129 / 189
第二章 藍と学校
125. 勝手に押し付けられた家族と自分で選んだ友 Imposed Family or a Self-selected Friend
しおりを挟む
「……あの方たちは反政府組織のリーダーである貴女と、ミルヒシュトラーセ家のこころをもつものであるわたくしを戦り合わせ、漁夫の利を得て……二人とも殺してしまおうという作戦でしょう……?」
「あ、ああ……この状況をみるにおそらくな……?」
「じゃあ、わたくしと手を組みましょう。」
アイはザミールに手を伸ばしたまま続ける。
「ああいった、狡いゲロクソ以下の糞滓野郎どもに……わたくし達がいいように討ち取られるのは――」
アイはその天使のようにうつくしい、慈愛に満ちた微笑みと共に言った。
「――クソみてぇにムカつきませんか?」
◇◆◇
天使の口からはおおよそ発せられない言葉を聞いて、その感覚の間隙で、ザミールは笑った。
……そして、天使の手を取った。
――しっかりと、母が幼子を決して離しはしないというように、確かに……握った。
「はははっ!
確かに俺らみてぇに直接戦場にでて心をぶつけ合わずによぉ!裏工作で高みの見物しといて、漁夫の利ってのはぁ……虫がよすぎるし、何より……ムカつくなぁ……!!
――俺はのったぜ!アイ!」
膝立ちになって、それでも自分よりちいさいアイをそっと抱きしめるザミール。するとザミールの身体から愛の心が溢れ出してアイの華奢な体躯を包み込む。
そして、かつてアデライーダにそうしてもらったように、背中を鼓動の律動でぽんぽんと叩く。
アイが抱かれるままに言う。
「お前はなんどおれを泣かせば気が済むんだよ?こんなこと……エレクトラにもしてもらったことがねぇよ……。
……おれが泣いたらお前はおれを嗤うか?愛されてねぇくせに親の望みを叶えようとする馬鹿なガキだってよぉ……。」
アイ少し鼻声になっていた。
「嗤うわけねぇ!……お前の母親みてぇにお前の泣き顔をみてヘラヘラあざ嗤ったり!……お前の父親みてぇに『男はなくな。』なんて言って殴ったりもしねぇ……!
――俺は絶対にしない。」
「……、……。……ありがとう、ザミール。」
「こんなの礼を言われるまでもねぇ“人間”として当たり前の事だ。これが俺にとって“ただ人間であること”だ……!」
「そうか……そうですか……でも、ありがとうございます。わたくしにとっては『ありがとう』と『ごめんなさい』を言えるのが人間なので……やっぱり……ありがとうございます。ザミール。」
「……あぁ、いい心掛けだ、ミルヒシュトラーセにしてはな。」
ザミールが誂う。
「またそーやって!直ぐに調子に乗るんですから、貴女は……まったくもう。貴女って人は……。」
アイは呆れた妻のように返す。
「ククッ、また素がでてんぞ……。
……アイ、気がついてるか?先刻爆発の中抱き合って、俺たちの血が傷口から流れ、お互いに混ざり合った。」
「……?……つまり、どういうことですか?」
「俺たちは同じ血を分けた兄弟になったってことだ。」
「……!……たし、かに……?
……まさか、まだ生まれはずの妹にも会ったことがないのに、ほかに兄弟が増えるとは思いませんでした。……盃でも交わしますか?」
アイが楽しそうに口に手を添えてたおやかに笑う。
「……いいねぇ!……アイ……“両親や家族”……“兄弟”ってのはぁ、本来選べねぇモンだ。だから皆それに苦しめられる、選べねぇくせに縁を切るのも難しいからな。
だけど俺たちみたいに自分の意思で“兄弟”になったヤツは違う。自分で選んで、自分で手に入れたんだ。神の野郎とか運命の野郎に与えられたモンじゃあねぇ。誰かに恵んでもらったモンじゃあねぇ……自らの手で掴み取ったんだ。
……俺は勝手に“与えられたモン”より、自分で“選び取ったモン”のほうが価値があると思っている。」
「……そうかも、しれませんね。」
「……俺たちは完全に敵対する勢力にいるが、今後何かあったら俺を頼れ。俺はお前の兄貴分だからな……まぁ別に、姉貴分でもいいが。」
ふふっとアイが愉快そうに笑う。
「何を仰っているんです?どう考えても兄貴分はわたくしですよね?貴女はいいトコわたくしの妹分ですよ。」
「へっ……どこまでも口の減らねぇガキだ。」
「老人の長話は嫌われますよ?
……でも、わたくしにも言わせてください。
わたくしたちは兄弟分です。もし、貴女に何かあった時は……わたくしの名を呼んでください。
……貴女が心を込めた言葉でわたくしの名を呼べば、どこに居ても、いつでも、駆け付けます。
――このわたくしが、必ず駆け付けます。」
「……あぁ……ありがとうよ。信じてる。こんなに裏切られまくってまだ“人間”を信じてる俺をお前は嗤うか?」
「――嗤うわけありません。そんな奴がいたら、わたくしがぶっ飛ばして差し上げますよ……!」
「へっ……そう言うと思ったぜ。
なぁ、兄弟……そろそろ動けるか?」
「……辛うじて、ですが。まだあんな所で足踏みをしている臆病者どもを屠るにはヨユーですよ。」
「そうだな。……俺もお前の愛するものの力でかなりの動ける。どうする?杯を交わすにはヤツらが邪魔すぎるが。」
アイの表情が天使のような微笑みから、悪戯っ子のニヤッとしたものに変わる。
「……決まってんだろ。目の前に大量の生きた血袋がありやがる。……奴らの血で祝杯を挙げて盃を交わすぞ……!!」
「いいねぇ……そうこなくちゃあアイじゃねぇよなぁ……!!」
アイとザミールはお互いに背中合わせになって、少しの体重を預け合う。接したところからお互いの血が放つ熱が伝わる。それは言葉より遥かに雄弁だった。
アイとザミールのその体勢をみて、何故か不倶戴天の敵である、カラマード家のザミールとミルヒシュトラーセ家のアイが手を組んだことを悟ったらしいゴロツキ連中と数人の忠実なる騎士は一斉に心を構え始める。
「よし、ザミール。」
「あぁ、アイ。」
お互いが自分の後ろの世界の半分を相手に預けて、目の前の敵だけを睨む。
ザミールの前には黒い砂塵渦巻いて五本の台風のような渦ができる。
アイの前では雷撃が次から次へと地面にぶつかり合い弾けてはまた降る。
――ザミールとアイが同時に“心の込もった言葉”を言う。
「「喰らえ――」」
《――砂神……!!》
《――雷神……!!》
◇◆◇
ザミールとアイはかなりの数の敵を打ち倒していたが、人間体のアイの虚弱な身体には流石にすぐ限界が来た。
「グッ……。」
「――!――アイ!」
倒れ込んだアイに向かった攻撃を何とかザミールは、砂塵で防ぐ。いくら獣神体とは言え、一晩中戦い通しだったザミールの心にも身体にも疲労が蓄積していた。
なんとかアイを護りながら、戦うが……次第に押されてくる。ザミール一人だったら、アイを護りながらではなかったら、こんな奴らひとたまりもなく鏖殺できただろう。
しかし、ザミールは自分が不利になることは分かっていても、アイを護りながら戦う方を選んだ。
ザミールの目指す“ただ人間であること”をなし得る人間は、ここで兄弟分を見捨てるような奴ではないからだ。
「……ザミール……一人なら逃げれんだろ……。おれが最期の心で此奴らを道連れにする……ハァハァ……その隙に――」
「――黙れ!そんな事を言うな!」
「お前、おれを守りながらじゃなきゃあこんな奴らへでもねぇだろ?……だから。」
「……俺は仲間は決して見捨てない。家族も地位もすべて亡った俺にはもう仲間達しかいないんだ。だから、俺は決して部下も、兄弟分も見捨てない。」
「ハァハァ……!……へっ……この誠実な犠牲者め……。」
忠実なる騎士の放った水の槍の一撃がアイの眼前に迫る――!
「しまった!アイ――!」
ザミールは必死に手を伸ばすが、間に合わない――!
「……あぁ、わたくし、死ぬのかな?……本当にクソみてぇな……人生――」
「あ、ああ……この状況をみるにおそらくな……?」
「じゃあ、わたくしと手を組みましょう。」
アイはザミールに手を伸ばしたまま続ける。
「ああいった、狡いゲロクソ以下の糞滓野郎どもに……わたくし達がいいように討ち取られるのは――」
アイはその天使のようにうつくしい、慈愛に満ちた微笑みと共に言った。
「――クソみてぇにムカつきませんか?」
◇◆◇
天使の口からはおおよそ発せられない言葉を聞いて、その感覚の間隙で、ザミールは笑った。
……そして、天使の手を取った。
――しっかりと、母が幼子を決して離しはしないというように、確かに……握った。
「はははっ!
確かに俺らみてぇに直接戦場にでて心をぶつけ合わずによぉ!裏工作で高みの見物しといて、漁夫の利ってのはぁ……虫がよすぎるし、何より……ムカつくなぁ……!!
――俺はのったぜ!アイ!」
膝立ちになって、それでも自分よりちいさいアイをそっと抱きしめるザミール。するとザミールの身体から愛の心が溢れ出してアイの華奢な体躯を包み込む。
そして、かつてアデライーダにそうしてもらったように、背中を鼓動の律動でぽんぽんと叩く。
アイが抱かれるままに言う。
「お前はなんどおれを泣かせば気が済むんだよ?こんなこと……エレクトラにもしてもらったことがねぇよ……。
……おれが泣いたらお前はおれを嗤うか?愛されてねぇくせに親の望みを叶えようとする馬鹿なガキだってよぉ……。」
アイ少し鼻声になっていた。
「嗤うわけねぇ!……お前の母親みてぇにお前の泣き顔をみてヘラヘラあざ嗤ったり!……お前の父親みてぇに『男はなくな。』なんて言って殴ったりもしねぇ……!
――俺は絶対にしない。」
「……、……。……ありがとう、ザミール。」
「こんなの礼を言われるまでもねぇ“人間”として当たり前の事だ。これが俺にとって“ただ人間であること”だ……!」
「そうか……そうですか……でも、ありがとうございます。わたくしにとっては『ありがとう』と『ごめんなさい』を言えるのが人間なので……やっぱり……ありがとうございます。ザミール。」
「……あぁ、いい心掛けだ、ミルヒシュトラーセにしてはな。」
ザミールが誂う。
「またそーやって!直ぐに調子に乗るんですから、貴女は……まったくもう。貴女って人は……。」
アイは呆れた妻のように返す。
「ククッ、また素がでてんぞ……。
……アイ、気がついてるか?先刻爆発の中抱き合って、俺たちの血が傷口から流れ、お互いに混ざり合った。」
「……?……つまり、どういうことですか?」
「俺たちは同じ血を分けた兄弟になったってことだ。」
「……!……たし、かに……?
……まさか、まだ生まれはずの妹にも会ったことがないのに、ほかに兄弟が増えるとは思いませんでした。……盃でも交わしますか?」
アイが楽しそうに口に手を添えてたおやかに笑う。
「……いいねぇ!……アイ……“両親や家族”……“兄弟”ってのはぁ、本来選べねぇモンだ。だから皆それに苦しめられる、選べねぇくせに縁を切るのも難しいからな。
だけど俺たちみたいに自分の意思で“兄弟”になったヤツは違う。自分で選んで、自分で手に入れたんだ。神の野郎とか運命の野郎に与えられたモンじゃあねぇ。誰かに恵んでもらったモンじゃあねぇ……自らの手で掴み取ったんだ。
……俺は勝手に“与えられたモン”より、自分で“選び取ったモン”のほうが価値があると思っている。」
「……そうかも、しれませんね。」
「……俺たちは完全に敵対する勢力にいるが、今後何かあったら俺を頼れ。俺はお前の兄貴分だからな……まぁ別に、姉貴分でもいいが。」
ふふっとアイが愉快そうに笑う。
「何を仰っているんです?どう考えても兄貴分はわたくしですよね?貴女はいいトコわたくしの妹分ですよ。」
「へっ……どこまでも口の減らねぇガキだ。」
「老人の長話は嫌われますよ?
……でも、わたくしにも言わせてください。
わたくしたちは兄弟分です。もし、貴女に何かあった時は……わたくしの名を呼んでください。
……貴女が心を込めた言葉でわたくしの名を呼べば、どこに居ても、いつでも、駆け付けます。
――このわたくしが、必ず駆け付けます。」
「……あぁ……ありがとうよ。信じてる。こんなに裏切られまくってまだ“人間”を信じてる俺をお前は嗤うか?」
「――嗤うわけありません。そんな奴がいたら、わたくしがぶっ飛ばして差し上げますよ……!」
「へっ……そう言うと思ったぜ。
なぁ、兄弟……そろそろ動けるか?」
「……辛うじて、ですが。まだあんな所で足踏みをしている臆病者どもを屠るにはヨユーですよ。」
「そうだな。……俺もお前の愛するものの力でかなりの動ける。どうする?杯を交わすにはヤツらが邪魔すぎるが。」
アイの表情が天使のような微笑みから、悪戯っ子のニヤッとしたものに変わる。
「……決まってんだろ。目の前に大量の生きた血袋がありやがる。……奴らの血で祝杯を挙げて盃を交わすぞ……!!」
「いいねぇ……そうこなくちゃあアイじゃねぇよなぁ……!!」
アイとザミールはお互いに背中合わせになって、少しの体重を預け合う。接したところからお互いの血が放つ熱が伝わる。それは言葉より遥かに雄弁だった。
アイとザミールのその体勢をみて、何故か不倶戴天の敵である、カラマード家のザミールとミルヒシュトラーセ家のアイが手を組んだことを悟ったらしいゴロツキ連中と数人の忠実なる騎士は一斉に心を構え始める。
「よし、ザミール。」
「あぁ、アイ。」
お互いが自分の後ろの世界の半分を相手に預けて、目の前の敵だけを睨む。
ザミールの前には黒い砂塵渦巻いて五本の台風のような渦ができる。
アイの前では雷撃が次から次へと地面にぶつかり合い弾けてはまた降る。
――ザミールとアイが同時に“心の込もった言葉”を言う。
「「喰らえ――」」
《――砂神……!!》
《――雷神……!!》
◇◆◇
ザミールとアイはかなりの数の敵を打ち倒していたが、人間体のアイの虚弱な身体には流石にすぐ限界が来た。
「グッ……。」
「――!――アイ!」
倒れ込んだアイに向かった攻撃を何とかザミールは、砂塵で防ぐ。いくら獣神体とは言え、一晩中戦い通しだったザミールの心にも身体にも疲労が蓄積していた。
なんとかアイを護りながら、戦うが……次第に押されてくる。ザミール一人だったら、アイを護りながらではなかったら、こんな奴らひとたまりもなく鏖殺できただろう。
しかし、ザミールは自分が不利になることは分かっていても、アイを護りながら戦う方を選んだ。
ザミールの目指す“ただ人間であること”をなし得る人間は、ここで兄弟分を見捨てるような奴ではないからだ。
「……ザミール……一人なら逃げれんだろ……。おれが最期の心で此奴らを道連れにする……ハァハァ……その隙に――」
「――黙れ!そんな事を言うな!」
「お前、おれを守りながらじゃなきゃあこんな奴らへでもねぇだろ?……だから。」
「……俺は仲間は決して見捨てない。家族も地位もすべて亡った俺にはもう仲間達しかいないんだ。だから、俺は決して部下も、兄弟分も見捨てない。」
「ハァハァ……!……へっ……この誠実な犠牲者め……。」
忠実なる騎士の放った水の槍の一撃がアイの眼前に迫る――!
「しまった!アイ――!」
ザミールは必死に手を伸ばすが、間に合わない――!
「……あぁ、わたくし、死ぬのかな?……本当にクソみてぇな……人生――」
20
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜
KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。
~あらすじ~
世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。
そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。
しかし、その恩恵は平等ではなかった。
富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。
そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。
彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。
あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。
妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。
希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。
英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。
これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。
彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。
テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。
SF味が増してくるのは結構先の予定です。
スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。
良かったら読んでください!
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
MP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる