異世界陸軍活動記

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別れの言葉

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 さて、俺の人生もあと少しとなりました。
 もう自分の一生がこの場で終わるとなっても、今の所特に何も思わないというのが正直な気持ち、ホント不思議

 残り僅かな人生をどうするか? 取りあえず他の隊員達と話でもしようかと皆がいるであろう場所に移動している。
 後悔しているタクティア、葛藤しているライカを残し1人この場所に来たわけだけれど

「んー? 何だこれ」
 
 やけに人だかりが出来ていると感じたが、直ぐに原因が判明した

「あーっ‥‥と、名前何だっけ?」
 カル、カリ‥‥‥えーっと、大佐! そう、カシ大佐

 意外と名前があっさりと出て来て気持ちがスッキリする、そのリクレク中隊、今は大隊のカシ大佐が、今作られたであろう土で盛られた台座に上がり、兵士達を鼓舞していた。要するに励ましの言葉を掛けている、内容を簡単にまとめると

 『みんな頑張ろう』 だった

 前もこの光景を見たことがある。あの時はマシェルモビアが軍団を持ち出し、ハルツールの領土に攻め込んできた時だった。
 カシ大佐がこうして恐れ取り乱す兵士達を勇気づけていた。つまり、カシ大佐がこうしているのはつまりそういう事なんだろう。

 辺りにはいつの間にか死肉食らいのヒュケイが数羽集まってきている
 『凶兆ヒュケイ』
 人の死を敏感に察知し、その死肉を食らう。姿を見ただけでも縁起が悪いとし、兵士からは嫌われている。
 これから大陸深部を抜けなければならないのに、ただでさえ不安定になっている兵士達の心を惑わせるのだろう
 
 その心を落ち着かせるためにカシ大佐は兵士達を鼓舞している。
 ただし、カシ大佐は勇敢ではない。俺からしたら臆病だと思う本人もそう言っていたし、それでも立場を考え自分自身が恐ろしいと感じていても、こうして無敵のリクレク隊の隊長を演じている。ただしそれは自分を奮い立たせるためでもあるんだと思う
 
 だがそれでも俺は素直に立派だと思っている

 そのカシ大佐が鼓舞していた兵士達を見渡してたであろう途中でピタリと視線を止める。止めた先には多分俺が映っている気がする、なんか目が合っている気がするもん
 
 凄い嫌な予感がする‥‥

「竜騎士!」
 そう叫び右手で来いとジェスチャー、すると周りがざわつき始める。「あっ、居たんだ」的な

 知らないふりしようか? でも周りにいる兵士達が一斉に俺に視線を向けるのでそれも出来ず、仕方な前に出て行く。土で出来た舞台の下で止まったらそのまま登れと言われてしまった

 嫌ぁ~

「いい所に来てくれた」
 
 来てないっす、大佐が呼んだんっすよ

「これから俺達は大陸西部の深部に足を踏み入れる事になる、その事で皆不安になってしまっている。それで、既に深部を通過したお前なら私よりも彼らを勇気づけられるだろう、頼む、何か彼らに勇気を与える言葉を行ってくれないか」
 キリッとした表情のカシ大佐




 いや、無理っすわ

 この大勢の前で? これから死にに行かなきゃいけないのに、その前に大勢の前で生き恥を晒せと?
 生まれてこの方、一度もそんな事やったことがないのに、これだけの兵士の前で演説でもしろって? そりゃ‥‥大佐は? いつも自分とこの兵士達に向かって演説でもしてるんでしょうよ、中隊なら200人ぐらいいるし、慣れてるんでしょ?

 でもね大佐、隊長なら誰でもいきなり演説が出来ると思ったら大間違いですよ、俺だってハヤト隊全員のいる前で話をしたりするよ?

 でもね
 
 『早く休暇にならないかな~』
 とか
 『帰りてぇ~』
 みたいなことしか言わないんだって

 みんながみんな演説出来る訳じゃないんっすよ
 いいですか大佐? 演説が好きな人ってのは、校長先生と大佐ぐらいなんですよ




 


 そう心では思っていても口には出せず
「分かりました」
 とだけ答える俺ヘタレ

 仕方なしに一歩前に出る。更にもう一歩前に出ると舞台から落ちる事になるがウケ狙いでやって見ようか?

 いや、やめておこう多分心配されるだけだと思う

 

 はてさて、演説など一度もした事の無い俺だが、一応こういった事もあるだろうと思い対策はしている。
 演説とは、何となく難しい事を何となく賢く言えばいいだけの事、俺はそれを高校2年の入学式で感じ取った。
 校長先生や教育委員会の人が祝辞を述べる事があるが、よくよく聞いてみると大したことは言って無い。
 難しい単語を所々使用したり普段聞きなれないコトワザを使用する事で、何となく凄い事を言っている様に聞こえるだけである。俺達はその立ち振る舞いと『校長』とか『教育委員会』という役職で騙されているだけだ

 つまり、この場で俺が兵士達に言うべきことは、この人達が効いたことが無い言葉の配列や例え話をすればいいだけ

「んん゛っ」
 マイクに向かって咳払いをすると、ざわついていた空気がピリッとし、静寂に包まれる

 あっヤバイ‥‥大勢の目に晒されるとなんか緊張して━━━ 

「「「せんぱーい! がんばれー」」」

 ピリッとした空気の中に汚物のような声が響く、張りつめた空気の中に突如として放たれる野太い緩い声に、今俺の話を聞こうとしていた不安でいっぱいの兵士達の心もほぐれたのか少しだけ笑い声が聞こえてくる。
 俺も鼻から息を吹き出してしまう

 ありがとう欧米ズ

 少しだけ緊張もほぐれた所で、マイクに向かい口を開いた



「‥‥つい先日、激しい雨と風が我々を襲いました。それで我々は半数以上の仲間を失った」
 
 その言葉で兵士達の空気は重い物になる、海で沈んだ船には知っている者もいたであろう、言葉を交わした友人もいるだろう。顔を伏せ堪える者も多い

「更にこれから、この大陸で最も強力な魔物が生息すると言われる大陸西部の深部を通過しなければならなくなった。
 強い風と雨に晒された後、敵艦の砲撃に晒され挙句この仕打ち、我々の行く先は明るいものではない。まるで漆黒の夜のように我々の行き先を閉ざしている。
 これから先、皆の隣にいる仲間と再びハルツールで合う事はかなり難しいと思う。再び故郷の土地を踏めない者も多くいるだろう、家族の顔を見ることが叶わない者もいるだろう。これから苦しい時間を数カ月と過ごすことになる」

 すすり泣くような女性隊員らしき声が聞こえてくる。
 とことん下げたので、今度は上げる

「しかし、あれだけ荒れ狂って天候は今も続いているか? あれだけ強く吹きつけ船を転覆させようとしていた風は? あれだけ強く叩きつけ、船を沈めようとしていた雨は? 空を見て欲しい、今は雲一つない快晴だ」

 奥の方にちょこっと雲があるがそれは見ない事にする

「止まない雨は無い‥‥そして明けない夜は無い。降り続く雨もいずれは止む、先が見えない夜もいずれは明ける」

 後ろで息を飲む音が聞こえる。
 どうです? カシ大佐。聞いた事の無いフレーズでしょ? 今度使ってもいいですよ

 俺の話を聞いていた他の兵士達もその顔を上げ、俺の方を見つめる。
 下げた後ちょっと希望が持てることを言い、最後に爆上げする。これ基本、更に爆上げの為に、ウチの母親が好きだった歌を引用する

「故に、心配など要らない! 君たちが無事に故郷に帰りたいという思いが、必ず女神に、そして故郷に届く! 暗い道のりの後は輝ける明日がある! 
 どんなにつらく困難な道のりでも、心が折れそうになっても! 故郷に、自分達の故郷に必ず戻ると信じることを決して諦めるな!
 信じる事だ、我々が必ず勝つと!
 信じる事だ、最後に勝つのはハルツールだと!」

 歌の引用ここまで、ちなみに引用した歌は『AIは勝つ』。後は力押しで

「それに、ここには俺がいる! たった4人で深部を抜けた俺がいるんだ。あの時はたった4人だったが、今は違う、1万以上の兵士がいる。1万以上の仲間がいる。1万の兵士で大陸深部を抜けるんだ! どっちが難しく、どっちが簡単か言われなくても分かるだろう!」

 ここまで来ると兵士達に表情と覇気がが戻って来る

「皆で力を合わせ、深部を抜け故郷に戻るんだ!」

「「「おおおお━━━っ!!」」」
 さっきまでとはまるで違い、兵士達の士気は上がったと思う。まあ、実際の所は俺は行かないんですが‥‥
 あとは、ジョークで気持ちを和ませよう

「‥‥っと、忘れる所だった。俺達4人が深部を抜けた時、一番困ったのは食料だった。たまたま食料を持っていなかったというのもあるが」

 うん、と兵士達が頷く

「でも心配しないで欲しい、大陸深部にも食料はある」

「ほう」
 カシ大佐が漏らすように声を出す

「その食料とは‥‥スライムだ」

 スライムと聞いた瞬間ほとんどの兵士の顔が嫌なものへと変わる

「スライムといっても気持ち悪がる必要は無い、とても美味いらしい。俺達が深部通過中に一人のマシェルモビアの兵士を捕虜にした。そいつらは俺達よりも食料を持ってなく、魔物を口にしていたそうだ。俺達も食料が少なかったが、そいつに分け与えたら泣きながら食べていた。『美味しいですぅ~』てな」

 「「「はははは」」」

「ただその捕虜は食料に不安が無くなっても、時折見るスライムを物欲しそうに見ていた」



 ◆◇

「へっくしっ!」

「シルベ軍団長?」

「埃が鼻に入ったようです」
 マシェルモビア第三軍団長のトルリ・シルベは指先で鼻を押さえた


 ◆◇


 演説が終わり、何とか最後に笑いを取る事が出来た
「素晴らしい演説だった」
 とカシ大佐からも称賛された

 ただし‥‥これがこの1万の兵士との最後の接点になるだろう。あとは自分の隊員達にと探していたが

「隊長」

 どうやら向こうから見つけてくれたみたいだ
「ソルセリーか」

「さっきの演説は面白かったわ」

「ドジっ子のスライムの話だろ?」

「ええ、その時私は目が負傷していたから見えてなかったけど、時折その子が何か食べているような音がしたのよね‥‥保存食だと思ってたら‥‥スライムだったのね」

「良く隠れて食べてたよ、俺もちょっとだけ食べてみたんだけど━━」

「えっ!」
 ソルセリ―の本気の『えっ!』だった。上半身が少し後ろに下がったが、本気で引いたんだろう

「やっ! 違うから、ちょっとだよ、ほんのちょっと、舐める感じで」

 えぇぇ‥‥と完全に引いてしまったようだ


 ・・・・・

 ・・・

 ・

「てなわけで、ハヤト隊は隊列の中心になるから、後でタクティアからもそう指示があるだろうけど」

 『うん』と頷くソルセリー
「それにしてもまた隊長と深部に入る事があるなんて思っても見なかったわ」
 あれだけ辛かった日々をソルセリーは少し懐かしそうに話す

「うんまぁ‥‥ね」
 ただ、俺は‥‥
「俺はソルセリーと一緒には行けないけれどね」

「え‥‥それって」

「いつもの単独行動だよ、ほら飛べるじゃん俺。固まって行動するとはいえ、1万以上の大軍だからさ、色々周りを飛び回ってなきゃいけないんだよね」

「そう、忙しいのね。でも隊長なら問題ないんでしょうね」
 いつもの事だとソルセリーもそれ以上追及しない

「ま、ソルセリーの後ろは守ってやるから安心しな、無事にハルツールに戻れるからさ」

「あら、前は守ってくれないの? 前と後ろを守ってくれるって言ったのに」

「体を二つに裂けってか?」

「ふふふ‥‥そうしてもらわないとね」
 これから深部に入るというのに、ソルセリーには不安などなさそうに見えた。
 でも、そうでは無かった

 笑っていた顔も徐々に曇り‥‥‥

「隊長‥‥私達は無事にハルツールに戻る事が出来るかしら」

「大丈夫じゃないかな? 正直かなりの犠牲は出るだろうけどウチの隊は隊列の真ん中だからね、生存率は高いと思うよ」

「そう‥‥‥」

「怖いって? もう2回目だよ余裕じゃない、経験者なんだし」

「そうね、それでもやっぱり怖いものは怖いの」

「ソルセリー‥‥‥」

「‥‥その、隊長」

「ん?」

「怖い気分を紛らわせる訳ではないけれど、その‥‥以前の私の‥‥隊長への気持ちの事で」

「あ、ああ」

「私は後数年で『生命の契約』が切れてしまうのだけれど‥‥、私はソルセリー家の血を残さなくてはならないし、その‥‥まだ契約期間中に血を残したいと思っているの。だから‥‥ハ、ハルツールに戻ったら隊長の‥‥あの時もらえなかった隊長の返事が欲しい‥‥‥」

 俯き、最後の方ははっきりと聞き取れないほど小さな声で、あの時の返事が欲しいとソルセリーが言う



 返事‥‥か
 言えたらいいのだけれど

「分かった、ハルツールに戻ったらあの時の返事を必ずしよう」

「う、うん‥‥戻ったら聞かせてもらうわ、所であの新しい子の事はどう思っているのかしら」
 
 少し不安げな声でソルセリーは新しい子の事を聞いてくるが、多分コトンの事だろう。いきなり結婚してくれと言って来たコトンだが、俺にとっては同級生という気持ちの方が大きい、20年くらい会ってない状態でいきなりそういった感情を持てと言われても俺には無理だ

「コトンは‥‥不思議な子だよね」
 それが今の正直な気持ち

「不思議? それだけ?」

「それだけ」

「そう」


 ・・・・・・

 ・・・・

 ・・・

 ソルセリーは俯いたままその場を立ち去った。何か小さな声で言っていたように聞こえたが、その声は聞き取れなかった


「言えたらいいんだけれどね」
 ソルセリ―が立ち去ったあとぽつりとつぶやく

 でもって、さっきからこっそりと木の陰から見ている軍師様、木から半分だけ顔をはみ出すようにしてこっちを伺っていた。漫画でしか見たこと無い構図だ

「いつまでそうしてるの、覗きの趣味とかあったのか?」

「‥‥‥ソルセリーとはもうそこまで行っていたんですね」
 
「そこまでって言うか、何も手出しはしてないよ」

「いえ、そこは逆にずっと昔に手を出していてくれれば、こっちの方としてはありがたかったんですが」
 なんともバツの悪そうな顔で木の陰から出て来たタクティア

「俺にだって色々事情ってものがあるんだよ」

「そうですね、本当そうですよ‥‥」


「・・・・」
「・・・・」

 暫く無言だった二人だが、最初に口を開いたのはタクティアだった

「すみませんでしたハヤト隊長」
 深く頭を下げる

「今更謝るなよ、そこは最後まで性格の悪い奴を演じてろよ」

「ははは‥‥バレてましたか、はぁ‥‥」

「お前ん家、鏡ないの? その顔で性格の悪い奴を演じても合わないって」

「自分には合って無かったようですね、一応ソルセリーを真似てみたんですが‥‥」

「お前の中でソルセリーってあんなのだったの?」

 機嫌がいい時のソルセリーは結構優しい所がある、それはタクティアにも同じだった筈なのに‥‥、よっぽど首を絞められることに堪えていたらしい、プラス部分がマイナスで全部上書きされたようだ。とはいうものの、首を絞められる原因を作っているのは毎回タクティア自身だが

「それでもよく分かりましたね演技だって、あれでも結構自信あったんですよ」

「俺に啖呵を切ってる割には足が震えていたしね、生まれたての動物みたいだったよ」

「そうですか‥‥はは、自分には向いてませんでしたか」

「でもライカは本気にしてたよ、あれは基本性格が真っすぐで何でも真剣に受け取るからな、ハルツールに帰還中、アイツとギスギスした時間を過ごすことになるだろうけれど」

「参りましたね、どうしましょうか」

「どうもこうも俺にはもう関係ないし、後はお前の方で何とかしておくれ」

「そうするしかないでしょうね‥‥‥」


「・・・・」
「・・・・」


「ハヤト隊長‥‥今までありがとうございました」

「おう! 達者でなタクティア、俺の命令は必ず守れよ」




「はい‥‥必ず」


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