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銀の鳥籠SS
015 遠くて近い居場所
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■読んでくださった方の書き込みにて書かせていただきました。
俺達とユエ達の卵が無事孵化し、その数日後に、他の卵も孵化を始めた。そして、魔法学校初等部に入学を控えた子供達。その五人に杖を贈るために、ルイと二人で子供達を連れて杖の専門店に足を運んだ。俺達の子はみんなに頼んだんだ。さすがに連れて歩けねぇし。
「子供達の杖選びですか? 今回の子達も強い魔力を持ってますね」
店の主人も二回目だから、ちゃんと分かってくれてる。で、子供達なんだけどさ。俺とルイの服をギュって握り締めてんだよな。まあ、あの、結界内から出たことねぇし。街の中の人の多さに、ビクついてんだって。
「では、始めましょうか? 杖はブレスレットに収納予定ですか?」
「そのつもりだよ。その方が安全だしね」
ルイは学生の時とは違う落ち着きを身に付けてさ。なんて言うか、落ち着きすぎて落ちつかねぇんだよな。
「ここに立ってね。向こうの壁に体向けて」
一人の子供を連れて、ルイが店の中央に誘う。不安そうな顔してるな。分かるけどさ。杖は一人一人杖に選んでもらわねぇと駄目だし、みんな一緒は無理なんだ。ルイが離れようとすれば行かせないように服を掴む。それを宥めて、ルイが俺と子供達の元に戻って来た。
「始めてくれる?」
「分かりました。何本、反応しますかね?」
主人が杖を一振り。天井を覆うように張られていた結界が霧散して、杖が露わになる。いつ見ても凄いよな。なんせ、杖が天井から生えてるように見えんだから。
俺達が上を見ているのが気になったのか、店の中央に取り残された子供も、視線を上に向ける。そして、その顔が見もの。俺も初めて見たとき、驚いたもんな。
「なにか生えてる!」
緊張がほぐれたのはいいとして、ちゃんとやってくれることを願うしかねぇか。前の子達も大変だったからな。
よく見ると、数本、反応してるな。この感じだと、この場所の杖で問題ないみてぇ。
一人一人杖に選んでもらって、まあ、控えめに言っても、すんなりじゃなかったけどさ。小さい手にギュッと握り締めている杖。あの部屋に移動して、わざわざ、この子達に合わせた模様を刻んだブレスレットを宝飾店に注文してる。魔法を使うのはルイだからな。それをルイが一人一人に嵌める。どう見ても大きさがあってねぇけど、それもルイが簡単に修正。成長と共にブレスレットのサイズが変わるように魔法を掛ける。
「あざやかですね」
「そう?」
ルイは何でもないことのように微笑む。まあ、オレでもできるけどさ。ルイに任せた方が確実だし。子供達が持っていた杖をブレスレットに収納して、ルイが杖の出し方を教える。音が鳴らなくても、動作で出てくる仕組みだっていうのは、前の子達で知ったからさ。
でも、悔しそうな顔すんだよな。オレとルイは綺麗に音が出るからさ。それでも、パッと出てくる杖に瞳を輝かせてる。この杖がこの子達を守ってくれることを祈るばかりだよな。
店主もこの子達の杖に関してはなぜか割引してくれてる? らしい。もしかしたら、魔法省からも支払われてるのかもしれねぇな。オレ達に内緒でさ。
終わり。
俺達とユエ達の卵が無事孵化し、その数日後に、他の卵も孵化を始めた。そして、魔法学校初等部に入学を控えた子供達。その五人に杖を贈るために、ルイと二人で子供達を連れて杖の専門店に足を運んだ。俺達の子はみんなに頼んだんだ。さすがに連れて歩けねぇし。
「子供達の杖選びですか? 今回の子達も強い魔力を持ってますね」
店の主人も二回目だから、ちゃんと分かってくれてる。で、子供達なんだけどさ。俺とルイの服をギュって握り締めてんだよな。まあ、あの、結界内から出たことねぇし。街の中の人の多さに、ビクついてんだって。
「では、始めましょうか? 杖はブレスレットに収納予定ですか?」
「そのつもりだよ。その方が安全だしね」
ルイは学生の時とは違う落ち着きを身に付けてさ。なんて言うか、落ち着きすぎて落ちつかねぇんだよな。
「ここに立ってね。向こうの壁に体向けて」
一人の子供を連れて、ルイが店の中央に誘う。不安そうな顔してるな。分かるけどさ。杖は一人一人杖に選んでもらわねぇと駄目だし、みんな一緒は無理なんだ。ルイが離れようとすれば行かせないように服を掴む。それを宥めて、ルイが俺と子供達の元に戻って来た。
「始めてくれる?」
「分かりました。何本、反応しますかね?」
主人が杖を一振り。天井を覆うように張られていた結界が霧散して、杖が露わになる。いつ見ても凄いよな。なんせ、杖が天井から生えてるように見えんだから。
俺達が上を見ているのが気になったのか、店の中央に取り残された子供も、視線を上に向ける。そして、その顔が見もの。俺も初めて見たとき、驚いたもんな。
「なにか生えてる!」
緊張がほぐれたのはいいとして、ちゃんとやってくれることを願うしかねぇか。前の子達も大変だったからな。
よく見ると、数本、反応してるな。この感じだと、この場所の杖で問題ないみてぇ。
一人一人杖に選んでもらって、まあ、控えめに言っても、すんなりじゃなかったけどさ。小さい手にギュッと握り締めている杖。あの部屋に移動して、わざわざ、この子達に合わせた模様を刻んだブレスレットを宝飾店に注文してる。魔法を使うのはルイだからな。それをルイが一人一人に嵌める。どう見ても大きさがあってねぇけど、それもルイが簡単に修正。成長と共にブレスレットのサイズが変わるように魔法を掛ける。
「あざやかですね」
「そう?」
ルイは何でもないことのように微笑む。まあ、オレでもできるけどさ。ルイに任せた方が確実だし。子供達が持っていた杖をブレスレットに収納して、ルイが杖の出し方を教える。音が鳴らなくても、動作で出てくる仕組みだっていうのは、前の子達で知ったからさ。
でも、悔しそうな顔すんだよな。オレとルイは綺麗に音が出るからさ。それでも、パッと出てくる杖に瞳を輝かせてる。この杖がこの子達を守ってくれることを祈るばかりだよな。
店主もこの子達の杖に関してはなぜか割引してくれてる? らしい。もしかしたら、魔法省からも支払われてるのかもしれねぇな。オレ達に内緒でさ。
終わり。
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