声劇・シチュボ台本たち

シチュボ

【シチュボ】ヤンデレ幼馴染は記憶喪失になったあなたの記憶を無理やり取り戻すつもりのようです【ヤンデレ】

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（病室のドアが勢いよく開く）

…っ、よかった！！気がついたのね！？

（主人公に駆け寄り、抱きしめる）

ぎゅーっ…。あぁよかった、生きてる…。本当によかった…。

私、あなたが事故に遭ったって聞いて、居ても立っても居られなくて。

でも、本当によかった。生きててくれて。

うんうん、生きてるだけでいいんだよ。それだけでいい。ぎゅーっ。

…あ、ごめん。痛いよね？私そこそこ力強いし…。

でも骨折とかはしてないんだよね？それだけ先生から聞いて飛んできちゃった。

（匂いを嗅ぐ）

すぅー、はぁー。久々の幼馴染くんの匂い…、最高。

ねぇ、私もう我慢できない。…ここなら二人きりだし、キスしようよ。いいでしょ？

……え、「誰」って。…や、やだなあ。こんな時にからかうのはやめてよ。

もしかして、頭でも打って記憶喪失にでもなっちゃったの笑？

…「そうなんだ」って。え、冗談だよね？

もー、せっかく会いにきたんだから、そんないじわる言わないでよー笑。

「本当にわからない」？……うそ、じゃあ私のこと忘れちゃったってこと！？

私だよ！？あなたの幼馴染で、…あなたの恋人なんだよ？

本当に覚えてないの？自分の名前とか、家族のこととか…。

その辺は覚えてるんだね…。じゃあなんで私だけ…。

…じゃあさ、思い出せるような話をしよう。そうすれば、何か思い出せるかもしれないし。

そうだね…、じゃあ私たちが初めて会った時の話をするね。

私たちが初めて会ったのは、小学校に上がる前。

幼馴染くんはいつも公園で泣いてたんだよ。他の子よりも体が小さかったからね。

それで、大きい子たちからいじめられてたんだけどね、そこを私が守ってたの。

私があなたを慰めると、最後にはいつも笑顔になってくれた。

君は弱虫だったけど、その分人の痛みがわかる人だったんだ。

私に心配かけたく無いからって中学に入ってからはたくさん勉強してさ。

たまに体壊すくらい、真剣に勉強してた。

それでね、私と同じ高校に入ってから告白してくれたんだ。君の方から。

私からすれば待たせ過ぎって感じもしたけど、それでも嬉しかった。

私と対等になろうって努力してくれて。私のために必死になってくれて。

でも、それでも追いつけなかったんだよね。それで、泣きながら告白してきたっけ。

あなたは「こんな自分なんかが」って言ってたけど、私はそのままの君がよかった。

弱くて、泣き虫で、私に守られていないと何もできないあなたが、心の底から愛おしかった。

ほら、こんなに細い手。今も昔も変わらない。

私がリードして、あなたが必死にしがみつく手。…そう私の大好きな手。なんて愛おしい。

あなたは私にどれだけ歪んだ感情をぶつけられても、ただ受け入れてくれた。

あなたの身に余るくらいの私の想いを、全部無理して受け入れて、逆に感謝してくれたの。

「ありがとう」って無理した声が、私の心も、感情も、全部を歪ませるの。

あの声が、頭から離れないくらいこびりついてる。

……ねえ、少しは思い出せた？私たちの歪んだ関係と、そして世界で一番愛する人のこと。

…そう、まだダメなんだ。そっか。思い出せないんだ。

私をこんな風にしておいて、忘れちゃうんだ。…君はそんな酷い人じゃないのに。

…じゃあ、もうこうするしかないよね。君のお腹の上、ちょっと失礼するね。

（馬乗りになる）

よいしょ…、ふふっ。馬乗りになっちゃった。なんだか久しぶりだね。

しーっ。ここ病院なんだから、大きな声出したら人が来ちゃう。なるべく声抑えなきゃ。

いつもみたいに可愛い声出しちゃだめだよ？…じゃあ行くね。

（首を絞める）

…ふふっ、どう？苦しい？それとも懐かしい感じかな？

私にこうやって首絞められて、何も思い出さないわけないよね？

あはっ、可愛い…。あなたのか細い手が、私の手首を掴んで…。

ねえ、もしかしてそれ抵抗のつもりなの？そんなに必死になって。

…くくっ…、あはははっ！ごめん。弱過ぎてもっとしてほしいって言ってるのかと思った。

ねえ、そろそろ思い出した？私のこと。私との今までのこと全部思い出すまでやめないから。

意識が朦朧としてきたよね？わかるよ、いつもこのくらいだもんね、あなたがへばるの。

私ね、あなたのこと大好き。愛してる。

こんなに頭のおかしい私を受け入れてくれるあなたが、好きで好きで仕方ない。

だからね、私あなたがいないと生きていけない。こんな私を受け入れてくれるあなたが。

ちょっと力を入れるだけで壊れてしまいそうになるあなたが、大好きで愛おしい。

さあ…わかったら早く思い出して？大丈夫、トびそうになったらちゃんと手離すから。

早くしないと、私あなたを壊したくておかしくなっちゃう。

…いや、もう壊したい。あなたのことを壊して、永遠に私のものにしたい…。

………けど、そろそろ限界だよね？まあ、こんなものかな。じゃあ手離すね。

（手を離す）

…大丈夫？流石に事故に遭ってからだったし、いきなりやり過ぎたよね。

でも、息切れしてるあなたも可愛い。ほらあなたの口元、よだれでべっとり。

…毎日、少しずつでもこうやって思い出せるようにしてあげる。

そして、いつか私の元に帰ってきてほしいな。

大丈夫だよ、あなたは弱いままで。私のそばにいてくれれば、それで十分だよ。

愛してる、私の彼氏くん。