20 / 54
第二十話
しおりを挟む
アルバスは、執務室でうめき声を漏らしていた。
はっきり言って、全てが上手く行き過ぎていて恐ろしく感じる。
内々に帝国の一部貴族らからはオーレリア皇女殿下の為ならばと協力を得られる事になった。これは、オーレリア皇女殿下のお人柄を考えれば当たり前ではあった。
だが、気になるのは、そこではない。
駄目だろうと思っていたアルメニアにいる内通する貴族に話を持ちかけたところ、オーレリア皇女殿下のおかげでアルメニアは恐ろしき事態になる所を救われたと、そちらからも全面的にオーレリア皇女殿下を支持する旨が伝えられた。
現帝王を裏切るという行為であるのにも関わらず、即決であったことに、アルバスは目を丸くした。
それならばレイズ王国はどうだろうかと話を内々に持ちかけてみたところ、そちらからも当たり前のごとく支持する旨が届いた。
だが、そればかりではない。
他国にまで名を轟かせている闇の貴族、マッドマスター家から突如としてアルバスの所へと手紙が届き、マッドマスター家は今後オーレリア皇女殿下に仕えるという事が書かれていた。
マッドマスター家は当主が若き当主に数日前に代わったばかりのはずであり、学友という立場ではあるはずだがどこでオーレリア皇女と関わりを持ったのかがまず分からなかった。
だが、手紙を読み進めて行きアルバスは絶句する。
そこには、オーレリア皇女がまるで女神かの如く言葉が連ねられており、マッドマスター当主の信徒のような様子が見てもいないのに伝わってきた。
しかもそこには、いずて帝国へと移住し、オーレリア皇女殿下にしっかりと仕えたいとも書かれておりアルバスは震える手を抑え、ゆっくりとお茶を飲んだ。
少し、大きな声を出して驚きまわりたいが、そんな事は出来るはずもなく、お茶でその気持ちを流し込む。
外堀がだんだんと埋まってきた。
アルバスはその事自体は喜ばしいことのはずなのに、なんとも言えない驚きの方が心を占めていた。
「オーレリア皇女殿下、、、一体貴方はどんな魔法を使ったのですか。」
アルバスはそう呟くと、このままいけば予定よりも早く行動が出来るだろうと、軍部への根回しを早める事にした。
まだまだやるべき事は多いが、思いの外、オーレリアの働きが多くてアルバスは苦笑を浮かべた。
「負けていられないな。」
そう呟くと、アルバスは立ち上がり自分のするべき事に向かっていくのであった。
はっきり言って、全てが上手く行き過ぎていて恐ろしく感じる。
内々に帝国の一部貴族らからはオーレリア皇女殿下の為ならばと協力を得られる事になった。これは、オーレリア皇女殿下のお人柄を考えれば当たり前ではあった。
だが、気になるのは、そこではない。
駄目だろうと思っていたアルメニアにいる内通する貴族に話を持ちかけたところ、オーレリア皇女殿下のおかげでアルメニアは恐ろしき事態になる所を救われたと、そちらからも全面的にオーレリア皇女殿下を支持する旨が伝えられた。
現帝王を裏切るという行為であるのにも関わらず、即決であったことに、アルバスは目を丸くした。
それならばレイズ王国はどうだろうかと話を内々に持ちかけてみたところ、そちらからも当たり前のごとく支持する旨が届いた。
だが、そればかりではない。
他国にまで名を轟かせている闇の貴族、マッドマスター家から突如としてアルバスの所へと手紙が届き、マッドマスター家は今後オーレリア皇女殿下に仕えるという事が書かれていた。
マッドマスター家は当主が若き当主に数日前に代わったばかりのはずであり、学友という立場ではあるはずだがどこでオーレリア皇女と関わりを持ったのかがまず分からなかった。
だが、手紙を読み進めて行きアルバスは絶句する。
そこには、オーレリア皇女がまるで女神かの如く言葉が連ねられており、マッドマスター当主の信徒のような様子が見てもいないのに伝わってきた。
しかもそこには、いずて帝国へと移住し、オーレリア皇女殿下にしっかりと仕えたいとも書かれておりアルバスは震える手を抑え、ゆっくりとお茶を飲んだ。
少し、大きな声を出して驚きまわりたいが、そんな事は出来るはずもなく、お茶でその気持ちを流し込む。
外堀がだんだんと埋まってきた。
アルバスはその事自体は喜ばしいことのはずなのに、なんとも言えない驚きの方が心を占めていた。
「オーレリア皇女殿下、、、一体貴方はどんな魔法を使ったのですか。」
アルバスはそう呟くと、このままいけば予定よりも早く行動が出来るだろうと、軍部への根回しを早める事にした。
まだまだやるべき事は多いが、思いの外、オーレリアの働きが多くてアルバスは苦笑を浮かべた。
「負けていられないな。」
そう呟くと、アルバスは立ち上がり自分のするべき事に向かっていくのであった。
23
あなたにおすすめの小説
ヒロインしか愛さないはずの公爵様が、なぜか悪女の私を手放さない
魚谷
恋愛
伯爵令嬢イザベラは多くの男性と浮名を流す悪女。
そんな彼女に公爵家当主のジークベルトとの縁談が持ち上がった。
ジークベルトと対面した瞬間、前世の記憶がよみがえり、この世界が乙女ゲームであることを自覚する。
イザベラは、主要攻略キャラのジークベルトの裏の顔を知ってしまったがために、冒頭で殺されてしまうモブキャラ。
ゲーム知識を頼りに、どうにか冒頭死を回避したイザベラは最弱魔法と言われる付与魔法と前世の知識を頼りに便利グッズを発明し、離婚にそなえて資金を確保する。
いよいよジークベルトが、乙女ゲームのヒロインと出会う。
離婚を切り出されることを待っていたイザベラだったが、ジークベルトは平然としていて。
「どうして俺がお前以外の女を愛さなければならないんだ?」
予想外の溺愛が始まってしまう!
(世界の平和のためにも)ヒロインに惚れてください、公爵様!!
所詮、わたしは壁の花 〜なのに辺境伯様が溺愛してくるのは何故ですか?〜
しがわか
ファンタジー
刺繍を愛してやまないローゼリアは父から行き遅れと罵られていた。
高貴な相手に見初められるために、とむりやり夜会へ送り込まれる日々。
しかし父は知らないのだ。
ローゼリアが夜会で”壁の花”と罵られていることを。
そんなローゼリアが参加した辺境伯様の夜会はいつもと雰囲気が違っていた。
それもそのはず、それは辺境伯様の婚約者を決める集まりだったのだ。
けれど所詮”壁の花”の自分には関係がない、といつものように会場の隅で目立たないようにしているローゼリアは不意に手を握られる。
その相手はなんと辺境伯様で——。
なぜ、辺境伯様は自分を溺愛してくれるのか。
彼の過去を知り、やがてその理由を悟ることとなる。
それでも——いや、だからこそ辺境伯様の力になりたいと誓ったローゼリアには特別な力があった。
天啓<ギフト>として女神様から賜った『魔力を象るチカラ』は想像を創造できる万能な能力だった。
壁の花としての自重をやめたローゼリアは天啓を自在に操り、大好きな人達を守り導いていく。
【完結】身勝手な旦那様と離縁したら、異国で我が子と幸せになれました
綾雅(りょうが)要らない悪役令嬢
恋愛
腹を痛めて産んだ子を蔑ろにする身勝手な旦那様、離縁してくださいませ!
完璧な人生だと思っていた。優しい夫、大切にしてくれる義父母……待望の跡取り息子を産んだ私は、彼らの仕打ちに打ちのめされた。腹を痛めて産んだ我が子を取り戻すため、バレンティナは離縁を選ぶ。復讐する気のなかった彼女だが、新しく出会った隣国貴族に一目惚れで口説かれる。身勝手な元婚家は、嘘がバレて自業自得で没落していった。
崩壊する幸せ⇒異国での出会い⇒ハッピーエンド
元婚家の自業自得ざまぁ有りです。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2022/10/07……アルファポリス、女性向けHOT4位
2022/10/05……カクヨム、恋愛週間13位
2022/10/04……小説家になろう、恋愛日間63位
2022/09/30……エブリスタ、トレンド恋愛19位
2022/09/28……連載開始
遊び人の令嬢が目を付けたのは、私の真面目な婚約者でした
おいどん
恋愛
子爵家の令嬢エリーネと伯爵家の次男のノルトが婚約を結んだのは、半年前だった。
真面目で優秀なノルトに相応しい婚約者であろうとするものの、エリーネには自信がなかった。
ある日、遊び人と噂の令嬢べルティーナとノルトが共にいるところを見てしまう。
「真面目クンは壁さえ破っちゃえばこっちのもんだからね〜」
「きっと、彼女の美しさに嫉妬しているのだわ…」
「…今度は、ちゃんと言葉にするから」
【完結】ヒーローとヒロインの為に殺される脇役令嬢ですが、その運命変えさせて頂きます!
Rohdea
恋愛
──“私”がいなくなれば、あなたには幸せが待っている……でも、このまま大人しく殺されるのはごめんです!!
男爵令嬢のソフィアは、ある日、この世界がかつての自分が愛読していた小説の世界である事を思い出した。
そんな今の自分はなんと物語の序盤で殺されてしまう脇役令嬢!
そして、そんな自分の“死”が物語の主人公であるヒーローとヒロインを結び付けるきっかけとなるらしい。
どうして私が見ず知らずのヒーローとヒロインの為に殺されなくてはならないの?
ヒーローとヒロインには悪いけど……この運命、変えさせて頂きます!
しかし、物語通りに話が進もうとしていて困ったソフィアは、
物語のヒーローにあるお願いをする為に会いにいく事にしたけれど……
2022.4.7
予定より長くなったので短編から長編に変更しました!(スミマセン)
《追記》たくさんの感想コメントありがとうございます!
とても嬉しくて、全部楽しく笑いながら読んでいます。
ですが、実は今週は仕事がとても忙しくて(休みが……)その為、現在全く返信が出来ず……本当にすみません。
よければ、もう少しこのフニフニ話にお付き合い下さい。
逃げたい悪役令嬢と、逃がさない王子
ねむたん
恋愛
セレスティーナ・エヴァンジェリンは今日も王宮の廊下を静かに歩きながら、ちらりと視線を横に流した。白いドレスを揺らし、愛らしく微笑むアリシア・ローゼンベルクの姿を目にするたび、彼女の胸はわずかに弾む。
(その調子よ、アリシア。もっと頑張って! あなたがしっかり王子を誘惑してくれれば、私は自由になれるのだから!)
期待に満ちた瞳で、影からこっそり彼女の奮闘を見守る。今日こそレオナルトがアリシアの魅力に落ちるかもしれない——いや、落ちてほしい。
『まて』をやめました【完結】
かみい
恋愛
私、クラウディアという名前らしい。
朧気にある記憶は、ニホンジンという意識だけ。でも名前もな~んにも憶えていない。でもここはニホンじゃないよね。記憶がない私に周りは優しく、なくなった記憶なら新しく作ればいい。なんてポジティブな家族。そ~ねそ~よねと過ごしているうちに見たクラウディアが以前に付けていた日記。
時代錯誤な傲慢な婚約者に我慢ばかりを強いられていた生活。え~っ、そんな最低男のどこがよかったの?顔?顔なの?
超絶美形婚約者からの『まて』はもう嫌!
恋心も忘れてしまった私は、新しい人生を歩みます。
貴方以上の美人と出会って、私の今、充実、幸せです。
だから、もう縋って来ないでね。
本編、番外編含め完結しました。ありがとうございます
※小説になろうさんにも、別名で載せています
憧れと結婚〜田舎令嬢エマの幸福な事情〜
帆々
恋愛
エマは牧歌的な地域で育った令嬢だ。
父を亡くし、館は経済的に恵まれない。姉のダイアナは家庭教師の仕事のため家を出ていた。
そんな事情を裕福な幼なじみにからかわれる日々。
「いつも同じドレスね」。「また自分で縫ったのね、偉いわ」。「わたしだったらとても我慢できないわ」————。
決まった嫌味を流すことにも慣れている。
彼女の楽しみは仲良しの姉から届く手紙だ。
穏やかで静かな暮らしを送る彼女は、ある時レオと知り合う。近くの邸に滞在する名門の紳士だった。ハンサムで素敵な彼にエマは思わず恋心を抱く。
レオも彼女のことを気に入ったようだった。二人は親しく時間を過ごすようになる。
「邸に招待するよ。ぜひ家族に紹介したい」
熱い言葉をもらう。レオは他の女性には冷たい。優しいのは彼女だけだ。周囲も認め、彼女は彼に深く恋するように。
しかし、思いがけない出来事が知らされる。
「どうして?」
エマには出来事が信じられなかった。信じたくない。
レオの心だけを信じようとするが、事態は変化していって————。
魔法も魔術も出て来ない異世界恋愛物語です。古風な恋愛ものをお好きな方にお読みいただけたら嬉しいです。
ハッピーエンドをお約束しております。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
※小説家になろう様にも投稿させていただいております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる