にゃこがやってきた

冴條玲

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ぶち雪姫様の優雅な暮らし

ご乱心【後編】

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「にぎゃぁあああ!」

 朝9時半頃に家を出て、夜18時過ぎにようやく帰宅してみると。
 たかだか10分かそこら相談するために9時間もかかったわけですが。

 ぶち雪姫様、ご乱心。
 朝から何も食べていなくてお腹がすいていたのですが、なんと!?

 にゃこもエサを食べていない!? 水も飲んでいない!?

「にぎゃぁあ、にぎゃぁあ、にぎゃぁあああ!!」

(よくも! よくもにゃこを心配させた! 寂しかったにゃ! おこた何周したと思ってるにゃ!)

 激おこモードのぶち雪姫様。


 よもや、ぶち雪姫様に限って、飼い主がいないくらいでご飯がのどを通らない繊細さをお持ちとは想像だに…!?Σ(゚Д゚)


 うがい手洗いの間にも、足元をうろうろしながら鳴き続けるにゃこ。

「なぁーう、なぁーう、なぁーう」

(はやく! おこたに座るにゃ! 定位置につくにゃ!)

 待つのだにゃこよ、私はお風呂に入りたいのです。

 お風呂に入っている間にも、ドアの向こうで鳴き続けるにゃこ。

にゃこ「なぁーう」
飼い主「なぁーう」
にゃこ「なぁーう」
飼い主「なぁーう」
にゃこ「なぁーう」
飼い主「なぁーう」
にゃこ「なぁーう」
飼い主「なぁーう」

 ようやく、お風呂から出たら、にゃこが足をぺろり。
 にゃこよ! どうしたんだにゃこよ! ふだんは全然甘えないのにッ!

 なんと、おこたの備品(ぇ)がお風呂から出てくるまでひたすら、お風呂のドアの向こうで鳴き続けたにゃこ。
 世のお母さんたちはこんな感じで寝不足になるのでしょうか…。

『ああ、お風呂くらいゆっくり入りたいのに泣いてる…泣いてる…泣いてる…私が泣きたい』

 みたいな。


 ようやく、おこたに戻ってお夕飯。
 半額で買ってきた刺身を出すと、フンフンフンと、ひざに乗り上がってきてお裾分けを要求するにゃこ。

 ぶりをちょっと千切ってにゃこのお皿に乗せてあげると、ぺろり。

 お。
 ぶり、けっこう好きなのかな。 ← 高いから滅多に買わない
 
 もう一切れ、ぺろり。
 もう一切れ、ぺろり。

 にゃこもおこたの備品も疲れたので、今日はもう寝ようと思ったのでした。

(にゃこは待ち疲れと鳴き疲れ)
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