彼はやっぱり気づかない!

水場奨

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46話 並んだベッド

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「おーい、入っていいか」

「は、はい、どうぞ」
「準備ができました」

2人の声で部屋に入った俺は思わず口を噤んだ。

な、なんで?
なんでベッドが4つ並んでるのかな。
「一緒に寝るってこういうこと?」
お前ら、離れて寝るの寂しかったのか?

「あ、はい」
「一応サリス様が13歳になられたとはいえ、制止してくれる人がいないと私達も自信がなくて」
?なんの?
まあいいか。

「そういえば、クリスがこれお前らに渡せってなんかくれたんだけど」
それを見たカランとリクが思いっきり唾を飲み込んだ。
いやーな予感がする。
ていうか嫌な予感しかしねえ。

「クリス様が自ら……ですか」
「クリス様の公認を得た、ということですよね」
なんだか2人が不審なこと言ってるし、まさか、だよな?

「な、なあ、それ何だ?どういう物なんだ?……っていうか、やっぱいい。言わなくていい!」
聞がない方がいいやつだ、きっと!

「これは大変高価な物でして、色が透き通っていて質も良いのがひと目でわかります」
「へ、へえ」
こんなのが高いんだ。いや、聞きたくないんだけど。
「私達も一応用意していたのですが、これほど良いものは手に入れられませんから、クリス様がサリス様を大切に思っていることが良く伝わってきますよね」
「え、そんなに?」
リクとかカランですら買えないくらい高いの?

「はい、これひと瓶で、平民の成人男性の1年分の給金分くらいすると思いますよ」
「はあ?こんなんで?」
ただのプルプルしたゼリーだぞ?
部屋の消臭に使う丸いやつのちょっとでかい版っていうか。

「サフィ様を傷つけるわけにはいかないですしね」
「初めては痛みを感じない方がいいですし、これを使いましょう。よろしいですか?サリス様」
いや、だから、これ、何のためのものよ。いや、知りたくないけど。

「んー、お、俺、仕事に戻るか、ら?」
うわっ、黒いの腕に巻きついてる!
「逃がしませんよ」
「カ、カラン?」
「俺達、サフィ様に言われた通り、頑張ったんです」
「う、うん、そうだな」
いつものように丁寧に服を脱がされて、やっぱそういう用途だよな!


マッパに剥かれてベッドに押し付けられると、魔力を流された身体は力が抜けて抵抗なんかできなくなる。
「サフィ様、この日をどんなに待ちわびたかわかりますか?」
くそっ、何だよその顔。
覚悟を決めろってか。
「はっ、んー!」
まあ、口塞がれてるから、何も言えねえけど!

カランはさっきから俺のを舐め回しているし、あ、やだっ、そんな、汚いとこ舐めるなっ。
必死でリクから顔を引き離す。
「カラン!そこ、やだっ」
「はぁ、はぁ、はい、ではこれを入れて差し上げますね。サリス様、力を抜いてください」
舐められるよりは、入れられた方がいいか?

「中をきれいにしてくれるだけでなく、痛みを抑えて気持ちよくさせてくれる成分も入っているようですから、安心してください」
安心できない~。怖いんだよ。お前らのデカいから、ケツに入れんの、無理、怖い~。

「うう、変な感じ、するぅ」
ぬめっとしたのがケツんとこ入ろうとしてるのが、違和感しかねえ。
「はぁ、こんな可愛い、こんな小さいところに、ああ、指が入りましたよ。玉もひとつ、ちゃんと入りました」
カランの指が動く度に、クチュクチュと音がする。
なんか、熱っ。
尻から濡れたものが垂れ落ちる感覚が、漏らしてるみたいで恥ずかしい。

「お、俺も見たい」
ずっといろんなところを口付けていたリクが、カランの言葉に反応した。
「どうぞ、ほら」
「ぬ、濡れてるな。サフィ様のがエロい穴になってる。はぁ、俺も入れていいか?」
「解れてきましたから大丈夫でしょう」
また、滑る物と一緒に指が増えたのがわかったけど、
「お前ら、あっ、そんなとこっ、マジマジ、見んっな」
やだっ、広げんなっ。

「指、増やしますよ」
いちいち言うなよっ。
「ぅぅ、ん」
なんで、今日に限って魔力流してこないんだよ。
素面でこれは、ツラいだろ。
「あ、ん、ああぁっ!」
な、何?今の、やだっ。

「ここ、ですか」
「やっ!ダメっ!あ、あぅ、ん」
腰が、浮く。
どうしよう。触って、欲しい。
イキ、たい。
「まだ、ダメですよ。今日はこちらを頑張っていただかないと」

それからどれくらい経っただろうか。
俺、結構、頑張った。
「イ、イキ、たいっ」
もう、出したい!
「……いいでしょう。リクのは少し大きいですから、最初は私ですよ。よろしいですか?サリス様」
「あ、あぅ、も、なんでも、いいからぁ」
イキ、たい!

「あぁぁぁぁぁあああ!!」
俺のものを扱くのと同時に、尻に指とは違った柔らかくて、けれども硬いモノが入ってきた。
やっと出せた快感と、入ってきてはいけないところへの異物の侵入で、星が飛んだ。
クラクラする。

「大丈夫ですかっ?サリス様っ、は、くっ。良過ぎて、ま、まだ、動きませんから」
ギチギチに広がってるとわかる、ソコ。
「あ、あ、リクっ、魔力っ、くれっよ」
俺の腰を支えているカランは、歯を食いしばって目をきつく閉じている。
だから俺の背後で俺を舐め回しているリクに、頼んだ。

「ダメですよ。魔力を流すと、サフィ様は今日のことを忘れてしまうでしょう?初めてのことをずっと覚えていて欲しいのです」
「う、うー」
気持ちはわかった。けど
「恥ずかしい、ん、だってばぁ」
身体を捻り、顔を隠そうとして、力が入った。

「サリス様!そんなに絞められては、くっ、我慢、できません!!」

「うぁ、ああ!」
ゆるゆると動き出したソコが、排泄感を伴って、今まで味わったことのない、感覚がする。
どうしたらいいのか、わからない。
「あ、あ、あぁ」
「初めての、サリス様にっ負担をかけたくないので、すぐ出しますっね」
宣言と同時にカランの動きが速くなった。
身体を支えようと力が入る。

「きっつ!」
早く、早く終わってくれ!
「イキますっ、くぅぅぅ!」
「あ、あ、」
なんか、生温かい感覚が、する。
ズルリとカランが出ていくと、ソコがひくついたのが自分でわかった。
「はぁ、はぁ、はぁ」
つ、疲れた。

「次は、俺ですね」
「は、ぁ?」
「サフィ様は、そのまま力を抜いていてください」
って、待て待て待て待て!
「むっり!」
疲れた!
「大丈夫です。サフィ様ならやれますから」
おまっ、その自信どこから出てくんだよ!
俺には全くないからな!

逃げたいのに、カランの黒いのが足を広げたまま固定していて動けない。
俺のソコが2人の目に晒されている。
「ああ、飲み込みきれなかった私のモノが、垂れてきてますよ」
お前、言い方……。

「サフィ様、ゆっくりいきますから」
「うー、うー」
やっぱり、変っ。
「ほら、入ってますよ。ちゃんと上手にできてます」
「すごいですね。こんなに大きいのも飲み込んで、サリス様、エロ過ぎでしょう」
エロいのは、俺じゃない、お前ら、だからな!

ば、バカ!
入ってるとこ触るな!
「も、無理ぃ」
これ以上は無理。

でも。

揺れるリクと、優しく髪を撫でるカランの、幸せそうな顔。
俺で、ちゃんと気持ちよくなれてるんだな。

こんな、2人の顔を見てたら、いいかなって思えてきた。

向こうの世界とは違う常識ことを受け入れて、この2人と、幸せになってもいいのかな。

そう、思った。



ーーーーーーーーーー

ではまた明日!
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