどさ。
「キュウ!」
「はあ?! そんな理由なのかよ!」
クチバさんとシロガネさんの子が風と空気の精霊の加護を得られたから、つまり、対抗意識って。精霊の気紛れだろう!
「……普通に召喚されてないか」
クレハさんも呆然。ベニってなりがポテッとしてるからさ、火の鳥っていう感じが薄いんだよな。で、火の鳥って聖獣で、火属性。でもって、火属性の精霊が無条件で従うんだよ。ほら、肌がうろこ状で目が爬虫類の様に金色の、背中に羽生えた独特の姿の精霊が卵の上に鎮座。
『私を呼び出したのかしら』
「キュウキュウキュ」
『この子の?』
燃える様な紅い髪、って言うか、完全に燃えてるよな。緑の肌が本当に爬虫類。
『精霊王が認めた子の兄弟よね。いいわよ。私が護ってあげる』
軽いし。しかも、卵にキスしてるし。
「……無茶苦茶だな」
魔法大臣もベニの行動に驚いてる。
「見た感じ、それぞれに成長を始めた様だな。聞いていた話が間違いではなかった証拠だろう。お前達には卒業後、魔力の強い魔法使いで、孵化をしなかった夫婦の館に赴いてもらう」
「禁書庫の方は?」
「そちらの方もやってもらはねばならない。他の魔法使いでは何を仕出かすか分からん。なるべく、他の手は避けたい」
やっぱり、馬車馬の様に働く事になるのかよ。
「ただ、二人一緒に行動する事。個人での行動はいくら魔力が強くても危険だからな。お前達を利用しようとしている輩はまだ、潜んでいる」
魔法大臣はそこまで言うと、副会長に向き直る。
「そこで、お前に依頼だ。採集の一族の末裔」
「なんですか?」
「この世で一番強い核。ドラゴンの心臓を依頼する」
「ドラゴン……」
「二人の杖の核だろう。同じだけの強さの物だ」
「どうしてです?」
「封印の館の護りに使う」
ユエが驚いた様に、副会長と魔法大臣に視線を向けた。誰が聞いたって危険だって分かる。
「ドラゴンの心臓の強さはその命の長さで決まる。分かっているな」
「高額請求しますよ」
「分かっている」
副会長が面っとなんでもない事の様に言ってのけた。おい、ユエを見ろって。泣きそうになってるだろう。それに気が付いた副会長が安心させる様にユエの頭を手を置いた。
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