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銀の鳥籠Ⅰ ルイ&サクヤ編
191 課題と依頼
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あの後、授業があるからとAクラスにルイと副会長と風紀委員長が乱入してきた。オレ的には迎えに来たんだ、くらいだったんだけど、セイトが過剰反応。逃げの体勢に入ったんだけどさ。ユエががっしりと逃げるのを阻止。結果、引きずられるように部屋を出て行った二人。
「悲壮感が漂ってないか?」
セイトがオレに助けを求めてきたけど(選択的には間違えてないけどな)、助けるのは無理だって。
「それに授業科目違うんじゃね?」
「それがね。半分くらいは同じなんだよ」
隣に来たルイがそう答えてくれた。半分同じ? ちなみに授業と言っても、卒業目前で、普通なら三学年は登校しない時期だけど、魔法学校は三月いっぱいまで学校に通うらしい。寮生活だし、大抵、家業やらがあって、ほぼ就職している状態。そうじゃない生徒もここは金持ち学校だし、将来が決められてる場合が多いらしい。つまり、卒業まで学校で楽しんでおいで、って理由が大きいみたいだ。
「二人は医者だからね。内科と外科の違いはあっても」
「諦めてもらわれたらいいんじゃね?」
「その言葉、俺が最初にサクヤに言ったよな」
そうだよ。ルイに迫られた時、ユエに言われた。まあ、オレとユエの場合、諦める以前の問題で、あれよっという間に、ある意味手籠めにされたんだけどさ。今思えば、相手が決まったことで、その部分は平和になったんだけど。あくまで、求愛の部分だけどな。その他はかなり苦労したんだしさ。
「オレ等の授業は?」
「ああ、私達は授業なし」
「はあ?!」
「なにそれ?!」
ルイの言葉に頭に疑問が浮かぶと同時にユエが叫んだ。ユエは普通に授業だと思うけど。
「今更、授業は必要ないでしょうって」
「……そうだけど」
オレが破壊的なのは一般教養で、とりあえず、ギリギリでも卒業できるところまではなんとかなった。オレとルイが卒業後、過酷な勤務状況になる旨を魔法大臣が学校側に伝えてくれた話は聞いてるけどさ。
「じゃあ、ユエも預かってくれないかな?」
「なに言ってるの?」
「頭でも打ったのかよ?」
副会長がいきなりオレとルイに言ってきた。ユエはと言えば、完全に困惑してる。
「ちょっと、仕事に行ってくるから。できれば在校中に行きたいんだよ」
「どうして?」
「サクヤが隣に住んでるから、かな」
どういうことだよ? その言い方、ユエだけの話じゃねぇよな?
「もしかして、依頼の件?」
「そう」
「心当たりがあるの?」
「一匹ね。懇意にしているドラゴンなんだけど、今回の依頼の条件を満たしてるからね」
懇意って。
「馴れ合いって意味じゃないよ。一族の課題かな。なかなか、手強くてね」
「手強いって……。年齢は?」
「齢三千歳は超えてると思うよ。いつも、ひよっこ扱いでね。でも、もうそろそろ決着をつけないとね」
ユエがキュッと唇を噛み締めた。本当なら引き止めたいんだろうけど、一族の名前が出てきて、依頼主が魔法大臣。
「あ……」
「どうしたの?」
オレはあることを思い出した。ほら、ルイが俺の両親に渡したらいいって、石に魔力を込めるネックレス。少しは怪我の治りとか早くなるんじゃね?
「直ぐに出るのかよ?」
「明日の夜明け前に出るよ。今から出ても、着くのが夜中になる」
「ルイ、あのネックレス買ってきたいんだけどさ」
「そう言うこと……」
ルイが軽く息を吐き出した。駄目なのかよ?
「多少の怪我ならそれで治るだろうしね。担任に許可をもらってくるよ」
「何の話をしてるの?」
「サクヤの好意だよ。どんなことがあっても、命だけは持って帰ってくること。絶対だ」
ルイはそう言うと、一人でAクラスの部屋を出て行った。周りを見たら、オレ達だけになってて吃驚だったけどな。
「悲壮感が漂ってないか?」
セイトがオレに助けを求めてきたけど(選択的には間違えてないけどな)、助けるのは無理だって。
「それに授業科目違うんじゃね?」
「それがね。半分くらいは同じなんだよ」
隣に来たルイがそう答えてくれた。半分同じ? ちなみに授業と言っても、卒業目前で、普通なら三学年は登校しない時期だけど、魔法学校は三月いっぱいまで学校に通うらしい。寮生活だし、大抵、家業やらがあって、ほぼ就職している状態。そうじゃない生徒もここは金持ち学校だし、将来が決められてる場合が多いらしい。つまり、卒業まで学校で楽しんでおいで、って理由が大きいみたいだ。
「二人は医者だからね。内科と外科の違いはあっても」
「諦めてもらわれたらいいんじゃね?」
「その言葉、俺が最初にサクヤに言ったよな」
そうだよ。ルイに迫られた時、ユエに言われた。まあ、オレとユエの場合、諦める以前の問題で、あれよっという間に、ある意味手籠めにされたんだけどさ。今思えば、相手が決まったことで、その部分は平和になったんだけど。あくまで、求愛の部分だけどな。その他はかなり苦労したんだしさ。
「オレ等の授業は?」
「ああ、私達は授業なし」
「はあ?!」
「なにそれ?!」
ルイの言葉に頭に疑問が浮かぶと同時にユエが叫んだ。ユエは普通に授業だと思うけど。
「今更、授業は必要ないでしょうって」
「……そうだけど」
オレが破壊的なのは一般教養で、とりあえず、ギリギリでも卒業できるところまではなんとかなった。オレとルイが卒業後、過酷な勤務状況になる旨を魔法大臣が学校側に伝えてくれた話は聞いてるけどさ。
「じゃあ、ユエも預かってくれないかな?」
「なに言ってるの?」
「頭でも打ったのかよ?」
副会長がいきなりオレとルイに言ってきた。ユエはと言えば、完全に困惑してる。
「ちょっと、仕事に行ってくるから。できれば在校中に行きたいんだよ」
「どうして?」
「サクヤが隣に住んでるから、かな」
どういうことだよ? その言い方、ユエだけの話じゃねぇよな?
「もしかして、依頼の件?」
「そう」
「心当たりがあるの?」
「一匹ね。懇意にしているドラゴンなんだけど、今回の依頼の条件を満たしてるからね」
懇意って。
「馴れ合いって意味じゃないよ。一族の課題かな。なかなか、手強くてね」
「手強いって……。年齢は?」
「齢三千歳は超えてると思うよ。いつも、ひよっこ扱いでね。でも、もうそろそろ決着をつけないとね」
ユエがキュッと唇を噛み締めた。本当なら引き止めたいんだろうけど、一族の名前が出てきて、依頼主が魔法大臣。
「あ……」
「どうしたの?」
オレはあることを思い出した。ほら、ルイが俺の両親に渡したらいいって、石に魔力を込めるネックレス。少しは怪我の治りとか早くなるんじゃね?
「直ぐに出るのかよ?」
「明日の夜明け前に出るよ。今から出ても、着くのが夜中になる」
「ルイ、あのネックレス買ってきたいんだけどさ」
「そう言うこと……」
ルイが軽く息を吐き出した。駄目なのかよ?
「多少の怪我ならそれで治るだろうしね。担任に許可をもらってくるよ」
「何の話をしてるの?」
「サクヤの好意だよ。どんなことがあっても、命だけは持って帰ってくること。絶対だ」
ルイはそう言うと、一人でAクラスの部屋を出て行った。周りを見たら、オレ達だけになってて吃驚だったけどな。
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