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第53話 婚礼式典
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式典前日。
地下通路を通って、メルシャン様がある2人を連れて俺たちの新居へとやって来た。
メルシャン様は昨日遊びに来ていて、知って至る我が家。
連れられた2人は、当然始めて。
リビングにて。
アローマさんが紅茶を配膳し終え、宅を退出した後。
連れの女性の方が口を開いた。
「お久し振りです。スターレン様。フィーネ様。
戻りが遅くなって申し訳ありません」
「いえいえ。2人も、無事な様で安心しました」
「お帰り為さい。タイラント国内は片付けましたので、安心してお過ごし下さい」
「…本当に。お二人には、どう詫びて良いやら…。
いえ。それは後々に。
アッテンハイムの動向に付いて、ご報告します。
教団、表の聖騎士軍は静観です。
但し、数十レベルで。
斥候部隊か偵察部隊は送られる見込みです。
恐らくは、戦いの行方を見届けるのみ。
聖騎士軍は、確かに魔物狩りのプロ集団。
しかし人間同士の戦争には不慣れ。
お二人の雄志を見て、飛んで逃げ帰る事でしょう。
次に裏。屑女に付くのは、凡そ二百騎。
そちらは実力者揃いではありますが、戦況がこちら側に有利と見れば、屑を見限って去って行きます。
その程度の信頼関係です。
良い流れを見せ付ければ、
先に潰す必要性はありません。
彼らも、屑に仲間を奪われた方々が大半。
権力に逆らえず、仕方なく従っているだけです。
屑に剣先を向けても、彼らは笑って見過ごすでしょう。
報告は、以上です」
「良かった。これで最後の懸念が消えました。
感謝します。メルフィンさん、モンドリアさん」
「有り難う御座います。お二人共」
「感謝など勿体ないです」
「私は殆ど何もしていませんので。その様な言葉は必要ありませんよ」
怒り顔のメルシャン様が姉を睨み付けた。
「お姉様。忙しいお二人に、随分な態度で泣き付いたそうですわね。恥ずかしいッ」
「…御免なさい。愚かにも、上手を取ろうとしたのがそもそもの間違いでした。あの件は、深くお詫びします」
「私からも。お詫びします」
「あれは、利害が一致したと言う事で。水に流しましょう。
もう気にしてませんから」
「面倒事に首を突っ込むのは、スタンの悪い癖なので。
お気に為さらず」
メルフィンさんが紅茶で和み。
「それにしても大きな邸宅ですね。ロロシュ様の邸内に入るのも初めてですが。
卿と深い関係にあると言うお噂も、この目で見るまでは少し疑っていました。
しかし、こうまで見せ付けられては唯々驚くばかりです」
「まだ疑ってらしたんですか。ホントにもうッ」
妹が姉の肩をポンポン叩いてる。
微笑ましいやら。
「まあまあ。本当はもう少し…もっと小さくとお願いしたんですが」
「ロロシュさんが問答無用で。南の旅行から帰って来たら既に手遅れでした」
それから暫く世間話をした後。
「そう言えば。2人の今後の許可は降りたんですか?
まだなら明日。胸倉掴みに行きますけど」
「遅いッ、て」
二人は赤面で見つめ合い。
「大丈夫です。問題無く」
「はい。本当に小さな家ですが、そちらの用意もしてやると言われました」
「それは良かった。明日は2人も同席ですか?」
「はい。父の隣に、妹の家族として」
「お恥ずかしい姉ですが。一応家族ですので」
「それはそれは。メルフィンさんのドレス姿も楽しみにしてますよ」
「こら!どうしてスタンは人妻ばっかり口説こうとするの!
何時も何時も、私の目の前で」
「社交辞令だってば。
フィーネにはこう言うのも覚えてって貰わないと」
「むう。反論出来ない…」
5人で笑い合う午前。
残る驚異は、マッハリア正規軍だけか…。
一度、父上の所に飛ぶかな。かなり驚かせるけど。
---------------
準備は万端。式典当日。
晩餐会とは違う、本心から楽しめるお祝いの式典。
純白のドレスを纏う、麗らかな美しき新王女。
その手を引くのは、次代の国王。
上質なタキシードに身を包む、上品な出で立ち。
王城東門が開かれ、水竜教総本堂の背面に在る大聖堂へと歩む2人。
そこで行われる誓いの儀式と、清らかな約束の口吻。
囲む王族、貴族、招待者たちから喝采が上がった。
王都内のパレードは翌日に持ち越された。
王宮に戻る2人を迎えるのは、
侯爵家以上の貴族関係者と招待者のみ。
それでも人は多く、広い会場内は喜びと感動を分ち合う声で一杯となった。
昼食会、主賓2人への贈呈品の進呈。
中でも一際目を引いたのは、やはり本鮪。
徹底した温度管理で鮮度が保たれた逸品は、
3m級の大物。
銀色と淡い黒色で輝くその肌は美しい。
ただ…その巨大魚を初めて間近で見た貴婦人の数人は
厳ついお顔に、引きながらも口を押さえ、何とか悲鳴を堪えていた。
新王女様のテンション爆上がり振りに、どうして文句が言えようか。
どうせ夕食会で細切れにされるのだし。
一口食べれば豹変してしまうのだろう。
手持ちの在庫はまだ豊富。
王女様の腹が満たないなら渡そうかと考えている。
…最悪、獲りに行ける時間はまだある!
大きな本鮪の後で贈られた物も、大衆の評価は非常に高かった。
修繕された家宝の剣と、黒真珠のブローチ。
特にブローチは、その後のダンス会でも人目を引いた。
美しき花嫁を彩る物は、幾ら在っても足りないものだ。
ダンス会ではメルシャン様から始まり、シュルツ嬢、
メルフィン嬢、そして。
一家取り潰しを寸前で回避出来たマリーシャ嬢。
俺の知人であるのが知れて、無事に済んだらしい。
偶には役に立つもんだ。
ムルシュさん…ガンバレよ!!あんた貴族なったよ。
まあ、あの人なら上手くやるだろう。
それだけ時間が稼げれば、後はトイレで遣り過ごそうかと思っていたが。
それは許されなかった………。
「受け手をお願いしても、宜しいでしょうか」
振り返ったそこに立っていたのは。
…ミラン様だった。
本来有り得ない光景。
静まり返る会場。
これだけは絶対に断れない。
断る選択は何処にも無い。
迷わず差し出されたその手を取り、御前に跪いた。
「謹んで。お受け致します」
楽曲が再開され、国の頂点と踊る。
繊細で滑らか。ブランクを感じさせない余裕を感じた。
「拙い私が言うのも違いますが。お上手ですね」
「貴方に身を任す程度ですもの。気楽なものですわ」
リードは控え目に。しかし、怪我をさせては一大事。
丁寧に。丹念に。
………
場内の喝采を浴びながら、
王妃様を王様の隣までエスコート。
さぁ、やっと一息休憩を……な訳はなかった。
結局、時間一杯まで躍り続けた。
王妃様以降、嫁さんが自席で本当に震えてた。
鬼の形相で。
それが功を奏したのか。
嫁に手を差す男は1人も居なかった。
これで、良かったのだろうか。と不安になった。
長めの休憩を挟んだ夕食会。
予定のメニューに加わった、プロが手掛けた鮪の敲きはやはり絶品。今度真似してみよう。
和やかな雰囲気のまま。何のトラブルも無く、
無事に門出を祝う舞台は終演を迎えた。
---------------
ロロシュ氏、シュルツ、サルベインの馬車に便乗した
帰りの馬車の中。
俺は笑いを堪えるので必死だった。
「スターレン様!笑わないで下さい!」
そう怒ったのはシュルツ。
「ごめんごめん。ライザーの隣でイライラしてるのが丸出しだったのが、どうしてもツボに嵌って」
「笑い事ではありませんよ!
お二人から頂いたブローチを握りながら、必死で逃げ出すのを我慢していたんですから」
「スタン。あんまりシュルツを苛めちゃ駄目でしょ。
今晩一緒に寝てあげようか」
「はい!」
「えぇ…」
今夜は俺1人か…。あんな広い家で…。
地下通路を通って、メルシャン様がある2人を連れて俺たちの新居へとやって来た。
メルシャン様は昨日遊びに来ていて、知って至る我が家。
連れられた2人は、当然始めて。
リビングにて。
アローマさんが紅茶を配膳し終え、宅を退出した後。
連れの女性の方が口を開いた。
「お久し振りです。スターレン様。フィーネ様。
戻りが遅くなって申し訳ありません」
「いえいえ。2人も、無事な様で安心しました」
「お帰り為さい。タイラント国内は片付けましたので、安心してお過ごし下さい」
「…本当に。お二人には、どう詫びて良いやら…。
いえ。それは後々に。
アッテンハイムの動向に付いて、ご報告します。
教団、表の聖騎士軍は静観です。
但し、数十レベルで。
斥候部隊か偵察部隊は送られる見込みです。
恐らくは、戦いの行方を見届けるのみ。
聖騎士軍は、確かに魔物狩りのプロ集団。
しかし人間同士の戦争には不慣れ。
お二人の雄志を見て、飛んで逃げ帰る事でしょう。
次に裏。屑女に付くのは、凡そ二百騎。
そちらは実力者揃いではありますが、戦況がこちら側に有利と見れば、屑を見限って去って行きます。
その程度の信頼関係です。
良い流れを見せ付ければ、
先に潰す必要性はありません。
彼らも、屑に仲間を奪われた方々が大半。
権力に逆らえず、仕方なく従っているだけです。
屑に剣先を向けても、彼らは笑って見過ごすでしょう。
報告は、以上です」
「良かった。これで最後の懸念が消えました。
感謝します。メルフィンさん、モンドリアさん」
「有り難う御座います。お二人共」
「感謝など勿体ないです」
「私は殆ど何もしていませんので。その様な言葉は必要ありませんよ」
怒り顔のメルシャン様が姉を睨み付けた。
「お姉様。忙しいお二人に、随分な態度で泣き付いたそうですわね。恥ずかしいッ」
「…御免なさい。愚かにも、上手を取ろうとしたのがそもそもの間違いでした。あの件は、深くお詫びします」
「私からも。お詫びします」
「あれは、利害が一致したと言う事で。水に流しましょう。
もう気にしてませんから」
「面倒事に首を突っ込むのは、スタンの悪い癖なので。
お気に為さらず」
メルフィンさんが紅茶で和み。
「それにしても大きな邸宅ですね。ロロシュ様の邸内に入るのも初めてですが。
卿と深い関係にあると言うお噂も、この目で見るまでは少し疑っていました。
しかし、こうまで見せ付けられては唯々驚くばかりです」
「まだ疑ってらしたんですか。ホントにもうッ」
妹が姉の肩をポンポン叩いてる。
微笑ましいやら。
「まあまあ。本当はもう少し…もっと小さくとお願いしたんですが」
「ロロシュさんが問答無用で。南の旅行から帰って来たら既に手遅れでした」
それから暫く世間話をした後。
「そう言えば。2人の今後の許可は降りたんですか?
まだなら明日。胸倉掴みに行きますけど」
「遅いッ、て」
二人は赤面で見つめ合い。
「大丈夫です。問題無く」
「はい。本当に小さな家ですが、そちらの用意もしてやると言われました」
「それは良かった。明日は2人も同席ですか?」
「はい。父の隣に、妹の家族として」
「お恥ずかしい姉ですが。一応家族ですので」
「それはそれは。メルフィンさんのドレス姿も楽しみにしてますよ」
「こら!どうしてスタンは人妻ばっかり口説こうとするの!
何時も何時も、私の目の前で」
「社交辞令だってば。
フィーネにはこう言うのも覚えてって貰わないと」
「むう。反論出来ない…」
5人で笑い合う午前。
残る驚異は、マッハリア正規軍だけか…。
一度、父上の所に飛ぶかな。かなり驚かせるけど。
---------------
準備は万端。式典当日。
晩餐会とは違う、本心から楽しめるお祝いの式典。
純白のドレスを纏う、麗らかな美しき新王女。
その手を引くのは、次代の国王。
上質なタキシードに身を包む、上品な出で立ち。
王城東門が開かれ、水竜教総本堂の背面に在る大聖堂へと歩む2人。
そこで行われる誓いの儀式と、清らかな約束の口吻。
囲む王族、貴族、招待者たちから喝采が上がった。
王都内のパレードは翌日に持ち越された。
王宮に戻る2人を迎えるのは、
侯爵家以上の貴族関係者と招待者のみ。
それでも人は多く、広い会場内は喜びと感動を分ち合う声で一杯となった。
昼食会、主賓2人への贈呈品の進呈。
中でも一際目を引いたのは、やはり本鮪。
徹底した温度管理で鮮度が保たれた逸品は、
3m級の大物。
銀色と淡い黒色で輝くその肌は美しい。
ただ…その巨大魚を初めて間近で見た貴婦人の数人は
厳ついお顔に、引きながらも口を押さえ、何とか悲鳴を堪えていた。
新王女様のテンション爆上がり振りに、どうして文句が言えようか。
どうせ夕食会で細切れにされるのだし。
一口食べれば豹変してしまうのだろう。
手持ちの在庫はまだ豊富。
王女様の腹が満たないなら渡そうかと考えている。
…最悪、獲りに行ける時間はまだある!
大きな本鮪の後で贈られた物も、大衆の評価は非常に高かった。
修繕された家宝の剣と、黒真珠のブローチ。
特にブローチは、その後のダンス会でも人目を引いた。
美しき花嫁を彩る物は、幾ら在っても足りないものだ。
ダンス会ではメルシャン様から始まり、シュルツ嬢、
メルフィン嬢、そして。
一家取り潰しを寸前で回避出来たマリーシャ嬢。
俺の知人であるのが知れて、無事に済んだらしい。
偶には役に立つもんだ。
ムルシュさん…ガンバレよ!!あんた貴族なったよ。
まあ、あの人なら上手くやるだろう。
それだけ時間が稼げれば、後はトイレで遣り過ごそうかと思っていたが。
それは許されなかった………。
「受け手をお願いしても、宜しいでしょうか」
振り返ったそこに立っていたのは。
…ミラン様だった。
本来有り得ない光景。
静まり返る会場。
これだけは絶対に断れない。
断る選択は何処にも無い。
迷わず差し出されたその手を取り、御前に跪いた。
「謹んで。お受け致します」
楽曲が再開され、国の頂点と踊る。
繊細で滑らか。ブランクを感じさせない余裕を感じた。
「拙い私が言うのも違いますが。お上手ですね」
「貴方に身を任す程度ですもの。気楽なものですわ」
リードは控え目に。しかし、怪我をさせては一大事。
丁寧に。丹念に。
………
場内の喝采を浴びながら、
王妃様を王様の隣までエスコート。
さぁ、やっと一息休憩を……な訳はなかった。
結局、時間一杯まで躍り続けた。
王妃様以降、嫁さんが自席で本当に震えてた。
鬼の形相で。
それが功を奏したのか。
嫁に手を差す男は1人も居なかった。
これで、良かったのだろうか。と不安になった。
長めの休憩を挟んだ夕食会。
予定のメニューに加わった、プロが手掛けた鮪の敲きはやはり絶品。今度真似してみよう。
和やかな雰囲気のまま。何のトラブルも無く、
無事に門出を祝う舞台は終演を迎えた。
---------------
ロロシュ氏、シュルツ、サルベインの馬車に便乗した
帰りの馬車の中。
俺は笑いを堪えるので必死だった。
「スターレン様!笑わないで下さい!」
そう怒ったのはシュルツ。
「ごめんごめん。ライザーの隣でイライラしてるのが丸出しだったのが、どうしてもツボに嵌って」
「笑い事ではありませんよ!
お二人から頂いたブローチを握りながら、必死で逃げ出すのを我慢していたんですから」
「スタン。あんまりシュルツを苛めちゃ駄目でしょ。
今晩一緒に寝てあげようか」
「はい!」
「えぇ…」
今夜は俺1人か…。あんな広い家で…。
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