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銀の鳥籠Ⅱ マシロ&アサギ編
001 銀と金の華
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父さんと母さんが少し特殊な事は分かってる。そして、俺もそう言う目で見られる事も理解してる。初等部に入学し魔力の強さから特Aに振り分けられた。アサギも一緒だ。そして、三学年に上がると生徒会会長に任命され、アサギは副会長に任命された。
俺の名前はマシロ。白銀の癖のある髪で瞳は黒。肌は象牙色だけど、身長は母さんじゃなくて父さんに似た。それは良いんだけど、問題は両親が特殊すぎてただでさえすごい注目度が更に上がる事だ。
アサギは長い癖のない金髪に赤い目で白い肌。何時も一緒で、寮の部屋も一緒だ。生徒会役員に任命されると部屋は一人部屋になるんだけど、俺とアサギは同じ部屋にしてもらった。まあ、俺が押し切ったんだけど。
「別々の部屋でも」
アサギがそう言ってきたのは中等部に上がってすぐだ。
「どうしてだ?」
「……それは」
俺の中で一つの答えが導き出される。つまり、誰か意中の人が出来たという事だ。それを回避するために、一緒の部屋で生活していたというのに。
「言えないのか?」
アサギは唇を噛み締め、ただ、首を振った。言いたくないのはその態度で分かる。
「どうして、俺が同じ部屋に拘ったのか。考えた事は?」
「え?」
俺の魔力は破壊の魔力が強い。癒しの魔力があるとしても、絶対的に破壊の魔力よりだ。それに、アサギは生まれた時から一緒だった。他に五人幼馴染みはいるけど、アサギに向けている気持ちとはかなり違う。魔力だけの問題じゃない。アサギは孵化した時から俺のものだ。
「生徒会役員になれば部屋は一部屋与えられる。それは、相手となる者を得た時に困るから。確実ではないにしても、強い魔力に必要な循環相手を引き込むためだよ」
「……っ」
「折角、囲ってたのに逃すとでも?」
アサギの顔色がサッと変わる。アサギの父親は蛇の様な鋭さを持つけど、息子は何処か抜けている。成績は優秀。家業も手伝っていて、収入もある。そう言う俺も、家業で収入を得ている。卵を作るために、決まった日に自宅に戻ってる。
「マシロはっ」
「俺はずっとアサギを想ってたよ。高等学校に上がったら、すぐ、求婚するつもりで」
アサギは更に目を見開いた。
「噂がっ」
「噂?」
「僕じゃなくて、別の人をって」
「誰が?」
俺は鋭い視線でアサギを見据える。つまり、魔法学校で変な噂が流れているという事だ。
「俺の魔力に合う奴がそんなにいると思うか?」
アサギは今まで欠落していた考えに息を飲む。例え特Aの生徒でも俺と合う魔力の者などそうそういない。幼馴染みでさえ、魔力の質と量が合わないのだ。器違いではいつか破綻が来る。
「……忘れてた」
「俺が他の誰かと一緒にいる事は少ないだろう。大体、アサギが隣にいるんだ」
アサギは俺の言葉に腰が抜けた様にへたり込んだ。
「ライカさんなら、身を引くとか考えないと思うよ」
「父さんと一緒にしないでよ。公衆の面前で宣言する勇気は僕にはない」
「ああ。俺、高等部に上がると同時に宣言するから。逃げるなよ」
「へ?!」
アサギが呆けた顔をする。当たり前だろう。生徒会役員だろうと、アサギの魔力は魅力的だ。破壊の魔力より癒しの魔力の方が強いんだ。
「それじゃあ、安心出来ないか。アサイ先生に頼んでおこう」
俺はそう言うとドアノブに手を掛ける。それを止めたのはアサギだ。
「待って! まだ、中等部に上がったばかりだから!」
「奪われるよりマシだろう。俺はアサギ以外必要ないんだ。他がしゃしゃり出てくるのは気分が悪い」
アサギの耳に良からぬ事を吹き込んだ相手は見つけ出して、しっかりお仕置きしないとな。脅しは得意だ。
「何をする気?」
「人聞き悪いな。何もしない」
「僕はマシロの幼馴染みだよ!」
つまり、アサギは俺の性格を熟知している。切れると父親並みに危険なのは周知の事実だ。そして、変な噂を流したのはアサギを手に入れたいか、もしくは、あの場所に入り込み良からぬ事を考えているかだ。
「不安の芽は摘まないと。色んな意味で」
俺はそう言うと、部屋を出て行く。その後をアサギは慌てて付いてきた。父さんと母さんに知らせないと。良からぬ事を考えている輩が、あの場所を奪おうとしてる。でも、愚かだ。あの二人を敵に回したら、大変だと言うのに。アサギの足音を聞きながら、俺は冷静に考えを巡らしていた。
俺の名前はマシロ。白銀の癖のある髪で瞳は黒。肌は象牙色だけど、身長は母さんじゃなくて父さんに似た。それは良いんだけど、問題は両親が特殊すぎてただでさえすごい注目度が更に上がる事だ。
アサギは長い癖のない金髪に赤い目で白い肌。何時も一緒で、寮の部屋も一緒だ。生徒会役員に任命されると部屋は一人部屋になるんだけど、俺とアサギは同じ部屋にしてもらった。まあ、俺が押し切ったんだけど。
「別々の部屋でも」
アサギがそう言ってきたのは中等部に上がってすぐだ。
「どうしてだ?」
「……それは」
俺の中で一つの答えが導き出される。つまり、誰か意中の人が出来たという事だ。それを回避するために、一緒の部屋で生活していたというのに。
「言えないのか?」
アサギは唇を噛み締め、ただ、首を振った。言いたくないのはその態度で分かる。
「どうして、俺が同じ部屋に拘ったのか。考えた事は?」
「え?」
俺の魔力は破壊の魔力が強い。癒しの魔力があるとしても、絶対的に破壊の魔力よりだ。それに、アサギは生まれた時から一緒だった。他に五人幼馴染みはいるけど、アサギに向けている気持ちとはかなり違う。魔力だけの問題じゃない。アサギは孵化した時から俺のものだ。
「生徒会役員になれば部屋は一部屋与えられる。それは、相手となる者を得た時に困るから。確実ではないにしても、強い魔力に必要な循環相手を引き込むためだよ」
「……っ」
「折角、囲ってたのに逃すとでも?」
アサギの顔色がサッと変わる。アサギの父親は蛇の様な鋭さを持つけど、息子は何処か抜けている。成績は優秀。家業も手伝っていて、収入もある。そう言う俺も、家業で収入を得ている。卵を作るために、決まった日に自宅に戻ってる。
「マシロはっ」
「俺はずっとアサギを想ってたよ。高等学校に上がったら、すぐ、求婚するつもりで」
アサギは更に目を見開いた。
「噂がっ」
「噂?」
「僕じゃなくて、別の人をって」
「誰が?」
俺は鋭い視線でアサギを見据える。つまり、魔法学校で変な噂が流れているという事だ。
「俺の魔力に合う奴がそんなにいると思うか?」
アサギは今まで欠落していた考えに息を飲む。例え特Aの生徒でも俺と合う魔力の者などそうそういない。幼馴染みでさえ、魔力の質と量が合わないのだ。器違いではいつか破綻が来る。
「……忘れてた」
「俺が他の誰かと一緒にいる事は少ないだろう。大体、アサギが隣にいるんだ」
アサギは俺の言葉に腰が抜けた様にへたり込んだ。
「ライカさんなら、身を引くとか考えないと思うよ」
「父さんと一緒にしないでよ。公衆の面前で宣言する勇気は僕にはない」
「ああ。俺、高等部に上がると同時に宣言するから。逃げるなよ」
「へ?!」
アサギが呆けた顔をする。当たり前だろう。生徒会役員だろうと、アサギの魔力は魅力的だ。破壊の魔力より癒しの魔力の方が強いんだ。
「それじゃあ、安心出来ないか。アサイ先生に頼んでおこう」
俺はそう言うとドアノブに手を掛ける。それを止めたのはアサギだ。
「待って! まだ、中等部に上がったばかりだから!」
「奪われるよりマシだろう。俺はアサギ以外必要ないんだ。他がしゃしゃり出てくるのは気分が悪い」
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「何をする気?」
「人聞き悪いな。何もしない」
「僕はマシロの幼馴染みだよ!」
つまり、アサギは俺の性格を熟知している。切れると父親並みに危険なのは周知の事実だ。そして、変な噂を流したのはアサギを手に入れたいか、もしくは、あの場所に入り込み良からぬ事を考えているかだ。
「不安の芽は摘まないと。色んな意味で」
俺はそう言うと、部屋を出て行く。その後をアサギは慌てて付いてきた。父さんと母さんに知らせないと。良からぬ事を考えている輩が、あの場所を奪おうとしてる。でも、愚かだ。あの二人を敵に回したら、大変だと言うのに。アサギの足音を聞きながら、俺は冷静に考えを巡らしていた。
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