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銀の鳥籠Ⅰ ルイ&サクヤ編
204 巣立つ時
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魔法学校を巣立つ日。感慨も何もありはしない。ただ、最後に担任に挨拶をして、校長と教頭(オレは入学式という名の顔合わせでしか見てねぇ)に挨拶をする程度で、本当にただ、解散で終わる。
「味気なさすぎだろう?」
「卒業式がないと卒業した気ならないの?」
「小中学校ではそうだったからさ」
「この後、クチバさんの店に集まる約束になってるから」
ルイに言われなくても分かってる。そのまま別れるのも味気ないってオレが騒いだから、お別れパーティをしようってなった。来るのはいつものメンバー(オレとルイ、ユエとライカ、ヒュウガ、トウヤとセイトは循環の魔法でトウヤと繋がったから強制参加)で、そこに、コウガとリッカ。なぜか、担任と養護教諭まで加わる。なんでかは分からねぇけど、話してるときにその場にいたからだと思う。
お別れパーティって言っても、このメンバーとはずっと付き合っていくんだろうな。寮の部屋にあった物も、担当妖精二人でちゃっちゃと運び終わらせるし。本当にただ、身一つで出てくんだな。入れ替わるように次の生徒会長がオレとルイが過ごした部屋に入ってくる。そうやって、続いていくんだよな。
「いたいた。サクヤ!」
学校から出てすぐ、背後からかかった声。吃驚して振り返れば、そこにいたのはユエとライカ。あれ? まだ、校内にいたのかよ? 悠長にそんなことを考えていたら、ユエが思いっきりタックルかましてきた。待て、オレはルイと違って、受け止める筋力はないんだ! 案の定、体は勢いのまま後ろに倒れていこうとする。床に倒れこんで、ユエの体重付きで腰を打つ! そう思っていたら、後ろからルイに受け止められた。良かった。後ろにルイがいて。そのまま、倒れたら痛いで済まなかったかもしれない。
「手加減してくれよ……」
「これでも手加減。ライカにはいつもこの感じ」
「知ってるけどさ。オレはライカと違って筋力ねぇの。察してくんね?」
「か……、ル、イ……は倒れ……ない」
なんでしどろもどろなんだよ?
「偉い偉い、やっと、ルイって言えた」
ユエの背後に立ったライカが苦笑いを浮かべつつ褒める。ああ、まだ、名前呼びに抵抗があるのか? そう言えば、セイトもトウヤに言われてたよな。セイトにしたら、卒業後もルイやライカと付き合うことになるなんて思ってなかったんじゃねぇの? 数日前まで会長、副会長って呼んでたしな。
「何をやっていたの?」
ルイはライカに問い掛ける。
「ああ。オレが一学年下に降りた関係で一年、副会長職から離れてた子の所にね」
役職が持ち上がりなら、循環相手関係で上に上がったり落第したりするとズレるのか。
「あの話を」
「そう。俺とルイの下で、学生のうちに染まるようなのはいないと思うけどね」
「そうだね。でも、魔法使いの世界の秩序を守るために必要なことだしね」
闇の魔法使い予備軍の書類の話か。
「ところで、今回のお金の出所は? 後で請求してもらっても構わないけど」
「シロガネさんの話だと、代金は必要ないって。卒業のお祝いに奮発するって言ってたよ」
クレナイに手紙を託し、返ってきた返事にルイは項垂れてた。覗き込んだら、あのテンションの高いお喋りがそのまま文面に書き込まれてて、吃驚したんだよな。
「まあ、なんて素敵なことをするの! お代は頂かないから、皆さんでいらしてちょうだいな!」
的なことが書かれていた。代金はきちんと請求してほしいよな。学生時代に稼いでるのばっかなんだからさ。
「そういうわけにはいかないでしょう?」
「何かがあるときに、あそこの店を使ってもらえる? それで、問題ないと思うよ。それに私の両親からしっかりもらうかもしれないしね」
シロガネさんって、そこのところきちんと貰いそうだよな。ルイの両親も普通に払いそうだしさ。
「味気なさすぎだろう?」
「卒業式がないと卒業した気ならないの?」
「小中学校ではそうだったからさ」
「この後、クチバさんの店に集まる約束になってるから」
ルイに言われなくても分かってる。そのまま別れるのも味気ないってオレが騒いだから、お別れパーティをしようってなった。来るのはいつものメンバー(オレとルイ、ユエとライカ、ヒュウガ、トウヤとセイトは循環の魔法でトウヤと繋がったから強制参加)で、そこに、コウガとリッカ。なぜか、担任と養護教諭まで加わる。なんでかは分からねぇけど、話してるときにその場にいたからだと思う。
お別れパーティって言っても、このメンバーとはずっと付き合っていくんだろうな。寮の部屋にあった物も、担当妖精二人でちゃっちゃと運び終わらせるし。本当にただ、身一つで出てくんだな。入れ替わるように次の生徒会長がオレとルイが過ごした部屋に入ってくる。そうやって、続いていくんだよな。
「いたいた。サクヤ!」
学校から出てすぐ、背後からかかった声。吃驚して振り返れば、そこにいたのはユエとライカ。あれ? まだ、校内にいたのかよ? 悠長にそんなことを考えていたら、ユエが思いっきりタックルかましてきた。待て、オレはルイと違って、受け止める筋力はないんだ! 案の定、体は勢いのまま後ろに倒れていこうとする。床に倒れこんで、ユエの体重付きで腰を打つ! そう思っていたら、後ろからルイに受け止められた。良かった。後ろにルイがいて。そのまま、倒れたら痛いで済まなかったかもしれない。
「手加減してくれよ……」
「これでも手加減。ライカにはいつもこの感じ」
「知ってるけどさ。オレはライカと違って筋力ねぇの。察してくんね?」
「か……、ル、イ……は倒れ……ない」
なんでしどろもどろなんだよ?
「偉い偉い、やっと、ルイって言えた」
ユエの背後に立ったライカが苦笑いを浮かべつつ褒める。ああ、まだ、名前呼びに抵抗があるのか? そう言えば、セイトもトウヤに言われてたよな。セイトにしたら、卒業後もルイやライカと付き合うことになるなんて思ってなかったんじゃねぇの? 数日前まで会長、副会長って呼んでたしな。
「何をやっていたの?」
ルイはライカに問い掛ける。
「ああ。オレが一学年下に降りた関係で一年、副会長職から離れてた子の所にね」
役職が持ち上がりなら、循環相手関係で上に上がったり落第したりするとズレるのか。
「あの話を」
「そう。俺とルイの下で、学生のうちに染まるようなのはいないと思うけどね」
「そうだね。でも、魔法使いの世界の秩序を守るために必要なことだしね」
闇の魔法使い予備軍の書類の話か。
「ところで、今回のお金の出所は? 後で請求してもらっても構わないけど」
「シロガネさんの話だと、代金は必要ないって。卒業のお祝いに奮発するって言ってたよ」
クレナイに手紙を託し、返ってきた返事にルイは項垂れてた。覗き込んだら、あのテンションの高いお喋りがそのまま文面に書き込まれてて、吃驚したんだよな。
「まあ、なんて素敵なことをするの! お代は頂かないから、皆さんでいらしてちょうだいな!」
的なことが書かれていた。代金はきちんと請求してほしいよな。学生時代に稼いでるのばっかなんだからさ。
「そういうわけにはいかないでしょう?」
「何かがあるときに、あそこの店を使ってもらえる? それで、問題ないと思うよ。それに私の両親からしっかりもらうかもしれないしね」
シロガネさんって、そこのところきちんと貰いそうだよな。ルイの両親も普通に払いそうだしさ。
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