6 / 6
6
しおりを挟む
「君の選択が、この世界を決める――」
黒の王子・ゼインの言葉は、まるで運命を告げる鐘のように重く響いた。
私はレオナルドの言葉にも揺れていた。彼の愛はたしかに本物だった。でも、それは“過去への贖罪”でしかないように思えてならなかった。
一方、ルシアンは私の内面をすべて受け止めるように愛してくれた。
レオンは変わらず隣で私を見ていてくれた。
そして――
「貴女の強さも、弱さも、すべてが愛おしいと、私は思う」
ゼイン。
彼は、どこまでも静かに、けれど確かな意志で、私の手を握っていた。
舞踏会の真ん中で、私は立ち尽くしていた。
すべての視線が、私に集まっているのが分かる。
(どうして、私はこんなことになってしまったの?)
でも――
(そう、私が“選ばなかった”から)
これまで、誰にも「好き」と言えなかった。
誰の手も取れなかった。
怖かったのだ。
もしも間違った人を選んでしまったら。
もしも誰かを傷つけたら。
もしも、また裏切られたら――
(でも、もう逃げない。これは、私の物語だから)
私は静かに深呼吸をして、舞踏会場にいる三人の男性――レオナルド、ルシアン、ゼイン――を見渡した。
まず、レオナルドの前へと歩み寄る。
「殿下――いえ、レオナルド。貴方の言葉、嬉しかったわ。でも……私たちは、もう過去の中にいるの。私がずっと、貴方に振り向いてほしかった頃に」
レオナルドの顔に、痛みが走る。
「貴方はようやく私を見た。でも、私は……もう違う場所を見ているの。だから、ごめんなさい」
「……そうか。なら……ありがとう、アリシア」
彼は穏やかに微笑んだ。
それは初めて見た、心からの笑顔だった。
次に、ルシアンの前へ。
「ルシアン。貴方は私の知性や誇りを見てくれた。私を“悪役令嬢”ではなく、“一人の女性”として扱ってくれた。……それが、どれほど救いだったか、言葉では言い表せない」
「ならば、俺の手を取ってくれ。アリシア。君が望む未来を、共に築こう」
その目は真剣だった。
けれど、私は首を横に振った。
「ごめんなさい。貴方といると、私は安心できる。でも……恋とは少し違うの。貴方を“愛している”とは、まだ言えない」
ルシアンは、短く息を吐いた。
「……それでも、君が幸せなら俺は構わない。それだけでいい」
本当に器の大きな人だった。
だからこそ、私は彼の期待に応えたくて仕方なかったのだ。
そして、最後にゼインのもとへ。
「黒の王子・ゼイン。……貴方は、私のすべてを試すような人だったわ」
「否定しない。君は強く、美しく、愚かで、愛おしい」
「ひどいわね……でも、間違っていない」
ゼインの瞳はいつも何かを見透かすようで、最初は怖かった。
でも、それでも彼は私を選び続けてくれた。
誰よりも、私を“選ばせよう”としてくれた。
「私は……貴方を選ぶわ」
その瞬間、ゼインの顔に初めて驚きの色が浮かんだ。
「……本気か?」
「ええ。本気よ。私のすべてを見て、それでも隣に立とうとしたのは、貴方だけだった。貴方は、私の過去も未来も一緒に見ようとしてくれた」
私はゼインの手を、強く握り返した。
「怖いけれど、貴方となら……進んでいける気がするの」
ゼインは一瞬だけ黙っていたが、やがて低く笑った。
「――ようやくだな。君に会った日から、ずっと夢見ていた」
彼は私の手を引き、そっと抱き寄せる。
「悪役令嬢なんかじゃない。君はこの世界で最も誇り高く、美しい女性だ、アリシア」
その日、舞踏会場で私たちは一曲だけダンスを踊った。
ざわめく社交界、好奇と羨望の眼差し。
それでも、私は誇らしく背を伸ばして、ゼインと視線を交わした。
(私が選んだ人。私を選んでくれた人)
その夜、私はようやく知った。
私は誰かに愛される価値がある。
私は誰かを愛する勇気を持っている。
そして、それを認めてくれる人がいるということを――
数ヶ月後。
私はゼインとともに、彼の治める北の国へと移った。
正式に婚約が発表されたとき、王都は一時騒然となったという。
「婚約破棄された悪役令嬢が、異国の王子と婚約!?」「黒の王子、ついに本気か!?」
けれど、それもすぐに収まった。
というのも、私は王都に残してきた令嬢たちと良好な関係を築いていたし、何より――
「“アリシア様は、ただの悪役令嬢ではありませんわ!”って、声高に主張した令嬢たちがいたらしいですよ」
と、リリアが笑いながら手紙を読んでくれた。
ゼインの国での生活は、自由で穏やかで、少しだけ刺激的だった。
けれど――
「なあ、アリシア。次は“君が王妃”って噂が流れてるが、どう思う?」
「もう驚かないわ。慣れたものよ、悪役令嬢は」
「ふふ……じゃあ、次は“最愛の妃”の座を、奪ってみせるか?」
「奪うんじゃないわ、譲られるのよ」
ゼインと私は、そんな冗談を交わしながら、静かな春の光を浴びて歩く。
誰かの悪意に塗れた婚約破棄が、私を“終わらせる”はずだった。
けれど、私はその先で、新しい自分と出会った。
たくさんの愛と、たくさんの迷いと、たった一つの“本物の想い”と共に――
黒の王子・ゼインの言葉は、まるで運命を告げる鐘のように重く響いた。
私はレオナルドの言葉にも揺れていた。彼の愛はたしかに本物だった。でも、それは“過去への贖罪”でしかないように思えてならなかった。
一方、ルシアンは私の内面をすべて受け止めるように愛してくれた。
レオンは変わらず隣で私を見ていてくれた。
そして――
「貴女の強さも、弱さも、すべてが愛おしいと、私は思う」
ゼイン。
彼は、どこまでも静かに、けれど確かな意志で、私の手を握っていた。
舞踏会の真ん中で、私は立ち尽くしていた。
すべての視線が、私に集まっているのが分かる。
(どうして、私はこんなことになってしまったの?)
でも――
(そう、私が“選ばなかった”から)
これまで、誰にも「好き」と言えなかった。
誰の手も取れなかった。
怖かったのだ。
もしも間違った人を選んでしまったら。
もしも誰かを傷つけたら。
もしも、また裏切られたら――
(でも、もう逃げない。これは、私の物語だから)
私は静かに深呼吸をして、舞踏会場にいる三人の男性――レオナルド、ルシアン、ゼイン――を見渡した。
まず、レオナルドの前へと歩み寄る。
「殿下――いえ、レオナルド。貴方の言葉、嬉しかったわ。でも……私たちは、もう過去の中にいるの。私がずっと、貴方に振り向いてほしかった頃に」
レオナルドの顔に、痛みが走る。
「貴方はようやく私を見た。でも、私は……もう違う場所を見ているの。だから、ごめんなさい」
「……そうか。なら……ありがとう、アリシア」
彼は穏やかに微笑んだ。
それは初めて見た、心からの笑顔だった。
次に、ルシアンの前へ。
「ルシアン。貴方は私の知性や誇りを見てくれた。私を“悪役令嬢”ではなく、“一人の女性”として扱ってくれた。……それが、どれほど救いだったか、言葉では言い表せない」
「ならば、俺の手を取ってくれ。アリシア。君が望む未来を、共に築こう」
その目は真剣だった。
けれど、私は首を横に振った。
「ごめんなさい。貴方といると、私は安心できる。でも……恋とは少し違うの。貴方を“愛している”とは、まだ言えない」
ルシアンは、短く息を吐いた。
「……それでも、君が幸せなら俺は構わない。それだけでいい」
本当に器の大きな人だった。
だからこそ、私は彼の期待に応えたくて仕方なかったのだ。
そして、最後にゼインのもとへ。
「黒の王子・ゼイン。……貴方は、私のすべてを試すような人だったわ」
「否定しない。君は強く、美しく、愚かで、愛おしい」
「ひどいわね……でも、間違っていない」
ゼインの瞳はいつも何かを見透かすようで、最初は怖かった。
でも、それでも彼は私を選び続けてくれた。
誰よりも、私を“選ばせよう”としてくれた。
「私は……貴方を選ぶわ」
その瞬間、ゼインの顔に初めて驚きの色が浮かんだ。
「……本気か?」
「ええ。本気よ。私のすべてを見て、それでも隣に立とうとしたのは、貴方だけだった。貴方は、私の過去も未来も一緒に見ようとしてくれた」
私はゼインの手を、強く握り返した。
「怖いけれど、貴方となら……進んでいける気がするの」
ゼインは一瞬だけ黙っていたが、やがて低く笑った。
「――ようやくだな。君に会った日から、ずっと夢見ていた」
彼は私の手を引き、そっと抱き寄せる。
「悪役令嬢なんかじゃない。君はこの世界で最も誇り高く、美しい女性だ、アリシア」
その日、舞踏会場で私たちは一曲だけダンスを踊った。
ざわめく社交界、好奇と羨望の眼差し。
それでも、私は誇らしく背を伸ばして、ゼインと視線を交わした。
(私が選んだ人。私を選んでくれた人)
その夜、私はようやく知った。
私は誰かに愛される価値がある。
私は誰かを愛する勇気を持っている。
そして、それを認めてくれる人がいるということを――
数ヶ月後。
私はゼインとともに、彼の治める北の国へと移った。
正式に婚約が発表されたとき、王都は一時騒然となったという。
「婚約破棄された悪役令嬢が、異国の王子と婚約!?」「黒の王子、ついに本気か!?」
けれど、それもすぐに収まった。
というのも、私は王都に残してきた令嬢たちと良好な関係を築いていたし、何より――
「“アリシア様は、ただの悪役令嬢ではありませんわ!”って、声高に主張した令嬢たちがいたらしいですよ」
と、リリアが笑いながら手紙を読んでくれた。
ゼインの国での生活は、自由で穏やかで、少しだけ刺激的だった。
けれど――
「なあ、アリシア。次は“君が王妃”って噂が流れてるが、どう思う?」
「もう驚かないわ。慣れたものよ、悪役令嬢は」
「ふふ……じゃあ、次は“最愛の妃”の座を、奪ってみせるか?」
「奪うんじゃないわ、譲られるのよ」
ゼインと私は、そんな冗談を交わしながら、静かな春の光を浴びて歩く。
誰かの悪意に塗れた婚約破棄が、私を“終わらせる”はずだった。
けれど、私はその先で、新しい自分と出会った。
たくさんの愛と、たくさんの迷いと、たった一つの“本物の想い”と共に――
70
この作品は感想を受け付けておりません。
あなたにおすすめの小説
死に物狂いで支えた公爵家から捨てられたので、回帰後は全財産を盗んで消えてあげます 〜今さら「戻れ」と言われても、私は隣国の皇太子妃ですので〜
しょくぱん
恋愛
「お前のような無能、我が公爵家の恥だ!」
公爵家の長女エルゼは、放蕩者の父や無能な弟に代わり、寝る間も惜しんで領地経営と外交を支えてきた。しかし家族は彼女の功績を奪った挙句、政治犯の濡れ衣を着せて彼女を処刑した。
死の間際、エルゼは誓う。 「もし次があるのなら――二度と、あいつらのために働かない」
目覚めると、そこは処刑の二年前。 再び「仕事」を押し付けようとする厚顔無恥な家族に対し、エルゼは優雅に微笑んだ。
「ええ、承知いたしました。ただし、これからは**『代金』**をいただきますわ」
隠し金庫の鍵、領地の権利書、優秀な人材、そして莫大な隠し資産――。 エルゼは公爵家のすべてを自分名義に書き換え、着々と「もぬけの殻」にしていく。
そんな彼女の前に、隣国の冷徹な皇太子シオンが現れ、驚くべき提案を持ちかけてきて……?
「君のような恐ろしい女性を、独り占めしたくなった」
資産を奪い尽くして亡命した令嬢と、彼女を溺愛する皇太子。 一方、すべてを失った公爵家が泣きついてくるが、もう遅い。 あなたの家の金庫も、土地も、働く人間も――すべて私のものですから。
婚約破棄されたので公爵令嬢やめます〜私を見下した殿下と元婚約者が膝をつく頃、愛を囁くのは冷酷公爵でした〜
nacat
恋愛
婚約者に裏切られ、蔑まれ、全てを失った公爵令嬢リリアナ。
「あなたのような女、誰が愛すると?」そう言い放った王太子と元友人に嘲られても、彼女は涙を見せなかった。
だが、冷たく美しい隣国の公爵セドリックと出会った瞬間、運命は静かに動き出す。
冷酷と噂された男の腕のなかで、彼女は再び自分を取り戻していく。
そして――彼女を捨てた者たちは、彼女の眩い幸福の前に膝をつく。
「これは、ざまぁを通り越して愛された令嬢の物語。」
婚約破棄されたはずなのに、溺愛が止まりません!~断罪された令嬢は第二の人生で真実の愛を手に入れる~
sika
恋愛
社交界で名高い公爵令嬢・アイリスは、婚約者である王太子に冤罪をでっち上げられ、婚約破棄と同時にすべてを失った。
誰も信じられず国外に逃れた彼女は、名を偽り辺境の地で静かに生きるはずだった――が、そこで出会った青年将軍が、彼女に異常なまでの執着と愛を向け始める。
やがて明らかになる陰謀の真相、そして王都から彼女を探す“元婚約者”の焦燥。
過去を乗り越え、愛を選ぶ彼女の物語は、痛快な逆転劇と甘く濃密な溺愛とともに幕を開ける。
悪役令嬢に転生したけど、何か攻略対象が全員おかしい
ほーみ
恋愛
目が覚めると、そこは見覚えのある場所だった。
いや、見覚えがあるというよりも、何度も読み返した乙女ゲームの世界――そう、私が転生してしまったのは、乙女ゲーム『ルミナス・ラブ』の悪役令嬢、セシリア・フォン・アイゼンシュタインだった。
セシリアは侯爵家の令嬢で、金髪碧眼の高慢なお嬢様。ゲームではヒロインを執拗にいじめた挙句、攻略対象である王子や貴族たちにことごとく拒絶され、最後には国外追放――という、典型的な悪役令嬢ポジションだ。
しかし、私はそんな未来まっぴらごめんである。
「ふふ、ここは穏便に過ごすのが一番よね」
捨てられた悪役はきっと幸せになる
ariya
恋愛
ヴィヴィア・ゴーヴァン公爵夫人は少女小説に登場する悪役だった。
強欲で傲慢で嫌われ者、夫に捨てられて惨めな最期を迎えた悪役。
その悪役に転生していたことに気づいたヴィヴィアは、夫がヒロインと結ばれたら潔く退場することを考えていた。
それまでお世話になった為、貴族夫人としての仕事の一部だけでもがんばろう。
「ヴィヴィア、あなたを愛してます」
ヒロインに惹かれつつあるはずの夫・クリスは愛をヴィヴィアに捧げると言ってきて。
そもそもクリスがヴィヴィアを娶ったのは、王位継承を狙っている疑惑から逃れる為の契約結婚だったはずでは?
愛などなかったと思っていた夫婦生活に変化が訪れる。
※この作品は、人によっては元鞘話にみえて地雷の方がいるかもしれません。また、ヒーローがヤンデレ寄りですので苦手な方はご注意ください。
※表紙はAIです。
『悪役令嬢は、二度目の人生で無言を貫く。~処刑回避のために黙っていただけなのに、なぜか冷徹宰相様から「君こそ運命の人だ」と溺愛さています~』
放浪人
恋愛
「もう、余計なことは喋りません(処刑されたくないので!)」
王太子の婚約者エリスは、無実の罪を着せられた際、必死に弁解しようと叫び散らした結果「見苦しい」と断罪され、処刑されてしまった。 死に戻った彼女は悟る。「口は災いの元。二度目の人生は、何があっても口を閉ざして生き延びよう」と。
しかし、断罪の場で恐怖のあまり沈黙を貫いた結果、その姿は「弁解せず耐え忍ぶ高潔な令嬢」として称賛されてしまう。 さらに、人間嫌いの冷徹宰相クラウスに「私の静寂を理解する唯一の女性」と盛大な勘違いをされ、求婚されてしまい……!?
「君の沈黙は、愛の肯定だね?」(違います、怖くて固まっているだけです!) 「この国の危機を、一目で見抜くとは」(ただ臭かったから鼻を押さえただけです!)
怯えて黙っているだけの元悪役令嬢と、彼女の沈黙を「深遠な知性」と解釈して溺愛する最強宰相。 転生ヒロインの妨害も、隣国の陰謀も、全て「無言」で解決(?)していく、すれ違いロマンティック・コメディ! 最後はちゃんと言葉で愛を伝えて、最高のハッピーエンドを迎えます。
悪役令嬢は伝説だったようです
バイオベース
恋愛
「彼女こそが聖女様の生まれ変わり」
王太子ヴァレールはそう高らかに宣言し、侯爵令嬢ティアーヌに婚約破棄を言い渡した。
聖女の生まれ変わりという、伝説の治癒魔術を使う平民の少女を抱きながら。
しかしそれを見るティアーヌの目は冷ややかだった。
(それ、私なんですけど……)
200年前に国を救い、伝説となった『聖女さま』。
ティアーヌこそがその転生者だったのだが。
役立たずと捨てられた万能建築士、隣国で「聖域」を造って無双する。今さら復興のために戻れ? ご自分たちで瓦礫でも積んでいればよろしいのでは?
しょくぱん
恋愛
「お前の魔法は石を積むだけの土木作業だ」と婚約破棄されたので、城を支えていた『構造維持結界』をすべて解除して出て行きますね。今さら「城が崩れる!」と泣きつかれても、私は隣国で氷結の皇帝陛下と「世界最高の聖域」を造っていますので、一切知りません。
王国唯一の建築魔導師アニエスは、その地味な見た目と能力を理由に、王太子シグムンドから婚約破棄と国外追放を言い渡される。 彼の隣には、派手な光魔法を使う自称聖女の姿があった。
「お前の代わりなどいくらでもいる。さっさと出て行け!」 「……分かりました。では、城にかけていた『自動修復』『耐震』『空調』の全術式を解約しますね」
アニエスが去った直後、王城は音を立てて傾き、噴水は泥水に変わり、王都のインフラは崩壊した。 一方、アニエスは隣国の荒野で、呪われた皇帝レオンハルトと出会う。彼女が何気なく造った一夜の宿は、呪いを浄化するほどの「聖域」だった。
「君は女神か? どうか私の国を救ってほしい」 「喜んで。ついでに世界一快適な住居も造っていいですか?」
隣国がアニエスの力で黄金の国へと発展する一方、瓦礫の山となった母国からは「戻ってきてくれ」と悲痛な手紙が届く。 だが、アニエスは冷ややかに言い放つ。 「お断りします。契約外ですので、ご自分で支えていればよろしいのでは?」
これは、捨てられた万能建築士が隣国で溺愛され、幸せを掴む物語。 そして、彼女を捨てた者たちが、物理的にも社会的にも「崩壊」し、最後には彼女が架ける橋の『礎石』として永遠に踏まれ続けるまでの、壮絶な因果応報の記録。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる