243 / 281
銀の鳥籠SS
001 日向ぼっこ■
しおりを挟む
■108多大なる希望後のお話です。
お昼を食べて、本当だったら絶対、室内から出ないんだけどさ。珍しく太陽が出てて、久々に太陽の光を浴びたくなった。だから、外出てくる、って言ったら、ルイのやつ、付いてきたんだよ。最近は一人でも黄色い声を浴びるからさ。ルイまでいると煩さが倍。でも、邪険にするといじけるし。
ベンチに座ると当然のように隣に座るルイ。足元にはキンとギン。こいつらもなぜか頭にいるベニ同様に、一緒に学校に登校してんだよな。で、普通に受け入れられてたりする。
「誰も近づいてこねぇって言ってるだろう」
「分かってるけど心配」
そう言って、どさくさに紛れて抱きついてくるな。太陽の光があったかいんだからさ。ポカポカしてて、ルイの体温もあったかくて、ウトウトしてくる。キンとギンは足元で二匹丸まって寝に入ったな。オレも瞼が重くなってくる。まあ、周りが、きゃあきゃあ、黄色い声を発してて、若干、煩さいんだけどさ。肩に重みが加わって、軽く視線を向けたら視界に綺麗な銀の髪。
「寝たのかよ」
オレが寝るつもりだったんだけどな。瞼が重くなって、オレもルイに凭れ掛かる。今まで色々あったし、お互い疲れてるしさ。こう、柔らかい暖かさが心地よくて、眠気を誘う。小さく欠伸をして、オレも夢の国へ旅立った。
■おまけ■
「よくあんなところで寝れるよな」
「何が?」
窓からある場所を眺めて一言。隣にいるライカが小首を傾げてくる。何って、あの二人だよ。完全に学校内最強カップル。魔力や魔法だけじゃなくてさ、もう、いろんな意味で。
「サクヤと会長。有名人だって自覚あるのかね?」
「あ……。まあ、誰も近づいてこないしね」
「でもさ。煩くないの? ここまで悲鳴が聞こえんだけど」
「慣れたんじゃない。完全に耳に入れないようになってんだと思うよ」
「それでもさ。あの二人、寝てるんだけど。日向ぼっこしてる場合かよ」
頭にベニを乗っけて、足元までは見えないけど、キンとギンがいるんだろう。あの二人、本当に珍獣。しかも、あの事件のあとから、会長が幼稚化してさ。まあ、ライカに訊いたら、やっと人間らしくなってきたって言ってんだけど。サクヤにガッツリ甘えてんだよな。見てる分には和むんだけどさ。
「いいんじゃない。ほら、悲鳴もなくなったし」
「確かに」
多分、周りの親衛隊。身悶えてるんだろうな。あの二人の寝顔見てさ。まあ、平和だからいいけど。
「でも、授業前に迎えに行かないと。流石に怒られるよね」
そうだよな。ま、まだ、時間あるし、寝かせといてあげよう。
終わり。
お昼を食べて、本当だったら絶対、室内から出ないんだけどさ。珍しく太陽が出てて、久々に太陽の光を浴びたくなった。だから、外出てくる、って言ったら、ルイのやつ、付いてきたんだよ。最近は一人でも黄色い声を浴びるからさ。ルイまでいると煩さが倍。でも、邪険にするといじけるし。
ベンチに座ると当然のように隣に座るルイ。足元にはキンとギン。こいつらもなぜか頭にいるベニ同様に、一緒に学校に登校してんだよな。で、普通に受け入れられてたりする。
「誰も近づいてこねぇって言ってるだろう」
「分かってるけど心配」
そう言って、どさくさに紛れて抱きついてくるな。太陽の光があったかいんだからさ。ポカポカしてて、ルイの体温もあったかくて、ウトウトしてくる。キンとギンは足元で二匹丸まって寝に入ったな。オレも瞼が重くなってくる。まあ、周りが、きゃあきゃあ、黄色い声を発してて、若干、煩さいんだけどさ。肩に重みが加わって、軽く視線を向けたら視界に綺麗な銀の髪。
「寝たのかよ」
オレが寝るつもりだったんだけどな。瞼が重くなって、オレもルイに凭れ掛かる。今まで色々あったし、お互い疲れてるしさ。こう、柔らかい暖かさが心地よくて、眠気を誘う。小さく欠伸をして、オレも夢の国へ旅立った。
■おまけ■
「よくあんなところで寝れるよな」
「何が?」
窓からある場所を眺めて一言。隣にいるライカが小首を傾げてくる。何って、あの二人だよ。完全に学校内最強カップル。魔力や魔法だけじゃなくてさ、もう、いろんな意味で。
「サクヤと会長。有名人だって自覚あるのかね?」
「あ……。まあ、誰も近づいてこないしね」
「でもさ。煩くないの? ここまで悲鳴が聞こえんだけど」
「慣れたんじゃない。完全に耳に入れないようになってんだと思うよ」
「それでもさ。あの二人、寝てるんだけど。日向ぼっこしてる場合かよ」
頭にベニを乗っけて、足元までは見えないけど、キンとギンがいるんだろう。あの二人、本当に珍獣。しかも、あの事件のあとから、会長が幼稚化してさ。まあ、ライカに訊いたら、やっと人間らしくなってきたって言ってんだけど。サクヤにガッツリ甘えてんだよな。見てる分には和むんだけどさ。
「いいんじゃない。ほら、悲鳴もなくなったし」
「確かに」
多分、周りの親衛隊。身悶えてるんだろうな。あの二人の寝顔見てさ。まあ、平和だからいいけど。
「でも、授業前に迎えに行かないと。流石に怒られるよね」
そうだよな。ま、まだ、時間あるし、寝かせといてあげよう。
終わり。
10
あなたにおすすめの小説
従僕に溺愛されて逃げられない
大の字だい
BL
〈従僕攻め×強気受け〉のラブコメ主従BL!
俺様気質で傲慢、まるで王様のような大学生・煌。
その傍らには、当然のようにリンがいる。
荷物を持ち、帰り道を誘導し、誰より自然に世話を焼く姿は、周囲から「犬みたい」と呼ばれるほど。
高校卒業間近に受けた突然の告白を、煌は「犬として立派になれば考える」とはぐらかした。
けれど大学に進学しても、リンは変わらず隣にいる。
当たり前の存在だったはずなのに、最近どうも心臓がおかしい。
居なくなると落ち着かない自分が、どうしても許せない。
さらに現れた上級生の熱烈なアプローチに、リンの嫉妬は抑えきれず――。
主従なのか、恋人なのか。
境界を越えたその先で、煌は思い知らされる。
従僕の溺愛からは、絶対に逃げられない。
ふたなり治験棟 企画12月31公開
ほたる
BL
ふたなりとして生を受けた柊は、16歳の年に国の義務により、ふたなり治験棟に入所する事になる。
男として育ってきた為、子供を孕み産むふたなりに成り下がりたくないと抗うが…?!
神官姫と最強最弱の王
深也糸
BL
アズカヴァル国の王、リヴェラ・ライト・アズカヴァルは十八歳になり、成人したことで妃を娶らなければならなかった。
隣国のリゼルハイドの姫、シファ・ヴィオラ・リゼルハイドはリヴェラと娶せられるためにアズカヴァルに逗留することになる。リヴェラに城の中を案内してもらい親睦を深めようとするが、早々に男だとバレてしまい……。
※週一回 マイペース更新
兄弟カフェ 〜僕達の関係は誰にも邪魔できない〜
紅夜チャンプル
BL
ある街にイケメン兄弟が経営するお洒落なカフェ「セプタンブル」がある。真面目で優しい兄の碧人(あおと)、明るく爽やかな弟の健人(けんと)。2人は今日も多くの女性客に素敵なひとときを提供する。
ただし‥‥家に帰った2人の本当の姿はお互いを愛し、甘い時間を過ごす兄弟であった。お店では「兄貴」「健人」と呼び合うのに対し、家では「あお兄」「ケン」と呼んでぎゅっと抱き合って眠りにつく。
そんな2人の前に現れたのは、大学生の幸成(ゆきなり)。純粋そうな彼との出会いにより兄弟の関係は‥‥?
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる