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外伝47話 ワールズエンドトリニティ
しおりを挟む落下し続けて物凄い速度で僕達は地面に激突した。
「はぁっ……はぁっ……い、息ができる……?ということは!」
落下したそこは草原だった。
先程まで宇宙にいた筈……
辺りを見渡すと、そこは何だか見覚えのある景色である。
ここは……
「クニトラのミトリラ大草原か!」
以前夏休みに僕がスライムを倒して修行していた場所である。
成る程、先程まで僕たちが戦っていた場所はこの惑星ジムダの真上だったのか。
「NO、場所はどうでも良いです。ワタシのスキルで少し重力に影響を与えて、此処に強制的に連れてきました。これでルーナの有利は減ったわけですが?」
「シム、貴方のしたことは現状打破にはなっていませんよ。逆にこの星に連れてきた事で、ケインの呼吸が出来るようになりました。いくらステータス上貴方が有利とはいえ、我々2人を同時に相手するのです。寧ろ先ほどより不利になっただけですよ?」
「NO、心外ですね」
「何ですって?」
「ワタシのフルパワーがあの程度だと、本気で思っているのですか?『七色波動乱舞』!」
シムが放ったのは水、火、風、岩、闇、光、空間の属性を持ったエネルギー弾である。
無数のエネルギー弾全てに属性が付与されている。
つまり、一発のダメージが通常の7倍になるのである。
更に、食らった瞬間に各属性が炸裂して被弾者を襲う。
水、火、闇、光の4属性はお互いが相殺してしまい威力が激減するが、残りの3属性はそのままの威力でぶつかる。
直撃すればケインでも無事では済まない。
肉体が爆散し、回復も間に合わず死に至るであろう……
迫り来るエネルギー弾に向けて、ルーナは手を翳した。
「『盤上回し』」
次の瞬間、エネルギー弾はルーナ達では無く、シムの方に向けて飛んでいっていた。
「why!?理解不能!」
まさか跳ね返されると思っていなかったシムはまともにくらい、大ダメージを喰らっていた。
体の半分は抉られて、立っているのもやっとである。
肉体の断面は謎の空洞になっており、隙間から何やら魔力が漏れ出ている。
忌々しそうにルーナを見つめたシムはすぐに自らの体に向けて回復魔法を使った。
「『ガーデンライフ』」
ルーナはその隙に距離を詰め寄り、シムに向けて魔法の準備をする。
「馬鹿め。回復は後回しにするべきでしたね。これでこの攻撃は避けられません」
「Oh……誤算です」
回復魔法は難易度の高い魔法だ。
地球と違ってスキルなら自動発動してくれるとはいえ、多少の後隙は生じてしまう。
ましてや、シムが使ったのはガーデンライフという勇者専用の死者蘇生すら可能な特殊魔法。
神々の戦いにおいてその隙はあまりに大きいのだ。
「『ワールズエンドトリニティ』!!!」
瞬間、ルーナの手に莫大な魔力が溜まり、黒い渦となってシムに向けて襲いかかった。
「NO!回避不能!How!防御不能!」
「あの世で懺悔なさい。神鈴木に逆らい、人類を殺した事を!」
次の瞬間、あまりにも眩い光がその場を包んだ。
しかし、ほんの数瞬後にはその光は消えて場を元の草原へと戻った。
「な、何故……ワールズエンドトリニティは星の生成エネルギーを変換して高エネルギー体としてその場に出し、その場の敵を全て飲み込む能力……回避は出来ないはずです……」
元の草原と違ったのは、シムが立ってルーナが倒れていた事だけである。
「 Oh……言いましたよね?いつワタシが本気を出した、と」
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