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目が覚めた瞬間、現実が頭の中に流れ込んできた。昨夜のこと——佳子の熱、声、触れた感触。思い出した途端、佑奈の心臓が大きく跳ねる。
自分はとんでもないことをしてしまったのではないか。そんな思いが一気に押し寄せ、呼吸が浅くなる。佳子に求められ増長した挙句に佳子を支配したいと、めちゃくちゃにしたいと、そう思ってしまったことが普段の自分とあまりにもかけはなれていて、佑奈は思わず枕に顔を埋めてしばし声にならない叫びを発する。
息苦しくなり顔を上げ、そっと隣を見ると、佳子が穏やかな寝顔で眠っていた。まだ早朝だから室内は薄暗いものの、それでも佑奈には佳子のことがはっきりと見えた。
柔らかな寝息を立て、微かに笑みすら浮かべている。起こさないようにと息を潜めながらも、佑奈は心の動揺を抑えきれなかった。
こんな関係になってしまって、良かったのだろうか。いや、それ以前に、佳子は本当に望んでいたのだろうか。そんな思考がぐるぐると巡る。
すると、不意に佳子のまつげがぴくりと揺れた。
「ん……」
目を開けた佳子が、ぼんやりと佑奈を見つめる。
そして、ふわりと微笑んだ。
「おはよう、佑奈」
いつもと変わらない、いや——いつもよりもずっと優しい声だった。
それがかえって胸を締めつける。
「……佳子」
名前を呼ぶだけで、喉がひりついた。
言葉が続かない佑奈を見て、佳子は少しだけ首を傾げた。
そして、まるで昨夜のことを一つも後悔していないと言わんばかりに、にこりと微笑んだ。
「佑奈が初めての相手で……私、嬉しかった。えへへ、気持ちよかったよね。またしようよ」
その一言で、佑奈の思考が止まる。佳子は、何も後悔していない。
それどころか、満ち足りた顔をしている。
昨夜のように不安げでもなく、どこか自信すら感じさせる表情だった。
それを見て、佑奈の中で張り詰めていたものが、ゆっくりとほどけていく。
「……佳子は、今の方が佳子らしいね」
そう呟くと、佳子はきょとんとした。佑奈はそっと腕を伸ばし、佳子を抱きしめる。
佳子は驚いたように目を瞬かせたが、すぐに嬉しそうに身を寄せた。
昨夜のような緊張はもうない。ただ、互いの体温を分け合うように、静かに抱き合う。
佳子が怯えなくなったことが、何よりの救いだった。
——だから、もう一度だけ確かめたくなる。
「……ほんとに、後悔してない?」
低く、慎重に尋ねる。すると、佳子はくすりと笑った。
「してないよ。佑奈は?」
「してない。私も初めての相手が佳子でよかった」
自分ですら触れないような場所を、全て曝け出して互いに触れ合った。あの温もり、いや熱は、きっと佑奈と佳子、二人の価値観を変えるほどのものだった。
互いの心音を聞くかのように、強く抱きしめあいながら二人は朝日が昇るのを待った。
自分はとんでもないことをしてしまったのではないか。そんな思いが一気に押し寄せ、呼吸が浅くなる。佳子に求められ増長した挙句に佳子を支配したいと、めちゃくちゃにしたいと、そう思ってしまったことが普段の自分とあまりにもかけはなれていて、佑奈は思わず枕に顔を埋めてしばし声にならない叫びを発する。
息苦しくなり顔を上げ、そっと隣を見ると、佳子が穏やかな寝顔で眠っていた。まだ早朝だから室内は薄暗いものの、それでも佑奈には佳子のことがはっきりと見えた。
柔らかな寝息を立て、微かに笑みすら浮かべている。起こさないようにと息を潜めながらも、佑奈は心の動揺を抑えきれなかった。
こんな関係になってしまって、良かったのだろうか。いや、それ以前に、佳子は本当に望んでいたのだろうか。そんな思考がぐるぐると巡る。
すると、不意に佳子のまつげがぴくりと揺れた。
「ん……」
目を開けた佳子が、ぼんやりと佑奈を見つめる。
そして、ふわりと微笑んだ。
「おはよう、佑奈」
いつもと変わらない、いや——いつもよりもずっと優しい声だった。
それがかえって胸を締めつける。
「……佳子」
名前を呼ぶだけで、喉がひりついた。
言葉が続かない佑奈を見て、佳子は少しだけ首を傾げた。
そして、まるで昨夜のことを一つも後悔していないと言わんばかりに、にこりと微笑んだ。
「佑奈が初めての相手で……私、嬉しかった。えへへ、気持ちよかったよね。またしようよ」
その一言で、佑奈の思考が止まる。佳子は、何も後悔していない。
それどころか、満ち足りた顔をしている。
昨夜のように不安げでもなく、どこか自信すら感じさせる表情だった。
それを見て、佑奈の中で張り詰めていたものが、ゆっくりとほどけていく。
「……佳子は、今の方が佳子らしいね」
そう呟くと、佳子はきょとんとした。佑奈はそっと腕を伸ばし、佳子を抱きしめる。
佳子は驚いたように目を瞬かせたが、すぐに嬉しそうに身を寄せた。
昨夜のような緊張はもうない。ただ、互いの体温を分け合うように、静かに抱き合う。
佳子が怯えなくなったことが、何よりの救いだった。
——だから、もう一度だけ確かめたくなる。
「……ほんとに、後悔してない?」
低く、慎重に尋ねる。すると、佳子はくすりと笑った。
「してないよ。佑奈は?」
「してない。私も初めての相手が佳子でよかった」
自分ですら触れないような場所を、全て曝け出して互いに触れ合った。あの温もり、いや熱は、きっと佑奈と佳子、二人の価値観を変えるほどのものだった。
互いの心音を聞くかのように、強く抱きしめあいながら二人は朝日が昇るのを待った。
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