死に戻りオメガはもう旦那様の言うことを聞きたくありません!

進木えい

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たまには昔の話を

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「カイ、ルイ……、貴方達は本当に素晴らしい子。ふふ、それに比べて、いやあね……」
 
 くすくすと笑われる。それでもフォスは真っ直ぐに背を伸ばしていた。亡くなった母は、背筋が曲がっていると、シャンとしなさいと言う方だったから。食事の場でのマナー、公爵夫人——つまり継母への気遣い、勉学に剣術、全て一番秀でていないと、ここの席には座っていられない。実父である公爵は、子どもや夫人の言動に無関心である。
 食事をする手が震える時がある。明日には席がないかもしれないと思うのだ。けれど一番であることが、フォスをこの席に座らせる。誰にも支配させない、誰にも屈しない、フォスは一番にこだわるのはこのクソみたいな家で息をするためである。マナーのなっていない義弟達を鼻でせせら笑い、父親にだけ挨拶をして食事の席を立った。ポケットにパンを忍ばせて。
 
「にいさま……」
「そのみっともない顔を見せるなと言ってるだろう。あの女は機嫌が悪いから部屋に戻れ」
「……おなか、空いてしまって」
 
 継母の機嫌が悪い時は食事を抜かれる。そんな頼る縁のないこの惨めな異母弟に情けをかけるのは、ただの自己満足であった。部屋に戻らせてパンを渡す。リオールは微笑みながらパンを食べる。
 
「お前も時期に二次性徴を迎えて、バースが発言するだろう。きっとオメガだ」
「……オメガ……?」
「支配される下等な人間だ。でもこの家で支配されているよりマシだろう」
「へへ……、にいさまは凄いお方ですから、きっとこの家を継がれるんですね」
 
 無垢に笑った。フォスがこの家を継ぐことは難しいかも知れない。このまま一番であり続け、バースの発現に合わせてアルファと認められ、父の目に留まっていればあるいは可能性としてなしではない。継母に隙をつかれてはいけない、一瞬たりとも乱れたところを見せてはいけない、完璧でなくてはいけない。
 
「私がアルファだったらおまえの部屋も用意してやる。使用人部屋では示しがつかない」
「にいさまならきっとアルファですよ」
「誰に物を言ってる。お前もさっさとその緩んだ顔を、いつものようにしみったれた顔にしろ。あの女には虐められるぞ」
 
 リオールははい、と笑顔で言った。何も知らぬ異母弟を哀れだと思う。継母の手のひらでただ玩具のように弄ばれて、使われる命など父も産まなければよかったと思う。
 フォスが学院の入学時に受けたバース検査では、『未分化』という診断であった。まだバースが顕現していないと言うことだ。そこから定期的に検査を受けるが、まだバースが分かっていない。最初は再検査を受ける生徒は多かったが、今回はもう一握りの生徒ばかりだった。
 
「絶対アルファなのに、まだ未分化なんて大変だね」
「……ああ」
 
 おべっかを使う生徒にフォスは黙って血液を抜かれる。そのまま古い校舎を歩き、テスト結果の張り出された中庭を通りがかった。フォスはどれも一番上、今回も首席を修めた。当たり前だ。ふう、と息を抜く。ただ一番だと突きつけられる瞬間が、フォスの息のできる瞬間だ。
 
「あーあ、また負けちゃったな」
「…………」
 
 中庭の渡り廊下、張り出された掲示板からは遠かったのにフォスの後ろには一人の生徒がいた。クロード。伯爵家の次男坊で呑気な奴だ。最初の検査でアルファだと真っ先に判明した男だ。恵まれた体躯とその人目を引く容姿は、皆アルファに違いないと噂をしていた。フォスの興味のある男ではなく、ただ自分の格下であるだけだ。フォスは気に求めずただ揺れる成績表を見ていた。
 
「ありゃ、無視?」
「女遊びに、規則を無視をした制服の着方。それで二番手ならば充分だろう。お前は人に踏まれて何も感じない愚図なんだから」
「手厳しいね」
 
 クロードの名前は知っていた。自分の名前のすぐ下にあるから、嫌でも目に入っていた。人当たりが良くて、程よく女遊びをし、気軽に気楽に適当にやって生きていけるクロードは、フォスの視界に入ってくる必要はない。
 
「おまえこそ、首元のボタン一つ緩めない生活、息苦しくないの?」
 
 クロードは、とんとん、とフォスの項を指で叩き、無邪気に聞いた。フォスは手を振り払い、歩き出した。クロードはついてこない。
 
「何してんの、公爵家のお姫様は毎日女の子の日なんだから構っても何十倍の罵倒で返ってくるだけだよ」
「はは、まさに女の子の日。ハリネズミみたいな奴だ」
 
 
 
 
 
 崩落の日は、割と容易く突然だった。朝起きるとフォスの部屋には使用人がいた。いそいそ何かの用意をしていた。フォスが体を起こすと使用人は部屋を出ていき、しばらくすると継母が来た。
 
「……こんな時間に息子とはいえ女性が男の部屋に来るのはまずいのでは」
「あら嫌だ気持ち悪い。貴方に何の興味もなくってよ」
「知っているが。貴方が部屋にいることが不快だと申し上げているのです」
「わたくしもよ。貴方の顔を見るのも腹立たしいわ」
 
 ですからね、と継母は言った。後ろになった使用人はフォスの食事を部屋に運んだ。かちゃかちゃとカトラリーのぶつかる音がする。継母の癇癪か。フォスは仕方なく今日は部屋で朝ごはんを取るかと諦めた。継母は何気なく書類をフォスの目の前に突き出した。
 
「貴方、劣等種だったのね。あはは、そうだと思っていたわ。うちの息子達に悪影響だからもう食事の場に顔を出さないでいただける?」
「……?」
「よくご覧になって」
 
 バース診断書だ。何度も『未分化』と書かれたそれを見ていた。だからこれが正式に学院から出された書類だと、理解してしまった。今回のバース検査の診断は、オメガ。何度も読み直した、名前も、バースも、下記の呼び出し文も全て。目を見開き、その紙を何度も何度も読む。
 
「あら、劣等種だから頭が悪くて分からないのかしら。読んで差し上げますわね、貴方はオメガ」
「——————ッッ!! 貴様、何をした」
「何もしてないわよ。貴方のお母様、お身体弱かったものね。貴方の性質よ。あら、この部屋オメガ臭いわ」
 
 フォスは信じられずに継母に掴み掛かろうとした。しかし周りの使用人に押し留められ、しまいには警護の兵まで呼ばれて、取り押さえられた。
 
「勉強しても何の意味もないから、今日から行く必要はないわ。ふふ、目障りだったからよかったわ。虫を潰した気分」
「貴様のような糞女、未来永劫呪ってやる。貴様の息子も、楽には死なせないッ……」
「あら。うふふ。怖い怖い。呪いだなんて非現実的なことに頼らざるをえないのね。楽しみにしているわ」
 
 フォスは自らの立場を呪った。この女の一存で蹴落とされ、誰にも惜しまれず、深く暗い穴に落ちていくような人生を。
 
「貴方には今日からこの部屋から一歩も出ず、オメガのお勉強をしていただくわ。うふふ、虫でも育ててみるものね、辺境の男爵の管理している領土にとっても綺麗な宝石の取れる鉱山があるのよ、そこに嫁入りかしら」
「——————待てッ!!! 貴様っ、貴様…………ッ!!」
「あら、なあに。ああ、忘れてたわ。はいこれよ」
 
 投げられたのは懐中時計だ。主席で学院を卒業した生徒一人に与えられる栄誉のあるものだ。それを女はポイっと投げ入れた。
 
「辞めると伝えたら今までの成績を鑑みて、惜しんでくださったわよ。よかったわね。時計だけ渡してきたから貰っておいたわ」
 
 投げ落とされた衝撃で開いた時計はカチカチと時間を正確に刻む。戻れ、戻れ、時間が戻ればいい。フォスはそこから記憶がなかった。何をして、何を食べて、何をされていたのか。自殺を試みたこと数十回。最後には手足を縛られ、猿轡をされて、腕には管が繋がれていた。男爵との婚姻が決まって、フォスの体には怪しい薬が打たれるのを見ていたはずだ。
 
「にいさま、大丈夫ですか」
「…………、……」
「にいさま。にいさま……」
 
 ある日の夜だったと思う。窓からは大きな月が見えていた。涙は果てて、声は枯れて、拘束具を外そうと爪を立てて割れていた。リオールが部屋にいた。窓が開いているから、窓から入ってきたのだろう。
 
「にいさま」
 
 焦点の合わないフォスの頬をリオールが撫でた。猿轡を外され、口の中に詰められていた布を出された。水を渡されてこくこくと飲む。
 
「聞いていただけますか。俺はオメガでした。にいさまの言うとおりです」
「………………」
「なので、にいさまの嫁ぐ先に嫁いできます」
「……化け物と、噂だと知ってのことなのか……。実親を殺して爵位を貰ったとのこと」
「はい。空気も綺麗そうですし、俺はちょっとやそっと痛くされても大丈夫なので」
 
 細っこい手でリオールはフォスの頬を撫でた。猿轡を噛むあまり血が流れていたらしい。リオールは泣いていた。
 
「わたしは、哀れか」
「いいえ……。にいさまが悲しいことが、痛いことが、俺には痛いんです」
「そんなわけあるか。お前に私の痛みなどわかるか」
「……そうですね、ごめんなさい」
 
 リオールの背中をさすろうとあげた手がひどく重かった。体力の衰えと、不調な自分の体を知る。
 
「にいさま、最後になるやもしれません。お元気で。おからだ、大事にしてくださいね」
 
 リオールの正直さが、乾いた大地に染み込むように胸が痛む。今の体調でアルファの相手などできるわけがない。フォスの落ちぶれて奈落の果てで泣く様をあの女は見下ろしたいのだ。
 リオールは継母に物を申した罰で折檻を受けたと聞いた。けれど結果的に男爵家に嫁ぐことになったのはリオールだった。フォスは固形を飲み込めるようになる頃にはもう異母弟はこの屋敷のどこにもいなかった。それから時間を経て、伯爵家との婚約を決めてきた継母は誇らしげにフォスに突き付けてきた。顔合わせに連れて行かれ、その屋敷で顔を合わせたのは同級のクロードだった。廊下ですれ違うフォスの手首を握ったのはクロードだった。
 
「……っ、急に姿を消してどこに行ったかと……、思っていた……」
「…………」
「あら、ご機嫌麗しゅう。伯爵家の御子息様。うちの出来損ないと仲良くしていただいていたようで」
 
 継母が答えた。フォスは何も喋らなかった。床の一点を見つめ一言も喋ってやるかと、目を伏せる。
 
「出来損ないだなんて……、ご自慢の息子さんでは? ずっと成績も良かったですし」
「ふふ。オメガだったんですよ、それが。出来損ないですけれどこの家でお世話になることが決まりまして、どうぞ『仲良く』してくださいね」
 
 継母の含みのある言葉にクロードは特に反論しなかった。人当たりのいい男だ。面向かって公爵夫人に噛み付くことはないだろう。フォスにもそう言った器用さがあれば違ったのかもしれない。
 伯爵家の長男と顔を合わせをした。フォスは食事が喉を通らず、スープだけを飲んでいた。伯爵家の長男は、クロードと似ていた。人当たりが良さそうで、優秀な男だと聞いた。何のきっかけもなく目に涙が滲む。ぱし、ぱし、と瞬きをする。クロードと目があった。伯爵家の当主と夫人と、兄弟全てが集まっていた部屋の中はアルファの匂いが充満している。気分が悪くて、口元をナプキンで押さえる。
 
「あの、彼、体調が悪そうですが……、休んでもらった方がいいのではないでしょうか」
 
 クロードがそう話をした。継母はいつものことだと笑って、クロードとフォスが同い年で同じ学院に通っていた話を始めた。フォスは特に返事もせずに、頷くだけであった。使用人が窓を開けた。風が吹き込む。ぼんやりと窓の外を見た。フォスはこの場でこの女の顔に泥を塗ってやるのも面白いかもしれないと思った。ガタ、と椅子を引き、立ち上がる。皆がフォスを見ていた。
 
「座りなさい。行儀が悪いわ」
 
 継母が声をかけた。フォスはその窓の外がひどく自由に見えた。拘束を解かれたのは今日の朝のことだ。きっと帰ったらチャンスはない。フォスはふらふらと窓際まで歩き、そのまま窓に足をかけた。
 キャアっと叫ぶ声が聞こえた。腐れ女の声だったと思う。ザマアミロ。目を閉じた。死ぬのは怖くない、その浮遊感が怖いだけだ。
 
「なに、してんだよ……ッ、このアホ!」
 
 痛かった。手が強く掴まれて窓の外に身を投げることは叶わなかった。クロードの胸に抱き寄せられ、肩が強く固定される。
 
「死なせてくれ。楽になりたいんだ」
 
 ガサガサとした、久し振りに出した声だった。クロードは目を見開いた。皮肉屋のフォスが、死なせてくれと懇願したからだ。クロードは呆然としていたがフォスを掴む手は話さなかった。
 
 
 
 
 
 婚約は破談になった。長男との婚約は。クロードが手を上げたらしく、伯爵家との婚約は変わらず続いていくことになった。継母からは折檻を受けた。もういっそどうでもいい。拘束が強くなったのは確かだ。
 クロードとの結婚式は思い出したくないほどだ。項を噛まれた絶望感は何にも変え難かった。運命共同体になってしまったのだ。伯爵家の長男が婚約破棄をしたのは懸命な判断だと思う。オメガが自殺でもすればアルファも引き摺られてしまう。少なくとも無傷で仕方ないことだと割り切ることはできないと思う。その夜、フォスは体を拘束されて、継母や使用人の前でクロードはフォスを犯した。フォスは目を見開きクロードの顔を見つめていた。クロードは申し訳なさそうな顔をしていたと思う。継母にだけは泣き顔を見せるものかと目を瞑り、抽送に耐えた。あはは、と継母は笑っていた。フォスの記憶はない。人生のどん底だったからか、思い出したら死にたい気持ちに歯止めが効かなくなるからかも知れない。
 朝、目が覚める。隣にクロードがいた。ここがどこかわからなくてフォスは吐き気を覚えた。あ、あ、と声が出る。錯乱した。拘束されて狭い部屋に閉じ込められて、それを嘲笑われる恐怖と無力感に潰されそうになる。髪を掻き、声を上げる。伸びる手と嘲笑う声から逃げないと。嫌だ、嫌だと声を上げる。クロードは寝起きのまま、フォスの体を抱き締めた。フォスの体は体格のいいクロードに覆われてしまい、暴れてもクロードを蹴り、引っ掻き、殴れるだけだった。
 
「ぁ、——————ッッ」
「フォス、『聞け』」
「ひ……っ」
「フォス。今見えるもの5つ、教えて」
 
 フォスは涙がぼたぼた垂れる視界を広げる。クロードの髪、ベッド、天井、窓、カーテン。フォスは辿々しい言葉で答えた。
 
「フォス、今聞こえる音、4つ教えて」
「……時計の、音……、風の音、……誰かの話し声……、お前の心臓の音……」
「3つ、触っている物を言って」
「……シーツ……、しゃつ……、髪……」
「ん。2つ、何の匂いがする?」
 
 フォスは口から肺いっぱいに息を吸い込んで吐いた。そのまま鼻を鳴らす。鼻が詰まってしまったのか匂いが分からず、ぐずぐずと鼻を鳴らす。
 
「あせ……、と、何か料理の匂い……?」
「え、俺汗の匂いする? 最悪。かっこわる……」
 
 クロードは暴れるのをやめたフォスの体を離す。そしてベッドサイドの水差しから水を注ぐ。フォスにコップを渡す。そして飲むように言われて、時間をかけて飲み干した。
 
「1つ、何の味だった?」
「……レモン」
「美味しい? 俺が作ったんだ」
「何でそんな下男のようなことを」
 
 クロードは目を開き、そして破顔する。何がおかしいのか、声を出して笑う。フォスは困惑し、もう一度水を注ぐ。
 
「いや、ふふっ……、はは、あははっ、ナチュラルに人を下男扱いして、フォスだなって、はは」
「…………何だ。喧嘩か、買うぞ」
「もう限界、あははっ、はは」
 
 クロードはベッドの上に笑い転ける。ふと、時が巻き戻ったように感じた。フォスはベッドサイドに腰掛け、訝しげにクロードを見た。
 
「二度寝しようよ、フォス」
「……嫌だ。寝てるのは時間の無駄だ」
「それ。俺言ったよね、ボタンの一つでも緩めないの? って。フォスはいつもボタンひとつ緩められないから自分を追い詰めるんだよ。ほら、だから二度寝から始めよ」
 
 腕を伸ばしてきたクロードの隣にフォスは寝転がることになった。昨日のことを思い出して、体を硬くするが、クロードが呑気に笑っていて昨日とは違うのだと体が理解をした。
 
「ほら……いま、朝5時。早過ぎる」
「寝るのは無駄だ」
 
 くるっと向きを変えてクロードの顔を見る。クロードはいつもの笑った顔でフォスのパジャマのボタンを一つ外した。
 
「今日からよろしく、フォス」
「……お前ならもっといい相手がいただろう……、何故だ」
「え? さあ。涙目で頼まれたから?」
 
 フォスは眉を顰める。やはり低俗なやつだ。クロードは相変わらず笑いながら、目を閉じて二度寝に誘ってきた。
 
 
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