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鬼界編
再びの深淵
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朱は真っ赤に燃えるような翼を広げて俺達を先導し、鬼界を取り囲む黒い靄に向かって飛んでいく。
それを追う椿の上に乗りながら、俺は心臓が嫌な感じに脈打つのをグッと堪えていた。
「奏太様、お顔の色が良くありません」
人の姿のまま俺とともに椿に乗っていた汐が、心配気な声をだす。
「大丈夫だよ。体は問題ないって主様に言われたけど、前回のことがあるから、少し不安なだけ」
前回も、深淵に入るだけなら耐えていられた。でも、陽の気を限界まで使い陰の気を取り込んだことで体が動かなくなった記憶の方が強すぎて、どうしても不安が頭をもたげる。
深淵同行者には、既に日石もどきの御守りを渡してあった。だから、ぐんぐん近づいて来る黒の靄にもそのまま突入予定だ。緊張しているのは俺だけではない。皆、何が起こるのかと表情を硬くしている。
朱はそんなことを気にもとめずに黒く薄いカーテンのような靄の中に、躊躇いなく突っ込んでいった。それに続いて前を行く武官達が入って行き、椿も遅れまいと黒の靄に突入する。それに合わせて、俺は靄に入る直前で覚悟を決めてグッと奥歯を噛んだ。
しかし、黒のカーテンに突っ込み靄に周囲が包まれても、以前感じたような周囲の空気の重さが一切ない。なんだか肩透かしを食らったような気分になり、俺は目を瞬いた。
どうやら、本当に深淵に立ち込める陰の気に耐えられる体になったらしい。
一方で、周囲の者達を見回せば、程度の差こそあれ、皆が一様に顔をしかめていた。
「……これほど、陰の気が濃いとは……確かに人の身で耐えられるようなものではありませんね……」
椿が苦々し気に言う。
「奏太様、御身体は?」
「俺は全然大丈夫。主様が言ってた通りだ。二人は?」
「……しばらくは大丈夫ですが、御守りが無ければ、長く留まるのは難しかったでしょう」
椿の言葉に、汐もコクと頷いた。
「奏太様がこのようなところに連れてこられていただなんて……あの時に気づいていれば……」
汐は悔しそうな声をだしたけど、白日の廟で汐達と別れた時には誰にもそんなことは分からなかったのだ。それに、あの時あの場に留まるように言ったのは俺自身。汐達にはどうしようもできないことだった。
「もう、終わったことだよ。今はもう大丈夫だから」
宥めるように言うと、汐が少しだけ俯いたのが分かった。
「ハクは、大丈夫かな?」
そう言いながら振り返ると、少しだけ青い顔をした表情が見えた。妖の体に陽の気を持っているから、汐達に比べれば深淵の陰の気にも耐えられるのだろうけど、負担がないわけではないだろう。
「巽、ハクの状態を確認してきてくれる? 場合によっては、予備の御守りを渡した方がいいかも」
近くを飛んでいた巽にそう声をかける。巽は俺に了承の意を示して後方へ下がっていき、ハクや護衛達に声を掛けて少しだけ会話を交わしたあと、すぐに戻ってきた。
「陰の気の濃さに驚いたようですが、今のところは問題ないとのことでした。むしろ、奏太様の事を御心配なさっていましたよ」
「そっか。大丈夫なら良かった。巽も問題ない?」
「ええ。御守りのおかげですね。陽の気を温かいと感じたのは初めてなので、不思議な感覚ですが。あの呪物研究者は、本当に天才の類なんでしょうね」
いつもの調子でそう答える巽に、何だかホッとしたような気分になる。汐や椿も大丈夫そうだし、この状態であれば、問題なく深淵を進んで行けそうだ。
「人界に戻ったら、柊ちゃんに褒賞でも出してもらった方がいいかな?」
「この呪物製作自体が償いの一貫なので、そのようなものは不要かと思いますよ」
汐は冷たくそう言うけど、結構な貢献だと思う。ちゃんと評価して、今後も里に有益なものを作っていってもらった方がいい。
……放っておいたら、有害なものを作りかねないし。
無事に戻れたら、ちゃんと柊士に報告することにしよう。
そんなことを考えながら、暗く荒廃した地を進む。代わり映えのしない景色の中で、時折、周囲と比較して殊更に濃い陰の気の集まる場所が見えた。
あの一つひとつが、以前連れて行かれた村のような場所なのだろう。
それからどれ程進んだだろう。不意に前方を進んでいた者達が高度を下げて地上に降り始めた。椿も、
「何があったのでしょう?」
と首を傾げつつ、前にならって下降をはじめる。
地上に降り立つと、朱が表情を曇らせて、俺と少し後ろに降りたハクの方にやってきた。
「厄介な者が現れたようです。少々、下でお待ち下さい」
「厄介な者?」
「ええ」
朱はそう返事をすると、何もない遠くの空を見上げる。
「陰の御方様……闇の女神と言えばおわかりになるでしょうか?」
「……闇の、女神が……?」
「陽の気を持つ方が深淵に入った事に気づいたか、私に用があるのか……どうしても、我が君の邪魔をなさりたいようです。少々行ってまいります。しばらくこちらでお待ちを」
朱は面倒そうに眉根を寄せた後、真っ赤な翼を大きく広げて、先ほど見上げていた方角に飛び立って行った。
柾は、最初の襲撃の時に、闇の女神が俺たちを狙っているようだと言っていた。突然現れた理由は、前者かもしれない。
「ハク」
振り返って声をかければ、承知したようにコクと頷いたのが見えた。
「朱さんがどうにかしてくれればいいけど、こっちに来る可能性もあるし、警戒はしておこう」
ハクが言うと、妖界の者も人界の者も、揃って背筋を正して了承の意を示した。
「奏太様」
哉芽が何処かに視線を向けながら俺の声をかけたのはそれからしばらく。
示された先に視線を向けると、少しだけ離れたところに、地面に降り立ち翼をたたむ、一人の男の姿があった。
「……あれは、亘?」
俺がそう呟くか呟かないか、護衛役達が警戒しザッと俺を守る位置に立った。
しかし亘は、あの時のようにこちらへ来る様子はない。ただ、こちらをじっと見つめた後、静かにその場で地面に膝をついた。そして、そのまま深く頭を下げる。
「奏太様、ご注意下さい」
亘の方へ一歩を踏み出しかけた時、俺の近くまで来ていた淕に、そう声をかけられた。
「……わかってる」
「奏太」
後ろから、心配気なハクの声も。俺はそれに、小さく笑みで返した。
「護衛もいるから大丈夫。ちょっと話してくるよ。ハクはここで離れて待ってて」
亘がどういう状況にいるかが分からない。まだ、亘が正気じゃないとしたら、ハクも危険にさらす事になる。
俺は淕に指示を出し、人界の妖も一部ハクのところに残したうえで、亘のところへ歩みを進めた。
暗くジメッとした深淵の地面に擦り付けんばかりに深く下げられた頭。顔は見えない。でも、確かに亘がそこに居た。
「奏太様、これ以上は」
浅沙にさっと手を出されて足止めされる。
少し離れた場所にいる亘は、顔を上げることも、身動ぎすることもない。ただ、
「……申し訳、ありません……」
低く、消え入りそうな声が聞こえた。
「亘、俺がわかるか?」
「……はい。奏太様」
少なくとも、俺を俺として認識していることに、警戒しギュッと寄せていた眉根を少しだけ緩ませる。
「あの時、お前が何をしたか、覚えてるか?」
「……はい。誠に、申し訳ございません」
あの時の記憶も残っているらしい。そのうえで、この態度ならば、あの時の陽の気で、正気を取り戻したということなのだろうか。
俺は、ザッと一歩を踏み出す。
「奏太様!」
俺を足止めしていた浅沙が慌てた声を上げた。けど、もう少し近くで、ちゃんと確認をしたい。
「汐と巽はここにいろ。椿、浅沙、紺、哉芽……それから、淕だけでいい」
俺について来ようとした者達を一声で押し留める。これは、願いではなく命令だ。万が一、亘が暴れれば、あの時のように二人では太刀打ちできない。
淕を入れたのは、殊この件に関しては冷静な判断が出来ること、そして、唯一、単独で亘を力で捻じ伏せる事ができる者だからだ。
巽が悔しそうに唇を噛み、汐が辛そうに目を伏せたのが分かった。
それを追う椿の上に乗りながら、俺は心臓が嫌な感じに脈打つのをグッと堪えていた。
「奏太様、お顔の色が良くありません」
人の姿のまま俺とともに椿に乗っていた汐が、心配気な声をだす。
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深淵同行者には、既に日石もどきの御守りを渡してあった。だから、ぐんぐん近づいて来る黒の靄にもそのまま突入予定だ。緊張しているのは俺だけではない。皆、何が起こるのかと表情を硬くしている。
朱はそんなことを気にもとめずに黒く薄いカーテンのような靄の中に、躊躇いなく突っ込んでいった。それに続いて前を行く武官達が入って行き、椿も遅れまいと黒の靄に突入する。それに合わせて、俺は靄に入る直前で覚悟を決めてグッと奥歯を噛んだ。
しかし、黒のカーテンに突っ込み靄に周囲が包まれても、以前感じたような周囲の空気の重さが一切ない。なんだか肩透かしを食らったような気分になり、俺は目を瞬いた。
どうやら、本当に深淵に立ち込める陰の気に耐えられる体になったらしい。
一方で、周囲の者達を見回せば、程度の差こそあれ、皆が一様に顔をしかめていた。
「……これほど、陰の気が濃いとは……確かに人の身で耐えられるようなものではありませんね……」
椿が苦々し気に言う。
「奏太様、御身体は?」
「俺は全然大丈夫。主様が言ってた通りだ。二人は?」
「……しばらくは大丈夫ですが、御守りが無ければ、長く留まるのは難しかったでしょう」
椿の言葉に、汐もコクと頷いた。
「奏太様がこのようなところに連れてこられていただなんて……あの時に気づいていれば……」
汐は悔しそうな声をだしたけど、白日の廟で汐達と別れた時には誰にもそんなことは分からなかったのだ。それに、あの時あの場に留まるように言ったのは俺自身。汐達にはどうしようもできないことだった。
「もう、終わったことだよ。今はもう大丈夫だから」
宥めるように言うと、汐が少しだけ俯いたのが分かった。
「ハクは、大丈夫かな?」
そう言いながら振り返ると、少しだけ青い顔をした表情が見えた。妖の体に陽の気を持っているから、汐達に比べれば深淵の陰の気にも耐えられるのだろうけど、負担がないわけではないだろう。
「巽、ハクの状態を確認してきてくれる? 場合によっては、予備の御守りを渡した方がいいかも」
近くを飛んでいた巽にそう声をかける。巽は俺に了承の意を示して後方へ下がっていき、ハクや護衛達に声を掛けて少しだけ会話を交わしたあと、すぐに戻ってきた。
「陰の気の濃さに驚いたようですが、今のところは問題ないとのことでした。むしろ、奏太様の事を御心配なさっていましたよ」
「そっか。大丈夫なら良かった。巽も問題ない?」
「ええ。御守りのおかげですね。陽の気を温かいと感じたのは初めてなので、不思議な感覚ですが。あの呪物研究者は、本当に天才の類なんでしょうね」
いつもの調子でそう答える巽に、何だかホッとしたような気分になる。汐や椿も大丈夫そうだし、この状態であれば、問題なく深淵を進んで行けそうだ。
「人界に戻ったら、柊ちゃんに褒賞でも出してもらった方がいいかな?」
「この呪物製作自体が償いの一貫なので、そのようなものは不要かと思いますよ」
汐は冷たくそう言うけど、結構な貢献だと思う。ちゃんと評価して、今後も里に有益なものを作っていってもらった方がいい。
……放っておいたら、有害なものを作りかねないし。
無事に戻れたら、ちゃんと柊士に報告することにしよう。
そんなことを考えながら、暗く荒廃した地を進む。代わり映えのしない景色の中で、時折、周囲と比較して殊更に濃い陰の気の集まる場所が見えた。
あの一つひとつが、以前連れて行かれた村のような場所なのだろう。
それからどれ程進んだだろう。不意に前方を進んでいた者達が高度を下げて地上に降り始めた。椿も、
「何があったのでしょう?」
と首を傾げつつ、前にならって下降をはじめる。
地上に降り立つと、朱が表情を曇らせて、俺と少し後ろに降りたハクの方にやってきた。
「厄介な者が現れたようです。少々、下でお待ち下さい」
「厄介な者?」
「ええ」
朱はそう返事をすると、何もない遠くの空を見上げる。
「陰の御方様……闇の女神と言えばおわかりになるでしょうか?」
「……闇の、女神が……?」
「陽の気を持つ方が深淵に入った事に気づいたか、私に用があるのか……どうしても、我が君の邪魔をなさりたいようです。少々行ってまいります。しばらくこちらでお待ちを」
朱は面倒そうに眉根を寄せた後、真っ赤な翼を大きく広げて、先ほど見上げていた方角に飛び立って行った。
柾は、最初の襲撃の時に、闇の女神が俺たちを狙っているようだと言っていた。突然現れた理由は、前者かもしれない。
「ハク」
振り返って声をかければ、承知したようにコクと頷いたのが見えた。
「朱さんがどうにかしてくれればいいけど、こっちに来る可能性もあるし、警戒はしておこう」
ハクが言うと、妖界の者も人界の者も、揃って背筋を正して了承の意を示した。
「奏太様」
哉芽が何処かに視線を向けながら俺の声をかけたのはそれからしばらく。
示された先に視線を向けると、少しだけ離れたところに、地面に降り立ち翼をたたむ、一人の男の姿があった。
「……あれは、亘?」
俺がそう呟くか呟かないか、護衛役達が警戒しザッと俺を守る位置に立った。
しかし亘は、あの時のようにこちらへ来る様子はない。ただ、こちらをじっと見つめた後、静かにその場で地面に膝をついた。そして、そのまま深く頭を下げる。
「奏太様、ご注意下さい」
亘の方へ一歩を踏み出しかけた時、俺の近くまで来ていた淕に、そう声をかけられた。
「……わかってる」
「奏太」
後ろから、心配気なハクの声も。俺はそれに、小さく笑みで返した。
「護衛もいるから大丈夫。ちょっと話してくるよ。ハクはここで離れて待ってて」
亘がどういう状況にいるかが分からない。まだ、亘が正気じゃないとしたら、ハクも危険にさらす事になる。
俺は淕に指示を出し、人界の妖も一部ハクのところに残したうえで、亘のところへ歩みを進めた。
暗くジメッとした深淵の地面に擦り付けんばかりに深く下げられた頭。顔は見えない。でも、確かに亘がそこに居た。
「奏太様、これ以上は」
浅沙にさっと手を出されて足止めされる。
少し離れた場所にいる亘は、顔を上げることも、身動ぎすることもない。ただ、
「……申し訳、ありません……」
低く、消え入りそうな声が聞こえた。
「亘、俺がわかるか?」
「……はい。奏太様」
少なくとも、俺を俺として認識していることに、警戒しギュッと寄せていた眉根を少しだけ緩ませる。
「あの時、お前が何をしたか、覚えてるか?」
「……はい。誠に、申し訳ございません」
あの時の記憶も残っているらしい。そのうえで、この態度ならば、あの時の陽の気で、正気を取り戻したということなのだろうか。
俺は、ザッと一歩を踏み出す。
「奏太様!」
俺を足止めしていた浅沙が慌てた声を上げた。けど、もう少し近くで、ちゃんと確認をしたい。
「汐と巽はここにいろ。椿、浅沙、紺、哉芽……それから、淕だけでいい」
俺について来ようとした者達を一声で押し留める。これは、願いではなく命令だ。万が一、亘が暴れれば、あの時のように二人では太刀打ちできない。
淕を入れたのは、殊この件に関しては冷静な判断が出来ること、そして、唯一、単独で亘を力で捻じ伏せる事ができる者だからだ。
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