140 / 169
#9 百鬼夜行
箸休め 二人で一つ
しおりを挟む
春日部家が無くなった後、私は誠の家に住む事になった。私物が少なかったのが幸いしたようで、引っ越しはスムーズに行われた。
「と言っても、基本は変わらないんだけど」
「日向、いつも僕の家に居るもんね」
「あの家は嫌い」
それに引き換え、ここの空気は良い。過ごし易いと言うか緩いと言うか、なんか居心地が良い。気を張らなくて良い感じがする。私は誠が買ったソファに座りながら、角砂糖を一つ放り込んだコーヒーを飲む。誠はそんな私を見ながら、紅茶を啜った。
「日向は昔からコーヒー好きだよね」
「未だに角砂糖は抜けないけど?」
「人の飲み方に口出しする程、僕は偉くないよ」
誠の部屋はスッキリしている。物が少ないと言うより、物が几帳面に仕舞われている感じがする。居心地が良いのはそのせいだろうな。
荷解きを済ませたので、少し出掛けようと思った所で、窓の外が光った。どうやら、今日の天気予報を見ていなかったのが災いしたらしい。
「あ~降って来たわね」
「今日は家で過ごそうか。映画でも見る?」
「久し振りに洋画見たい」
「分かった」
誠は映像作品を見るのが趣味らしい。前はそこまで多くなかったコレクションも、今の立場に収まってからは、棚を半分埋める程度には増えた。誠はその中から一つ抜き取り、レコーダーに読み込ませる。
それでも私は、映像作品が特別好きだという訳でもなかった。所詮はフィクションに過ぎないと。現実には敵わないと。
誠は、映画を見ている時偶に、聞こえるか聞こえないか程度の大きさで、一つの言葉を呟く。『下らない』と。下らないなら何故好きなんだろう。私はそれが理解できなかった。下らないと思うのは同じだ。だから私はコレが好きになれない。なのに誠は、冷めた目で見つめるソレを、『堪らなく愛しい』と言う。理解できない。
時計の針が六を指した頃、丁度映画も終わった。誠はレコーダーからブルーレイを取り出し、電源を落とす。誠はソファから立ち上がり、背伸びをして、「夕食を作るかな」と呟いた。
「手伝う」
「いや良いよ。いつもやってもらっちゃってるし。疲れてるでしょ?」
「でも……」
「大丈夫。一応、一人暮らし歴も長いんだから。日向はお風呂でも入ってて」
そこまで言うならお言葉に甘えよう。私は寝間着と替えの下着を持って、風呂場へ向かう。
よく動く人だ。人一倍体を動かして、頭を使って、働く人。善良な人。だけど、ほんの少し怖い人。
夕食はシチューだった。私の後に、誠も風呂に入り、上がるのを待ってから、私達は食卓に座った。
「誠って料理上手よね」
「手の込んだ料理は無理だけどね」
「手の込んだ料理なんて、外食に行けば済む話だもの。家で食べるのは、こういうのが良い物よ」
誠は「ありがとう」と答えながら、自分のシチューを匙で掬う。ほんの少しだけ話が途切れ、窓を打つ雨の音がリビングに響く。
「雨……降り止まないね」
「そうね。でも明日には止むらしいわよ」
そう言えば、引っ越しの挨拶とかしてなかったな。やらなくても良いんだろうか。元々誠の家だし。でもなんかモヤっとするし、明日、もし覚えていれば行ってみよう。私はまた一口シチューを口に運ぶ。
「今更だけどさ、日向は良かったの?」
「何が?」
「家が事実上潰れて、僕と同棲する事になって」
そんな事か。私は夕食を食べながら、ゆっくり答える。
「じゃあ聞くけど、別居婚がお望み?私は嫌だからね」
「いやそうじゃないんだ。この状況はなし崩し的になった物だし、春日部家のバックアップが無くなったから、今後厳しい部分も増えて行くんじゃないかと思ってね」
「大丈夫じゃない?それより私は、誠の方が心配よ」
私は食器を置き、机の下を素早く通って、誠の顔を間近で見る。そこには、薄くクマが刻まれていた。私は「やっぱり」と呟いてから、説教を始める。
「最近寝てないでしょ」
「な、何の事かな~」
「夜な夜な映画見てるでしょ。時々、『下らない』って呟きながら」
誠は驚いたような顔をしながら、「見てたんだ」と言った。そりゃ見てる。一応家族なんだし。伴侶の様子が変なのに気付かないとなったら、それこそ問題が起こりかねない。
「ねえ、なんでそんな映画見たがるの?下らないなら見なきゃ良いじゃない」
誠は少し考えた後、「ちょっと話そうか」と言って、膝の上に座る私を、元々座っていた椅子に戻した。誠はシチューを食べる手を止めて、窓の方へ視線をやった。
「意味は無いんだ。所詮はフィクションで、人の心を動かしたとしても、それはただの嘘の産物でしかない。結果だけ見れば崇高な芸術作品だったとしても、僕はそれを下らないと思う」
「じゃあなんで……」
「退屈なんだ。退屈で退屈で仕方が無い。君が居ないと、僕は満足に暇も潰せなくなる。だから、下らなくても映画を見て、退屈な時間を潰すしか無い。最近夜更かしするのは、ただ眠れないからってだけだよ」
暇潰し。世に溢れる創作物の干渉とはかくあるべきなのだろう。ただそれは、暇を持て余したから仕方無く行う物ではなく、衝動的に取る行動であるべきだ。何故だろう。少しだけ苛つく。
気付けば、私はテーブルの上に身を乗り出して、誠の額に人差し指を当てていた。私は少しだけ笑みを浮かべながら、『バン』と言って、指を誠の額から天井へ向ける。
「……何がしたいの?」
「今撃ったのは、誠の『退屈』よ」
私は椅子に座りながら、誠の頭に向けて、また指を立てる。手で作ったその銃は、相手に向けられていながらも、まだ撃鉄が起こされていない。
「それなら、次からは夜更かしする時は私も呼んで。一緒に『暇潰し』しましょう」
「悪いよ。君の睡眠時間を削るのはちょっと……」
「ならホットミルクでも作るわ」
そう答える私の姿を見て、誠は軽く首を傾げた。私は手で作った銃の撃鉄を起こし、話を続ける。
「私達はもう家族よ。一緒にご飯を食べて、一緒に時間を過ごして、一緒に遊ぶの。『退屈だ』って胡坐をかいてる暇も無くしてあげなくて、何が『家族』よ」
「だから、君も寝たくなるだろ?」
「そりゃ夜は寝るわ。だけど、眠気を堪えて夜更かしするってのも、ちょっと楽しそうだとも思うのよ」
私は手で作った銃の引き金に指を掛ける。目の前にある夕飯は既に覚めて、立ち上っていた湯気は消えている。私は「だから」と言って、拙い言葉を紡ぐ。
「次同じ事したら、引き金引いてやるわ」
私は手を解き、顔の横で広げる。誠は愉快そうに笑いながら、「そっか。そうだね」と答える。
「さ、夕食……もう冷めちゃってるか」
「温める?私はそれで良いけど」
「いや良いかな。それに、さっさと食べ終わって、やりたい事もできたし」
誠はそう言うと、冷めたシチューを少し掬って、口に運んだ。私は「何したいの?」と聞くと、誠は視線を目の前の皿から私に移して、少しだけ意地悪そうな笑みを浮かべた。
「夜更かし、付き合ってくれるんでしょ?」
窓の外から聞こえて来る雨音は、いつの間にか消えていた。
「と言っても、基本は変わらないんだけど」
「日向、いつも僕の家に居るもんね」
「あの家は嫌い」
それに引き換え、ここの空気は良い。過ごし易いと言うか緩いと言うか、なんか居心地が良い。気を張らなくて良い感じがする。私は誠が買ったソファに座りながら、角砂糖を一つ放り込んだコーヒーを飲む。誠はそんな私を見ながら、紅茶を啜った。
「日向は昔からコーヒー好きだよね」
「未だに角砂糖は抜けないけど?」
「人の飲み方に口出しする程、僕は偉くないよ」
誠の部屋はスッキリしている。物が少ないと言うより、物が几帳面に仕舞われている感じがする。居心地が良いのはそのせいだろうな。
荷解きを済ませたので、少し出掛けようと思った所で、窓の外が光った。どうやら、今日の天気予報を見ていなかったのが災いしたらしい。
「あ~降って来たわね」
「今日は家で過ごそうか。映画でも見る?」
「久し振りに洋画見たい」
「分かった」
誠は映像作品を見るのが趣味らしい。前はそこまで多くなかったコレクションも、今の立場に収まってからは、棚を半分埋める程度には増えた。誠はその中から一つ抜き取り、レコーダーに読み込ませる。
それでも私は、映像作品が特別好きだという訳でもなかった。所詮はフィクションに過ぎないと。現実には敵わないと。
誠は、映画を見ている時偶に、聞こえるか聞こえないか程度の大きさで、一つの言葉を呟く。『下らない』と。下らないなら何故好きなんだろう。私はそれが理解できなかった。下らないと思うのは同じだ。だから私はコレが好きになれない。なのに誠は、冷めた目で見つめるソレを、『堪らなく愛しい』と言う。理解できない。
時計の針が六を指した頃、丁度映画も終わった。誠はレコーダーからブルーレイを取り出し、電源を落とす。誠はソファから立ち上がり、背伸びをして、「夕食を作るかな」と呟いた。
「手伝う」
「いや良いよ。いつもやってもらっちゃってるし。疲れてるでしょ?」
「でも……」
「大丈夫。一応、一人暮らし歴も長いんだから。日向はお風呂でも入ってて」
そこまで言うならお言葉に甘えよう。私は寝間着と替えの下着を持って、風呂場へ向かう。
よく動く人だ。人一倍体を動かして、頭を使って、働く人。善良な人。だけど、ほんの少し怖い人。
夕食はシチューだった。私の後に、誠も風呂に入り、上がるのを待ってから、私達は食卓に座った。
「誠って料理上手よね」
「手の込んだ料理は無理だけどね」
「手の込んだ料理なんて、外食に行けば済む話だもの。家で食べるのは、こういうのが良い物よ」
誠は「ありがとう」と答えながら、自分のシチューを匙で掬う。ほんの少しだけ話が途切れ、窓を打つ雨の音がリビングに響く。
「雨……降り止まないね」
「そうね。でも明日には止むらしいわよ」
そう言えば、引っ越しの挨拶とかしてなかったな。やらなくても良いんだろうか。元々誠の家だし。でもなんかモヤっとするし、明日、もし覚えていれば行ってみよう。私はまた一口シチューを口に運ぶ。
「今更だけどさ、日向は良かったの?」
「何が?」
「家が事実上潰れて、僕と同棲する事になって」
そんな事か。私は夕食を食べながら、ゆっくり答える。
「じゃあ聞くけど、別居婚がお望み?私は嫌だからね」
「いやそうじゃないんだ。この状況はなし崩し的になった物だし、春日部家のバックアップが無くなったから、今後厳しい部分も増えて行くんじゃないかと思ってね」
「大丈夫じゃない?それより私は、誠の方が心配よ」
私は食器を置き、机の下を素早く通って、誠の顔を間近で見る。そこには、薄くクマが刻まれていた。私は「やっぱり」と呟いてから、説教を始める。
「最近寝てないでしょ」
「な、何の事かな~」
「夜な夜な映画見てるでしょ。時々、『下らない』って呟きながら」
誠は驚いたような顔をしながら、「見てたんだ」と言った。そりゃ見てる。一応家族なんだし。伴侶の様子が変なのに気付かないとなったら、それこそ問題が起こりかねない。
「ねえ、なんでそんな映画見たがるの?下らないなら見なきゃ良いじゃない」
誠は少し考えた後、「ちょっと話そうか」と言って、膝の上に座る私を、元々座っていた椅子に戻した。誠はシチューを食べる手を止めて、窓の方へ視線をやった。
「意味は無いんだ。所詮はフィクションで、人の心を動かしたとしても、それはただの嘘の産物でしかない。結果だけ見れば崇高な芸術作品だったとしても、僕はそれを下らないと思う」
「じゃあなんで……」
「退屈なんだ。退屈で退屈で仕方が無い。君が居ないと、僕は満足に暇も潰せなくなる。だから、下らなくても映画を見て、退屈な時間を潰すしか無い。最近夜更かしするのは、ただ眠れないからってだけだよ」
暇潰し。世に溢れる創作物の干渉とはかくあるべきなのだろう。ただそれは、暇を持て余したから仕方無く行う物ではなく、衝動的に取る行動であるべきだ。何故だろう。少しだけ苛つく。
気付けば、私はテーブルの上に身を乗り出して、誠の額に人差し指を当てていた。私は少しだけ笑みを浮かべながら、『バン』と言って、指を誠の額から天井へ向ける。
「……何がしたいの?」
「今撃ったのは、誠の『退屈』よ」
私は椅子に座りながら、誠の頭に向けて、また指を立てる。手で作ったその銃は、相手に向けられていながらも、まだ撃鉄が起こされていない。
「それなら、次からは夜更かしする時は私も呼んで。一緒に『暇潰し』しましょう」
「悪いよ。君の睡眠時間を削るのはちょっと……」
「ならホットミルクでも作るわ」
そう答える私の姿を見て、誠は軽く首を傾げた。私は手で作った銃の撃鉄を起こし、話を続ける。
「私達はもう家族よ。一緒にご飯を食べて、一緒に時間を過ごして、一緒に遊ぶの。『退屈だ』って胡坐をかいてる暇も無くしてあげなくて、何が『家族』よ」
「だから、君も寝たくなるだろ?」
「そりゃ夜は寝るわ。だけど、眠気を堪えて夜更かしするってのも、ちょっと楽しそうだとも思うのよ」
私は手で作った銃の引き金に指を掛ける。目の前にある夕飯は既に覚めて、立ち上っていた湯気は消えている。私は「だから」と言って、拙い言葉を紡ぐ。
「次同じ事したら、引き金引いてやるわ」
私は手を解き、顔の横で広げる。誠は愉快そうに笑いながら、「そっか。そうだね」と答える。
「さ、夕食……もう冷めちゃってるか」
「温める?私はそれで良いけど」
「いや良いかな。それに、さっさと食べ終わって、やりたい事もできたし」
誠はそう言うと、冷めたシチューを少し掬って、口に運んだ。私は「何したいの?」と聞くと、誠は視線を目の前の皿から私に移して、少しだけ意地悪そうな笑みを浮かべた。
「夜更かし、付き合ってくれるんでしょ?」
窓の外から聞こえて来る雨音は、いつの間にか消えていた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
楽将伝
九情承太郎
歴史・時代
三人の天下人と、最も遊んだ楽将・金森長近(ながちか)のスチャラカ戦国物語
織田信長の親衛隊は
気楽な稼業と
きたもんだ(嘘)
戦国史上、最もブラックな職場
「織田信長の親衛隊」
そこで働きながらも、マイペースを貫く、趣味の人がいた
金森可近(ありちか)、後の長近(ながちか)
天下人さえ遊びに来る、趣味の達人の物語を、ご賞味ください!!
【完結】大量焼死体遺棄事件まとめサイト/裏サイド
まみ夜
ホラー
ここは、2008年2月09日朝に報道された、全国十ケ所総数六十体以上の「大量焼死体遺棄事件」のまとめサイトです。
事件の上澄みでしかない、ニュース報道とネット情報が序章であり終章。
一年以上も前に、偶然「写本」のネット検索から、オカルトな事件に巻き込まれた女性のブログ。
その家族が、彼女を探すことで、日常を踏み越える恐怖を、誰かに相談したかったブログまでが第一章。
そして、事件の、悪意の裏側が第二章です。
ホラーもミステリーと同じで、ラストがないと評価しづらいため、短編集でない長編はweb掲載には向かないジャンルです。
そのため、第一章にて、表向きのラストを用意しました。
第二章では、その裏側が明らかになり、予想を裏切れれば、とも思いますので、お付き合いください。
表紙イラストは、lllust ACより、乾大和様の「お嬢さん」を使用させていただいております。
最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
ヤクザに医官はおりません
ユーリ(佐伯瑠璃)
ライト文芸
彼は私の知らない組織の人間でした
会社の飲み会の隣の席のグループが怪しい。
シャバだの、残弾なしだの、会話が物騒すぎる。刈り上げ、角刈り、丸刈り、眉毛シャキーン。
無駄にムキムキした体に、堅い言葉遣い。
反社会組織の集まりか!
ヤ◯ザに見初められたら逃げられない?
勘違いから始まる異文化交流のお話です。
※もちろんフィクションです。
小説家になろう、カクヨムに投稿しています。
皆さんは呪われました
禰津エソラ
ホラー
あなたは呪いたい相手はいますか?
お勧めの呪いがありますよ。
効果は絶大です。
ぜひ、試してみてください……
その呪いの因果は果てしなく絡みつく。呪いは誰のものになるのか。
最後に残るのは誰だ……
生贄姫の末路 【完結】
松林ナオ
児童書・童話
水の豊かな国の王様と魔物は、はるか昔にある契約を交わしました。
それは、姫を生贄に捧げる代わりに国へ繁栄をもたらすというものです。
水の豊かな国には双子のお姫様がいます。
ひとりは金色の髪をもつ、活発で愛らしい金のお姫様。
もうひとりは銀色の髪をもつ、表情が乏しく物静かな銀のお姫様。
王様が生贄に選んだのは、銀のお姫様でした。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる