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四章 死の狼と神獣
73. 神獣、とは?
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「タラすきぃ 大好きぃ」
ダーモットとシャロンを救出して帰ってくると、ヒラはいの一番にエステラに飛びついて首元にピタッとくっ付いて甘えた。
「いっぱい、すきぃぃぃぃ」
「うんうん、私もヒラが大好きよ。ハラもササミも、頑張ってくれてありがとう」
エステラが従魔達を撫で回す横で、マグダリーナとアンソニーは手を繋ぎあってダーモットを見つめた。
二人とも涙目だった。
「随分と心配かけてしまって、すまない」
ダーモットは、そっと二人を抱きしめた。
「よかった……」
マグダリーナはダーモットの腕の中で、その一言しか出てこなかった。
やがてそっとマグダリーナとアンソニーから離れると、ダーモットはライアンとレベッカに向き合う。
「とても不安な思いをさせてすまなかった。今日から君たちは、この家の……私の子供だ。至らない父親かも知れないが、よろしく頼むよ」
そう言って、ライアンとレベッカとも軽いハグをする。
ライアンとレベッカは、ようやく心から安心した顔になった。
◇◇◇
「どういうことかな?」
すべて片づいて、全員帰ってきたころ、ニレルがエステラを問いただした。
エステラは、こてんと首を傾げる。
「ヒラが《神獣》になってるんだけど、《神獣》ってなんだい?」
鑑定魔法が出来るものが全員、ヒラを見た。
「ヒラ(《神獣》ディンギルスライム)
《神獣》現存の獣の中で、唯一創世の女神の名を知り、その光に触れたもの。全ての獣の頂点に立つもの……?」
代表してマグダリーナが鑑定結果を読み上げる。
「全ての獣の頂点……?」
ヒラは注目を集めている現在も、エステラの首元にぴたっと貼り付いて、ぷるぷるぷるぷる甘えまくっている。
その姿に全ての獣の頂点っぽい威厳はどこにも無かった。
「まあ、エステラの従魔らしいよな」
ヴェリタスがくすりと笑う。
ニレルはしゃがみ込んで、エステラと同じ視線の高さになる。顔を近づけもう一度聞く。
「どうして、ヒラが、女神の名前を、知ってたのかな」
エステラは怖けずニレルの視線を受け止めて、堂々と、宣言した。
「私が、ヒラに、教えました! ちっちゃかったヒラを守る為だもんっ。お師匠も何も云わなかったもんっ」
ニレルは溜息をついた。
「叔母上は何も云わなかったんじゃなくて、云えなかったんだよ。意味不明で。魔獣に女神の名前を教えるなんて……僕らじゃ思いもつかない……」
「ヒラ、タラにぃ、愛されてるからねぇ!」
皆んなの話を聞いていたササミ(メス)が、ふるふる震えた。
『我が、ディンギルコッコカトリスにまで進化したというのに! まだ更に!! 上が!! あるというのか!!!』
エステラの首元をヒラが独占しているので、ササミ(メス)の頭の上でハラが宥めるように言った。
「ササミ、努力しても神獣にはなれないの、落ち着いてなの」
そして子供たちの……主にライアンとレベッカの教育について、サロンで話し合う。
オーブリー家の……主にベンソンのだが……罪と反逆が、学園でどこまで噂になるかわからない……
ライアンもレベッカも、パイパーやベンソン達の犯罪には関わって居ないが、世間がそれで二人を責めたてないという保証もない。
「ですからいっそ、ライアンとレベッカは今学期は休んで、夏の休暇が終わってから学園に登校するようにしたらどうかしら? もちろんその間、領内で教育を受けさせますわ」
シャロンがダーモットに提案する。
「ついでにトニーも、一緒に初等部の勉強に参加すれば、お互い良い刺激になるのではなくて? トニーならば十分ついて行けるはずよ」
ダーモットは頷いた。
「そういう選択肢もあっていい、だがライアンとレベッカの意見も聞いてみないと」
サロンで堂々と、本人たちのいる前で話し合う、隠し事をしない大人たちだった。
「領で勉強すれば、私も熊を討伐出来るようになりますか?」
ライアンが身を乗り出して尋ねてきた。
「わ……私も、畑の収穫の魔法、トニーみたいに出来るようになりたいですわ!」
レベッカも食い気味だ。
「畑? トニーそんなこともしてたのかい?」
てっきり図書館ばかり行っていると思っていたダーモットは、驚いた。
「はい! サトウマンドラゴラたちが、収穫後必ず、農夫の皆さんに挨拶に行くのが可愛くて」
(言ってることは、可愛くなかったと思うんだけど……)
マグダリーナは先日の収穫依頼を思い出して、遠い目をした。
「それに色んな魔法を組み合わせて使うので、すごく面白いですよ!」
シャロンは少し考えこむ。
「そうね……せっかく良い魔法使いが揃ってるのですもの、そういう勉強のやり方も良いわね。伯爵、私たちも熊を討伐できるくらいにはなりませんと」
「本気かい?!」
「当然ですわ。私、ベンソンのような輩に、二度と遅れを取りたくなくってよ。伯爵もあのような醜態を晒さないよう、鍛練なさいませ。ヒラちゃんの為にも」
「……その言い方は、ずるい」
ライアンとレベッカは、今学期は学園を休学し、ショウネシー領で学習する事に決まった。
ダーモットとシャロンを救出して帰ってくると、ヒラはいの一番にエステラに飛びついて首元にピタッとくっ付いて甘えた。
「いっぱい、すきぃぃぃぃ」
「うんうん、私もヒラが大好きよ。ハラもササミも、頑張ってくれてありがとう」
エステラが従魔達を撫で回す横で、マグダリーナとアンソニーは手を繋ぎあってダーモットを見つめた。
二人とも涙目だった。
「随分と心配かけてしまって、すまない」
ダーモットは、そっと二人を抱きしめた。
「よかった……」
マグダリーナはダーモットの腕の中で、その一言しか出てこなかった。
やがてそっとマグダリーナとアンソニーから離れると、ダーモットはライアンとレベッカに向き合う。
「とても不安な思いをさせてすまなかった。今日から君たちは、この家の……私の子供だ。至らない父親かも知れないが、よろしく頼むよ」
そう言って、ライアンとレベッカとも軽いハグをする。
ライアンとレベッカは、ようやく心から安心した顔になった。
◇◇◇
「どういうことかな?」
すべて片づいて、全員帰ってきたころ、ニレルがエステラを問いただした。
エステラは、こてんと首を傾げる。
「ヒラが《神獣》になってるんだけど、《神獣》ってなんだい?」
鑑定魔法が出来るものが全員、ヒラを見た。
「ヒラ(《神獣》ディンギルスライム)
《神獣》現存の獣の中で、唯一創世の女神の名を知り、その光に触れたもの。全ての獣の頂点に立つもの……?」
代表してマグダリーナが鑑定結果を読み上げる。
「全ての獣の頂点……?」
ヒラは注目を集めている現在も、エステラの首元にぴたっと貼り付いて、ぷるぷるぷるぷる甘えまくっている。
その姿に全ての獣の頂点っぽい威厳はどこにも無かった。
「まあ、エステラの従魔らしいよな」
ヴェリタスがくすりと笑う。
ニレルはしゃがみ込んで、エステラと同じ視線の高さになる。顔を近づけもう一度聞く。
「どうして、ヒラが、女神の名前を、知ってたのかな」
エステラは怖けずニレルの視線を受け止めて、堂々と、宣言した。
「私が、ヒラに、教えました! ちっちゃかったヒラを守る為だもんっ。お師匠も何も云わなかったもんっ」
ニレルは溜息をついた。
「叔母上は何も云わなかったんじゃなくて、云えなかったんだよ。意味不明で。魔獣に女神の名前を教えるなんて……僕らじゃ思いもつかない……」
「ヒラ、タラにぃ、愛されてるからねぇ!」
皆んなの話を聞いていたササミ(メス)が、ふるふる震えた。
『我が、ディンギルコッコカトリスにまで進化したというのに! まだ更に!! 上が!! あるというのか!!!』
エステラの首元をヒラが独占しているので、ササミ(メス)の頭の上でハラが宥めるように言った。
「ササミ、努力しても神獣にはなれないの、落ち着いてなの」
そして子供たちの……主にライアンとレベッカの教育について、サロンで話し合う。
オーブリー家の……主にベンソンのだが……罪と反逆が、学園でどこまで噂になるかわからない……
ライアンもレベッカも、パイパーやベンソン達の犯罪には関わって居ないが、世間がそれで二人を責めたてないという保証もない。
「ですからいっそ、ライアンとレベッカは今学期は休んで、夏の休暇が終わってから学園に登校するようにしたらどうかしら? もちろんその間、領内で教育を受けさせますわ」
シャロンがダーモットに提案する。
「ついでにトニーも、一緒に初等部の勉強に参加すれば、お互い良い刺激になるのではなくて? トニーならば十分ついて行けるはずよ」
ダーモットは頷いた。
「そういう選択肢もあっていい、だがライアンとレベッカの意見も聞いてみないと」
サロンで堂々と、本人たちのいる前で話し合う、隠し事をしない大人たちだった。
「領で勉強すれば、私も熊を討伐出来るようになりますか?」
ライアンが身を乗り出して尋ねてきた。
「わ……私も、畑の収穫の魔法、トニーみたいに出来るようになりたいですわ!」
レベッカも食い気味だ。
「畑? トニーそんなこともしてたのかい?」
てっきり図書館ばかり行っていると思っていたダーモットは、驚いた。
「はい! サトウマンドラゴラたちが、収穫後必ず、農夫の皆さんに挨拶に行くのが可愛くて」
(言ってることは、可愛くなかったと思うんだけど……)
マグダリーナは先日の収穫依頼を思い出して、遠い目をした。
「それに色んな魔法を組み合わせて使うので、すごく面白いですよ!」
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「本気かい?!」
「当然ですわ。私、ベンソンのような輩に、二度と遅れを取りたくなくってよ。伯爵もあのような醜態を晒さないよう、鍛練なさいませ。ヒラちゃんの為にも」
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