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それぞれの死
しおりを挟む約1万のハルツール陸軍と、母艦の轟沈により地上からのハルツール帰還を余儀なくされた海軍の兵士達は、マシェルモビア側の緩衝地帯を抜け、大陸西側の深部へと侵入した。
その間、マシェルモビアの兵士達は一切手を出してこなかった
マシェルモビアの兵士の中には友人や家族をハルツールに殺された者もいただろう、恨みを持っている者も当然いただろう。
にも関わらずマシェルモビアの兵士達は一切手を出さなかった
彼らは知っていた。このまま深部へ通した方が兵士としてではなく、人として最も悲惨な最後を迎えることを‥‥‥
だから必ず深部へとたどり着き、そこで死んでほしい。その為なら緩衝地帯にいる魔物どもは自分達が排除しよう、それ位なら喜んでする
そしてハルツールの軍人達も知っている、自分達はそこで惨たらしく死ぬのだと‥‥‥
ただ、それは自分ではない。
ここに居る自分以外の誰かだと‥‥‥
全員が自分だけは大丈夫だと、無事にハルツールに帰還するのだと心に秘め深部に挑むが
死はそれらの者達に平等に降り注ぐ
竜騎士と呼ばれた者の部隊に組する者にも
竜騎士と呼ばれた者を仰ぐ者達にも
それ以外の全ても者達にも、魔物はその牙で噛み千切りその爪で引き千切る
そのいくつもの悲惨な死は、悲しみや苛立ち、裏切り、疑心暗鬼にと変わる
「答えなさいライカ!」
ソルセリーが持つ槍は微かに震え、その穂先が示し先にはライカがいる
「・・・・」
ライカは右手に自分の刀を、左手には隊長であるハヤトから受け継いだ『雷雲』を持ち、ただ無言を貫く
「答えろ!」
その槍はついにライカへと向けられる
その瞬間、無言を貫いていたライカの左手が動く、雷雲を掴んだまま腰につけていた愛銃『オブラー』を引き抜き、ソルセリーに向けそのまま引き金を引いた。
オブラ―を引き放った時にはその場にはもうライカはいない、ソルセリーがいる場所を目指し、右手に持つ刀を振るった
◆◇◆◇
大陸西部、世界で魔物の力が強く、いくら実力がある者でも一瞬でその命を散らす。そして、更に奥深くには深部と呼ばれ、かつてグラースオルグが通過した際、強力な力を持つ大量の魔物がその地に生まれた場所
その地をハルツール軍は故郷を目指し横断していた
「ジャイアントアントだ!」
「何でまた!」
「もう嫌だ!」
「隊列を乱すな! 魔物を中に入れるんじゃない、前に出るんだ!」
「だったらお前がやれ!」
「何だと!? 隊長に向かってぇ!」
そこにはマシェルモビアが望んでいた光景が広がっていた
醜く喚き散らし仲間割れするハルツール軍
「た、助けてくれ!」
自分の事で精一杯で仲間も助けず
「う‥‥だ、れか‥‥」
瀕死の仲間が連れ去られようとしても誰もが反応出来なかった
深部に入り、早ひと月が立とうとしていた。
この時点で陸・海軍合わせ、約1000人が犠牲になっている。
ウエタケ・ハヤトが破壊の一族であるサコナ・ソルセリーを連れ、合計5人で大陸東部の深部を抜けた事は当時とてつもない偉業であったため、ベルフ・ラーベが提出した報告書は軍人であればだれでも一度は目を通している、今では軍学校の教科書にも載る位の出来事であった。
魔物の種類からその対処法まで、事細かく記載されていた報告書を軍人達は必読しもし自分がそうなった場合、どう動くか? を考える
命に係わる事であるため、訓練嫌いの者でもその報告書を見て対処方を考える、この作戦に参加していた兵士は全員対処方を用意していた
だが、その報告書はこの大陸西部の深部では全く役には立たなかった
西側の深部では魔物は全てが大型化更に変異しており、姿形どころか能力すらまるで別物だった。東部ではひざ下程の大きさだったジャイアントアントだが、ここ東部ではその3倍の大きさを有する。
その大きさでは考えられない程の俊敏さと、刀をも切断するその大あごにより武器を砕かれ、攻撃方法を失った者は次々に連れ去られる
タクティア・ラティウスは内心焦っていた。
余りにも兵の消耗が激しすぎる、タクティアの計算では全軍の2%がハルツールまでたどり着けると考えていた。その中にソルセリーと自分の姪であるコトンが入ってさえいればいいと‥‥
だが、このままのペースではハルツールにたどり着く前に確実に全滅する。
どうして自分がここまで悩み苦しまなければならないのか? 本当ならこんな場合、隊長であったハヤトに任せておけば全てうまく行っていた。
ハヤトに全てを押し付ければ全部解決していた。ソルセリー救出の時だって、タスブランカ代表の時だってそうだった。
でもそのハヤトはこの場には居ない、自分が死ねと生贄としてマシェルモビアに渡してしまった。何があってもどうにかしてくれていた人は既に居ない
上空には一機の竜翼機が攻撃のチャンスをうかがっているが、魔物の数が多すぎるためその攻撃をためらっている
タクティアの隣では不安な顔をしている姪のコトンがいた
「大丈夫ですよコトン、皆頑張ってくれていますからこの隊列の中心までは魔物は入ってこれません。もう数時間で夜になりますから」
魔物は夜になると行動しなくなる。もちろん夜行性の魔物もいるが、その場合小さく弱い魔物しか行動しない。ハルツール軍は夜になると傷を癒したり体を休めていた
「でも、味方が‥‥‥」
「彼らも軍人です、死ぬかもしれないという事は自分達でも分かっているはずです、それが仕事なんです」
もちろんそれはタクティアも、そしてコトンも一緒。今は前衛の兵士が頑張っているが、もしあの兵士達が全員いなくなってしまったら?
魔法が飛び交い魔物を攻撃しているが、深部に入ってからはずっと消耗戦以外のなにものでもない戦いしかしていない、食欲を満たす為だけの魔物に対し、タクティアの得意とする策は通用しない。
タクティアが出来る事、それはただ時間が過ぎる事を願うしかなかった。早く夜になって欲しい、今日という悪夢がもう終わって欲しいと‥‥‥
だが、この悪夢は次の一言で地獄に変わる
「探知に反応がありました!」
ハヤトから譲り受けた杖を持ったノース・ビベルが叫んだ
反応どころか今は魔物との戦闘中、あって当たり前の事。
このノースはかなり変わっている人物であり、その事をハヤト隊の全員が知っている、今回もどうせ‥‥‥と、だから反応が遅れてしまった。
ノースが持つ杖は地中に刺さっており、ノースが地中に意識が向いていることを
その事をいち早く察したのが経験の長いオーバ・パイルプスだった
「真下か! ノース!」
その叫び声でハヤト隊、そして周りにいた部隊は瞬時に警戒態勢に入る、その場の地面が少し隆起した
「位置は!?」
地中から来るのならば、ジャイアントアント、もしくは今回まだ出現していないワーム。直ぐにその出現位置から離れなくては━━
「‥‥‥」
だが、ノースは答えない
「ノース! 位置は!?」
「‥‥‥駄目です」
ノースは震えながら地面を見ている
「何を言っている! 位置を聞いているんだ! 答えろ!」
ゆっくりと顔を上げたノース、その目に涙を浮かべながら
「駄目です、間に合いません」
その瞬間
大地が爆ぜ、地中から巨大な何かがそそり立つように上昇した。それは予想していたワームでは無い、聞いていた大きさとは違う別の何かが出現した。
その何かは誰もが把握できない程の大きさで、近くにいた者達は理解出来なかった。巨大な建造物では無いか? 大きなビルが飛び出して来たのではないか?そう思わせるほどの大きさ
しかし、それは間違いなくワームだった。
ハヤト小隊がいる場所から20メートル離れた場所に、理解不能の大きさが天に上り飛び上がる。
ハルツ―ルの一等地にある商業ビル、それとほぼ同格と言ってもいいほどの体を持った超巨大なワームであった
ノースが『間に合いません』と言った意味が、この時初めて判明する。
直径30メートルにも及ぶ巨大な口、この場合‥‥穴と呼んだ方がふさわしいか? その大きすぎる穴は、その場にいた兵士達を一思いに飲み込み尚も上昇しその巨大な姿を周りに見せる、全長が100メートルを超えてもまだその体の全貌が見えない中、その巨体は落下体制に入る
ワームで危険なのは、捕食するために地中から突如飛び出す事と、飛び出した後、地中に潜る時である
「退避ぃー!」
誰かが叫んだその言葉、そこで動けた者も、また動けなかった者も、その巨体が落下し大地が受けるダメージをもろに受け、その近くにいた全ての兵士が吹き飛ぶ、中にはワームに押しつぶされた兵士もいるが、もしかしたらそちらの方が幸せだったのかもしれない
ワームからして見たら最高の餌場があったと歓喜しているに違いない、大量の食糧が大地の上でここに居るぞと自分に強調している様に感じているだろう。
更なる捕食に入る為、ワームは30メートルもの大きな口を使い地中へと潜っていく
そしてたった今、ワームが飛び出して来た穴からはジャイアントアントが這いずり出す。ジャイアントアントからすれば、この場にいる兵士もそしてワームも餌でしかない。
互いに互いを食うために最高の餌場で捕食を始める
ただの餌と化したハルツール軍は、隊列の中心に突如出現したワームとジャイアントアントにより、その隊列を分断させられる事となる。
それはハヤト小隊も同じであり、ワームでの死者・負傷者は幸いにも出てはいないが、ジャイアントアントの捕食から避けるため部隊はバラバラになる
・・・・
・・
「ぐっ‥‥‥くそっ」
ワームの落下により、その衝撃で飛んでいた岩石が兜に直撃し一瞬だが意識を失っていたハヤト小隊の兵士タバル・ダイアは、痛む頭を抑えながらもなんとか動く手と足を確認し、大きな怪我はしていなかったことを安堵した。
今この場でこの状況で怪我をしたら死ぬのは確実、ふらつく頭を振るい朦朧とする意識、視界がまだぼやけている中、目の前にデディ・アバルドがいる事を確認できた
「デディ、無事だったか」
隊長のハヤトからむっつりと呼ばれ、それを否定するというのが週に1度必ずあるデディ・アバルド。毎週からかわれながらも隊長のハヤトと仲がよく、ハルツールに戻ったら夜の街に繰り出そうといつも話をしていた。
タバル・ダイアも繰り出す話になると必ずその会話に乗っかっている。だからタバルはデディともよく話をしていたため仲がよく、デディが無事である事に安堵する。
そのデディは口を開き、タバルに対し手を伸ばしている
「どうした、足でも挟まれたか? 今引っ張って‥‥‥」
タバルがその手を引こうとしたとき、朦朧とする意識が徐々に回復し、視界もクリアになるにつれ見えて来た物があった。
デディの後ろにある黒い何か、それはデディの足元で激しく動き、その動きにデディの体も揺らされている
そして完全に今デディの身に起きている事を理解する
一匹のジャイアントアントによりデディの下半身は捕食されていた。巣に持ち帰る訳では無くこの場で体を捕食されている
「あああっっ!!!!」
タバルはその光景に悲鳴を上げる、ただし捕食されているのはデディだけではない、ワームの落下で起きた衝撃によって行動不能になった兵士達は、辺り一帯でジャイアントアントに解体・捕食されていた
タバルの悲鳴に他のジャイアントアントは触覚を動かす
「‥‥‥タバ‥‥ル、たすけ━━」
既に下半身が無いデディがタバルに対し手を伸ばし、助けを求める
だが、タバルはそのあまりにも異様で悲惨な光景を目撃し
「うわぁぁぁぁぁぁあ!」
その場から逃げ去った
逃げるタバルを見てデディの目からは涙が流れ、頬を伝い地面に落ちると同時、タバルに対して助けを求めた手も力尽き地面に落ちた
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