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第十六話 協力
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森の中で出会った私たちは今、レリエの張った結界の中で話をしている。
「私の名前はニーナ。火と炎の術を専門とする魔法使いよ。歳は19。君らは?」
「私はユール。16だっけ。17だっけ? まぁいいか。このメンバーのリーダー的な感じ」
「レリエです。13歳です。お姉ちゃんとは血のつながりがないけど、お姉ちゃんって呼んでます。空術が得意です」
「あたしはステラ。17歳で短剣使い。このメンツじゃ切り込み隊長ってとこだな」
「……クレアです。私も17歳。ご主人さまの奴隷」
ニーナと名乗った彼女に、私たちも順に自己紹介を済ませる。
「森の異変には気付いているかい?」
と問いかけてきた。ステラだけは頷いたが、私たちは初めてなのでと答えた。
「私、この森の調査に来たんだけど……今まで無かった洞窟を発見して中に入ったはいいけど、炎が聞かない魔物がいてさぁ……逃げ帰ってきたわけ」
「洞窟?」
クレアが首を傾げた。確かに、この森の中に洞窟があるとは考えられない。樹の根に潰されていそうだし。そういえば、クレアはここを通っていない……船での迂回路がある訳だし、そっちを通ったのかな。ニーナさんは、一呼吸置いてから口を開いた。
「元々、この森の魔物はこの森の魔物だけで食物連鎖が成り立っていて、人を襲うことは滅多になかった」
「あ、確かに……」
昔を思い出すようにステラが声を発した。最初から警戒をしていたのは、やっぱり森の違和感を察知したから、なんだ。
「でも、あの洞窟の出現の前後から……この森はおかしくなった。魔力が濃くなりすぎると、生態系は崩れていくの。まだ人体への影響はないけど、より純粋な魔力に近い存在である魔物は既に侵され始めている。あの洞窟が原因と考え、何度か調査団が派遣されているけど……成果はないの。でも、絶対になにかあるって、私は思うんだよ」
一頻り話し終えた彼女は、ふと笑みをこぼしながら
「旅人さんには関係ないわよね。ごめん、忘れてくれて構わないわ」
と言った。それがなんとなく嫌に思って私は口を開いた。
「一緒にその洞窟に行きましょう。何か手伝えることがあると思います。少なくとも、火の効かない魔物への対処は出来ます。大丈夫だよね、みんな」
「はい、お姉ちゃんについていきます!」
「あたしも、付き合ってやんよ」
「ご主人様のお心のままに」
四人の目がニーナさんを見る。申し訳無さそうに笑った彼女は、ありがとうと言ってから、今度は明るい笑みを私たちに見せてくれた。
「流石にタダで協力はしてやれないけどな」
イタズラ娘な笑みを浮かべたステラ。私もそれに釣られて、にっこりとした表情でニーナさんに向き合う。
「あら、どんなお礼が欲しい?」
私とステラの笑みに不思議そうな表情を浮かべながら尋ねるニーナさん。そんな彼女に私は素直に答える。
「貴女の心、かな。具体的に言えば、キス。あと、旅の仲間になってほしい」
「あはは! 面白いね、君。お姉さんに惚れちゃった? ……え、本気?」
声を上げて笑ってから、妖艶な表情を作るニーナさん。ただ、すぐに素に戻って本気かを確かめる。ニーナさん、19歳とはいえ、表情がころころ変わる感じが可愛らしく思える。ちなみに、本気なのは顔を赤らめたレリエとステラが証明してくれた。
「いいよ、女の子だしね。旅っていうのも魅力的。キスくらい、調査が終わったらいくらでもしてあげる。けれどお姉さんキスもその先も、けっこう場慣れしてるからね?」
超セクシーな笑みを浮かべるニーナさん。キスの先にも慣れてるなら……楽しみにしておこう。
よし、さっさと洞窟とやらの調査を終わらせて、唇貪ってその大きなおっぱいに顔を埋めよう!!
「私の名前はニーナ。火と炎の術を専門とする魔法使いよ。歳は19。君らは?」
「私はユール。16だっけ。17だっけ? まぁいいか。このメンバーのリーダー的な感じ」
「レリエです。13歳です。お姉ちゃんとは血のつながりがないけど、お姉ちゃんって呼んでます。空術が得意です」
「あたしはステラ。17歳で短剣使い。このメンツじゃ切り込み隊長ってとこだな」
「……クレアです。私も17歳。ご主人さまの奴隷」
ニーナと名乗った彼女に、私たちも順に自己紹介を済ませる。
「森の異変には気付いているかい?」
と問いかけてきた。ステラだけは頷いたが、私たちは初めてなのでと答えた。
「私、この森の調査に来たんだけど……今まで無かった洞窟を発見して中に入ったはいいけど、炎が聞かない魔物がいてさぁ……逃げ帰ってきたわけ」
「洞窟?」
クレアが首を傾げた。確かに、この森の中に洞窟があるとは考えられない。樹の根に潰されていそうだし。そういえば、クレアはここを通っていない……船での迂回路がある訳だし、そっちを通ったのかな。ニーナさんは、一呼吸置いてから口を開いた。
「元々、この森の魔物はこの森の魔物だけで食物連鎖が成り立っていて、人を襲うことは滅多になかった」
「あ、確かに……」
昔を思い出すようにステラが声を発した。最初から警戒をしていたのは、やっぱり森の違和感を察知したから、なんだ。
「でも、あの洞窟の出現の前後から……この森はおかしくなった。魔力が濃くなりすぎると、生態系は崩れていくの。まだ人体への影響はないけど、より純粋な魔力に近い存在である魔物は既に侵され始めている。あの洞窟が原因と考え、何度か調査団が派遣されているけど……成果はないの。でも、絶対になにかあるって、私は思うんだよ」
一頻り話し終えた彼女は、ふと笑みをこぼしながら
「旅人さんには関係ないわよね。ごめん、忘れてくれて構わないわ」
と言った。それがなんとなく嫌に思って私は口を開いた。
「一緒にその洞窟に行きましょう。何か手伝えることがあると思います。少なくとも、火の効かない魔物への対処は出来ます。大丈夫だよね、みんな」
「はい、お姉ちゃんについていきます!」
「あたしも、付き合ってやんよ」
「ご主人様のお心のままに」
四人の目がニーナさんを見る。申し訳無さそうに笑った彼女は、ありがとうと言ってから、今度は明るい笑みを私たちに見せてくれた。
「流石にタダで協力はしてやれないけどな」
イタズラ娘な笑みを浮かべたステラ。私もそれに釣られて、にっこりとした表情でニーナさんに向き合う。
「あら、どんなお礼が欲しい?」
私とステラの笑みに不思議そうな表情を浮かべながら尋ねるニーナさん。そんな彼女に私は素直に答える。
「貴女の心、かな。具体的に言えば、キス。あと、旅の仲間になってほしい」
「あはは! 面白いね、君。お姉さんに惚れちゃった? ……え、本気?」
声を上げて笑ってから、妖艶な表情を作るニーナさん。ただ、すぐに素に戻って本気かを確かめる。ニーナさん、19歳とはいえ、表情がころころ変わる感じが可愛らしく思える。ちなみに、本気なのは顔を赤らめたレリエとステラが証明してくれた。
「いいよ、女の子だしね。旅っていうのも魅力的。キスくらい、調査が終わったらいくらでもしてあげる。けれどお姉さんキスもその先も、けっこう場慣れしてるからね?」
超セクシーな笑みを浮かべるニーナさん。キスの先にも慣れてるなら……楽しみにしておこう。
よし、さっさと洞窟とやらの調査を終わらせて、唇貪ってその大きなおっぱいに顔を埋めよう!!
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