拾われた後は

なか

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47.僕の気持ち

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   挨拶をして食堂に移動するとカイルさんが待っててくれた。
   改めて、昨日のことを思い出すと、恥ずかしくて顔を見られない。そんな僕を見て、クスリと笑う。

   側に行き、首にかけたペンダントを見せて、それが戻ってきた経緯を話すと、カイルさんはとても喜んでくれた。

「2人にお礼を言いに行こう。これはハルカがずっと付けててくれ。」

「はい。ありがとうございます。大事にします。」

   掌でペンダントをぎゅっと握る。これを最初の朝、カイルさんにつけてもらった時からずっと身に付けてて、すっかり馴染んでいる。戻ってきて本当に嬉しい。


  ペンダントを服の下にしまって、いつもの席に座る。昨日は僕のせいではあるけど、いろんなことがあって、長い1日だった。
   でも、またここに戻ってこれた。

   とっても幸せだ。自然に笑顔になる。

「ハルカ、近いうちに、俺の両親に挨拶に行こうな。」

「えっ。」

「ハルカをきちんと紹介する。ハルカのご両親には、ご挨拶できないのが残念だけど。」

   それって、お付き合い始めましたのご挨拶?お嬢さんをくださいとかそういうこと?考え過ぎ?

「結婚の申し込みは、もう大分前にハルカには承諾してもらえてるしな。」

   カイルさんが悪戯っぽく笑う。

   いつの間に?そんな記憶はないのだけれど。どういうこと?

「まぁ、それはおめでたいですね!今日は朝からクロスさん気合い入ってたけど、夜も前祝いですって伝えてこなきゃ。」

  呆気にとられている僕を置いて、楽しそうにマリアさんが出て行った。カイルさんを見ると、微笑まれる。
   

   よく分からないけど、カイルさんも嬉しそうだし、まぁいいか。後でちゃんと聞こう。まずはお腹がすいた。
   並べられた朝食はいつもより品数も多く、傷にしみないかようにか、刺激が少ない物が多い。いい匂いがしてて、食欲をそそる。

   

   これから僕はまだ寂しくなったり、悩んだり、怖くなったりするだろう。辛い思いをすることもあるだろう。


   でもここに、この場所がある。


   皆がいて、何よりカイルさんがいてくれる。だから、きっとここで生きていける。この人の隣で。
   


   僕はカイルさんに微笑んだ。

  
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