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銀の鳥籠Ⅰ ルイ&サクヤ編
212 守護獣
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オレとルイには聖獣である火の鳥と、魔獣である魔狼がいる。建物内に足を踏み入れて吃驚した。ここ、魔獣だらけじゃねぇか。そこかしこに居ること居ること。
「わあ、動物園かよ」
オレの一言に頷いたのはルイだけ。他の奴らには見えてねぇんだな。物陰とか天井とか。果ては堂々と寝そべってるのまで。つまり、一族内でこの光景を見えてる者がいねぇってことだろう。
「動物園って?」
コウガが不思議顔だ。
「何体ぐらいいんだろう? とりあえず、目の前にライオンみたいな見た目の、色が真っ白でさ、かなり大きい奴がいる」
キンとギンはイヌ科だけど、ライオンはネコ科だよな。鋭い視線を投げてきてるし。怖くはねぇけど、威圧感半端ねぇ。
「魔獣召喚っていうより、魔獣使いだろうね。これだけいたら、召喚しなくても問題ないよ」
ルイも驚いたように言った。つまり、コウガだけじゃなく、傍系の奴らはこいつらを視界に収められてねぇんだな。でもよ。なんで、館内に動物園張りに居るんだ。召喚されたってことは、それなりに意味があったんだろう?
『お主等は見えているのか?』
目の前で寝そべっていたライオン? みたいなのがのっそり起き上がりオレとルイに歩み寄りながら問い掛けてきた。
「見えてるけど」
『魔獣使いではないな。聖獣と魔獣を使い魔にしているとは、かなりの変わり種だ』
「否定はしねぇけどさ」
今、思ったんだけどさ。ベニにしろキンにしろ、主従関係が成立してるから話せるよな。でも、目の前のこいつは普通に人語を話したぞ。ルイと顔を見合わせる。
『私は使い魔ではないからな。この館を守るために存在している。正確には後継者を見極める。まず、私を見ることが叶わなければ論外だな』
「私達はここの血筋の者ではないよ。調べたいことがあって入らせてもらったんだからね」
『分かっている。全く血が違うな。それにとてつもなく特殊だ。して、なんのために来た』
友好的に見えるけどさ、すぐにでも攻撃できる距離だよな。だから、キンとギンが威嚇してるんだし。
「卵の核の精霊を調べに。知ってるよね」
ルイが探るように問い掛ける。
『知っていると言えば、どう答える?』
「捕獲して卵に戻すと言うよ」
『卵の魔法使いは理を違えたはずだ!』
目の前のライオン似の魔獣が吼えた。そのとき、建物が振動する。その振動でオレとルイが何かと話していることを信用した面々。二人で漫才でもしてると思ってたのか?
「ルイ、魔獣がいるの?」
コウガが恐る恐る問い掛けてきた。
「いるよ。訊きたいんだけど、コウガの本家には守護獣がいたの? けっこう大型の」
「いた。最後の当主が隠れた後、姿を消したと言われている」
コウガの父親が慌てたように答えてくれた。消えたんじゃねぇ。多分だけど、魔獣使いがいなくなったせいで、姿を保てなくなったんだ。でもよ、こんだけの魔獣が館にいるんだ。遺伝子を抱えた精霊が絶対にいる。それも、魔獣使いの能力を持ってる。だから、こいつ等は本当の意味で魔に染まってねぇんだ。代々の魔獣使いの呪縛が生きてるのは、後継者となる存在がこの館に存在してるからだ。
「卵の魔法使いは精霊王が罰を与えた。私とサクヤが新たな卵の魔法使いだよ」
ルイは守護獣に視線を向け、きっぱりと言い切った。
「このまま館の中で封印され続けるか、絶えたはずの血筋を復活させるか。どちらを選ぶの?」
ルイは守護獣を見据えた。コウガ達がって言うより、目の前のこいつを納得させねぇと先には進めねぇ。おそらく、こいつ等が遺伝子を抱えた精霊を守ってる。間違いねぇ。
「わあ、動物園かよ」
オレの一言に頷いたのはルイだけ。他の奴らには見えてねぇんだな。物陰とか天井とか。果ては堂々と寝そべってるのまで。つまり、一族内でこの光景を見えてる者がいねぇってことだろう。
「動物園って?」
コウガが不思議顔だ。
「何体ぐらいいんだろう? とりあえず、目の前にライオンみたいな見た目の、色が真っ白でさ、かなり大きい奴がいる」
キンとギンはイヌ科だけど、ライオンはネコ科だよな。鋭い視線を投げてきてるし。怖くはねぇけど、威圧感半端ねぇ。
「魔獣召喚っていうより、魔獣使いだろうね。これだけいたら、召喚しなくても問題ないよ」
ルイも驚いたように言った。つまり、コウガだけじゃなく、傍系の奴らはこいつらを視界に収められてねぇんだな。でもよ。なんで、館内に動物園張りに居るんだ。召喚されたってことは、それなりに意味があったんだろう?
『お主等は見えているのか?』
目の前で寝そべっていたライオン? みたいなのがのっそり起き上がりオレとルイに歩み寄りながら問い掛けてきた。
「見えてるけど」
『魔獣使いではないな。聖獣と魔獣を使い魔にしているとは、かなりの変わり種だ』
「否定はしねぇけどさ」
今、思ったんだけどさ。ベニにしろキンにしろ、主従関係が成立してるから話せるよな。でも、目の前のこいつは普通に人語を話したぞ。ルイと顔を見合わせる。
『私は使い魔ではないからな。この館を守るために存在している。正確には後継者を見極める。まず、私を見ることが叶わなければ論外だな』
「私達はここの血筋の者ではないよ。調べたいことがあって入らせてもらったんだからね」
『分かっている。全く血が違うな。それにとてつもなく特殊だ。して、なんのために来た』
友好的に見えるけどさ、すぐにでも攻撃できる距離だよな。だから、キンとギンが威嚇してるんだし。
「卵の核の精霊を調べに。知ってるよね」
ルイが探るように問い掛ける。
『知っていると言えば、どう答える?』
「捕獲して卵に戻すと言うよ」
『卵の魔法使いは理を違えたはずだ!』
目の前のライオン似の魔獣が吼えた。そのとき、建物が振動する。その振動でオレとルイが何かと話していることを信用した面々。二人で漫才でもしてると思ってたのか?
「ルイ、魔獣がいるの?」
コウガが恐る恐る問い掛けてきた。
「いるよ。訊きたいんだけど、コウガの本家には守護獣がいたの? けっこう大型の」
「いた。最後の当主が隠れた後、姿を消したと言われている」
コウガの父親が慌てたように答えてくれた。消えたんじゃねぇ。多分だけど、魔獣使いがいなくなったせいで、姿を保てなくなったんだ。でもよ、こんだけの魔獣が館にいるんだ。遺伝子を抱えた精霊が絶対にいる。それも、魔獣使いの能力を持ってる。だから、こいつ等は本当の意味で魔に染まってねぇんだ。代々の魔獣使いの呪縛が生きてるのは、後継者となる存在がこの館に存在してるからだ。
「卵の魔法使いは精霊王が罰を与えた。私とサクヤが新たな卵の魔法使いだよ」
ルイは守護獣に視線を向け、きっぱりと言い切った。
「このまま館の中で封印され続けるか、絶えたはずの血筋を復活させるか。どちらを選ぶの?」
ルイは守護獣を見据えた。コウガ達がって言うより、目の前のこいつを納得させねぇと先には進めねぇ。おそらく、こいつ等が遺伝子を抱えた精霊を守ってる。間違いねぇ。
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