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銀の鳥籠Ⅰ ルイ&サクヤ編
197 拒絶と葛藤
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セイトと風紀委員長の災難は、確実にユエと副会長に知れてしまったとこだと思う。副会長もセイトの治療で順調に回復し、卒業目前一週間前には全回復した。後々から話を聞けば、オレを無理矢理連れて行ったのは、怪我の治りを早くするためだったらしい。確かに、オレって魔力が無意識に周りを修復して歩いてるみたいなもんらしいからさ。
「冗談だろう?! そんな話は聞いたことがないぞ!」
絶叫しているのは風紀委員長。で、オレがいつまでも役職名で呼んでいたら、ルイが名前に変えろって言ってきた。確かに高校を卒業したら、役職名は使えないからな。当然、副会長はライカって呼ばないといけねぇし、風紀委員長はトウヤ。委員長は心の中じゃ呼び捨てにしてたから、そこは問題ねぇんだけどさ。
「ルイが言っていたからね」
「その前に、なんで俺達の話を、外野が進めてんだ!」
「心外だね。心配してあげてるんだよ。やっと、求婚相手を見つけたっていうのに、進展がまるでなし。同じ部屋の同じベッドで休んでるにも関わらず、未だに手を出さない」
「ライカと一緒にするな! 気持ちを無視して、拗れたらどうしてくれる?!」
「だから、ルイが助言してくれたんでしょう?」
ライカとトウヤの口論。実はこれ、特A内だけじゃなくてさ、全校に広まってんだよな。この二人ときたら、場所考えないで言い合ってるし。で、ライカは確実に楽しんでるし。当事者にしたらたまったもんじゃねぇよな。
「それに、気持ちっていうけど、公衆の面前で堂々と求婚したのはどこの誰なの?」
「仕方ないだろう?! 見た瞬間に言わずにはいられなかったんだ!」
「あ、それは否定しないよ。俺も咄嗟に求婚してたから」
「ライカも公衆の面前だっただろうが?!」
「でも、全校生徒の前ではないよ。しかも、全教師までいたしね」
ライカの言葉にトウヤが撃沈。ちなみに、言い合ってる内容は、ルイが言っていたどちらか一方が抱くっていうんじゃなく、どちらも受ける方に回るってやつだ。オレやユエははっきり言えば相手がいなくても問題のない魔力。オレに至っては、まず、魔力が淀むことがない。勝手に放出してんだしさ。ユエは半々だから、魔力がなんとか折り合いをつけるんだとか。最終的には相手が必要でも、切羽詰まるってことはない。
逆にルイとライカは成人と同時に相手を見つけないとヤバイ魔力。下手したら人格崩壊だ。で、トウヤの場合はユエと近いけど、実は、高校にいるうちに相手を見つけるのがベストなんだと。まあ、散り散りになれば、相手探しも容易じゃねぇってことだよな。
「失いたくないなら譲歩も必要だよね」
ただ眺めていただけのルイが、鉄壁の微笑みを披露しつつ、爆弾投下。
「その情報はどこから仕入れてきた」
「えー? ここだけど」
ルイはそう言うと、自分の心臓のあたりを指差した。そうか、トウヤは知ってんだもんな。
「……なんでそんなものを集めてきてんだ」
「私の意志ではないからね。なぜか拾ってきたんだから。それに、セイトを手に入れたいなら、必要でしょう? 本来ならセイトは特A生だけど、自分で選んでAクラスにいたわけだし。トウヤは私関係で特Aにされたんだしね。二人の魔力に大きな差がないし。セイトの魔力は確かにトウヤより癒しの魔力が多いけど、破壊の魔力もそれなりなんだよ」
いつも一緒にいるトウヤならとっくに気が付いてるだろうと、ルイは更に追い討ちをかける。その言葉に顔を引き攣らせたのはトウヤ。
「身長に大差ないってことは、ほぼ、同等の魔力の質だよ。そうなると、トウヤも受け入れないとね」
ルイは限りなく軽い口調で言い切る。確実に我が身じゃないから、言いたい放題してんだな。トウヤのこめかみに青筋が浮かんだけど、大丈夫かよ?
「冗談だろう?! そんな話は聞いたことがないぞ!」
絶叫しているのは風紀委員長。で、オレがいつまでも役職名で呼んでいたら、ルイが名前に変えろって言ってきた。確かに高校を卒業したら、役職名は使えないからな。当然、副会長はライカって呼ばないといけねぇし、風紀委員長はトウヤ。委員長は心の中じゃ呼び捨てにしてたから、そこは問題ねぇんだけどさ。
「ルイが言っていたからね」
「その前に、なんで俺達の話を、外野が進めてんだ!」
「心外だね。心配してあげてるんだよ。やっと、求婚相手を見つけたっていうのに、進展がまるでなし。同じ部屋の同じベッドで休んでるにも関わらず、未だに手を出さない」
「ライカと一緒にするな! 気持ちを無視して、拗れたらどうしてくれる?!」
「だから、ルイが助言してくれたんでしょう?」
ライカとトウヤの口論。実はこれ、特A内だけじゃなくてさ、全校に広まってんだよな。この二人ときたら、場所考えないで言い合ってるし。で、ライカは確実に楽しんでるし。当事者にしたらたまったもんじゃねぇよな。
「それに、気持ちっていうけど、公衆の面前で堂々と求婚したのはどこの誰なの?」
「仕方ないだろう?! 見た瞬間に言わずにはいられなかったんだ!」
「あ、それは否定しないよ。俺も咄嗟に求婚してたから」
「ライカも公衆の面前だっただろうが?!」
「でも、全校生徒の前ではないよ。しかも、全教師までいたしね」
ライカの言葉にトウヤが撃沈。ちなみに、言い合ってる内容は、ルイが言っていたどちらか一方が抱くっていうんじゃなく、どちらも受ける方に回るってやつだ。オレやユエははっきり言えば相手がいなくても問題のない魔力。オレに至っては、まず、魔力が淀むことがない。勝手に放出してんだしさ。ユエは半々だから、魔力がなんとか折り合いをつけるんだとか。最終的には相手が必要でも、切羽詰まるってことはない。
逆にルイとライカは成人と同時に相手を見つけないとヤバイ魔力。下手したら人格崩壊だ。で、トウヤの場合はユエと近いけど、実は、高校にいるうちに相手を見つけるのがベストなんだと。まあ、散り散りになれば、相手探しも容易じゃねぇってことだよな。
「失いたくないなら譲歩も必要だよね」
ただ眺めていただけのルイが、鉄壁の微笑みを披露しつつ、爆弾投下。
「その情報はどこから仕入れてきた」
「えー? ここだけど」
ルイはそう言うと、自分の心臓のあたりを指差した。そうか、トウヤは知ってんだもんな。
「……なんでそんなものを集めてきてんだ」
「私の意志ではないからね。なぜか拾ってきたんだから。それに、セイトを手に入れたいなら、必要でしょう? 本来ならセイトは特A生だけど、自分で選んでAクラスにいたわけだし。トウヤは私関係で特Aにされたんだしね。二人の魔力に大きな差がないし。セイトの魔力は確かにトウヤより癒しの魔力が多いけど、破壊の魔力もそれなりなんだよ」
いつも一緒にいるトウヤならとっくに気が付いてるだろうと、ルイは更に追い討ちをかける。その言葉に顔を引き攣らせたのはトウヤ。
「身長に大差ないってことは、ほぼ、同等の魔力の質だよ。そうなると、トウヤも受け入れないとね」
ルイは限りなく軽い口調で言い切る。確実に我が身じゃないから、言いたい放題してんだな。トウヤのこめかみに青筋が浮かんだけど、大丈夫かよ?
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