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銀の鳥籠Ⅰ ルイ&サクヤ編
220 家につくモノ、人につくモノ
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うちに帰ってきて、ライオンもどきを見たときに思ったんだよな。こいつがユエのところに行けば、ライカも少しは安心すんじゃねぇかって。
「どうかしたの?」
「あのよ。こいつ、ユエのところに行ったらいいと思わねぇ?」
ライオンみたいな形のくせして、オレとルイを出迎える。いい奴だとは思うんだけどさ。
「そうだね。ライカの心配性にも困ったものだと思うけど」
「それをルイが言うのかよ?」
「どうして?」
「ルイも似たようなもんだろう?」
「それは最初の頃でしょう。今は信頼してるよ」
真顔でそんなこと言うな。照れるだろう!
「確かに、私達の元にいるより、ユエのところにいた方が、役には立つよね」
オレ達の会話を聞いていたライオンもどき。急に顔色が悪くなったライオンもどき(毛まみれだから顔色がイマイチだけど)。
『追い出す気ですか?!』
「いやね。友人なんだけど、心配性でね。長くうちを空けるときもあって。妻がいるんだけど、溺愛してるんだよ。多分、外にも出してもらえないんじゃないかな?」
『それがなんの問題に?』
「ほらね。守護獣がいれば安心するんじゃないかなぁ、って話なんだよ」
ルイの言葉に考え込んだライオンもどき。ちなみに、こいつの名前はレオ(嶺緒)。名前よこせとか言ったから、ライオンもどきでレオだ。
『追い出されたくないので、長に相談してきます。でも、成獣している一族の者がいないので、幼獣になると思いますよ』
……成獣がいないってどういうことだよ。オレの疑問を読み取ったのか、レオが首を傾げた。
『私の一族は自然発生なので。親という概念がないんです。必要なら生まれてくる。もし、必要ならいるとは思いますが』
必要だと読み取ると生まれてくるのかよ。また、珍獣だな。
『珍獣は貴方だと思いますが』
顔色読みやがったな。
『少しうちを空けることになりますが、お許しください』
「そんなの気にしてないから」
丁寧に断り入れられても、元々、居座ったわけだしさ。『では』と、一言言い置いて目の前から消えた……。はっ?! 消えたって?!
「ああ、やっぱり」
「やっぱりってなんだよ?!」
「実体がね、ないんだよ。ただ、守護する対象の生気なり魔力なりを摂取できる状態になると、誰の目にも見えるようになるってことだよ」
……オレ、椅子代わりにしてたけど。しっかり、感触があったけど。
「触れた、って言いたいんだよね?」
「そう」
「レオは存在を誇示するのに私とサクヤに依存してるんだよ。守護するってことは、守護するべき存在から、それなりに必要なものを摂取してるんだ。依存してる者が持つ能力によってはなんでもできるってことだよ。おそらく、クレナイとベニを足したような能力を持ってる」
「どうしてだよ?」
「簡単でしょう? サクヤの癒しの魔力と、私の破壊の魔力を糧にしてるんだよ」
待てよ。レオは使い魔じゃねぇだろう?
「守護獣は基本的に家につく。私達と行動を共にするわけじゃないんだよ。ただ、その人にとっての家っていう意味だから、ユエの場合、ついて歩くと思うよ」
……意味が分かんねぇんだけど。
「全然、分かんねぇ……」
「ライカにとっての家はユエ、だからだよ」
そう言うことかよ。
「逆に私とサクヤの場合、お互いに仕事があって、この館に帰ってくる。それに、子々孫々見守るとか言ってたしね」
「じゃあさ、ユエとライカの場合って?」
「二人が没すると消える可能性があると思うよ」
「でも、ライオンもどきが二人の子を守りたいってなったら?」
「そうなると、家に変わるんだろうね。まあ、どうなるかは分からないよ」
色々、複雑なんだな。まあ、なるようにしかならねぇんだろうけど。
「どうかしたの?」
「あのよ。こいつ、ユエのところに行ったらいいと思わねぇ?」
ライオンみたいな形のくせして、オレとルイを出迎える。いい奴だとは思うんだけどさ。
「そうだね。ライカの心配性にも困ったものだと思うけど」
「それをルイが言うのかよ?」
「どうして?」
「ルイも似たようなもんだろう?」
「それは最初の頃でしょう。今は信頼してるよ」
真顔でそんなこと言うな。照れるだろう!
「確かに、私達の元にいるより、ユエのところにいた方が、役には立つよね」
オレ達の会話を聞いていたライオンもどき。急に顔色が悪くなったライオンもどき(毛まみれだから顔色がイマイチだけど)。
『追い出す気ですか?!』
「いやね。友人なんだけど、心配性でね。長くうちを空けるときもあって。妻がいるんだけど、溺愛してるんだよ。多分、外にも出してもらえないんじゃないかな?」
『それがなんの問題に?』
「ほらね。守護獣がいれば安心するんじゃないかなぁ、って話なんだよ」
ルイの言葉に考え込んだライオンもどき。ちなみに、こいつの名前はレオ(嶺緒)。名前よこせとか言ったから、ライオンもどきでレオだ。
『追い出されたくないので、長に相談してきます。でも、成獣している一族の者がいないので、幼獣になると思いますよ』
……成獣がいないってどういうことだよ。オレの疑問を読み取ったのか、レオが首を傾げた。
『私の一族は自然発生なので。親という概念がないんです。必要なら生まれてくる。もし、必要ならいるとは思いますが』
必要だと読み取ると生まれてくるのかよ。また、珍獣だな。
『珍獣は貴方だと思いますが』
顔色読みやがったな。
『少しうちを空けることになりますが、お許しください』
「そんなの気にしてないから」
丁寧に断り入れられても、元々、居座ったわけだしさ。『では』と、一言言い置いて目の前から消えた……。はっ?! 消えたって?!
「ああ、やっぱり」
「やっぱりってなんだよ?!」
「実体がね、ないんだよ。ただ、守護する対象の生気なり魔力なりを摂取できる状態になると、誰の目にも見えるようになるってことだよ」
……オレ、椅子代わりにしてたけど。しっかり、感触があったけど。
「触れた、って言いたいんだよね?」
「そう」
「レオは存在を誇示するのに私とサクヤに依存してるんだよ。守護するってことは、守護するべき存在から、それなりに必要なものを摂取してるんだ。依存してる者が持つ能力によってはなんでもできるってことだよ。おそらく、クレナイとベニを足したような能力を持ってる」
「どうしてだよ?」
「簡単でしょう? サクヤの癒しの魔力と、私の破壊の魔力を糧にしてるんだよ」
待てよ。レオは使い魔じゃねぇだろう?
「守護獣は基本的に家につく。私達と行動を共にするわけじゃないんだよ。ただ、その人にとっての家っていう意味だから、ユエの場合、ついて歩くと思うよ」
……意味が分かんねぇんだけど。
「全然、分かんねぇ……」
「ライカにとっての家はユエ、だからだよ」
そう言うことかよ。
「逆に私とサクヤの場合、お互いに仕事があって、この館に帰ってくる。それに、子々孫々見守るとか言ってたしね」
「じゃあさ、ユエとライカの場合って?」
「二人が没すると消える可能性があると思うよ」
「でも、ライオンもどきが二人の子を守りたいってなったら?」
「そうなると、家に変わるんだろうね。まあ、どうなるかは分からないよ」
色々、複雑なんだな。まあ、なるようにしかならねぇんだろうけど。
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