11 / 40
1章
第十一話:青空幼馴染弁当
しおりを挟む
上条悠斗が待ちに待った昼休み。
彼は一ノ瀬綾乃と共に、校舎の中庭の片隅でお弁当を広げていた。
中庭には他にも多くの生徒達が居るが、その喧噪に紛れた方がクラスで机を合わせるよりも、周囲の目は気にならない。
何より折角の幼馴染のお弁当なのだから、青空の下で食べたかった。
「この唐揚げ、スゲー旨い! 飯が進む進む」
「そんなに慌てて食べると、詰まらせますよ」
口一杯に頬張る悠斗に、綾乃は頬が緩みそうになるのを堪えながら、水筒のコップを兼ねた蓋にお茶を注いで彼に手渡した。
「ありがとう。別に慌ててる訳じゃないけど、本当に旨いから箸が止まらないんだって」
「そうですか、良かったです」
彼女も自分の作った弁当をつつく。
いつもの様に作ったのだから、いつもと同じ味の筈だ。理論的には。
だが、
「なんでか今日は特別、美味しく感じるのかが不思議」
素の声で呟かれたのに、悠斗は小さく笑う。
「好きな人と食べてるからじゃないか?」
「……自分で言う事ですか」
「俺はそうだから。恋人補正」
「主人公補正の親戚みたいな言葉ですね、気持ちは分かりますけど。それと、そう言ってくれるのは嬉しいのですが……」
唐揚げにかぶりつき、米で追いかける悠斗に、
「お弁当自体は大した事無い、って事ですか?」
「っ、ふぐんっ!?」
吹き出しそうになったのを、何とか堪えた。
「ごめ、ちが――旨いのは本当だから!」
「分かってます。だから、泣きそうな顔しない、お米も溢さない」
言って綾乃は悠斗の口元に付いたご飯粒を指で拭い、舐めとった。
「っぉ、びっくりした……」
「この位でドギマギしないで下さい。もう“直接触れている”んですよ……まだ一回だけですが」
かく言う綾乃も頬を真っ赤にさせていた。
彼女の表情に込み上げている感情をぐっ、と飲み込んで、
「そ、そういえば、水原とは気まずくなってないか? 悪者みたいにさせちゃったけど」
「そんなことありませんよ。あの後に、ちゃんと話せました。彼女は私達を応援してくれるそうです。いつか、自分にも恋人が出来たらダブルデートをしたい、と言っていました」
それに悠斗は安心したが、また別の不安が生まれた。
「二組のカップルが一緒にデートするんだよな? それってどうなんだろ?」
「正直、実感は持てませんね。自分達のデートもまだなのに……」
「そりゃそうだ」
まぁ、ともあれ、と悠斗は、
「綾乃が友達を失わなくて良かった。これ以上俺のせいで傷ついて欲しくないから」
「ご心配をお掛けします。ですが、私は現在進行形で幸せを感じているのでご安心を」
「ん、何よりだ」
悠斗が最後の厚焼き玉子を味わって、手を合わせた。
「――ご馳走様でした」
「満足できましたか?」
「そりゃもう! 大満足。“幸せ太り”ってのも今なら解るよ、幾らでも食べられる」
「それはとても嬉しいのですが、貴方が太らない様に明日からは野菜中心にしますね」
クスッ、と小さく笑った綾乃に一瞬見惚れた。
「? どうしました?」
「あ、いや……何でも」
それを誤魔化す様に咳払いをした悠斗の顔を綾乃は覗き込む。
「――所で、上条君」
「な、なに……?」
まじかに彼女の顔が迫り、悠斗の心臓は跳ねる。
綾乃は悪戯めいた微笑みで、
「先ほどの体育の時、私をじっと見ていたのは……どうしてですか?」
フゴッ、と小さく咽る。
「あ~、っと……あはは……」
引き攣った苦笑で誤魔化そうにも、綾乃は綺麗で冷ややかな笑みを逸らさない。
「――そう。綾乃は走る姿も綺麗だなーって、思っただけだよ」
「もう、上条君ったら。そんな事言われたら恥ずかしいですよー」
うふふ、と口元に手を添えてお淑やかに、そしてわざとらしく照れを隠し、
「――で? 本音は?」
真顔で素のトーンだった。
悠斗は「ひぃ」と小さく悲鳴を漏らす。
変な汗が噴き出て来たが、彼女は視線を逸らさない。
……見逃してはくれないようだ。
「……申し訳ないな、って思っただけだよ」
何が? なんて彼女に、周囲の目を気にしながら、
「だってさ、今色々と余計な気苦労があるだろ。体育で思いっ切り走る事も出来なくてさ、ずっと気を張ってる。――俺のせいだもんな」
自嘲気味な苦笑が漏れる。
「その癖、俺に出来る事なんてないだろ。“『恋人』になっても、綾乃の助けにならないな”って、思ってさ。だから――」
ごめんな、と告げる事が分かった綾乃は彼の口に自分の弁当からプチトマトを摘まんでねじ込んだ。
「そーゆーのは、いいの。アンタは気にしないでも」
ヘタごと口に入れられ焦る悠斗を見て、彼女はクスリと笑う。
「そりゃ一番の理由はアンタの気を惹く為だったけど、それも私が一人で空回っていただけ。それに、周囲への牽制ってのもあったしね」
綾乃はわざとらしく肩を竦ませた。
「牽制?」
「『女はマウントの取り合いだ』って言ったでしょ。普通はどうだか分からないけど、私の周囲には居たのよ、胸の大きさがアイデンティティな奴が」
綾乃は遠くを見ながら、
「『また下着が小さくなっちゃったのー、この間、替えたばかりなのにぃ』『あれぇ? 一ノ瀬さんは、まだ同じのなのぉ?』『ラクチンだねぇ!』――ハンッ」
そして、乾いた笑いを吐き捨てる。
「乳のデカさがなんだってのよ。アレか、デカいと偉いのか、貧乳には人権は無いのか……」
ブツブツと呪詛を垂れ流し、悠斗の居た堪れない様子に苦笑する。
「まぁー、そういうこと。巨乳自慢してくる連中は、自分と同じか大きい奴には絡んで来ないからね。――はは、悔しそうに睨んできたから『もう少し盛ってやろう』って興が乗ったのよ。……うん、自分でもやり過ぎたなーって思う」
深い反省の溜息が漏れた。
「――だから、アンタが変に責任を感じる必要は無いの。そもそも、中学の時もプールも身体測定も隠し通してきたのよ? あと三年乗り切るのも訳ないわ」
「……確かに、よくバレなかったよな」
「その辺は、努力と執念と“自前ですが何か?”という虚勢」
「……なんか、ごめん」
「だから、謝んなて」
つい漫才の様に手の甲で軽く打ち、綾乃はハッとする。
『一ノ瀬綾乃』は、“誰にでも優しいお淑やかな優等生”だ。間違っても、彼氏にツッコむ系の女の子では無いのだ。
周囲に目を配り、安堵する。
「ともあれ、私を助けたいと思うならこれからは――いっぱい甘えさせて癒してくれれば良いわ」
頬が熱くなったの誤魔化す様に「ん゛んっ」と咳払いで切り替えた。
「――さ、五時限目は音楽室です。早めに教室に戻り準備をしましょう」
片付けを始める綾乃に、悠斗は何げなく、
「あ……そうだ。今夜――ウチに来ないか?」
「え?」
綾乃はそのお誘いに手がピタリと止まり、みるみる顔を赤く染めていく。
悠斗は良からぬ誤解をされる前に、慌てて、
「あぁ、夜ってか“晩御飯”な! 母さんがお弁当のお礼に呼べってさ。昔は良くウチに食べに来てただろ。『あれから』、ぱったりだったから、気にしてたみたいなんだ」
「あ……そ、そうですか。おばさんにも、ご心配をかけてしまいましたね」
綾乃が僅かに眉を顰めた。
「元はと言えば、俺なんだから綾乃のせいじゃないよ。だから迷惑じゃなければ、これからはまた来て欲しいんだ」
「私達が中学に疎遠になってしまったのは、お互い様ですよ」
と、彼女は苦笑して、
「では、お邪魔させて頂きます」
「うん、良かった。……それで、ついでって訳じゃなくて、相談なんだけどさ」
お弁当箱を片付ける綾乃に、悠斗は頬を指で搔きながら、
「俺達の事、母さんと姉さんに……言って良いかな?」
彼女からの返事は無い。
代わりにコクン、と小さく頷いた。
彼は一ノ瀬綾乃と共に、校舎の中庭の片隅でお弁当を広げていた。
中庭には他にも多くの生徒達が居るが、その喧噪に紛れた方がクラスで机を合わせるよりも、周囲の目は気にならない。
何より折角の幼馴染のお弁当なのだから、青空の下で食べたかった。
「この唐揚げ、スゲー旨い! 飯が進む進む」
「そんなに慌てて食べると、詰まらせますよ」
口一杯に頬張る悠斗に、綾乃は頬が緩みそうになるのを堪えながら、水筒のコップを兼ねた蓋にお茶を注いで彼に手渡した。
「ありがとう。別に慌ててる訳じゃないけど、本当に旨いから箸が止まらないんだって」
「そうですか、良かったです」
彼女も自分の作った弁当をつつく。
いつもの様に作ったのだから、いつもと同じ味の筈だ。理論的には。
だが、
「なんでか今日は特別、美味しく感じるのかが不思議」
素の声で呟かれたのに、悠斗は小さく笑う。
「好きな人と食べてるからじゃないか?」
「……自分で言う事ですか」
「俺はそうだから。恋人補正」
「主人公補正の親戚みたいな言葉ですね、気持ちは分かりますけど。それと、そう言ってくれるのは嬉しいのですが……」
唐揚げにかぶりつき、米で追いかける悠斗に、
「お弁当自体は大した事無い、って事ですか?」
「っ、ふぐんっ!?」
吹き出しそうになったのを、何とか堪えた。
「ごめ、ちが――旨いのは本当だから!」
「分かってます。だから、泣きそうな顔しない、お米も溢さない」
言って綾乃は悠斗の口元に付いたご飯粒を指で拭い、舐めとった。
「っぉ、びっくりした……」
「この位でドギマギしないで下さい。もう“直接触れている”んですよ……まだ一回だけですが」
かく言う綾乃も頬を真っ赤にさせていた。
彼女の表情に込み上げている感情をぐっ、と飲み込んで、
「そ、そういえば、水原とは気まずくなってないか? 悪者みたいにさせちゃったけど」
「そんなことありませんよ。あの後に、ちゃんと話せました。彼女は私達を応援してくれるそうです。いつか、自分にも恋人が出来たらダブルデートをしたい、と言っていました」
それに悠斗は安心したが、また別の不安が生まれた。
「二組のカップルが一緒にデートするんだよな? それってどうなんだろ?」
「正直、実感は持てませんね。自分達のデートもまだなのに……」
「そりゃそうだ」
まぁ、ともあれ、と悠斗は、
「綾乃が友達を失わなくて良かった。これ以上俺のせいで傷ついて欲しくないから」
「ご心配をお掛けします。ですが、私は現在進行形で幸せを感じているのでご安心を」
「ん、何よりだ」
悠斗が最後の厚焼き玉子を味わって、手を合わせた。
「――ご馳走様でした」
「満足できましたか?」
「そりゃもう! 大満足。“幸せ太り”ってのも今なら解るよ、幾らでも食べられる」
「それはとても嬉しいのですが、貴方が太らない様に明日からは野菜中心にしますね」
クスッ、と小さく笑った綾乃に一瞬見惚れた。
「? どうしました?」
「あ、いや……何でも」
それを誤魔化す様に咳払いをした悠斗の顔を綾乃は覗き込む。
「――所で、上条君」
「な、なに……?」
まじかに彼女の顔が迫り、悠斗の心臓は跳ねる。
綾乃は悪戯めいた微笑みで、
「先ほどの体育の時、私をじっと見ていたのは……どうしてですか?」
フゴッ、と小さく咽る。
「あ~、っと……あはは……」
引き攣った苦笑で誤魔化そうにも、綾乃は綺麗で冷ややかな笑みを逸らさない。
「――そう。綾乃は走る姿も綺麗だなーって、思っただけだよ」
「もう、上条君ったら。そんな事言われたら恥ずかしいですよー」
うふふ、と口元に手を添えてお淑やかに、そしてわざとらしく照れを隠し、
「――で? 本音は?」
真顔で素のトーンだった。
悠斗は「ひぃ」と小さく悲鳴を漏らす。
変な汗が噴き出て来たが、彼女は視線を逸らさない。
……見逃してはくれないようだ。
「……申し訳ないな、って思っただけだよ」
何が? なんて彼女に、周囲の目を気にしながら、
「だってさ、今色々と余計な気苦労があるだろ。体育で思いっ切り走る事も出来なくてさ、ずっと気を張ってる。――俺のせいだもんな」
自嘲気味な苦笑が漏れる。
「その癖、俺に出来る事なんてないだろ。“『恋人』になっても、綾乃の助けにならないな”って、思ってさ。だから――」
ごめんな、と告げる事が分かった綾乃は彼の口に自分の弁当からプチトマトを摘まんでねじ込んだ。
「そーゆーのは、いいの。アンタは気にしないでも」
ヘタごと口に入れられ焦る悠斗を見て、彼女はクスリと笑う。
「そりゃ一番の理由はアンタの気を惹く為だったけど、それも私が一人で空回っていただけ。それに、周囲への牽制ってのもあったしね」
綾乃はわざとらしく肩を竦ませた。
「牽制?」
「『女はマウントの取り合いだ』って言ったでしょ。普通はどうだか分からないけど、私の周囲には居たのよ、胸の大きさがアイデンティティな奴が」
綾乃は遠くを見ながら、
「『また下着が小さくなっちゃったのー、この間、替えたばかりなのにぃ』『あれぇ? 一ノ瀬さんは、まだ同じのなのぉ?』『ラクチンだねぇ!』――ハンッ」
そして、乾いた笑いを吐き捨てる。
「乳のデカさがなんだってのよ。アレか、デカいと偉いのか、貧乳には人権は無いのか……」
ブツブツと呪詛を垂れ流し、悠斗の居た堪れない様子に苦笑する。
「まぁー、そういうこと。巨乳自慢してくる連中は、自分と同じか大きい奴には絡んで来ないからね。――はは、悔しそうに睨んできたから『もう少し盛ってやろう』って興が乗ったのよ。……うん、自分でもやり過ぎたなーって思う」
深い反省の溜息が漏れた。
「――だから、アンタが変に責任を感じる必要は無いの。そもそも、中学の時もプールも身体測定も隠し通してきたのよ? あと三年乗り切るのも訳ないわ」
「……確かに、よくバレなかったよな」
「その辺は、努力と執念と“自前ですが何か?”という虚勢」
「……なんか、ごめん」
「だから、謝んなて」
つい漫才の様に手の甲で軽く打ち、綾乃はハッとする。
『一ノ瀬綾乃』は、“誰にでも優しいお淑やかな優等生”だ。間違っても、彼氏にツッコむ系の女の子では無いのだ。
周囲に目を配り、安堵する。
「ともあれ、私を助けたいと思うならこれからは――いっぱい甘えさせて癒してくれれば良いわ」
頬が熱くなったの誤魔化す様に「ん゛んっ」と咳払いで切り替えた。
「――さ、五時限目は音楽室です。早めに教室に戻り準備をしましょう」
片付けを始める綾乃に、悠斗は何げなく、
「あ……そうだ。今夜――ウチに来ないか?」
「え?」
綾乃はそのお誘いに手がピタリと止まり、みるみる顔を赤く染めていく。
悠斗は良からぬ誤解をされる前に、慌てて、
「あぁ、夜ってか“晩御飯”な! 母さんがお弁当のお礼に呼べってさ。昔は良くウチに食べに来てただろ。『あれから』、ぱったりだったから、気にしてたみたいなんだ」
「あ……そ、そうですか。おばさんにも、ご心配をかけてしまいましたね」
綾乃が僅かに眉を顰めた。
「元はと言えば、俺なんだから綾乃のせいじゃないよ。だから迷惑じゃなければ、これからはまた来て欲しいんだ」
「私達が中学に疎遠になってしまったのは、お互い様ですよ」
と、彼女は苦笑して、
「では、お邪魔させて頂きます」
「うん、良かった。……それで、ついでって訳じゃなくて、相談なんだけどさ」
お弁当箱を片付ける綾乃に、悠斗は頬を指で搔きながら、
「俺達の事、母さんと姉さんに……言って良いかな?」
彼女からの返事は無い。
代わりにコクン、と小さく頷いた。
0
あなたにおすすめの小説
高校生なのに娘ができちゃった!?
まったりさん
キャラ文芸
不思議な桜が咲く島に住む主人公のもとに、主人公の娘と名乗る妙な女が現われた。その女のせいで主人公の生活はめちゃくちゃ、最初は最悪だったが、段々と主人公の気持ちが変わっていって…!?
そうして、紅葉が桜に変わる頃、物語の幕は閉じる。
小さい頃「お嫁さんになる!」と妹系の幼馴染みに言われて、彼女は今もその気でいる!
竜ヶ崎彰
恋愛
「いい加減大人の階段上ってくれ!!」
俺、天道涼太には1つ年下の可愛い幼馴染みがいる。
彼女の名前は下野ルカ。
幼少の頃から俺にベッタリでかつては将来"俺のお嫁さんになる!"なんて事も言っていた。
俺ももう高校生になったと同時にルカは中学3年生。
だけど、ルカはまだ俺のお嫁さんになる!と言っている!
堅物真面目少年と妹系ゆるふわ天然少女による拗らせ系ラブコメ開幕!!
昔義妹だった女の子が通い妻になって矯正してくる件
マサタカ
青春
俺には昔、義妹がいた。仲が良くて、目に入れても痛くないくらいのかわいい女の子だった。
あれから数年経って大学生になった俺は友人・先輩と楽しく過ごし、それなりに充実した日々を送ってる。
そんなある日、偶然元義妹と再会してしまう。
「久しぶりですね、兄さん」
義妹は見た目や性格、何より俺への態度。全てが変わってしまっていた。そして、俺の生活が爛れてるって言って押しかけて来るようになってしまい・・・・・・。
ただでさえ再会したことと変わってしまったこと、そして過去にあったことで接し方に困っているのに成長した元義妹にドギマギさせられてるのに。
「矯正します」
「それがなにか関係あります? 今のあなたと」
冷たい視線は俺の過去を思い出させて、罪悪感を募らせていく。それでも、義妹とまた会えて嬉しくて。
今の俺たちの関係って義兄弟? それとも元家族? 赤の他人?
ノベルアッププラスでも公開。
幼馴染が家出したので、僕と同居生活することになったのだが。
四乃森ゆいな
青春
とある事情で一人暮らしをしている僕──和泉湊はある日、幼馴染でクラスメイト、更には『女神様』と崇められている美少女、真城美桜を拾うことに……?
どうやら何か事情があるらしく、頑なに喋ろうとしない美桜。普段は無愛想で、人との距離感が異常に遠い彼女だが、何故か僕にだけは世話焼きになり……挙句には、
「私と同棲してください!」
「要求が増えてますよ!」
意味のわからない同棲宣言をされてしまう。
とりあえず同居するという形で、居候することになった美桜は、家事から僕の宿題を見たりと、高校生らしい生活をしていくこととなる。
中学生の頃から疎遠気味だったために、空いていた互いの時間が徐々に埋まっていき、お互いに知らない自分を曝け出していく中──女神様は何でもない『日常』を、僕の隣で歩んでいく。
無愛想だけど僕にだけ本性をみせる女神様 × ワケあり陰キャぼっちの幼馴染が送る、半同棲な同居生活ラブコメ。
静かに過ごしたい冬馬君が学園のマドンナに好かれてしまった件について
おとら@ 書籍発売中
青春
この物語は、とある理由から目立ちたくないぼっちの少年の成長物語である
そんなある日、少年は不良に絡まれている女子を助けてしまったが……。
なんと、彼女は学園のマドンナだった……!
こうして平穏に過ごしたい少年の生活は一変することになる。
彼女を避けていたが、度々遭遇してしまう。
そんな中、少年は次第に彼女に惹かれていく……。
そして助けられた少女もまた……。
二人の青春、そして成長物語をご覧ください。
※中盤から甘々にご注意を。
※性描写ありは保険です。
他サイトにも掲載しております。
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする
夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】
主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。
そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。
「え?私たち、付き合ってますよね?」
なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。
「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。
大好きな幼なじみが超イケメンの彼女になったので諦めたって話
家紋武範
青春
大好きな幼なじみの奈都(なつ)。
高校に入ったら告白してラブラブカップルになる予定だったのに、超イケメンのサッカー部の柊斗(シュート)の彼女になっちまった。
全く勝ち目がないこの恋。
潔く諦めることにした。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる