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銀の鳥籠Ⅱ マシロ&アサギ編
003 危惧が危惧じゃない?!
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まず、アサイ先生に知らせた。多分、それだけで何となく動いてくれる気がする。勿論、他人任せにするつもりはない。
そう思って寮の部屋に戻って来たら、そこには見慣れた二人。どうして、寮の部屋に居るかな。まあ、元々、父さんが使ってた部屋だし、俺がこの部屋使うようになった時に、一回来てるから。
「行動が早くない?」
「そう? 遅すぎるくらいでしょう?」
そう答えた父さんは、うん、いつ見ても見目麗しい。俺と同じ銀髪だけど癖がなく、瞳は菫色。肌は白い。名前はルイ。俺はどうやっても、母さんの遺伝子が関係してるから。
「うちの子に良からぬ事を吹き込んだのは誰?」
そう問いかけて来たのはアサギの父さんのライカさん。いつ見ても蛇みたい。長い黒髪に赤い瞳。全身黒ずくめなんだ。この二人が動くって事は、確定みたいだけど。
「俺は知らない。アサギに訊いて」
「知る方法なんて沢山あるでしょう。マシロも私の魔力の能力を引いてるんだから」
そうなんだよ。何故か、魔力が情報を拾ってくる変な能力を引き継いだんだよ。絶対、ユグドラシルの種のお節介なんだろうけど。
「二人が動いたって事は、もしかして危惧が危惧じゃないの?」
「妖精達がね。大騒ぎだよ。私達が育てた子達ではないのは確かだけどね」
つまり、それ以外の誰か。最近、闇の魔法使い達も大人しくなったし。それは、相手となる魔法使いが誕生し始めたからなんだけど。それ以外。つまり、好きで闇に落ちた奴等って事だ。
「どうせ、俺が探らなくても、父さんがしてんじゃないの?」
「まあね。で、誰かな?」
父さんがアサギに視線を向ける。アサギはと言えば、俺に隠れて肩を揺らした。うん。つまり、言うとマズイ相手だって事だ。仕方ないな。
「マシロ?!」
俺が指を鳴らして杖を手に持ったから、アサギが目を見開いた様な気配がした。父さんが探ろうとして探れないのは学校内だからか。いくら魔力が無限大並みに強くても、学校は別格。
「これ、禁呪かな。でも、いいか」
「良くない! 良くないから!」
アサギは止めようとして来たけど、二人はただ微笑んでるだけ。つまりは探れって事だ。
普段は古代語は使わない。知られるのはマズイから。でも、この場にいるのは父さんとライカさんとアサギだけ。俺はこの学校に守られてる未成年。だから、学校の結界は俺が良からぬ事をしない限り発動しない。
アサギの記憶を探る。記憶には気配が残ってる。それを辿れば誰なのかは分かる。ん? 何だ? 黒い靄がかかって肝心の顔が見えない。待って。これは学生を操ってる? 操ってアサギの耳に俺の有り得ない噂を入れたのか?
「マシロ?」
父さんが目を細めた。
「犯人は学校の中に居ない。居たとしても生徒じゃない」
「やっぱり」
ライカさんが確信した様に呟く。
「上手く考えたね。学生を操れば気配は残るだろうけど、首謀者は分からない。でもね……」
父さんの表情が怖い。俺は父さんの血を引いてる。でも、破壊の魔力のみを持つ父さんには敵わない。その父さんが敵わないのが母さんだけど。
父さんが指を鳴らして杖を出し、俺の魔法に何かの禁呪を足した。いや、うん、その頭の中見てみたい。よく、母さんが言ってるけど。
「何処かで見たことあるね」
俺が見た影が目の前に映し出される。高い身長。
「元教師の一人だね」
ライカさんも腕を組んで目を細めた。見た事あるの?!
「私達が特殊な場所に居るのを知るのは一握り。その中にあの当時の教師も入るからね。誰に聞いたかは分からないけど」
「それなりの能力だけどね。あの場所の特殊な磁場を利用して、何しようとしてんのか」
「まあ、まさか、復帰してるなんて」
へ? 復帰?
「私の魔力を利用しようとして旅だった筈なんだけどね」
俺とアサギは目を見開いた。父さんの魔力を利用した?! そんな命知らずがいたなんて。
「うん。魔法大臣に話を通すよ。二人もまだ中等部だしね。まあ、気にしないで」
父さん、随分軽いんだけど。何で、利用された教師だと分かって面っとしてるの?!
「そうそう。ライカに話を通したから、休みの日にアサギと一緒に一度、帰って来て。儀式をするから」
へ? 儀式って? アサギに視線を向けたら固まっていた。ライカさんは仕方ないと肩を竦めてる。
「まあ、後継者はいるからね。いいけど」
何がいい訳?! 説明してくれない?! でも、父さんはそれ以上、話してはくれなかった。酷いと思う。
そう思って寮の部屋に戻って来たら、そこには見慣れた二人。どうして、寮の部屋に居るかな。まあ、元々、父さんが使ってた部屋だし、俺がこの部屋使うようになった時に、一回来てるから。
「行動が早くない?」
「そう? 遅すぎるくらいでしょう?」
そう答えた父さんは、うん、いつ見ても見目麗しい。俺と同じ銀髪だけど癖がなく、瞳は菫色。肌は白い。名前はルイ。俺はどうやっても、母さんの遺伝子が関係してるから。
「うちの子に良からぬ事を吹き込んだのは誰?」
そう問いかけて来たのはアサギの父さんのライカさん。いつ見ても蛇みたい。長い黒髪に赤い瞳。全身黒ずくめなんだ。この二人が動くって事は、確定みたいだけど。
「俺は知らない。アサギに訊いて」
「知る方法なんて沢山あるでしょう。マシロも私の魔力の能力を引いてるんだから」
そうなんだよ。何故か、魔力が情報を拾ってくる変な能力を引き継いだんだよ。絶対、ユグドラシルの種のお節介なんだろうけど。
「二人が動いたって事は、もしかして危惧が危惧じゃないの?」
「妖精達がね。大騒ぎだよ。私達が育てた子達ではないのは確かだけどね」
つまり、それ以外の誰か。最近、闇の魔法使い達も大人しくなったし。それは、相手となる魔法使いが誕生し始めたからなんだけど。それ以外。つまり、好きで闇に落ちた奴等って事だ。
「どうせ、俺が探らなくても、父さんがしてんじゃないの?」
「まあね。で、誰かな?」
父さんがアサギに視線を向ける。アサギはと言えば、俺に隠れて肩を揺らした。うん。つまり、言うとマズイ相手だって事だ。仕方ないな。
「マシロ?!」
俺が指を鳴らして杖を手に持ったから、アサギが目を見開いた様な気配がした。父さんが探ろうとして探れないのは学校内だからか。いくら魔力が無限大並みに強くても、学校は別格。
「これ、禁呪かな。でも、いいか」
「良くない! 良くないから!」
アサギは止めようとして来たけど、二人はただ微笑んでるだけ。つまりは探れって事だ。
普段は古代語は使わない。知られるのはマズイから。でも、この場にいるのは父さんとライカさんとアサギだけ。俺はこの学校に守られてる未成年。だから、学校の結界は俺が良からぬ事をしない限り発動しない。
アサギの記憶を探る。記憶には気配が残ってる。それを辿れば誰なのかは分かる。ん? 何だ? 黒い靄がかかって肝心の顔が見えない。待って。これは学生を操ってる? 操ってアサギの耳に俺の有り得ない噂を入れたのか?
「マシロ?」
父さんが目を細めた。
「犯人は学校の中に居ない。居たとしても生徒じゃない」
「やっぱり」
ライカさんが確信した様に呟く。
「上手く考えたね。学生を操れば気配は残るだろうけど、首謀者は分からない。でもね……」
父さんの表情が怖い。俺は父さんの血を引いてる。でも、破壊の魔力のみを持つ父さんには敵わない。その父さんが敵わないのが母さんだけど。
父さんが指を鳴らして杖を出し、俺の魔法に何かの禁呪を足した。いや、うん、その頭の中見てみたい。よく、母さんが言ってるけど。
「何処かで見たことあるね」
俺が見た影が目の前に映し出される。高い身長。
「元教師の一人だね」
ライカさんも腕を組んで目を細めた。見た事あるの?!
「私達が特殊な場所に居るのを知るのは一握り。その中にあの当時の教師も入るからね。誰に聞いたかは分からないけど」
「それなりの能力だけどね。あの場所の特殊な磁場を利用して、何しようとしてんのか」
「まあ、まさか、復帰してるなんて」
へ? 復帰?
「私の魔力を利用しようとして旅だった筈なんだけどね」
俺とアサギは目を見開いた。父さんの魔力を利用した?! そんな命知らずがいたなんて。
「うん。魔法大臣に話を通すよ。二人もまだ中等部だしね。まあ、気にしないで」
父さん、随分軽いんだけど。何で、利用された教師だと分かって面っとしてるの?!
「そうそう。ライカに話を通したから、休みの日にアサギと一緒に一度、帰って来て。儀式をするから」
へ? 儀式って? アサギに視線を向けたら固まっていた。ライカさんは仕方ないと肩を竦めてる。
「まあ、後継者はいるからね。いいけど」
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