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8.起きました
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温かい。
なんだか温かいものに包まれてる。
けど腰のあたりが重い。温かいのに下半身がスースーする。
よくわからない感覚に、意識が浮上する。
叫ばなかったことは褒めて欲しい。
寝起きには刺激の強い男前が、僕を抱き込んで寝ている。重いのはカイルさんの腕が巻きついていたからだ。
昨日のことを思い出す。やはり夢ではないらしい。これが現実なのか。
カイルさんは起きる気配がない。まつ毛長いなー、鼻筋通ってるなー、きれいな顔だなーと観察していたけど、違和感に気づく。
カイルさんの手が僕の腰に回っている。体格差から仕方ないかもしれないが、パジャマが捲れて直接大きな手で触られてる状態だ。
寝相悪くて捲れ上がっちゃったのかな。なんだか申し訳ない。
しかし、落ち着かない。
もぞもぞと動いたけど、逆にぐっと抱き込まれてしまった。その刺激のせいか、カイルさんの目が開く。
きれいな深い青色。
「おはよう。」
寝起きの少し掠れた色っぽい声で囁かれる。朝からほんとに刺激が強すぎます。そしてなぜかさわさわ腰を撫でらる。
「……おはようございます。」
「眠れたか?」
「はい。ありがとうございます。」
そう言うと安心したように微笑まれた。 優しい人なんだな。得体の知れない存在に、こんなによくしてくれて。
ただ手を離して欲しい……。なんだかくすぐったいだけじゃない、変な感じ。
「どうした?」
ふるふると震えながら耐えていると、気づかれてしまった。
「えっと、あの、手がくすぐったくって。」
昨日、僕がご主人様って呼んだ時みたいなきょとん顔。また見ちゃったよ。
次の瞬間、手が慌てて離される。
「すまないっ。」
「いえ、あの、大丈夫です。」
何が大丈夫か分からないが、そう言うしかない。昨日からなんだか謝られてばかりかも。
カイルさんがゆっくり体を起こす。
「顔を洗って、食堂に行こう。」
僕はなぜかカイルさんの部屋でそのまま顔を洗い、準備された服に着替えた。僕のためか、尻尾用だったのかなと思える穴が伏せてある。
カイルさんは白いシャツに下は昨日と同じ黒い軍服姿だった。
黒い艶のある尻尾もきれいだなぁ。いつか触らてほしい。
なんだか温かいものに包まれてる。
けど腰のあたりが重い。温かいのに下半身がスースーする。
よくわからない感覚に、意識が浮上する。
叫ばなかったことは褒めて欲しい。
寝起きには刺激の強い男前が、僕を抱き込んで寝ている。重いのはカイルさんの腕が巻きついていたからだ。
昨日のことを思い出す。やはり夢ではないらしい。これが現実なのか。
カイルさんは起きる気配がない。まつ毛長いなー、鼻筋通ってるなー、きれいな顔だなーと観察していたけど、違和感に気づく。
カイルさんの手が僕の腰に回っている。体格差から仕方ないかもしれないが、パジャマが捲れて直接大きな手で触られてる状態だ。
寝相悪くて捲れ上がっちゃったのかな。なんだか申し訳ない。
しかし、落ち着かない。
もぞもぞと動いたけど、逆にぐっと抱き込まれてしまった。その刺激のせいか、カイルさんの目が開く。
きれいな深い青色。
「おはよう。」
寝起きの少し掠れた色っぽい声で囁かれる。朝からほんとに刺激が強すぎます。そしてなぜかさわさわ腰を撫でらる。
「……おはようございます。」
「眠れたか?」
「はい。ありがとうございます。」
そう言うと安心したように微笑まれた。 優しい人なんだな。得体の知れない存在に、こんなによくしてくれて。
ただ手を離して欲しい……。なんだかくすぐったいだけじゃない、変な感じ。
「どうした?」
ふるふると震えながら耐えていると、気づかれてしまった。
「えっと、あの、手がくすぐったくって。」
昨日、僕がご主人様って呼んだ時みたいなきょとん顔。また見ちゃったよ。
次の瞬間、手が慌てて離される。
「すまないっ。」
「いえ、あの、大丈夫です。」
何が大丈夫か分からないが、そう言うしかない。昨日からなんだか謝られてばかりかも。
カイルさんがゆっくり体を起こす。
「顔を洗って、食堂に行こう。」
僕はなぜかカイルさんの部屋でそのまま顔を洗い、準備された服に着替えた。僕のためか、尻尾用だったのかなと思える穴が伏せてある。
カイルさんは白いシャツに下は昨日と同じ黒い軍服姿だった。
黒い艶のある尻尾もきれいだなぁ。いつか触らてほしい。
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