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分 隊
しおりを挟む「はぁ‥‥‥」
嫌な夢を見た。
まだぼやけた視界には天井が映し出される、家の見慣れた天井だ
こちらの世界に来てから見始めたあまり見たくない夢、同じ夢を定期的に見てしまうから質が悪い。
この夢を見た日は全てにおいてやる気が出ない。
ベッドから起き上がりそのままベッドに腰かける、体の外に魔力が出ている気配がするので、既に悪魔に似た姿の召喚獣ラグナが朝食の準備をしているのだろう。
時間は‥‥いつもよりも早く起きてしまった。
寝室から出たくない気分だが、今回の休暇はいつもよりも少なく、俺自身やる事が山積みで結構カツカツだったりする。
二度寝したい気分でもあるけれど、面倒事は早めに終わらせておきたいのでベッドから重い腰を上げた。
「よっこらしょ」
寝間着を脱ぎ捨て少し汗ばんだ体に『洗浄』魔法を掛けると、シャワーを浴びた後の体のようにすっきりした。
『洗浄』魔法を覚えてから一度もシャワーはもちろん風呂も入っていない、それどころか顔も洗ってないし歯も磨いたことが無い、この世界でも最も便利な魔法である。
服にも掛ければ洗濯をしたようにキレイになるが、この家にいる間は服には掛けない、うっかり掛けてしまうと
「ひぃーっひっひっ、私の仕事が無くなってしまいましたね、でしたらその代わりに夜のお相手を」
ラグナのオプションでもある、魔女風老婆のひぃに迫られてしまうので極力服は脱ぎ散らかす。
あらかじめ用意されている服に着替え寝室を出ると、何やらとてもいい匂いが漂ってくる
「肉野菜炒めだな」
野草を油で炒めただけの、何とも言えない食欲を搔き立てられる匂い、日々上達するラグナの料理の腕前、それはうれしいのだけど・・・
このラグナ、既にある物は改良できるが、新しい物は作る事が出来ない。つまり教えた物しか作る事が出来ない、それはラグナに限らず後ろにくっついている3人の老婆もそう、この世界にある物だったらその情報を仕入れ作り出せるが、地球にある物だと、俺が直接教えないと作り出す事が出来ない。
老婆のひぃは布など材料があれば服など作る事が出来る、俺が脱ぎ散らかした寝間着もひぃが作ってくれた。
その作り方、デザインなどはこの世界の知識で何とかなった。別に地球の服が着たいとも特別思わないし、こっちの世界の服でも構わない、もちろん服飾関係の本も売っているし
ただ料理は違う、この世界の料理は俺の体には合わない、正確には飽きた。
なので地球にある料理をラグナに教えればいいだけなのだけど、俺は料理が出来ない。
俺の母親が専業主婦なのと、過去に『男女』と呼ばれたトラウマから料理には絶対に手を出さなかった。
料理などしたらまた男女呼ばわりされるのが怖かったからだ。
その結果『料理は女がするもの、男がするものではない』という考えのせいで、俺は料理が全くできない、「得意料理は?」と聞かれたら堂々と「カップラーメン」と答える位、そりゃあ卵焼きや、炒めるだけの野菜炒め位は作れるけど、料理は全くの専門外になる。
「おはようございます旦那様」
リビングのドアを開けると既に朝食の準備が整っていた。
「ひぃーっひっひっ」
「ひぃーっひっ」
「ひっひっ」
「「「おはようございます旦那様」」」
ラグナに続いて3人の小さな魔女が挨拶をする、この魔女たちは会話をする前に何故か笑いから入る、それって必要か? 普通に話したら? とは思うが、笑いの長さでどれが誰だか分かるので、けっこう助かっている部分もある
「おはよう」
俺が挨拶をすると、3人の老婆のひぃとみぃはリビングから出て行く、寝室の掃除と洗濯をするためだが、その時俺の尻を触っていくのも忘れない、ねっとりとした手つきで尻を撫でられるが、気にしてはいけない。
椅子に座ると老婆の(次女?)ふぅが
ガチャガチャガチャと激しい音を立てながらお茶を運んでくる、毎回思うがあれでよくこぼれないものだ。
「どうぞ旦那様」
お茶を置いたついでに俺の腕を触り下がっていく、続いてラグナが肉野菜炒めと、ナンに似たパンを持って来た。
「肉野菜炒めとパンでございます」
「うん」
今日も昨日も一昨日も朝はこのメニューだった。
ナンに似たパンに、肉野菜炒めを乗せ包んで手で食べる、普通の人間なら食べないような苦い野草と、とことん品種改良された家畜の肉
肉はフォアグラのを作るように無理やり砂糖を食わせた家畜で、およそ1年程で出荷するそうだ。そうすると極限まで甘い肉になるという、俺からしたらいい迷惑だ。
それでも野草と合わせると、まぁまぁ美味しくなる。
この肉野菜炒めは、俺が考えたメニューだがそれなりに成功したと言えよう、しかしこれが俺の限界だ、これ以上となると俺には不可能。『回想』魔法で思い出せればいいのだが、そもそも料理をした事が無いので思い出せる記憶も無い。
この野菜炒めと、小、中学校の調理実習で習った物が俺の料理の全財産になる、調理実習で習った料理は、そもそも材料がコチラの世界に無い、だから作る事が出来ない。
応用が出来ればいいけれど、応用できるような調理技術が俺には不足している。
ちょっとでも覚えておけば良かったか? と思うが今ではもうどうしようもない、いつかこの料理にも飽きるのだろうか? と思いつつ朝食を済ませた。
うーん‥‥‥ 食べ飽きた。
・・・・
・・・・
朝食が済んだら今度は鍛冶仕事が待っている、コレがまたメンドクサイ
鍛冶と言えば熱い場所でひたすらハンマーで叩く、というのを想像するが、実際はそうではない。
体の周りを『氷』魔法で冷やしているので全く熱さは感じないし、『重力』魔法を覚えてからは、ハンマーの代わりに使用している。
よくある工業機械と同じだ、金床とハンマーに『重力』を掛ければ出来上がり、リズミカルに動くハンマーと金床の間に材料を入れて位置を調整するだけ、実に簡単。
しかし、飽きる
これが一点ものだったらどうも思わないが、同じ物をいくつも作るとなるとつらいものがある、タクティアのネタ武器は気分転換の為にいつも借りている、少しづつ変わっていくタクティアの武器は、何だか成長しているみたいで、見るのも改造するのも面白いんだけど、その改造も既に終了してしまった。
つまり、気分転換がもう出来ない。
そんなこんなで嫌々仕事をしていると
「大将、材料の事なんですがね、やっぱり結構余るみたいなんですよ」
どうやら発注しすぎたみたいだ。鍛冶仕事を手伝ってくれているノーム1号が、発注書を持ちながら頭を掻いている。
必要な材料はノームが調べて、ラグナが発注してくれている、ノームは自分で調べて出した量が多すぎた事を気にしている様だった。
「別にいいよ、どうせまた修理とかで使うからさ、そのまま取って置けば問題ない」
「そうですかい? なら安心なんですがね」
それを聞いてホッとした様子
・・余ってるのか
「時間はどうなってる? 間に合いそう?」
俺から見たら間に合いそうだけど
「それは問題なしですね、この調子だったら十分間に合います」
そうか、だったら‥‥‥
全く関係の無い物を作って気分転換しよう
で、作り始めたのがラグナの専用武器、戦闘能力が全くないラグナだが、護身用の武器位持たせてあげようと思う、また魔物に間違われることもあるかもしれないし
作る武器はメリケンサックにする、執事と言ったら素手で戦うという俺の偏見から来ている。
作り方は簡単、金属を板状にしそれに指を入れる穴をあけたり、形通りに切断するだけ、後は角を削って上げると‥‥
ハイ! 出来上がり
この間、1時間程で完成した。何の変哲もない金属製のメリケンサック、あの指にはめて殴る武器だ、気分転換にはちょうどいい感じだった。
完成したメリケンサックをラグナに渡す
他の召喚獣達だったら、喜んだり、泣いたり、吠えたり、宴会が始まるのだけど、ラグナはメリケンサックを受け取ると
「旦那様の贈り物でしたら有難く頂戴いたします」
事務的な感謝の言葉を残し、他の仕事をし出した。
もっとこう・・喜んでくれると思ったんだけど
少し寂しい気持ちを残しながら残りの仕事を片付けるのだった。
◆◇◆
ハヤト隊の休暇最終日の軍本部の会議室では、怒号が飛び交っていた。
「タクティア! 落ち着け!」
二人掛かりで羽交い絞めにされているタクティアは、普段見せる彼の様子からは程遠いものだった
「私はあれほど言ったはずだ! ソルセリーは前線に出すべきでは無いと!」
羽交い絞めにされている理由、それはタクティアが軍幹部の一人に殴りかかろうとした事が原因になる、その殴りかかろうとした相手とは、彼が一番嫌う軍幹部クォーモリだった。
「ふ、ふん! 決定したものは決定したんだ! 今更変える事などしない!」
「クォーモリィィ!!」
二人掛かりで羽交い絞めされているタクティアだが、彼はそれ以上の力でその拘束を振りほどこうとする。
「ば、馬鹿!? やめろ!」
さらにもう1人加わり、3人がかりでタクティアを抑え込んだ
「ひぃぃ!!?」
タクティアとは面識のあったクォーモリだったが、余りにもの変わりように驚き、尻もちをついてしまった。
・・・・
・・・・
会議が終わり、引きずられるように会議室から連れ出されたタクティアは、彼と仲の良い同僚と一緒にタクティアの部屋に戻ってきた。
「気持ちは分かるがもう少し落ち着いたらどうだ」
「落ち着いていられるわけないでしょう! クソッ! クソッ!!」
本来は休暇が終わったらまたパルドラ要塞に戻る予定だった。しかし、ごく一部を除いた幹部以外の決定で、ハヤト隊は大陸東部の西側、今まさに激戦地となっている場所に送られる事となった。
「俺も反対はしたんだがな、もう決まってしまった事だし‥‥流石に今の戦況は不味い、お前だってそう思うだろう?」
「だからと言って、分隊一つでどうにかなるはずが無いでしょう!」
タクティアの反論も当然の事、普通は分隊一つ増えただけでは焼け石に水、しかも自軍が完全に押されている状態での事、この状況をひっくり返す為には分隊一つでは役に立つはずがない。
もちろん今の戦況を覆す為、他からも移動になっている部隊はあった。
だがしかし、「破壊の一族」でもあるソルセリーのいるハヤト隊まで駆り出されるのは、タクティアとしても納得いかなかった。
タクティアと違い冷静であった彼の同僚は、一つの戦況報告書を机の上に置く、するとタクティアは無意識のうちのその報告書から目を背けた。
「確かにソルセリーのいる分隊を最前線に送るのは俺もどうかと思う、でもな? これを見てもそう思えるか? 確かに、お前の部隊の戦力なんか正直たかが知れている、いくら竜騎士が居ようと破壊の一族が居ようがこの状況をひっくり返すのは不可能だ。
今はそれ以前に兵士達の士気が問題なんだ。お前だって分かっているだろう? この報告書じゃ敵前逃亡した兵士がいたとされている、そこまで落ちているんだよ」
タクティアだって分かっている、戦力が必要なわけでは無く、兵士達の士気を上げる何かが必要だと
元々、今押されている地域はハヤト隊が加わり、次々と砦などを陥落させた場所でもある。
その立役者となったのが、ハヤトとソルセリーだった。
そしてハヤト隊は今まで任務を失敗した事が無い、全て完遂している。
その事もあり、軍の間ではハヤト隊について、不敗神話のようなものが度々浮かび上がっている、もちろん他にも任務に失敗した事の無い部隊は有るが、現代の竜騎士と破壊の一族両名がいる事で知名度が桁違いであり、目を引くというのもあるが・・・
「いいかタクティア? 私情で動いているならお前は参謀失格だぞ、お前はソルセリー以前に自分の所属する部隊を危険に合わせまいと考えているよな? 今回の事は軍で可決された事なんだぞ?」
「・・・・・」
図星だった、何年も一緒に居た部隊で愛着もある、参謀としては失格だろう、だから返答に一瞬詰まってしまった。
「だったら、貴方は最後の破壊の一族のサコナ・ソルセリーを激戦地に送れ‥‥と言うのですか?」
「いや、ソルセリーはパルドラ要塞に行けばいい」
「は?」
今の今まで、同僚の言ってきた事とは全く正反対の言葉
「・・・何を言っているんです?」
「だからソルセリーはパルドラ要塞に行って、ハヤト隊だけ最前線に行けばいい、必要なのはハヤト隊だけだ」
タクティアの同僚は部屋にある本棚から、軍の規定の書かれた一冊を取り出し、パラパラとページをめくる
「えーっと‥‥お、あったあったここだ」
同僚がとあるページを指さす、そこには隊の人数に対する規定が書かれていた
「ここに、分隊の人数の事が書かれているだろ? 最低2名とある、お前もそれで今の部隊を作っただろう?」
同僚の考えに気付き顔を上げる
「まさかとは思いますが‥‥」
「ああ、タクティア、お前も隊長になるんだ。さあ、忙しいぞ期限は明日まで、それまでに書類を全部提出するんだからな」
◆◇◆
休暇も終わってしまい、とうとうパルドラ要塞に戻る事になる、いつもながら思うのだが何度経験しても学生時代の夏休みを思い出す
嫌だなぁ~今日から学校かぁ
あの憂鬱な気分、学校とは違い宿題が無い分はいいけれど、今回の休暇は召喚獣の装備作りがあり、どこにも行けなかった。
昨日、慌ただしく買い物やら何やらを済ませ、とりあえずは万全な形に持っていけたのは良かった。召喚獣の装備もすべてそろったし、食料もラグナの『収納』に冷凍保存出来ているし完璧だ。
という訳で第一キャンプ地に最も近い移転門に到着する、皆とはここで待ち合わせをし、ここから最終キャンプ地まで竜翼機で移動する事になる。
バギーで来ているのでそのまま駐車場に移動、エクレールとライカが大量にチョコレートなどを購入している為、駐車場に集まる事になっている、ラグナの冷凍出来る『収納』目当てである。
ラグナの『収納』は家一軒分の容量があると言ったら、是非自分達の分も入れてくれとお願いされた。エクレールは『収納』持ちで多少は持てるが、ライカは『収納』を持っていないので本人からしたら大助かりだろう、なにせ今まで、申し訳なさそうに
「その‥‥出来ればでいいんですが‥‥‥チョコレートを‥‥」
言葉の最後の方になると声が小さくなるくらい、申し訳なさそうにお願いしてきていた。しかも俺が持っているチョコレートだ。彼らも遠慮するだろう。
俺としたら自分で買ったわけでは無く、オヤスから貰ったものなので別に幾らでも上げるんだけど、それでも言いづらいんだろう
北側の駐車場で待ち合わせとなっていたので、北側に向かう。
北側は少し遠く若干不便なせいか駐車場がかなり空いていて、待ち合わせなどの場合見つけやすい
で、さっそく見つけた。
俺が最後だったらしくそこには4人の人がいる、それで、遠目でも分かる位の修羅場となっているのが確認できた。
「うゎあ‥‥カオス」
襟首をつかみガクガクと揺らしている人物と、逆に揺らされている人物がいた。
「うーん‥‥タクティアとソルセリー、間違いない」
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