死に戻りオメガはもう旦那様の言うことを聞きたくありません!

進木えい

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異母兄の来訪3【R-18】

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 アルバはそのあとしばらく何かを考え込んだ様に口に手を当てて何かを言っている。リオールはゲストルームの前について、時計を見る。一分前だ。秒針を眺めて、ちょうど23時になった時に、扉をノックした。
 部屋に入るとフォスとクロードがいた。クロードもいるのかとリオールは動揺した。
 
「悪いね、リオールくん。万が一間違えがあってフォスが違う人の種で孕むことがあれば困るから」
「……貴様は本当に私を信用しないな」
「フォスがカリカリしてるのは発情期中だからだよ。気にしないでくれ」
 
 リオールは、ほとんど変わらない様なフォスの様子に発情期中だとは気付かなかった。フォスが抑制剤を服用しているからであるのだが、普段リオールは我慢が効かなくなってベッドから出られないしアルバと離れるだけで涙目になるのに。
 
「さあ、交尾しろよ」
 
 フォスはふんぞり返りソファーに座っている。リオールは意を決してアルバとベッドに向かった。アルバはベッドサイドに腰掛け、リオールはその膝の上に乗った。その精悍な顔の頬に手を伸ばし、唇を柔らかく食む。あむ、あむと唇を押し当てる。アルバはリオールの腰に手を当て、そのまま尻を撫でてくる。尻が揉まれて、孔に埋まっているプラグが当たる角度を変えて、あっと声を上げた。
 抱き寄せられてアルバがリオールの耳を舐めた。深く舌が差し込まれていやらしい水音が響く。
 
「どれくらいの頻度で夫婦生活をするのだ」
「えっ、と、夫婦、生活?」
「俺は毎日でもしたいですけどね。仕事で屋敷を開けることも多いので、時間が取れる限りいつもリオが付き合ってくれます」
 
 アルバはそう回答した。夫婦生活の意味がわからなかったが、これの回数か。すらすらと嘘を付けるものだ。発情期の時すら放置しようとしたくせに。アルバはちゅ、ちゅ、と音を立てながらリオールの体に唇を這わせる。いつも丁寧な愛撫をする前に疼いた孔を埋めて欲しくて強請ってしまったため、初めての経験だった。乳首が指でぐりぐりと転がされて、摘まれると腰がガクガクと動いた。
 
「俺が主導で動く。お前は適当に合わせてくれ」
「わかり、ました……」
 
 小声で言われて、リオールは返事をした。お尻を大きな手で揉まれて、あう、と声を上げる。
 
「リオ、……かわいい」
「……っ!? は、はひっ」
「いつもアル、と呼ぶじゃないか。恥ずかしがっているのか?」
「ぁ、アル……、や……、はずかし……」
 
 そんな設定なのか、とリオールは驚く。優しくベッドに押し倒されて、唇を押し当てられる。舌を捩じ込まれて、リオールはその舌に答えるだけで精一杯だ。先程からおかしいのは、あれほど苦痛で違和感ばかりだったプラグでは物足りなくなってきているのとだ。ひくひく、とまだ触られてもいないのに疼く。
 
「かわいい。可愛い、リオ。腰動いてる」
「あるぅ……、おちんちん、ほしい……」
「ふ……、先約がいるみたいだが?」
 
 意地悪に笑われて、アルバの膝の上に足を開いて座らされた。プラグが入っているのが見えてしまっている。わざわざ見せなくてもいいのに。アルバが取っ手を掴み抜くと、むりむりっと縁が盛り上がる。
 
「伯爵御夫妻の部屋を訪ねるのにこんなものを入れていたのか? リオ、悪い子だ」
「ぁ"っ! だっ、だって……」
 
 ピンっと乳首が弾かれた。リオールはこんな意地悪をしてくるアルバを知らなかった。アルバはペニスを出した。ぬるぬると尻に擦り付けてくる。
 
「そ、そんなものが、入るのか……」
 
 フォスが驚いた様な声を上げる。リオールは首をふるふると横に振る。
 
「リオが欲しいというからあげたいのに、先にお邪魔しているものがあるから入れないな」
「とるっ……、取るから、……アルっ」
「自分で出してくれ、腹の力だけで」
 
 取手に触れようとしたらその手をアルバに握られた。唇を塞がれて、文句も言えない。尻がむずむずして腰をくねらせるが、アルバの太い腕に固定されて逃げることも構わない。
 
「う"っ————ッ! ンん"~~~~~~~ッッ!!!」
「見えてきてる、上手だなリオ」
「はふっ、ぁ、アル、あるぅ、ッ————」
 
 ポンッと抜けて、ヒクヒクと疼く孔が異母兄夫婦の目の前に晒されてリオールは泣きそうになる。恥ずかしい、消えちゃいたい。
 
「何回味わっても、こんなにキツいんですよ。なあ、リオ」
「ひぐっ……、ひっ、ばかぁ、やだ」
 
 ちゅぽ、ちゅぽ、と綻んだ雄膣に先端が軽く含まされては抜けていく。リオールは涙目になりながらいやいやというと、頬にキスを落とされた。
 
「夫を拒まないでくれ、リオ」
 
 とんでもなく甘い声で言われて、みぢみぢみぢッと勢いよく長大な雄が入って行った。フォスは「うそ」と声を上げた。かは、と息を吐き、精を吹き上げる。アルバの逞しい体に抱き込まれて、子どもの排泄の手伝いの様に足を抱えられて、夫のモノを咥えているところを見せつけられる。
 
「ア"ぁ!! ンん"ッ~~~~~~~っ!!」
「気持ちいいか? イってないで御夫妻に教えてやってくれ、何処が気持ちいいか」
 
 とちゅとちゅと柔らかく揺らされてリオールは生理的に滲む涙を頬に垂らしながら、紅潮した顔をアルバに向けた。意地悪。優しくしてって言ったのに。
 
「ふといの、ふとぃのッ、おぐ! ごちゅごちゅ、じて!! ぉ、ぐ! おちんちん、きもぢいいとご、ぜんぶ!! あたる"っ!」
「リオ、ありがとう。可愛い」
 
 ずぶずぶと奥まで入り、抜ける程出て行って油断した肉襞をまたごりごりっと抉る。アルバは、可愛い、好きだ、愛してる、と沢山の言葉を並べるため、リオールも鸚鵡返しのようにすきすき、と舌ったらずに返答をした。アルバは意地悪に深く深く突き上げてきた。リオールはアルバにしがみついて、甘い悲鳴を上げることしかできなかった。舌を絡め会い息を奪って、パンッパンっと激しく腰を打ち込まれてリオールは潮を吹いた。リオールは腰をへこへこと揺すり、精を強請る。ビューッと奥に擦り付けられる。ちゅ、と髪にキスを落とし、アルバは引き抜いてアナルをくぱっと指で開いた。ぽっかりと中身を失って開いたままになっている縁を歪めてくる。
 
「見られますか?」
「わ、わかった……、もういい……」
 
 リオールはアルバに抱き締められ、ぐったりと後戯を受ける。ちゅ、ちゅ、とキスを丁寧に髪に落とされて、リオールはふわふわとアルバの首筋から香るフェロモンを嗅いでいた。フォスは立ち上がり、ゲストルームを去ろうとした。しかしクロードに手首を掴まれる。フォスが怒鳴るかと思ったがそのままリオールの隣に押し倒した。
 
「フォス。あれだけ酷いことしておいて、御免なさいもなくそうかでは済まされないと思うよ」
「るっさい! 私は貴様のそういうところが嫌いなんだ! 私より何もかも劣ってるくせに……ッ!」
「リオールくん、僕らのこと心配してくれてたよね。フォスも教えてあげたら? セックス、どれくらいしてるっけ?」
 
 クロードに肩を押さえつけられフォスはベッドから動けずにいる。顔を歪めて怒鳴るかと思ったが、クロードに睨まれてフォスは大人しくなった。
 
「フェロモン、凄い出てる。リオールくんがいっぱい気持ちよくしてもらってるの見て羨ましくなったんでしょ」
「……っ、鬱陶しい、匂いを、出すな……ッ! フェロモンで言うことを聞かせようとするなんて、最悪だっ」
「元々最悪でしょ? 今更何? 俺怒ってるよ」
 
 フォスは息も出来ないほどクロードのフェロモンに圧倒されていた。フェロモンにそんな使い方があるなんて知らなかった。匂いの分からないリオールも息を顰めていないと殺されると思うほど怖かった。アルバの腕の中に隠れて、ぎゅうっとしがみついた。
 
「フォス。『言え』」
「ひ、ーと、の時、だけ……」
「そうだね。ヒートの時はずっと繋がりっぱなしだから、今回は不安になってリオールくんにあたっちゃったんだよね。謝ったら?」
「ぁ、やまら、ない……、まちがってない、私は、間違ってないッ」
「間違ってないって思ってるならそれは間違いだよ」
 
 フォスは怒られた子どもの様にクロードを涙目で睨みつけている。クロードはいつものように笑わず真顔でフォスに向き合う。
 
「ひっ……、ッ、ぐ……」
「じゃあ、スラックス脱ごうね。下着、染みてるでしょ?」
「ぁう……ッ、や"、ゃら……」
 
 かちゃかちゃとベルトを外され下着も脱がされると糸を引くほど愛液が垂れていた。フォスは嫌だと泣きながら言うが、クロードは駄目と返した。クロードの指がくぷくぷと飲み込まれ、蜜壺を掻き混ぜると水音が鳴る。とぷりとシーツにシミが広がる。
 
「フォスは濡れやすいから、いつもお漏らししたみたいになっちゃうね」
「ぅ"う…………ッ、ぅ」
「分かったよ。あげるから唸らないで」
 
 クロードは自分のベルトをいじる。そのまま緩めて出てきたのは長大なペニスだった。ぐぷぐぷと入り口を弄んで、躊躇なく奥まで貫くとフォスは悲鳴をあげてイった。
 
「ほら、素直なフォスの方が可愛いよ」
「~~~~~~~~~~ッッッッ!!!!」
 
 とろりと溶けたような顔。クロードが顎を固定し、リオールたちに向けられる。フォスは綺麗な人だ。背筋がいつも真っ直ぐでその眉をいつも寄せて、薄い唇はいつもへの字。そんな彼は見る影もなく、目はうるうるとして眉は困ったようにはの字、薄い唇の端から涎が垂れていた。
 
「『言え』」
「ぁぅ……っ、ごめ、らさ……ぃ」
「いい子だね、フォス」
 
 フォスの緑色の瞳がキラキラと光り、ポロリと涙が落ちるのを見た。
 
「俺を恨みなよ。自分を恨んだら根が腐っちゃう。リオールくんでもなく、公爵家でもなく、おまえの夫を恨みな」
 
 クロードは低く低くフォスに言い聞かせた。
 
 




 
「フォス様、あの……」
「いい。喋るな。あの女にはきちんと報告をしておく」
「……気をつけて、帰られてください……」
 
 あれから、ゲストルームにフォス達は篭ってしまった。数日後の早朝にいきなりフォスが帰ると言い出した。リオールは発情期明けはアルバの支えなしに立てないのに、フォスは背筋をまっすぐに立っていた。
 
「あの、フォス様は、番を解消したいのですか」
 
 フォスは黙り込んだ。そして目を伏せる。馬車を待たせている。クロードに荷物の積み下ろしを全て任せてフォスは一人のリオールに声を掛けたのだ。
 
「クロードが憎い。私たちが番である限り、奴がトップで私はいつも敗者だ」
「……そうですか……」
「あの男も、自由が欲しいだろう」
 
 風が吹いた。バルコニーからは馬車が見える。クロードとアルバが何か話している。フォスはただ下を見下ろした。そして目を閉じる。
 
「死にたいんだ。私は」
「後悔します、きっと」
 
 フォスは顔を上げた。リオールが初めてフォスの言葉に異議を唱えたからだ。片眉を上げる。
 
「はっ、死んだことがあるような口ぶりだな」
「……フォス様は頭がいいので、きっと考えられ尽くしたお考えなのでしょう。貴方様が唯一俺に優しくしてくれた方なので、いなくなったら俺が嫌なんです……」
「極めて独善的で、客観性に欠けた馬鹿げた答えだな! いつからそんなエゴイストになったんだ。お前は昔から自我などないように人にされるがままだったじゃないか」
 
 はは、とフォスが笑う。リオールは笑わなかった。フォスは笑うのをやめて、顔を逸らした。
 
「そうですね、おかしなこと言いました。ごめんなさい」
 
 さようなら、フォス様、とリオールは笑った。フォスは眉を顰め、リオールの手首を掴んだ。
 
「な、なんですか」
「二度と会えないような言い方をするからだろお前が」
 
 リオールは眉を下げて笑った。以前であるならば、これが最期の会話であったのだ。以前はこんな穏やかな会話はしていなかったが。
 
「悪かった……っ。もう、私は行く!」
「はい。フォス様、また会いにきてください」
 
 リオールは笑顔で送り出した。彼の幸せを願って。
 
 


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