クラス召喚に巻き込まれてしまいました…… ~隣のクラスがクラス召喚されたけど俺は別のクラスなのでお呼びじゃないみたいです~

はなとすず

文字の大きさ
14 / 47

夢の中…

しおりを挟む
ヒビキは、ひとしきり泣いた後「……すみません…今日はもう休みます………ギルアスさん…スイをお願いします。」と言って、借りているギルドの休憩室に行った。ヒビキは遠回しに「一人にしてほしい」と伝えた。今、ギルド長室にはギルアスとエレン、スイがいる。

「…何があったんだよ?」 

「そ、それが……」



エレンはギルアスに先程の出来事を話した。

「なるほどな……アイツの記憶がないことに関することなのか…よく分からないな……」

「……すごく苦しそうでした……」

そう言うエレンも苦しそうだ。

「そうか……」

「「「………………」」」

ギルド長室に長い沈黙が流れる……

「……ねぇねぇ?きいてもいい?」

そんな沈黙を破ったのはスイだった。

「どうした?」

「……ヒビキ…きおくがないの?」

スイが不思議そうに問いかけた。

「……知らなかったのか?」

そんなスイを見て、ギルアスも不思議そうに問いかけた。

「うん。かみさまは、なにもいってなかったから…わすれてたのかな?かみさまってわすれんぼうだから。」

「そ、そうか……」

ギルアスはスイの返事に「神って言うくらいだから完璧だなんて思っていたが…違うみたいだな……」と戸惑った。

「……はぁ…今は何を考えても答えにはたどり着かないな。エレンもスイも今日はもう休め。」

「わかった!」

「……分かりました…」

スイは素直に返事をし、エレンは渋々返事をして、この日は解散になった。





ヒビキ視点

俺は重い足取りで借りている休憩室に帰ってきた。何かをする気もおきず、ベッドに寝転がる。

「……何が怖い…?……何なんだろうな……」

自問自答しても、答えは出ない……泣いたせいか、心なしか瞼が重い……

……気が付けば、俺は眠りに落ちていた。





「見て見て!父さん、母さん!俺、テストで100点とった!」

後ろでそんな声が聞こえる。振り替えると、この前に夢で見た夫婦と十歳くらいの男の子がいた。テストの文字は見たことのない文字のはずなんだけどな……夢だからか?全部読めるな。内容は社会科だな。

「おお!流石、俺の子だ!」

「ルキアは頭がいいのね。」

「へへへッ」

男の子はルキアって名前か……両親に頭を撫でられて嬉しそうだな。

「これからも頑張るからな!」

ルキアはそう意気込んで、勉強する!と自室に戻った。俺は、なんとなく後を着いていく。

ルキアは勉強机に両親に見せていたテストを置き、椅子に座る。

「父さん達に喜んで貰えてよかった……俺は魔法も『権能』も使えないから、これくらいは頑張らないとな。」

……魔法は分かるけど…『権能』ってなんだ?

「……二人にはああ言ったけど…今日はもう寝よう……」

ルキアはベッドに移動して、目をつむった……



「なぁ、ルキア。この後ちょっと付き合えよ。」

辺りが白くなったかと思えば、また後ろから声が聞こえる。子供が二十人くらいいて、一人一人に机があり、正面には黒板がある。教室だな。大人の男性が一人いるのは、教師だろうな。

「……嫌だ。」

「はあ?お前みたいな無能が俺様に逆らっていいのか?ダメに決まってんだろ!」

ルキアに話しかけた男の子がルキアを殴る。反射的に手が伸びた。けど、触れることは出来ない。

「うっ……」

ルキアは思い切り殴られ、座っていた椅子から落ちる。

「アハハハハッ!だっせぇ!椅子から落ちてやんの!」

殴った男の子がルキアを笑うと、他の子供も馬鹿にするように笑う。

これってどこから見てもイジメだろ!大人は何してるんだよ!

俺は教師の方を見た。

「こら!お前達!」

男性がルキアを笑った子供を見て言った。

「汚い忌み子に触るな!移っても知らないからな!」

…はあ?何言ってんだ、コイツら……

男の言葉に俺は、怒りでいっぱいになる。

「そうだった!けど、せんせぇ……俺様、コイツがテストでいい点取るの気に食わないんだけどよぉ……それでも、イタズラせずにそのまま提出させてあげてるから、ちょっとくらい『遊んで』もいいですよねぇ?」

「ああ。それは好きにすればいい。実際、俺もそう思うしな。けど、触るのはダメだぞ。」

「はぁい!」

ガキが元気よく返事をすると、ガキの足元にある影が伸び、ルキアを拘束した。体を拘束した影が伸び、首に近付いていき、首を絞め始めた。

「…う………くぅ……」

「ハハハハハッ!コイツ、苦しんでるぞ!お前らもやれよ!」

ガキがそう言うと他のガキも、火をぶつけたり、水をかけたり、風で切り傷をつけたり……ルキアの体は、火傷を負い、水で濡れ、服と皮膚が切れ、血がにじむ。

……これを最後に、俺の意識は途切れた……




しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

凡人がおまけ召喚されてしまった件

根鳥 泰造
ファンタジー
 勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。  仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。  それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。  異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。  最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。  だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。  祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。

完結 シシルナ島物語 少年薬師ノルド/ 荷運び人ノルド 蠱惑の魔剣

織部
ファンタジー
 ノルドは、古き風の島、正式名称シシルナ・アエリア・エルダで育った。母セラと二人きりで暮らし。  背は低く猫背で、隻眼で、両手は動くものの、左腕は上がらず、左足もほとんど動かない、生まれつき障害を抱えていた。  母セラもまた、頭に毒薬を浴びたような痣がある。彼女はスカーフで頭を覆い、人目を避けてひっそりと暮らしていた。  セラ親子がシシルナ島に渡ってきたのは、ノルドがわずか2歳の時だった。  彼の中で最も古い記憶。船のデッキで、母セラに抱かれながら、この新たな島がゆっくりと近づいてくるのを見つめた瞬間だ。  セラの腕の中で、ぽつりと一言、彼がつぶやく。 「セラ、ウミ」 「ええ、そうよ。海」 ノルドの成長譚と冒険譚の物語が開幕します! カクヨム様 小説家になろう様でも掲載しております。

【第二部開始】オレは視えてるだけですが⁉~訳ありバーテンダーは霊感パティシエを飼い慣らしたい

凍星
キャラ文芸
幽霊が視えてしまうパティシエ、葉室尊。できるだけ周りに迷惑をかけずに静かに生きていきたい…そんな風に思っていたのに⁉ バーテンダーの霊能者、久我蒼真に出逢ったことで、どういう訳か、霊能力のある人達に色々絡まれる日常に突入⁉「オレは視えてるだけだって言ってるのに、なんでこうなるの??」 だが尊には、本人も知らない大きな秘密があった。魂を共有する「もうひとつの存在」が体の中に住み着いていて…⁉それを自覚した尊と、そんな尊を「特別な相手」と認めた蒼真。だが同時に、鎌倉の鬼門守護が弱まったことで不穏な事件も発生。調査のために神社庁から新たな退魔師が派遣され――存在を知られた尊の身には危険が迫る。そんな状況の中、2人の関係は一体どうなっていくのか…!? 魂を妖魔と共有している主人公と、彼の全てを知りたい男の、駆け引きと絆を描きます。 BL要素あり。

最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~

ある中管理職
ファンタジー
 勤続10年目10度目のレベルアップ。  人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。  すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。  なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。  チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。  探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。  万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。

異世界へ転生した俺が最強のコピペ野郎になる件

おおりく
ファンタジー
高校生の桜木 悠人は、不慮の事故で命を落とすが、神のミスにより異世界『テラ・ルクス』で第二の生を得る。彼に与えられたスキルは、他者の能力を模倣する『コピーキャット』。 最初は最弱だった悠人だが、光・闇・炎・氷の属性と、防御・知識・物理の能力を次々とコピーし、誰も成し得なかった多重複合スキルを使いこなす究極のチートへと進化する! しかし、その異常な強さは、悠人を巡る三人の美少女たちの激しい争奪戦を引き起こすことになる。

無能な勇者はいらないと辺境へ追放されたのでチートアイテム【ミストルティン】を使って辺境をゆるりと開拓しようと思います

長尾 隆生
ファンタジー
仕事帰りに怪しげな占い師に『この先不幸に見舞われるが、これを持っていれば幸せになれる』と、小枝を500円で押し売りされた直後、異世界へ召喚されてしまうリュウジ。 しかし勇者として召喚されたのに、彼にはチート能力も何もないことが鑑定によって判明する。 途端に手のひらを返され『無能勇者』というレッテルを貼られずさんな扱いを受けた上に、一方的にリュウジは凶悪な魔物が住む地へ追放されてしまう。 しかしリュウジは知る。あの胡散臭い占い師に押し売りされた小枝が【ミストルティン】という様々なアイテムを吸収し、その力を自由自在に振るうことが可能で、更に経験を積めばレベルアップしてさらなる強力な能力を手に入れることが出来るチートアイテムだったことに。 「ミストルティン。アブソープション!」 『了解しましたマスター。レベルアップして新しいスキルを覚えました』 「やった! これでまた便利になるな」   これはワンコインで押し売りされた小枝を手に異世界へ突然召喚され無能とレッテルを貼られた男が幸せを掴む物語。 ~ワンコインで買った万能アイテムで幸せな人生を目指します~

召喚学園で始める最強英雄譚~仲間と共に少年は最強へ至る~

さとう
ファンタジー
生まれながらにして身に宿る『召喚獣』を使役する『召喚師』 誰もが持つ召喚獣は、様々な能力を持ったよきパートナーであり、位の高い召喚獣ほど持つ者は強く、憧れの存在である。 辺境貴族リグヴェータ家の末っ子アルフェンの召喚獣は最低も最低、手のひらに乗る小さな『モグラ』だった。アルフェンは、兄や姉からは蔑まれ、両親からは冷遇される生活を送っていた。 だが十五歳になり、高位な召喚獣を宿す幼馴染のフェニアと共に召喚学園の『アースガルズ召喚学園』に通うことになる。 学園でも蔑まれるアルフェン。秀な兄や姉、強くなっていく幼馴染、そしてアルフェンと同じ最底辺の仲間たち。同じレベルの仲間と共に絆を深め、一時の平穏を手に入れる これは、全てを失う少年が最強の力を手に入れ、学園生活を送る物語。

僕の秘密を知った自称勇者が聖剣を寄越せと言ってきたので渡してみた

黒木メイ
ファンタジー
世界に一人しかいないと言われている『勇者』。 その『勇者』は今、ワグナー王国にいるらしい。 曖昧なのには理由があった。 『勇者』だと思わしき少年、レンが頑なに「僕は勇者じゃない」と言っているからだ。 どんなに周りが勇者だと持て囃してもレンは認めようとしない。 ※小説家になろうにも随時転載中。 レンはただ、ある目的のついでに人々を助けただけだと言う。 それでも皆はレンが勇者だと思っていた。 突如日本という国から彼らが転移してくるまでは。 はたして、レンは本当に勇者ではないのか……。 ざまぁあり・友情あり・謎ありな作品です。 ※小説家になろう、カクヨム、ネオページにも掲載。

処理中です...