128 / 190
第二章 藍と学校
124. 神なき聖者+神を愛する哲学者=? a Godless Saint + a God-loving Philosopher = ?
しおりを挟む
なのに、俺はいい気になって人間体を……アイを……!
そうして、お母様との約束を破ってしまったこと……人間体に暴力を振るってしまったことを後悔していた俺は、気が付かなかった、アイが俺の目の前に立っていたことに――!
アイが俺を優しく抱擁する。
「爆裂の……」
――そして、小鳥が囀るように呟く。
「……哀しみ……。」
◇◆◇
爆発した。
何が、ではない。
全てが、だ。
爆発した。
弾け飛び。のたうち周り。ぶつかり合い。弾けては混ざる。
爆裂の反流のなかで、アイの悲しみの濁流のなかで、ザミールは砂塵で身を守ろうとしたが、アイにひしと抱きしめられているから、上手く心を全身には纏えない。
仕方なくアイの身体ごと自身の砂塵で包み込もむとする。そうして、二人の水流と砂塵が混ざり合う、ザミールの砂塵はアイの水流から潤いを奪い、アイの水流はザミールの砂塵に潤いを与える。
◇◆◇
全てが落ち着いた時には、洞窟は吹き飛び大きなクレーターができて、二人はそこに倒れていた。
アイはザミールに抱きつき、ザミールはアイを抱きしめていた。といっても虚弱なアイの手にはもうほとんど力が入っておらず、ザミールに抱かれるがままになっていた。
「……ちくしょう……自分が人間体であるっていう“強み”まで使って、お前の信念にまでつけ込んで勝とうとしたのに……結局負けちまった……。」
アイが悔しそうに、でもどこかスッキリしたように呟く。いくら強大な心を持つこころをもつものとは言え、アイは“最も弱い性別”とされている“アニマ・アニマ”だ。もう身体が言うことを聞かない。自身の負けを悟ったらしい。
「アイ……お前はよくやったよ。……殆ど初めての戦闘で、一晩中駆けずり回ったんだろ?
そして、この俺……砂漠の黒死病、ザミール・カマラードをここまで追い詰めたんだ……良くやったよ……たった独りでよ……。」
アイがザミールの胸に頭を預ける。
……赤子のように無防備に。
「独りじゃあねぇよ……お前がいただろ……?」
「ふっ……あぁ……確かになぁ。」
「……それにしても、砂漠の黒死病か……。」
「……どうした?」
ザミールはアイの頭に顎をくっつけて、アイはザミールの胸の鼓動を聞きながら話していた。
「いや、なんで砂漠の黒死病が“蔑称”になってるのかなぁ……と思ってよ。」
「うん?」
「だってよぉ……砂漠の黒死病っていやぁ……雷神エレクトラに砂神アデライーダが立ち向かう時に、圧倒的に戦力差がある相手に立ち向かった時に使った……謂わば、その勇姿を証明する技だろう?
……なんでそれが今は反政府組織のリーダー……お前を指す“蔑称”になってるんだ?」
「あぁ……そりゃあ、お母様が“負けた”からだな。……お母様はその技を使って負けた。
だから……俺は決してエレクトラ辺境伯爵を打ち倒すことができないという意味で……またカラマード家はミルヒシュトラーセ家に敗北するという意味で……そう言われるんだ。
“勝てば官軍、負ければ賊軍”ってやつだ。
もしお母様がエレクトラ・ミルヒシュトラーセに勝ってたら今頃あの戦いは、“カラマードの乱”じゃなくて、“カラマードの変”って呼ばれてただろうな。」
「そうか……そうか、おれはカッコいいと思うぜ?砂漠の黒死病……まぁ、お前の人間性を知った今じゃあ誠実な犠牲者の方がピッタリって感じだが。」
ザミールはかつてお母様が自分にそうしたように、アイの髪を指で梳きながら、ニカッと笑う。
「そいつぁどうも。なぁ……アイ。」
「うん?」
「俺……ザミール・カマラードが目指すのは“神なき聖者”だ。……神なんて信じちゃあいない。“哲学者”なんぞ……“聖職者”なんぞ大嫌いだ。」
「……あぁ……そうだな。」
「……で、お前は“神を愛する哲学者”。
……お前の言葉でいやぁ“愛知者”だったな。」
「そうだ……おれはこの世のすべてを神の現れだと思ってる。」
アイが悪戯をやり返すみたいに、僅かに残された力で、ザミールの髪を梳く。
「そう……そうだ。つまり、俺たちは真逆の思想を抱いてる。」
「あぁ……おれたちは、あいいれない。」
ザミールがそっと大切なものを扱うように、思い出のぬいぐるみを抱きしめるように、アイを抱く。
「じゃあ……なんで俺はこんなにお前が好きなんだろうなぁ……?
二律背反の相反する思想を抱いた、俺の親とお前の親は殺し合いまでしたっつうのによ……。」
アイはなされるがままに敵に身体を預ける。
「……今まさに、おれも不思議に思ってたとこだ。
なんで、戦争や諍いはお互いの信念をぶつけ合うことがから始まるってのに……。
……なんでおれはこんなにお前が好きなんだろうってな。」
「……答えはでたかよ、愛知者サマァ……?」
ザミールが誂うように、ククッと呟く。
「……思うに……。」
アイは自分よりずっと身体の大きいザミールに伝わるように、全身でソレを伝えようとする。
「……おれが思うに、もしかしたら……思想が相反するのに、お互いのことが大好きってこたぁ……もしかしたら――」
アイは上目遣いでザミールを見上げながら言う。
「――おれが目指す“愛知者”と、お前が目指す“神なき聖者”ってのはぁ……実は同じなんじゃないかってな。」
「……どういう意味だ……?」
「……もしかしたら、神を戴かずに聖者になろうとすることは……お前が言う、“ただ人間であること”は、おれが言う“ただ知を愛する”ことなんじゃないかって……そう、思うんだ。
……もしかしたら、人間が本当に、こころの底から知を愛することができたら――」
ザミールとアイの瞳の色が混じり合う。
「――その人は“ただ人間であることができる”んじゃないかって……その人間は、神からの威光なんて貰わなくったって……神々しいんじゃいかって……。」
ザミールの瞳を、アイのサファイアの瞳が貫いた。ザミールのこころを、アイのサファイアの輝きが照らし出した。
「……なるほど、アイ、俺とお前は……往く道は違うが、目的地は一緒ってことか……。
なんだかすげぇ腑に落ちたよ……だから、お前は俺が大好きなのか……敵なのに。」
アイが挑発したような顔で笑う。
「お前がおれを好きなんだろうが……。調子に乗んなよ?」
ザミールがアイのちいさな鼻に人差し指を突きつける。
「やっぱ哲学者サマは偉そうで、神を信じてるヤツは高慢ちきで、気に入らねぇなぁ……クククッ……!」
二人の流した血が、二人の間で二筋の小川のように流れる。それは次第に混ざり合い、やがて一筋の流れとなる。
◇◆◇
「……アイ……気がついてるか……?」
「……あぁ、おれの最強で無敵な水の爆発で作ったクレーターの周りに、結構な人影がいやがる。」
「“最強で無敵”?……本当に最強か?俺には全く効かなかったぞ。」
「うっせぇ……ボロボロの面ぁしてよく言いやがる。奴らは誰だ?」
「アガ・ハナシュがこの作戦のために呼び込んできたゴロツキ連中だ。……多分全員裏切りモンだろうなぁ……。」
「……なるほど。……なぁザミールこっちを向け……もうおれは顔しかマトモに動かせねぇ。」
「……?こうか?」
《愛する貴方へ。》
アイは母親が我が子を寝かしつけるように、ザミールの頬に口づけを落とした。
「……!……アイ、お前、何を。」
ザミールの頬が赤らんで、狼狽しきっている。アイは頬を膨らませぶっきらぼうな顔で目を逸らすが、彼の頬も同じように真っ赤になっている。
「……愛情を伝えるには、頬にキス、だろ?
親にされたことは生まれてこのかたねぇが……お話で読んで知ってる……。」
ザミールの身体がアイの愛情の心で、かなりの速度で癒えていく。アイの愛するものの力のなせる技だろう。
「……アイ。」
アイは動かない身体を無理やり心の意味で吊り上げて、座り込む。
そうして、倒れ込んだザミールに手を差し伸べる。
「……あの方たちは反政府組織のリーダーである貴女と、ミルヒシュトラーセ家のこころをもつものであるわたくしを戦り合わせ、漁夫の利を得て……二人とも殺してしまおうという作戦でしょう……?」
「あ、ああ……この状況をみるにおそらくな……?」
「じゃあ、わたくしと手を組みましょう。」
アイはザミールに手を伸ばしたまま続ける。
「ああいった、狡いゲロクソ以下の糞滓野郎どもに……わたくし達がいいように討ち取られるのは――」
アイはその天使のようにうつくしい、慈愛に満ちた微笑みと共に言った。
「――クソみてぇにムカつきませんか?」
そうして、お母様との約束を破ってしまったこと……人間体に暴力を振るってしまったことを後悔していた俺は、気が付かなかった、アイが俺の目の前に立っていたことに――!
アイが俺を優しく抱擁する。
「爆裂の……」
――そして、小鳥が囀るように呟く。
「……哀しみ……。」
◇◆◇
爆発した。
何が、ではない。
全てが、だ。
爆発した。
弾け飛び。のたうち周り。ぶつかり合い。弾けては混ざる。
爆裂の反流のなかで、アイの悲しみの濁流のなかで、ザミールは砂塵で身を守ろうとしたが、アイにひしと抱きしめられているから、上手く心を全身には纏えない。
仕方なくアイの身体ごと自身の砂塵で包み込もむとする。そうして、二人の水流と砂塵が混ざり合う、ザミールの砂塵はアイの水流から潤いを奪い、アイの水流はザミールの砂塵に潤いを与える。
◇◆◇
全てが落ち着いた時には、洞窟は吹き飛び大きなクレーターができて、二人はそこに倒れていた。
アイはザミールに抱きつき、ザミールはアイを抱きしめていた。といっても虚弱なアイの手にはもうほとんど力が入っておらず、ザミールに抱かれるがままになっていた。
「……ちくしょう……自分が人間体であるっていう“強み”まで使って、お前の信念にまでつけ込んで勝とうとしたのに……結局負けちまった……。」
アイが悔しそうに、でもどこかスッキリしたように呟く。いくら強大な心を持つこころをもつものとは言え、アイは“最も弱い性別”とされている“アニマ・アニマ”だ。もう身体が言うことを聞かない。自身の負けを悟ったらしい。
「アイ……お前はよくやったよ。……殆ど初めての戦闘で、一晩中駆けずり回ったんだろ?
そして、この俺……砂漠の黒死病、ザミール・カマラードをここまで追い詰めたんだ……良くやったよ……たった独りでよ……。」
アイがザミールの胸に頭を預ける。
……赤子のように無防備に。
「独りじゃあねぇよ……お前がいただろ……?」
「ふっ……あぁ……確かになぁ。」
「……それにしても、砂漠の黒死病か……。」
「……どうした?」
ザミールはアイの頭に顎をくっつけて、アイはザミールの胸の鼓動を聞きながら話していた。
「いや、なんで砂漠の黒死病が“蔑称”になってるのかなぁ……と思ってよ。」
「うん?」
「だってよぉ……砂漠の黒死病っていやぁ……雷神エレクトラに砂神アデライーダが立ち向かう時に、圧倒的に戦力差がある相手に立ち向かった時に使った……謂わば、その勇姿を証明する技だろう?
……なんでそれが今は反政府組織のリーダー……お前を指す“蔑称”になってるんだ?」
「あぁ……そりゃあ、お母様が“負けた”からだな。……お母様はその技を使って負けた。
だから……俺は決してエレクトラ辺境伯爵を打ち倒すことができないという意味で……またカラマード家はミルヒシュトラーセ家に敗北するという意味で……そう言われるんだ。
“勝てば官軍、負ければ賊軍”ってやつだ。
もしお母様がエレクトラ・ミルヒシュトラーセに勝ってたら今頃あの戦いは、“カラマードの乱”じゃなくて、“カラマードの変”って呼ばれてただろうな。」
「そうか……そうか、おれはカッコいいと思うぜ?砂漠の黒死病……まぁ、お前の人間性を知った今じゃあ誠実な犠牲者の方がピッタリって感じだが。」
ザミールはかつてお母様が自分にそうしたように、アイの髪を指で梳きながら、ニカッと笑う。
「そいつぁどうも。なぁ……アイ。」
「うん?」
「俺……ザミール・カマラードが目指すのは“神なき聖者”だ。……神なんて信じちゃあいない。“哲学者”なんぞ……“聖職者”なんぞ大嫌いだ。」
「……あぁ……そうだな。」
「……で、お前は“神を愛する哲学者”。
……お前の言葉でいやぁ“愛知者”だったな。」
「そうだ……おれはこの世のすべてを神の現れだと思ってる。」
アイが悪戯をやり返すみたいに、僅かに残された力で、ザミールの髪を梳く。
「そう……そうだ。つまり、俺たちは真逆の思想を抱いてる。」
「あぁ……おれたちは、あいいれない。」
ザミールがそっと大切なものを扱うように、思い出のぬいぐるみを抱きしめるように、アイを抱く。
「じゃあ……なんで俺はこんなにお前が好きなんだろうなぁ……?
二律背反の相反する思想を抱いた、俺の親とお前の親は殺し合いまでしたっつうのによ……。」
アイはなされるがままに敵に身体を預ける。
「……今まさに、おれも不思議に思ってたとこだ。
なんで、戦争や諍いはお互いの信念をぶつけ合うことがから始まるってのに……。
……なんでおれはこんなにお前が好きなんだろうってな。」
「……答えはでたかよ、愛知者サマァ……?」
ザミールが誂うように、ククッと呟く。
「……思うに……。」
アイは自分よりずっと身体の大きいザミールに伝わるように、全身でソレを伝えようとする。
「……おれが思うに、もしかしたら……思想が相反するのに、お互いのことが大好きってこたぁ……もしかしたら――」
アイは上目遣いでザミールを見上げながら言う。
「――おれが目指す“愛知者”と、お前が目指す“神なき聖者”ってのはぁ……実は同じなんじゃないかってな。」
「……どういう意味だ……?」
「……もしかしたら、神を戴かずに聖者になろうとすることは……お前が言う、“ただ人間であること”は、おれが言う“ただ知を愛する”ことなんじゃないかって……そう、思うんだ。
……もしかしたら、人間が本当に、こころの底から知を愛することができたら――」
ザミールとアイの瞳の色が混じり合う。
「――その人は“ただ人間であることができる”んじゃないかって……その人間は、神からの威光なんて貰わなくったって……神々しいんじゃいかって……。」
ザミールの瞳を、アイのサファイアの瞳が貫いた。ザミールのこころを、アイのサファイアの輝きが照らし出した。
「……なるほど、アイ、俺とお前は……往く道は違うが、目的地は一緒ってことか……。
なんだかすげぇ腑に落ちたよ……だから、お前は俺が大好きなのか……敵なのに。」
アイが挑発したような顔で笑う。
「お前がおれを好きなんだろうが……。調子に乗んなよ?」
ザミールがアイのちいさな鼻に人差し指を突きつける。
「やっぱ哲学者サマは偉そうで、神を信じてるヤツは高慢ちきで、気に入らねぇなぁ……クククッ……!」
二人の流した血が、二人の間で二筋の小川のように流れる。それは次第に混ざり合い、やがて一筋の流れとなる。
◇◆◇
「……アイ……気がついてるか……?」
「……あぁ、おれの最強で無敵な水の爆発で作ったクレーターの周りに、結構な人影がいやがる。」
「“最強で無敵”?……本当に最強か?俺には全く効かなかったぞ。」
「うっせぇ……ボロボロの面ぁしてよく言いやがる。奴らは誰だ?」
「アガ・ハナシュがこの作戦のために呼び込んできたゴロツキ連中だ。……多分全員裏切りモンだろうなぁ……。」
「……なるほど。……なぁザミールこっちを向け……もうおれは顔しかマトモに動かせねぇ。」
「……?こうか?」
《愛する貴方へ。》
アイは母親が我が子を寝かしつけるように、ザミールの頬に口づけを落とした。
「……!……アイ、お前、何を。」
ザミールの頬が赤らんで、狼狽しきっている。アイは頬を膨らませぶっきらぼうな顔で目を逸らすが、彼の頬も同じように真っ赤になっている。
「……愛情を伝えるには、頬にキス、だろ?
親にされたことは生まれてこのかたねぇが……お話で読んで知ってる……。」
ザミールの身体がアイの愛情の心で、かなりの速度で癒えていく。アイの愛するものの力のなせる技だろう。
「……アイ。」
アイは動かない身体を無理やり心の意味で吊り上げて、座り込む。
そうして、倒れ込んだザミールに手を差し伸べる。
「……あの方たちは反政府組織のリーダーである貴女と、ミルヒシュトラーセ家のこころをもつものであるわたくしを戦り合わせ、漁夫の利を得て……二人とも殺してしまおうという作戦でしょう……?」
「あ、ああ……この状況をみるにおそらくな……?」
「じゃあ、わたくしと手を組みましょう。」
アイはザミールに手を伸ばしたまま続ける。
「ああいった、狡いゲロクソ以下の糞滓野郎どもに……わたくし達がいいように討ち取られるのは――」
アイはその天使のようにうつくしい、慈愛に満ちた微笑みと共に言った。
「――クソみてぇにムカつきませんか?」
20
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜
KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。
~あらすじ~
世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。
そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。
しかし、その恩恵は平等ではなかった。
富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。
そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。
彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。
あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。
妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。
希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。
英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。
これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。
彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。
テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。
SF味が増してくるのは結構先の予定です。
スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。
良かったら読んでください!
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
MP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる