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書籍化記念話
書籍化記念「皇帝としての考え」
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今回のお話は、番外編SS案の一つで執筆したものです。
時系列でいえば、シルウィオがカーティアに興味を持ち出した一章の部分となります。
よろしければ読んでくださると嬉しいです。
また、書籍化にあたりカーティアの髪色は金色へ変更となっております。
二章以降の分は、順次変更してまいります!
-----
シルウィオside
アイゼン帝国の皇帝。
それが俺の地位であり、果たすべき責務だ。
幼少から皇帝となるために生き、そのためだけに教育を受けてきた。
余計な感情を消し、自身の弱みになるような人間など作らない。
そう生きることで、アイゼン帝国の貴族たちを統治する事を果たした。
だが、この煌びやかな地位とは対称的に、俺の日々は灰色にくすんでいる。
皆が恐怖し、誰も寄らない孤独な日々……だが、それでも構わないと全てを切り捨てていた。
とっくに俺の感情は動かず、全てがつまらないと思い、この日々は変わらぬと思っていた。
––今までは……
『はじめまして、シルウィオ様。カーティアと申します』
灰色の日々を過ごす俺の目を引いたのは。
愛を求めぬ、お飾りの皇后––カーティア。
彼女だけは、俺に一切の怯えを見せずに、凛とした声で名を呼んだ。
◇◇◇
「失礼します皇帝陛下……」
「……入れ」
執務室の扉を開き、入ってきたのは使用人だ。
いつものように執務室の清掃に来たのだろう。
「……」
「……」
無言のまま掃除をする使用人は、毎日顔を合わせているというのに怯えている。
「少し、いいか」
「は! はい!」
声をかければ、使用人は驚いた声を出す。
その引き攣った表情は見慣れたもので、気にせずに尋ねる。
「カーティアが何をしていたか、知っているか?」
「え……その。カーティア皇后様は、本日は鶏のコッコちゃんを散歩されておりました」
「…………は?」
相変わらず、奇怪な事をしているカーティアは読めない。
それが……興を引くのだが。
「……そうか」
「き、気になっておられるのですね」
「余計な事は聞くな」
「は、はい!」
気のせいか、使用人の緊張が解けたようにふわりと和らぐ。
最近気付いたのだが、皆がカーティアの名を出せば俺の前でも怯えを和らげる。
まるで俺への恐怖を、彼女の明るさが振り払うように……
しかし、それは俺も同様か。
あの笑みを早く見たいと、思っているのだから。
清掃が終わって使用人が出た後、この国の宰相であるジェラルドがやってきた。
「陛下、本日の政務についてご相談が」
「ジェラルド、聞きたい事がある」
政務の話を遮り、尋ねた。
「カーティアの好物は分かるか」
「は……え?」
なぜか酷く驚くジェラルドに、首をかしげる。
おかしな事を聞いてはいないはずだ。
「なんだ?」
「し、失礼しました……陛下はカーティア様に興味がないと思っており、驚いてしまいまして」
「ただ……興が引かれているだけだ」
「っ!!!!!」
「だから茶会に誘うのだが……好物ぐらいは出してやりたい」
そう告げれば、ジェラルドは持っていた政務の書類をいきなり手放す。
続けて彼が手を叩けば、すぐさまに配下の使用人が大勢やって来た。
「このジェラルドの威信にかけ……陛下の望む茶会を仕上げてみせましょう!」
「おい……そこまでは……」
「もちろん、カーティア様には陛下の御意志は知らせぬままにいたします。どうかごゆるりと……関係を深めてくだされば」
そこまでしなくても、と言いかけたが。
何故かジェラルドが嬉しそうに配下へと指示を飛ばすため、それ以上はなにも言わない事にした。
俺の直属の護衛騎士まで席を外し、使用人達が慌てて走っていく。
気付けば、なにやら、おおがかりな準備が始まった……
◇◇◇
その後、いつもの時間にカーティアを茶会へと呼ぶ。
現れた彼女は、いつも通りに金色の髪を束ねて、明るい表情で笑いかける。
隣に座る彼女がジッと見つめてくるのが、ささやかな嬉しさでもあった。
ジェラルドに彼女の好物を用意してもらったのだが……言いだすのが、なぜか少し照れくさい。
「そういえば……余った茶と菓子があるだろう。出してやれ」
用意させていた物だが、照れくさくて、嘘を吐く。
それを見透かしたように、カーティアはいたずらっぽく微笑みを見せた。
「シルウィオ様?」
その瞳に見つめられてしまえば、顔が火照るのが抑えられずに視線を逸らす。
「知らん」
「まだなにも言ってませんよ?」
微笑むカーティアには全てを見透かされているのだろう。
どうしてか……彼女の前では、素直になれずに誤魔化すようなウソを吐いてしまう。
興が引かれて、好意を抱いている事を隠してしまうのだ。
それはきっと……皇帝として、他者に興味など持ってはならない。
誰かを大切に想えば、それが自身の弱点になると……幼き頃に嫌と言うほどに教えられた事が、今の自身を認めたくないのかもしれない。
だが……彼女は俺のそんな恥じらいも気にはせずに語りかけてくれる。
「はい、シルウィオ様も」
カーティアは呟き、俺へフォークに刺したケーキを差し出した。
「っ」
「さぁ、どうぞ。美味しいですよ」
断る……なんて考えはなく、素直に食す。
「美味しいですか?」
「……あぁ」
「ふふ、良かった」
皇帝として、感情など要らぬはず。
大切な者など必要ないと、想っていたのに。
カーティアは俺の迷いや考えを吹き飛ばすように明るく笑う。
その笑みに……灰色にくすんでいた日々が照らされるのだ。
とっくに諦めていた色鮮やかな日々へと……明るい彼女が引き上げてくれる。
「……」
不思議だ。
手放したくない……そう思う者など出来ないと思っていたのに。
俺はカーティアに興が引かれているだけでなく、手放したくはないと思うようになっていたのだから。
◇◇◇
その後、ジェラルド達にお礼を告げれば、彼らはおおいに喜んでいた。
その時は皆に怯えはなく……心から俺の変化に喜んでいたように思える。
つくづく、不思議だ……
恐怖されて、怯えられてもいい。皇帝として生きるには感情など必要ない。
それこそが真の皇帝だと教えられてきたのに。
カーティアと日々を過ごす内、それだけが皇帝の道ではないと思わされるのだ……
本当に、彼女には興が引かれる。
◇◇お礼◇◇
いつも読んでくださり、ありがとうございます!
来週明けの10月30日より、本作の書籍が出荷開始されます!
すでにAmazonや各種サイトなどでも予約ができますので、良ければご購入を考えてくださると嬉しいです。
(´>∀<`)ゝ
また、来週はいつも通り日曜日に投稿予定です。
グレインの過去や、恋愛事情に関してのお話をこちらの本編にて進めて行こうと思っております!
他にも新作などを上げる予定です。
いつも応援ありがとうございます。
皆様のおかげで、ここまでこれました!
時系列でいえば、シルウィオがカーティアに興味を持ち出した一章の部分となります。
よろしければ読んでくださると嬉しいです。
また、書籍化にあたりカーティアの髪色は金色へ変更となっております。
二章以降の分は、順次変更してまいります!
-----
シルウィオside
アイゼン帝国の皇帝。
それが俺の地位であり、果たすべき責務だ。
幼少から皇帝となるために生き、そのためだけに教育を受けてきた。
余計な感情を消し、自身の弱みになるような人間など作らない。
そう生きることで、アイゼン帝国の貴族たちを統治する事を果たした。
だが、この煌びやかな地位とは対称的に、俺の日々は灰色にくすんでいる。
皆が恐怖し、誰も寄らない孤独な日々……だが、それでも構わないと全てを切り捨てていた。
とっくに俺の感情は動かず、全てがつまらないと思い、この日々は変わらぬと思っていた。
––今までは……
『はじめまして、シルウィオ様。カーティアと申します』
灰色の日々を過ごす俺の目を引いたのは。
愛を求めぬ、お飾りの皇后––カーティア。
彼女だけは、俺に一切の怯えを見せずに、凛とした声で名を呼んだ。
◇◇◇
「失礼します皇帝陛下……」
「……入れ」
執務室の扉を開き、入ってきたのは使用人だ。
いつものように執務室の清掃に来たのだろう。
「……」
「……」
無言のまま掃除をする使用人は、毎日顔を合わせているというのに怯えている。
「少し、いいか」
「は! はい!」
声をかければ、使用人は驚いた声を出す。
その引き攣った表情は見慣れたもので、気にせずに尋ねる。
「カーティアが何をしていたか、知っているか?」
「え……その。カーティア皇后様は、本日は鶏のコッコちゃんを散歩されておりました」
「…………は?」
相変わらず、奇怪な事をしているカーティアは読めない。
それが……興を引くのだが。
「……そうか」
「き、気になっておられるのですね」
「余計な事は聞くな」
「は、はい!」
気のせいか、使用人の緊張が解けたようにふわりと和らぐ。
最近気付いたのだが、皆がカーティアの名を出せば俺の前でも怯えを和らげる。
まるで俺への恐怖を、彼女の明るさが振り払うように……
しかし、それは俺も同様か。
あの笑みを早く見たいと、思っているのだから。
清掃が終わって使用人が出た後、この国の宰相であるジェラルドがやってきた。
「陛下、本日の政務についてご相談が」
「ジェラルド、聞きたい事がある」
政務の話を遮り、尋ねた。
「カーティアの好物は分かるか」
「は……え?」
なぜか酷く驚くジェラルドに、首をかしげる。
おかしな事を聞いてはいないはずだ。
「なんだ?」
「し、失礼しました……陛下はカーティア様に興味がないと思っており、驚いてしまいまして」
「ただ……興が引かれているだけだ」
「っ!!!!!」
「だから茶会に誘うのだが……好物ぐらいは出してやりたい」
そう告げれば、ジェラルドは持っていた政務の書類をいきなり手放す。
続けて彼が手を叩けば、すぐさまに配下の使用人が大勢やって来た。
「このジェラルドの威信にかけ……陛下の望む茶会を仕上げてみせましょう!」
「おい……そこまでは……」
「もちろん、カーティア様には陛下の御意志は知らせぬままにいたします。どうかごゆるりと……関係を深めてくだされば」
そこまでしなくても、と言いかけたが。
何故かジェラルドが嬉しそうに配下へと指示を飛ばすため、それ以上はなにも言わない事にした。
俺の直属の護衛騎士まで席を外し、使用人達が慌てて走っていく。
気付けば、なにやら、おおがかりな準備が始まった……
◇◇◇
その後、いつもの時間にカーティアを茶会へと呼ぶ。
現れた彼女は、いつも通りに金色の髪を束ねて、明るい表情で笑いかける。
隣に座る彼女がジッと見つめてくるのが、ささやかな嬉しさでもあった。
ジェラルドに彼女の好物を用意してもらったのだが……言いだすのが、なぜか少し照れくさい。
「そういえば……余った茶と菓子があるだろう。出してやれ」
用意させていた物だが、照れくさくて、嘘を吐く。
それを見透かしたように、カーティアはいたずらっぽく微笑みを見せた。
「シルウィオ様?」
その瞳に見つめられてしまえば、顔が火照るのが抑えられずに視線を逸らす。
「知らん」
「まだなにも言ってませんよ?」
微笑むカーティアには全てを見透かされているのだろう。
どうしてか……彼女の前では、素直になれずに誤魔化すようなウソを吐いてしまう。
興が引かれて、好意を抱いている事を隠してしまうのだ。
それはきっと……皇帝として、他者に興味など持ってはならない。
誰かを大切に想えば、それが自身の弱点になると……幼き頃に嫌と言うほどに教えられた事が、今の自身を認めたくないのかもしれない。
だが……彼女は俺のそんな恥じらいも気にはせずに語りかけてくれる。
「はい、シルウィオ様も」
カーティアは呟き、俺へフォークに刺したケーキを差し出した。
「っ」
「さぁ、どうぞ。美味しいですよ」
断る……なんて考えはなく、素直に食す。
「美味しいですか?」
「……あぁ」
「ふふ、良かった」
皇帝として、感情など要らぬはず。
大切な者など必要ないと、想っていたのに。
カーティアは俺の迷いや考えを吹き飛ばすように明るく笑う。
その笑みに……灰色にくすんでいた日々が照らされるのだ。
とっくに諦めていた色鮮やかな日々へと……明るい彼女が引き上げてくれる。
「……」
不思議だ。
手放したくない……そう思う者など出来ないと思っていたのに。
俺はカーティアに興が引かれているだけでなく、手放したくはないと思うようになっていたのだから。
◇◇◇
その後、ジェラルド達にお礼を告げれば、彼らはおおいに喜んでいた。
その時は皆に怯えはなく……心から俺の変化に喜んでいたように思える。
つくづく、不思議だ……
恐怖されて、怯えられてもいい。皇帝として生きるには感情など必要ない。
それこそが真の皇帝だと教えられてきたのに。
カーティアと日々を過ごす内、それだけが皇帝の道ではないと思わされるのだ……
本当に、彼女には興が引かれる。
◇◇お礼◇◇
いつも読んでくださり、ありがとうございます!
来週明けの10月30日より、本作の書籍が出荷開始されます!
すでにAmazonや各種サイトなどでも予約ができますので、良ければご購入を考えてくださると嬉しいです。
(´>∀<`)ゝ
また、来週はいつも通り日曜日に投稿予定です。
グレインの過去や、恋愛事情に関してのお話をこちらの本編にて進めて行こうと思っております!
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