異世界陸軍活動記

ニボシサービス

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天と地

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 暫く隠れていようか? と思わせるような光景が目の前にある

 ソルセリーがタクティアの襟首をつかみ、タクティアの車に叩きつけるように揺らしている、しかもソルセリーの目はエクレールを捉えており、エクレールは蛇に睨まれた蛙状態、ライカはどうする事も出来ずその場でオロオロ

 タクティアはまだ意識があるのだろうか? 心配だ

 ‥‥ちょっとだけ様子を見ようか? と思い、バギーのハンドルを切る、そこには丁度良い大型の車が止まっていた。
 その陰に向かおうとハンドルを切った瞬間、ライカが俺に気付き思いっきり手を振ってきた。

 チッ!
 気づかれてしまった。

 切ったハンドルを戻しアクセルを抜く、出来るだけあの場所に行きたくない、慣性の法則で進むタイヤの摩擦がもっと大きければいいのにと思うが、中々どうして、摩擦の少ない良いタイヤのせいであっという間に近づいてしまった。
 ハンドルを少し、くねくねと蛇行させたけど駄目だったようだ。
 取りあえず状況確認

「何してるの?」

「隊長は知ってたんですか!」
 ソルセリーの怒りがタクティアから俺に向く、タクティアを突き飛ばし俺に掴みかかってくる勢いだ。

「‥‥何の事だかサッパリ、とりあえず説明してもらえない?」
 
 そう言ったのだが、ソルセリーは興奮しすぎて頭が回っていないようだし、ライカは口出ししていいのか分からずオロオロ、エクレールは少し気まずそうに下を向いたまま

 となると説明できる人物は一人しかいない、ソルセリーの足元でぐったりしているタクティアに聞くしかなかった。
 タクティアの元に近づいてみると、その胸元には隊長を示すバッチが付いていたが、この事が関係しているのかな?

「はぁ・・・はぁ・・・はぁ」

 疲れているのか、それとも恐怖から来ているのか? タクティアの体は少し震えている、少し呼吸を整えてから話し出した。

「お、おはようございますハヤト隊長」

「おはよう、で? 説明よろしく」

「はい‥‥今回の任務ですが、部隊を2つに割る事にしました」

「その隊長を示すバッチがソレになる訳ね?」

「そうです」

 タクティアの話によると、本来ならハヤト隊はパルドラ要塞に行く予定であったのだが、昨日、急に大陸東部の西側、最前線に配置されるように決定した。

 これはタクティアも知らぬ間に決められた事で、俺達と一緒に戦場に出ている間に秘密裏に話が進められていたと、なのでタクティアも防ぎようが無かった。

 今大陸東部の西側地域は、激戦地と化しており、そこでは多くの兵の命が日々失われていると言う、そんな場所にソルセリーを連れてはいけないという事で、タクティアは自身が分隊長となり、ソルセリーを自分の隊に入れ、激戦地へ赴くのを回避した。

 要するに、軍から命令が出ているのはハヤト隊であるので、タクティアが分隊長を務めるタクティア隊は関係ありませんよという事だった。

 それにしても、部隊とはそんなに簡単に作れる物なんだろうか? 学校の部活動を作るみたいに簡単に作っているけれど
 なんでも昨日部隊の申請をし、今日、新しい部隊が出来たとか、タクティアはこれでも軍のお偉いさんだから、その辺はどうにかしたのかな?

 となると、話は大体見えてくる
「じゃあ、今回俺だけ単独行動になる訳ね」

 いえ、と否定される
「ハヤト隊長は今回エクレールと一緒に行動してもらいます、隊の人員は二人からとなっていますから」

 ソルセリーがエクレールを睨みつけるが、エクレールはそのまぶたを固く閉じている、気づいていませんアピールだ。

「なるほどね、そうだね、たった一人しかいないのに隊長を名乗っても、笑われるだけだからね」  
  そして他の皆もたった今その事を知ったと、それが混乱の原因だった。となると困る事が一つある

「ライカ悪いんだけどさー」

「何でしょう?」

「ライカの荷物、持って行けなくなったよ」

「あっ!」
 驚愕のライカ
 彼の車には外からでも分かるように箱が詰め込まれていた。チラッと見ただけでも10箱くらいは見える、しかも箱にはオヤスの会社の名前、中身はチョコレートだろうけど、ライカは箱買いしてきたみたいだった。

「あ~あ‥‥‥‥」

 こればっかりはしょうがない、パルドラ要塞にも冷蔵庫は有るが、個人で使わせてもらうには限度がある、流石にこれは無理だろう

 一方、同じくラグナの『収納』目当てで大人買いしたエクレールは、自分の車の助手席にまで箱が積まれていた。あの積み方だと後ろはおろか横も見えなかっただろう、危ない事をする、運転中視界不良で事故ったらどうする気だったのか?

 取りあえずエクレールの荷物をせっせとラグナの『収納』に運び込む、心なしか嬉しそうなエクレール、毎日好きなだけ食べられる事を想像しているのかな?
 あまり食べると太るよ

 その傍らでライカが頭を抱えている、『絶望』という言葉が当てはまる、量が量だし保存しておく場所がない、最終キャンプ地までは一緒だから入れてはあげているけど、一体どうするつもりやら‥‥‥

 ◆◇

 この移転門から最終キャンプ地までは竜翼機での移動が許可されている、タクティア率いるタクティア隊はそのまま別の竜翼機に乗り換えパルドラ要塞へと赴く、パルドラ要塞の制空権は完全にハルツールが抑えており、直接向かう事になる。

 一方の俺とエクレールは最終キャンプ地から別の竜翼機に乗り換え、途中にある砦まで移動する。
 
 今回配属される場所は制空権は取れていない、なにせ激戦区だ。『耐壁』が付与された竜翼機があっても、敵地上部隊と鉢合わせもしくは敵竜翼機との遭遇があるとすると迂闊に飛びまわる事が出来ない、戦闘機ではなく輸送機ならなおさらである。
 なので、途中からは軍用車での移動となる。

 竜翼機に乗ったライカはひたすらチョコレートを食べ続けた。持っていけない分はここで消費するらしい、ただ、間に合わない事を悟ったのか、途中からは他の者達にも振舞っていた。渋々小出しに振舞うライカを見てると何だか可哀そうになってくる。

 だがそんな事はお構いなしにと、皆遠慮なしにライカのチョコレートを食べていた。
 エクレールは自分のがあるのにライカのに手を付けている、最初は真面目な人だと思っていたのにチョコレートが絡むと別人になる。
 ただ、皆にチョコレート振舞っていたライカも、酒入りのチョコレートだけは出す事を拒んでいる。
 
 タクティアが
「酒入りも美味しいんですよね」
 とわざとらしく話を振っても
「そうですね」
 で終わらせていた。

 何度か鼻血を流したタクティアがエクレールに回復魔法を掛けてもらいながら、長い移動時間が終わる頃には、ライカが出したチョコレートは全て空になっていた。
 ライカは空になった箱を見て寂しそうにそれを片付けていた。


 ・・・・

 ・・・・ 

 最終キャンプ地に到着し、今度は別々の竜翼機に乗り換える事になる、ライカは2箱だけになってしまったチョコレートを大事そうに抱えながら、自分がこれから向かう予定の竜翼機に乗り込んで行った。

「ハヤト隊長」
 俺も自分の乗る予定の竜翼機に向かおうとした所、タクティアに呼び止められた。

「何? どうした?」

「今回の件すみませんでした。ハヤト隊長とエクレールを危険な場所に送る事になってしまって」

「そんなのいいって、なんやかんやで今回も大丈夫だろう、何かあったらすぐに逃げるし」

「そうですね、もし無理だと感じたらすぐにでも撤退してください」

「分かってるって」

「それと私の武器はどうなってます?」

「あっ! 危ない、忘れるとこだった」
 言われなかったらそのまま向かうとこだった。

 取り出したタクティア専用の武器を渡した

「見た目が変わってますが、今までとどう違うのですか?」

「これはな━━」

 いままでタクティアの武器は、表面を隠すようにヒュケイの羽で飾ってあった。それをすべて取っ払い、代わりに丁度良い長さに切断したいくつもの刀の刃を、羽のように『重力』でくっ付け、更に『追尾』を付与した物になる。

 この『重力』を解放し、『追尾』を発動させると、くっついていた刃が解き放たれ、刀の刃がまるで鞭のようになる。
 この武器のいい所は、普通の鞭の場合、反動で帰ってきた鞭のせいで自分がダメージを受ける場合があるが、『追尾』を付与しているため、その通りの動きしかしない。
 なのでタクティアの様な不器用な人間でも安心して扱えるようになっている。

 ネタ武器に厳しいライカでも多分ほしくなる一品だろう、あとで思う存分自慢して欲しい

「これはまた、凄い物を‥‥」

「でしょ? 盗まれないようにしてね」

「ええ、もちろんですよ!」

  正直ここまで改造しちゃうと、実戦では使いづらいと思う、でもタクティアはこれからも戦う事はないから問題ないだろう。
 暫くタクティア達とも一緒に行動出来ないのは寂しいが仕方がない、与えられた目の前の任務を無事に遂行できるようにしよう。

「では気を付けてて下さい」

「おう、タクティア分隊長・・・も無理するなよ」

 俺がそう言うとタクティアは苦笑いを浮かべた。



 ◆◇◆


「何! ハヤトが西地区に向かったじゃと!」

 ハルツール首相のゴルジア・サトは、予想外の報告を受け声を荒げた

「はい、前日に急遽決定したそうです」
 男性は余計な言葉は挟まず、ゴルジア首相に淡々と報告をする

「ワシは聞いとらんぞ! 誰だ、発案者は!」
 よほどの事では声を荒げたりしないゴルジアだったが、今回ばかりは余程の事だったのか椅子から立ち上がった
 
「クォーモリ参謀です」

「クォーモリだと! あいつめ! 少し目を掛けてやってやったのに調子に乗りおって! 軍も何故ワシに報告の一つもないんじゃ!」
 
 けしてゴルジアは腕力が強いという訳では無いが、持っていたペンを片手だけでへし折った。
 それを目の前にしても報告に来た男は冷静だった。

「ハヤトを呼び戻せないのか、今すぐ戻せ!」
 折ったペンを床にたたきつける

「既に最終キャンプ地を出立したとの事ですので」

「ぐっ‥‥余計な事を」

 ・・・・

「破壊の一族‥‥破壊の一族はどうした? ソルセリーも向かったんだな?」

「いえ、サコナ・ソルセリーはそのまま当初の予定である、パルドラ要塞に移動になります、タクティア参謀が新たに分隊長となり部隊を設立、一時的にだとは思いますがそちらに配属されております」

「あの男が新たに部隊を作ったのか‥‥‥それにしても、前日に急遽決定された割には、よく人員が集まったな」
 
 タクティアとゴルジア首相の考えは一致している、ハヤトを最前線には出さない事、その点に関しては二人の考えは共通していた。
 今回ゴルジアは、タクティアがソルセリーを守る為にした事だろうと考える、ただそれにしても前日に決定したばかりなのに人員が揃うわけは無い。
 ゴルジアはタクティアが前々から予知していたのか? と考えた、しかし返ってきた返答は違う物だった。

「いえ、人員は補充しておらず、部隊を二つに分けたようです」

「補充無しでか!?」
 「人員補充はない」そう聞くと、ゴルジアはゆっくりと椅子に腰かけた

 ‥‥何を考えているタクティア、西地区は毎日のように戦死者を出している、そこに人員補充も無いのにハヤトを出すのか‥‥‥

「人員はハヤト隊が計2名、新しく分けたタクティア隊は3名となっております」

「2人か‥‥‥」
 ゴルジアの手は本人が気づかないうちに顎に当てられている

「報告ご苦労じゃった。軍には後で抗議の連絡をしておく、下がってくれ」

 ゴルジアに言われた男性はドアを開け、その部屋を退出した。
 ゴルジア本人は今の出来事がまるで無かったかのように、自身の仕事を始めた




 ◆◇◆

「どうやら戦闘中らしいな」
 エクレールは窓を開け前方に目を凝らす、遠くから聞こえる爆発音、その音と微かな光から距離を測ろうとする。

「みたいだね、防具をあらかじめ装備しといて正解だったね」

 目的地に着く前に既に戦闘が始まっていた。音と光からして場所は今から行く所だろう
 この砦、前までは大陸東部西側地区ではハルツールの最前線だった場所、つまり昔からの境界線に当たる。
 今までも戦はもちろんあったが、ハルツール、マシェルモビアの歴史からみるとあまり戦線は移動していない
 しかし今、その境界線だった場所が大きく後退しようとしている、この場所を落とされるとハルツールは何十年、もしかしたら100年以上守ってきた場所を奪われる事になる。

「む? 隊長どこに行く」

「ちょっと偵察に、エクレールはこのまま向かって、やばそうだったらその場で待機」
 軍用車のドアを開け、ペガサス状態のコスモを呼び出し飛び乗った。

「気をつけるんだぞ隊長」
 
 エクレールの言葉を背に空高く飛び立った。

 『幻惑』魔法を使いながら雲と大体同じくらいの高さまで一気に上昇する

「うわぁ、寒っ! 上寒いわぁ」
 上昇するにつれ、気温が下がりその上冷たい風が体にぶつかる、眼下に見える光景からはチカチカと光が見える

「竜翼機は出てないね‥‥」
 同じ空を飛ぶものでもコスモの天敵ともいえる竜翼機、多分出て無いだろうなと思っていたが、やはり出ている気配は無い。

 双眼鏡を取り出し、戦闘が起きている場所を確認、砦の壁付近に爆発が集中しており、完全な防衛戦になっている。
 マシェルモビアは前衛と後衛にキレイに分かれており多少距離も開いていた。

「行けるかな?」
 『探知』に引っかかったら不味いけど、砦に意識が集中している今なら‥‥‥

 双眼鏡でどこを攻撃するか確認し位置を調整、攻撃箇所の真上に来たところでコスモを魔法陣に戻した。当然コスモが消えた俺はそのまま地上に向けて落下する

「召喚『ニュートン』」

 『重力』魔法が使えるニュートンを召喚し、それを抱えたまま落下する。『風』魔法で顔にぶつかる風を防ぎ、落下する場所を微調整

「お前の初陣だからなしっかりやれよ」
 プルプルとわずかに震える球体の形をした召喚獣
「タイミングは任せる」

 物凄いスピードで落下し、どんどん地面が近づいてくる

 頼むから気づくなよ

 狙うは後方のマシェルモビア軍、前衛と後衛に分かれているという事は、回復魔法や探知を扱える者達がいるという事、支援を潰されたら敵兵は後退するしかない。
 唯一の不安は『探知』持ちが俺に気付く事。

 地面との距離も縮まり射程に入った時、一人の兵士が空から落ちてくる俺に気付き上空を見上げた

 気付かれた? でももう遅い!

 抱きかかえていたニュートンを地面に向かい、『放出』魔法と同時に叩きつけるように投げつけた。
 勢いよく投げつけられたニュートンは、地面から1メートルの所でピタリと空中で止まり、自身の持つ魔法を発動させる。

 『天地逆転』
 その名の通り天と地が逆転する広範囲の『重力』魔法、命がある物全てに効果がある。
 魔法が発動すると、今まで普通に立っていた者達が皆ふわりと浮き上がり、そのまま上空に向け落下・・して行く、ある物は突然の事に言葉も出せず、ある物は悲鳴を上げ上空に向けて落ちていった。
 この飛ばされた者達の中で『風』『重力』魔法を持っている者以外、まず助からないだろう。

 ニュートンの『天地逆転』が発動されると、俺は真下にいたニュートンにギリギリぶつかる所で無重力状態になり、そのまま自分の『重力』魔法を使い、ニュートンに張り付いた。
 だがそれもわずかな間、ニュートンに捕まり逆転していた天と地が今度は元に戻る。
 逆立ち状態だった俺は、重力が戻るとそのまま地面に向けゆっくりと倒れ、派手に回転することも無く地面に足から着地した。

 運よくニュートンの攻撃範囲から外れる事が出来た者達は、上空に舞い上がり落下してくる仲間たちを見て悲鳴を上げ、上空に投げ出された者達も悲鳴を上げながら落下してくる。

 『天地逆転』で上空に上げられた敵兵や、それに耐えられなかった比較的小さい草木を見上げながら、この内の何割が助かるのだろうか?
 落下してくる人や他の生命を見上げ、そう考えていた。
 
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