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銀の鳥籠Ⅰ ルイ&サクヤ編
221 失えないモノ
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「話したいことって?」
オレとルイがユエとライカを呼び出した理由。それは前の日に遡る。
レオが姿を消して半日。正確には朝なんだけどさ。いきなり姿を現したレオとライオンもどき。……なんで、コウガの一族の守護獣まで来てんだよ。
『無理難題を、と言いたいところだが、珍しく発生していたのでな』
発生? ってなんだよ? ライオンもどきの立派な鬣がなぜか揺れてる。それも一か所だけ。
『挨拶をしろ。お前の兄が守護をしている方々だ』
別に望んでしてもらってるわけじゃねぇけど。ライオンもどきの言葉にヒョッコリ顔を出した小さい存在。真っ白なのは変わらないとして、鬣ないし、まだ、小さい。サイズ的には小型犬サイズ。でも、手足は立派な肉食獣だ。
「可愛い!」
思わず触ろうと思ったんだけど、思いっきり手が掠った。ん? なんで触れねぇんだ? レオもライオンもどきも触れんのに。
「主人を決めてないからだね」
「は? そうなのかよ?!」
『いかにも。だが、お主達と接触してから発生したからな。その繋がりだとは思っていたが。しかし、この年代の魔法使いはなんでもありだな』
その言い方もどうよ?
「仕方ないでしょう? 過去のしわ寄せが今きてるんだから」
確かにその通りだよな。
『その、ユエとやら。呼び出せるのか?』
「正確には旦那のライカだよ。かなりの心配性で。私も大変だったから」
そうか。ユエと一緒になるまで、ルイが対象だったもんな。
「一度、会ってると思うよ。長い黒髪で赤い目の男がいたでしょう?」
ライオンもどきが思案? 顔をしてるのか?
『あやつか。隣にいた身長の低いのがユエとやらか?』
「そう。あそこの一族は採集を生業としててね。結構、いろんな所に行くんだけど、妻は家で留守を預かるんだよ。ただ、ライカがかなり特殊で、無駄に心配性で」
『呼び出せるのか? 本当にその二人に反応して発生したのか、確かめなくてはならない』
「呼び出すのは可能だけど、私達は仕事に行かないと駄目なんだよ」
『仕事より、こちらを最優先してもらおう。私も長く離れてるわけにはいかない。当主を見守らねばならないからな』
そうだよな。ルイは小さく溜め息を吐いて、クレナイに手紙を託した。
「サクヤは魔法省にベニを使って連絡して。行かないと大騒ぎだよ」
「……そうだよな」
一回手違いで遅れて行った時があってさ。もう、魔法省内が大騒ぎになってて。なんでかと問えば、オレとルイだからだって。わけ分かんねぇ。どうも、禁書庫の毒に当てられて、倒れたと思ったみてぇで。自慢じゃねぇけど、体調崩したのなんか、あいつと関わった時だけだって。ベニに手紙を託して送り出した。
「とりあえず中に入ってもらえる。さすがに玄関先でする話でもないしね」
ルイはライオンもどきを促して居間に足を踏み入れた。レオは勝手知ったるで暖炉の前を陣取る。その後を追うようにチビも付いて行った。
「守護獣が自然発生って本当なの?」
『本当だ。何年か前に一匹発生していてな。それがお主達の側にいるあやつだ』
「もし、会って違えば?」
『帰って来ただろうな。私達は主人を決める。それは失うことができないと判断される者達を守るためだ』
「私とサクヤも?」
『そうだ。我一族は付いた主人で命の長さが違う。私は一族の中で最長だ。だから、長などと言われているのだ』
どれだけの守護獣が生まれて消えてったんだろうな。おそらくだけど、卵の魔法使いのせいで絶えた血筋の中にも、守護獣が守っていた一族がいたんだろうな。本当に、卵の魔法使いはとんでもないことを仕出かしたんだな。そう思った。
オレとルイがユエとライカを呼び出した理由。それは前の日に遡る。
レオが姿を消して半日。正確には朝なんだけどさ。いきなり姿を現したレオとライオンもどき。……なんで、コウガの一族の守護獣まで来てんだよ。
『無理難題を、と言いたいところだが、珍しく発生していたのでな』
発生? ってなんだよ? ライオンもどきの立派な鬣がなぜか揺れてる。それも一か所だけ。
『挨拶をしろ。お前の兄が守護をしている方々だ』
別に望んでしてもらってるわけじゃねぇけど。ライオンもどきの言葉にヒョッコリ顔を出した小さい存在。真っ白なのは変わらないとして、鬣ないし、まだ、小さい。サイズ的には小型犬サイズ。でも、手足は立派な肉食獣だ。
「可愛い!」
思わず触ろうと思ったんだけど、思いっきり手が掠った。ん? なんで触れねぇんだ? レオもライオンもどきも触れんのに。
「主人を決めてないからだね」
「は? そうなのかよ?!」
『いかにも。だが、お主達と接触してから発生したからな。その繋がりだとは思っていたが。しかし、この年代の魔法使いはなんでもありだな』
その言い方もどうよ?
「仕方ないでしょう? 過去のしわ寄せが今きてるんだから」
確かにその通りだよな。
『その、ユエとやら。呼び出せるのか?』
「正確には旦那のライカだよ。かなりの心配性で。私も大変だったから」
そうか。ユエと一緒になるまで、ルイが対象だったもんな。
「一度、会ってると思うよ。長い黒髪で赤い目の男がいたでしょう?」
ライオンもどきが思案? 顔をしてるのか?
『あやつか。隣にいた身長の低いのがユエとやらか?』
「そう。あそこの一族は採集を生業としててね。結構、いろんな所に行くんだけど、妻は家で留守を預かるんだよ。ただ、ライカがかなり特殊で、無駄に心配性で」
『呼び出せるのか? 本当にその二人に反応して発生したのか、確かめなくてはならない』
「呼び出すのは可能だけど、私達は仕事に行かないと駄目なんだよ」
『仕事より、こちらを最優先してもらおう。私も長く離れてるわけにはいかない。当主を見守らねばならないからな』
そうだよな。ルイは小さく溜め息を吐いて、クレナイに手紙を託した。
「サクヤは魔法省にベニを使って連絡して。行かないと大騒ぎだよ」
「……そうだよな」
一回手違いで遅れて行った時があってさ。もう、魔法省内が大騒ぎになってて。なんでかと問えば、オレとルイだからだって。わけ分かんねぇ。どうも、禁書庫の毒に当てられて、倒れたと思ったみてぇで。自慢じゃねぇけど、体調崩したのなんか、あいつと関わった時だけだって。ベニに手紙を託して送り出した。
「とりあえず中に入ってもらえる。さすがに玄関先でする話でもないしね」
ルイはライオンもどきを促して居間に足を踏み入れた。レオは勝手知ったるで暖炉の前を陣取る。その後を追うようにチビも付いて行った。
「守護獣が自然発生って本当なの?」
『本当だ。何年か前に一匹発生していてな。それがお主達の側にいるあやつだ』
「もし、会って違えば?」
『帰って来ただろうな。私達は主人を決める。それは失うことができないと判断される者達を守るためだ』
「私とサクヤも?」
『そうだ。我一族は付いた主人で命の長さが違う。私は一族の中で最長だ。だから、長などと言われているのだ』
どれだけの守護獣が生まれて消えてったんだろうな。おそらくだけど、卵の魔法使いのせいで絶えた血筋の中にも、守護獣が守っていた一族がいたんだろうな。本当に、卵の魔法使いはとんでもないことを仕出かしたんだな。そう思った。
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