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21.食べてもらいました
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明日、カイルさんはお休みだと夕飯後に聞いた僕は決心した。昨日の鳥を料理しよう。そして食べてもらおうと。
朝食後しばらくお喋りして、いつもの自主鍛錬と馬の世話に行くカイルさんをお見送り。休みだからと僕のそばに居てくれそうになったけど、お願いして出かけてもらった。
急いで厨房へ行く。クロスさんに事情を説明して、協力をお願いした。
「そーかそーか、いいぞ、羽根はむしったとこだ。そいや、狼のオスが自分で狩をした獲物がどーのて、なんか聞いたことあるけど、ま、関係ないか。頑張ってやってみるか。」
昨日の鳥はカモというらしい。羽根をむしられて横たわっている。おっかなびっくり、蒼くなったり、クロスさんの指導の元、なんとか解体した。
塩胡椒を効かせてソテーし、ピタパンみたいなパンに野菜と一緒にサンドする。そんな手があったかーと横で感心しながら、お芋みたいなサラダと付け合せはクロスさんがささっと作ってくれた。
やり切った感満載で、お礼を言って大きなバスケットに詰めたそれを持って厨房を出た。僕を見たマリアさんが笑って、さっぱりとした味のお茶を淹れてくれて、一休みだ。
お昼前にはカイルさんが帰ってきて、汗を流した後僕の部屋に来てくれた。
「ただいま、ハルカ。なんだかいい匂いがするな。」
「お帰りなさい。お弁当を準備したので、裏庭で食べませんか。」
「お弁当?」
「はい。」
「泉には近付かないと誓うか?」
以前、泉に落ちたからか、さらにカイルさんの心配性指数が上がってしまったようだ。
「もう落ちません!」
ちょっと拗ねていうと笑われた。
「東屋で食べようか。飲み物だけマリアにお願いしよう。」
「はい!」
僕は嬉しくてカイルさんの手を取った。
裏庭の泉から流れ出た小川のそばにある東屋がある。そのテーブルに白いクロスを敷いて、冷たいお茶とおかわりのポットを置いてマリアさんは屋敷に戻って行った。
ピクニックみたいだ。カイルさんが持ってくれたバスケットを開ける。
ピタサンドをひとつずつ手に取る。すぐにカイルさんがパクリとかぶりついた。大きな一口。
「うん、美味い。昨日のカモか。」
「はい。昨日はすみませんでした。」
「気にしないでくれ。こっちこそびっくりさせて悪かったな。」
「いいえ、僕が今まで何も考えてなかっただけなんです。僕が美味しいといったのを覚えてて、狩をしてきたくれたの、とても嬉しかったです。
たくさん作ったので、いっぱい食べてください。」
僕は手を合わせて、いただきますをして一口かじる。お肉に弾力があって、肉汁がジュワッと出て来てとても美味しい。
「これはハルカが作ったのか?」
「はい。クロスさんに手伝ってもらいました。あ、付け合せは僕じゃありませんけど。」
そうか、とカイルさんは2個目に手を伸ばす。自分が作ったものを美味しく食べてもらうのは、とても幸せなことだ。
ふと、家族との食事風景が浮かんだけれど、僕は食べることで誤魔化した。
朝食後しばらくお喋りして、いつもの自主鍛錬と馬の世話に行くカイルさんをお見送り。休みだからと僕のそばに居てくれそうになったけど、お願いして出かけてもらった。
急いで厨房へ行く。クロスさんに事情を説明して、協力をお願いした。
「そーかそーか、いいぞ、羽根はむしったとこだ。そいや、狼のオスが自分で狩をした獲物がどーのて、なんか聞いたことあるけど、ま、関係ないか。頑張ってやってみるか。」
昨日の鳥はカモというらしい。羽根をむしられて横たわっている。おっかなびっくり、蒼くなったり、クロスさんの指導の元、なんとか解体した。
塩胡椒を効かせてソテーし、ピタパンみたいなパンに野菜と一緒にサンドする。そんな手があったかーと横で感心しながら、お芋みたいなサラダと付け合せはクロスさんがささっと作ってくれた。
やり切った感満載で、お礼を言って大きなバスケットに詰めたそれを持って厨房を出た。僕を見たマリアさんが笑って、さっぱりとした味のお茶を淹れてくれて、一休みだ。
お昼前にはカイルさんが帰ってきて、汗を流した後僕の部屋に来てくれた。
「ただいま、ハルカ。なんだかいい匂いがするな。」
「お帰りなさい。お弁当を準備したので、裏庭で食べませんか。」
「お弁当?」
「はい。」
「泉には近付かないと誓うか?」
以前、泉に落ちたからか、さらにカイルさんの心配性指数が上がってしまったようだ。
「もう落ちません!」
ちょっと拗ねていうと笑われた。
「東屋で食べようか。飲み物だけマリアにお願いしよう。」
「はい!」
僕は嬉しくてカイルさんの手を取った。
裏庭の泉から流れ出た小川のそばにある東屋がある。そのテーブルに白いクロスを敷いて、冷たいお茶とおかわりのポットを置いてマリアさんは屋敷に戻って行った。
ピクニックみたいだ。カイルさんが持ってくれたバスケットを開ける。
ピタサンドをひとつずつ手に取る。すぐにカイルさんがパクリとかぶりついた。大きな一口。
「うん、美味い。昨日のカモか。」
「はい。昨日はすみませんでした。」
「気にしないでくれ。こっちこそびっくりさせて悪かったな。」
「いいえ、僕が今まで何も考えてなかっただけなんです。僕が美味しいといったのを覚えてて、狩をしてきたくれたの、とても嬉しかったです。
たくさん作ったので、いっぱい食べてください。」
僕は手を合わせて、いただきますをして一口かじる。お肉に弾力があって、肉汁がジュワッと出て来てとても美味しい。
「これはハルカが作ったのか?」
「はい。クロスさんに手伝ってもらいました。あ、付け合せは僕じゃありませんけど。」
そうか、とカイルさんは2個目に手を伸ばす。自分が作ったものを美味しく食べてもらうのは、とても幸せなことだ。
ふと、家族との食事風景が浮かんだけれど、僕は食べることで誤魔化した。
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