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銀の鳥籠Ⅰ ルイ&サクヤ編
241 大切な存在
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「サクヤ」
夢中で写真を見ていたオレを、ルイは柔らかい声で呼んだ。何事かと顔を上げたんだけど……。
「!」
頰に触れて来た手が顎を掬い上げたと思ったら、くちびる塞がれた。容赦なく口内に入り込んできた、柔らかくて温かいモノが我が物顔で蹂躙する。なんでいきなりスイッチが入ってんだよ。でも、この行為に慣れたオレの体は直ぐに下半身に熱を集める。
ネットリと確実な意志を持ってオレの中を堪能するルイの舌が上顎を一舐めして離れて行った。今まで耳に届いていた卑猥な濡れた音が途切れる。息が上がって、体から程よく力が抜けた。いや、ルイは分かっていてやってんだよ。
「写真はおしまいだよ」
「……整理して、分けたいんだけど」
「それは後」
「なんでいきなり盛るかな?」
「サクヤからいい匂いがして?」
オレ、香水なんて付けてねぇけど?
「甘い匂いがする」
そう言いながら首筋に顔を埋めて、軽く歯を立ててきた。オレの体が過剰なくらい反応する。その後に来た体温よりも温かくて、湿り気を帯びた舌が噛み付いた場所を丹念に舐め始める。
「香水なんて!」
「付けさせるとでも? サクヤの匂いが消えてしまうでしょう?」
ルイは香水が嫌いだよな。香りの強い人が近付くと眉を顰めるしさ。
「サクヤが欲しい」
「言われなくても分かってるって……」
「分かってるなら早いよね」
軽々とオレの体を持ち上げる。学生の時より、更に力が強くなってるんだよな。逆にオレはと言えば、筋力はないに等しい。力仕事してんのに。なんで、身体は筋肉をつけたがらないんだ?! ポスリと落とされたベッドの上。いつも妖精二人が整えてくれてるから、快適なんだよな。
「明日、お礼を買いに行こう」
「……は、クチバさんの店じゃねぇのか? ん……」
ルイは器用に服を脱がせていく。その手際の良さ、どうやったら身に付くんだよ。
「日持ちしないと問題でしょう? それに、職場に持っていくんじゃない?」
そうか。クチバさんの店は生菓子がほとんどだもんな。
「……仕事は?」
「休みだから手を出してるんでしょう?」
だから、容赦なく攻めてきてるのか。だんだん、気持ちよくなってきて、脳内に霞がかかってきた。感覚だけが研ぎ澄まされて、思考が鈍り始めてる。
「後は明日ね」
ルイの愛撫が首筋から下へと移っていく。そうだ、もう一つ。
「……あ、あのよ」
「なに?」
「……ほら、二人が結婚予定だって言ってただろう?」
「そうだね」
「来年の春に結婚式があるって……」
「もちろん、出席で」
軽く返事されたんだけど。魔法使いが軽々しく一般人の結婚式なんて出席して大丈夫なのかよ?
「普通は行かないよ。でも、サクヤの友人は別。今のサクヤを作った人達でしょう?」
「へ?」
ルイが顔を上げてオレを下から上目遣いで見上げてきた。
「ご両親もだけど、今のサクヤがあるのは彼らのおかげでもあるよね? 受け入れてくれる存在があるのは、大切なことなんだよ。否定されてばかりでは、内に籠ってしまうでしょう?」
そんなこと、考えたこともなかった。
「私はみんなが大切に育ててくれたサクヤを奪ったんだ。それでも、笑って受け入れてくれた。だから、できることは何でもするよ」
ルイはそう言うと、いきなりオレ自身に舌を這わせてきた。ちょっと待って。まだ、話が終わってない。前を刺激するだけじゃなくて、同時に後ろまで弄り始めて、完全に意識が飛んだ。ただ、快楽に染まった意識だけがオレの中を支配した。ドロドロに溶けて、なにも考えられなくなった。
夢中で写真を見ていたオレを、ルイは柔らかい声で呼んだ。何事かと顔を上げたんだけど……。
「!」
頰に触れて来た手が顎を掬い上げたと思ったら、くちびる塞がれた。容赦なく口内に入り込んできた、柔らかくて温かいモノが我が物顔で蹂躙する。なんでいきなりスイッチが入ってんだよ。でも、この行為に慣れたオレの体は直ぐに下半身に熱を集める。
ネットリと確実な意志を持ってオレの中を堪能するルイの舌が上顎を一舐めして離れて行った。今まで耳に届いていた卑猥な濡れた音が途切れる。息が上がって、体から程よく力が抜けた。いや、ルイは分かっていてやってんだよ。
「写真はおしまいだよ」
「……整理して、分けたいんだけど」
「それは後」
「なんでいきなり盛るかな?」
「サクヤからいい匂いがして?」
オレ、香水なんて付けてねぇけど?
「甘い匂いがする」
そう言いながら首筋に顔を埋めて、軽く歯を立ててきた。オレの体が過剰なくらい反応する。その後に来た体温よりも温かくて、湿り気を帯びた舌が噛み付いた場所を丹念に舐め始める。
「香水なんて!」
「付けさせるとでも? サクヤの匂いが消えてしまうでしょう?」
ルイは香水が嫌いだよな。香りの強い人が近付くと眉を顰めるしさ。
「サクヤが欲しい」
「言われなくても分かってるって……」
「分かってるなら早いよね」
軽々とオレの体を持ち上げる。学生の時より、更に力が強くなってるんだよな。逆にオレはと言えば、筋力はないに等しい。力仕事してんのに。なんで、身体は筋肉をつけたがらないんだ?! ポスリと落とされたベッドの上。いつも妖精二人が整えてくれてるから、快適なんだよな。
「明日、お礼を買いに行こう」
「……は、クチバさんの店じゃねぇのか? ん……」
ルイは器用に服を脱がせていく。その手際の良さ、どうやったら身に付くんだよ。
「日持ちしないと問題でしょう? それに、職場に持っていくんじゃない?」
そうか。クチバさんの店は生菓子がほとんどだもんな。
「……仕事は?」
「休みだから手を出してるんでしょう?」
だから、容赦なく攻めてきてるのか。だんだん、気持ちよくなってきて、脳内に霞がかかってきた。感覚だけが研ぎ澄まされて、思考が鈍り始めてる。
「後は明日ね」
ルイの愛撫が首筋から下へと移っていく。そうだ、もう一つ。
「……あ、あのよ」
「なに?」
「……ほら、二人が結婚予定だって言ってただろう?」
「そうだね」
「来年の春に結婚式があるって……」
「もちろん、出席で」
軽く返事されたんだけど。魔法使いが軽々しく一般人の結婚式なんて出席して大丈夫なのかよ?
「普通は行かないよ。でも、サクヤの友人は別。今のサクヤを作った人達でしょう?」
「へ?」
ルイが顔を上げてオレを下から上目遣いで見上げてきた。
「ご両親もだけど、今のサクヤがあるのは彼らのおかげでもあるよね? 受け入れてくれる存在があるのは、大切なことなんだよ。否定されてばかりでは、内に籠ってしまうでしょう?」
そんなこと、考えたこともなかった。
「私はみんなが大切に育ててくれたサクヤを奪ったんだ。それでも、笑って受け入れてくれた。だから、できることは何でもするよ」
ルイはそう言うと、いきなりオレ自身に舌を這わせてきた。ちょっと待って。まだ、話が終わってない。前を刺激するだけじゃなくて、同時に後ろまで弄り始めて、完全に意識が飛んだ。ただ、快楽に染まった意識だけがオレの中を支配した。ドロドロに溶けて、なにも考えられなくなった。
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