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番外編【恒例行事になりそうです】2今年こそ手作りします
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「今年もバレンタインがやってきますねえ。先輩は今年も当然、おおたかっちにあげるんですよね?」
「まあ、そうなりますね。去年は大鷹さんから手作りチョコをもらいましたから、今年こそは私も手作りをあげようかと考えています」
「倉敷さんって、お菓子とか作れるんですか?」
「失礼なこと言わないでください。お菓子くらい、作れますよ」
最近は、私、河合さん、梨々花さんの三人での昼休憩が続いている。そして、当然のように私たちの会話に梨々花さんは参加していた。そして、梨々花さんは年上の私に対して、失礼な事をたくさん言ってくる。河合さんには言わないくせに、なめられているのだろう。とはいえ、コミュ障を極めている私は、どうにもうまく反論できずにいた。
「手作りかあ。紗々先輩、もしよかったら、私と一緒にお菓子を作りませんか?こう見えて私、お菓子作り結構得意なんですよ」
河合さんの提案はとてもうれしい。一人でも作れるのだが、大鷹さんのように誰かと一緒に作るという体験をしてみたいなと思っていたのだ。これぞ、リア充と言う感じで、二次元にしかないと思っていた経験を自らすることができる。
「倉敷さん、河合さんを独り占めはいけません。江子先輩、私もそのお菓子作りに参加してもよろしいですか?」
「別に構わないよ。でも、梨々花ちゃんは誰にあげるの?当間と別れて、今はまだ彼氏とかいないでしょう?」
予想はしていたが、河合さんと私を一緒にさせたくない梨々花さんがお菓子作りに参加したいと言い出した。しかし、河合さんの指摘に言葉を詰まらせている。
「で、でも、今時、男にあげるだけがバレンタインデーではありませんよ。友チョコとか、自分に労うためとか、いろいろな理由で手作りお菓子を作ることがあるんです。知らないんですか?」
「そうだねえ。友チョコとか、自分用があることは知っているよ。でもさ、私たちが作るのはさ、本命なわけ。それでも一緒に作りたい?」
「ううう、ひどいですう。それを言ったら、江子先輩は先輩のただのお手伝いってことになるじゃないですか?先輩をそんな風にこき使うのなんて許せません!」
友チョコとか、自分用とかでごまかしてはいるが、結局のところ、梨々花さんは河合さんと一緒にお菓子作りがしたいのだ。そして、そこに私は必要ない。だとしたら、ここはおとなしく断って一人寂しく家でお菓子作りをした方がいいかもしれない。彼女達の仲を裂いてまで一緒に作るほどではない。
「いや、きらりさんに相談したら、あるいは……」
「きらりさん?」
私のつぶやきを拾った梨々花さんが首をかしげる。突然、見知らぬ名前が出てきて困惑しているのだろう。とはいえ、わざわざ彼女の説明をすることもない。そう思っていたが、実際に説明は不要だった。
「確かにきらりさんに相談してもいいですね。梨々花ちゃんもきらりさんは知っているよね?当間との別れ話で私が呼んだから」
「知っていますけど、倉敷さんはきらりさんとも親しいんですか?どうして、あんな素敵な方とも知り合いなのか、不思議でなりません」
「不思議じゃないよ。紗々さんの魅力に憑りつかれて寄ってきた人たちが私たちだから。偶然、きらりさんはおおたかっちのいとこだったわけだけど」
「ずるいです」
今の二人の話を聞く限り、梨々花さんはきらりさんを知っていた。その理由が当間の別れ話とかいう、不穏な感じだったがそこは無視しよう。彼との別れ話の詳細は、聞かされていないので、話したくないのだろう。気になったが、他人の別れ話に顔を突っ込むほど、私は非常識ではない。
「それで、先輩はどうしたいですか?私と二人きりでお菓子作りをするのか、梨々花ちゃんも入れて三人で作るのか?それとも、きらりさんも呼んで四人にしますか?」
「いっそのこと、倉敷さんを抜いた三人にしましょうよ。倉敷さんの旦那さんって嫉妬深いのでしょう?だったら、他人と一緒に作ったなんて知ったら、嫉妬で怒り狂うのではないですか」
「そんなこと、ないですよ!きらりさんに連絡してみて、ダメだったら、三人で作りましょう」
「決まりですね。何を作るか候補を考えておきますね。梨々花ちゃんも、考えておきなよ」
「うううううう。わ、わかりましたよ」
私は人生で初めて、他人と一緒にお菓子作りを作ることになった。
「まあ、そうなりますね。去年は大鷹さんから手作りチョコをもらいましたから、今年こそは私も手作りをあげようかと考えています」
「倉敷さんって、お菓子とか作れるんですか?」
「失礼なこと言わないでください。お菓子くらい、作れますよ」
最近は、私、河合さん、梨々花さんの三人での昼休憩が続いている。そして、当然のように私たちの会話に梨々花さんは参加していた。そして、梨々花さんは年上の私に対して、失礼な事をたくさん言ってくる。河合さんには言わないくせに、なめられているのだろう。とはいえ、コミュ障を極めている私は、どうにもうまく反論できずにいた。
「手作りかあ。紗々先輩、もしよかったら、私と一緒にお菓子を作りませんか?こう見えて私、お菓子作り結構得意なんですよ」
河合さんの提案はとてもうれしい。一人でも作れるのだが、大鷹さんのように誰かと一緒に作るという体験をしてみたいなと思っていたのだ。これぞ、リア充と言う感じで、二次元にしかないと思っていた経験を自らすることができる。
「倉敷さん、河合さんを独り占めはいけません。江子先輩、私もそのお菓子作りに参加してもよろしいですか?」
「別に構わないよ。でも、梨々花ちゃんは誰にあげるの?当間と別れて、今はまだ彼氏とかいないでしょう?」
予想はしていたが、河合さんと私を一緒にさせたくない梨々花さんがお菓子作りに参加したいと言い出した。しかし、河合さんの指摘に言葉を詰まらせている。
「で、でも、今時、男にあげるだけがバレンタインデーではありませんよ。友チョコとか、自分に労うためとか、いろいろな理由で手作りお菓子を作ることがあるんです。知らないんですか?」
「そうだねえ。友チョコとか、自分用があることは知っているよ。でもさ、私たちが作るのはさ、本命なわけ。それでも一緒に作りたい?」
「ううう、ひどいですう。それを言ったら、江子先輩は先輩のただのお手伝いってことになるじゃないですか?先輩をそんな風にこき使うのなんて許せません!」
友チョコとか、自分用とかでごまかしてはいるが、結局のところ、梨々花さんは河合さんと一緒にお菓子作りがしたいのだ。そして、そこに私は必要ない。だとしたら、ここはおとなしく断って一人寂しく家でお菓子作りをした方がいいかもしれない。彼女達の仲を裂いてまで一緒に作るほどではない。
「いや、きらりさんに相談したら、あるいは……」
「きらりさん?」
私のつぶやきを拾った梨々花さんが首をかしげる。突然、見知らぬ名前が出てきて困惑しているのだろう。とはいえ、わざわざ彼女の説明をすることもない。そう思っていたが、実際に説明は不要だった。
「確かにきらりさんに相談してもいいですね。梨々花ちゃんもきらりさんは知っているよね?当間との別れ話で私が呼んだから」
「知っていますけど、倉敷さんはきらりさんとも親しいんですか?どうして、あんな素敵な方とも知り合いなのか、不思議でなりません」
「不思議じゃないよ。紗々さんの魅力に憑りつかれて寄ってきた人たちが私たちだから。偶然、きらりさんはおおたかっちのいとこだったわけだけど」
「ずるいです」
今の二人の話を聞く限り、梨々花さんはきらりさんを知っていた。その理由が当間の別れ話とかいう、不穏な感じだったがそこは無視しよう。彼との別れ話の詳細は、聞かされていないので、話したくないのだろう。気になったが、他人の別れ話に顔を突っ込むほど、私は非常識ではない。
「それで、先輩はどうしたいですか?私と二人きりでお菓子作りをするのか、梨々花ちゃんも入れて三人で作るのか?それとも、きらりさんも呼んで四人にしますか?」
「いっそのこと、倉敷さんを抜いた三人にしましょうよ。倉敷さんの旦那さんって嫉妬深いのでしょう?だったら、他人と一緒に作ったなんて知ったら、嫉妬で怒り狂うのではないですか」
「そんなこと、ないですよ!きらりさんに連絡してみて、ダメだったら、三人で作りましょう」
「決まりですね。何を作るか候補を考えておきますね。梨々花ちゃんも、考えておきなよ」
「うううううう。わ、わかりましたよ」
私は人生で初めて、他人と一緒にお菓子作りを作ることになった。
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