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アルカディア・クロニクル ※
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山吹たちが、いつものように、アルカディア・クロニクルを立ち上げようとすると、アナウンスが流れてきた。
「レギュレーション変更のお知らせ」
1.プレイヤービューの固定について
アルカディア・クロニクルのプレイヤーの視点については、これまで自由に変更できましたが、ゲームの戦略性の面白さを欠くという問題が生じていました。
ゲーム世界の移り変わりを、自由に観るという楽しみは無くなりますが、視点を保護対象者のみとします。
2.ゲームバランス調整について
魔物の侵攻地域を、今までの一箇所から、複数箇所に増やします。このことによって、より戦略性の高いゲームを楽しんで頂けます。お楽しみください。
以上2点につきましては、このアナウンスを持ちまして実施させて頂きます。
3.保護対象者の変更について
上記レギュレーションの変更に伴い、一度のみ変更を認めます。その場合、アクティブポイントは引き継ぎません。
「これってどういうことかな?」
山吹は時雨に聞いた。もちろん、自分でも仮説は持っている。
「つまり、ゲームに参加させてやるよって運営からのメッセージだよね。だけど、情報は見せないし、魔物は攻めるよってことだよね」
「さすが時雨だ。私の仮説も同じだ」
「でも、運営の予定通りに動くのも嫌だな。ハートフェルトを保護対象にすると思われてる」
「そうだね。それにここ迄観客席に座らせておいて、今更、こんな甘い誘惑何か理由があると思うんだ。あの人は、赤目さんは甘くないから」
『保護対象を変更しますか?』
彼女たちは変更せずに、ゲームを続けることにした。
※
「どういうことなんです?」
ラピスは、赤目にクレームの電話をかけた。
「だって仕方ないだろう。クロが、あまりにも不利すぎるって言ってきたんだよ」
「だからってゲーム中に変更とか……」
「このままじゃ、勝ちが確定じゃないか。面白くないだろう。それに、強い魔物が入らないようにしているレベルアップエリアに、本拠地とかずるをしてるのは……」
「ルール内ですけど?」
「いや、ルールの穴を突いたんだよね。全く翠も碧もやることがえげつないな」
「翠? ああ、あの出島ですか?」
「そう、普通さぁ、守る側の人チームが、何で、敵の魔物の森の中に、監視塔作るんだよ。侵攻が止まっちゃうじゃないか?」
「翠ったら、やることがえげつないですね」
「碧、いやラピスお前も同じだからな。それと旗に赤色が無いからな」
「あ!」もしかしてそれで拗ねてるのか……それと赤目さんは、昔から黒神には甘いんだよな。この戦いが、二人対一人にうつってるのかなぁ.
だが、3.保護対象者の変更ってどういう意味だ? きっと赤目に聞いても、言葉の通りだって言われてお終いだろう。
翠は、もうこの世界にいない。そして私は保護対象者を変えるつもりが無いのを赤目がわからないはずがない。
「わからない。でも今は目の前のことに集中するしかない」
アキラを殺させはしない。
※
黒神は、赤目と話をして、真実を知らされた。
「もう、クロったら何をやってるの。あなたの監視を、山吹は突破してるぞ」
「何かやってるとは思ってましたが……翠のアカウントで入ってるのなんてすぐわかるのになんで止めないんですか?」
「どうしてかな。彼女の兄が何を目指して、何をしたかったかを知って欲しかったからかな」
「でも危険ですよ」
「知ってる。だから誰かが引き込まれそうになる前に終わらせよう」
「アカウントを停止するということですか? まさか、この世界とのパイプを切るということですか?」
「そうね、そのまさかのつもりだ」
既に、二人が引き込まれているのだ。自ら望んで。
この世界とのパイプを切るということは、独立した別の世界にするということか……黒神ですら、アルカディア・クロニクルの世界で生きていくのも悪くないかなと考えてしまっている。つまり引き込まれつつあるのだ。そしてもう一人、碧もだろう。
「じゃあ、私の魔物の軍団で戦いを終結させましょう」
「仲間割ればかりじゃない?」赤目は辛辣な意見をいう。
「どうも、魔物の神の地位が低すぎるんですよ。ペテン師みたいな扱いをされてますよ!」
「それは自業自得だね。でも面白いね。魔物もみんな個性的で」
今回のレギュレーションの改正で、神の目を持つのは、ただ一人。赤目だけになった。ゲームの運営だからだ。
「実は、一番楽しんでるのは、赤目さんじゃないんですか? 引き込まれるのが怖くてパイプを切ろうとしている理由は……」
だが事情を知っている黒神はそれ以上のことは言えなかった。
「ごめん、用事があるから」そういうと赤目は電話を切った。
※
「この子は誰なんだ?」
山吹たちは、ゲーム画面に映る自分の保護対象者を。つまり、翠の保護対象者を見ている。
場所は、聖王国。
画面の中の少女は、聖女の姿をしているようだ。
「お逃げ下さい。王国軍が近づいています」
「わかったわ。人を殺すわけにはいかないからね」
ソラリス聖女と呼ばれたヴァイオレット王女の姉がそこにいた。
「レギュレーション変更のお知らせ」
1.プレイヤービューの固定について
アルカディア・クロニクルのプレイヤーの視点については、これまで自由に変更できましたが、ゲームの戦略性の面白さを欠くという問題が生じていました。
ゲーム世界の移り変わりを、自由に観るという楽しみは無くなりますが、視点を保護対象者のみとします。
2.ゲームバランス調整について
魔物の侵攻地域を、今までの一箇所から、複数箇所に増やします。このことによって、より戦略性の高いゲームを楽しんで頂けます。お楽しみください。
以上2点につきましては、このアナウンスを持ちまして実施させて頂きます。
3.保護対象者の変更について
上記レギュレーションの変更に伴い、一度のみ変更を認めます。その場合、アクティブポイントは引き継ぎません。
「これってどういうことかな?」
山吹は時雨に聞いた。もちろん、自分でも仮説は持っている。
「つまり、ゲームに参加させてやるよって運営からのメッセージだよね。だけど、情報は見せないし、魔物は攻めるよってことだよね」
「さすが時雨だ。私の仮説も同じだ」
「でも、運営の予定通りに動くのも嫌だな。ハートフェルトを保護対象にすると思われてる」
「そうだね。それにここ迄観客席に座らせておいて、今更、こんな甘い誘惑何か理由があると思うんだ。あの人は、赤目さんは甘くないから」
『保護対象を変更しますか?』
彼女たちは変更せずに、ゲームを続けることにした。
※
「どういうことなんです?」
ラピスは、赤目にクレームの電話をかけた。
「だって仕方ないだろう。クロが、あまりにも不利すぎるって言ってきたんだよ」
「だからってゲーム中に変更とか……」
「このままじゃ、勝ちが確定じゃないか。面白くないだろう。それに、強い魔物が入らないようにしているレベルアップエリアに、本拠地とかずるをしてるのは……」
「ルール内ですけど?」
「いや、ルールの穴を突いたんだよね。全く翠も碧もやることがえげつないな」
「翠? ああ、あの出島ですか?」
「そう、普通さぁ、守る側の人チームが、何で、敵の魔物の森の中に、監視塔作るんだよ。侵攻が止まっちゃうじゃないか?」
「翠ったら、やることがえげつないですね」
「碧、いやラピスお前も同じだからな。それと旗に赤色が無いからな」
「あ!」もしかしてそれで拗ねてるのか……それと赤目さんは、昔から黒神には甘いんだよな。この戦いが、二人対一人にうつってるのかなぁ.
だが、3.保護対象者の変更ってどういう意味だ? きっと赤目に聞いても、言葉の通りだって言われてお終いだろう。
翠は、もうこの世界にいない。そして私は保護対象者を変えるつもりが無いのを赤目がわからないはずがない。
「わからない。でも今は目の前のことに集中するしかない」
アキラを殺させはしない。
※
黒神は、赤目と話をして、真実を知らされた。
「もう、クロったら何をやってるの。あなたの監視を、山吹は突破してるぞ」
「何かやってるとは思ってましたが……翠のアカウントで入ってるのなんてすぐわかるのになんで止めないんですか?」
「どうしてかな。彼女の兄が何を目指して、何をしたかったかを知って欲しかったからかな」
「でも危険ですよ」
「知ってる。だから誰かが引き込まれそうになる前に終わらせよう」
「アカウントを停止するということですか? まさか、この世界とのパイプを切るということですか?」
「そうね、そのまさかのつもりだ」
既に、二人が引き込まれているのだ。自ら望んで。
この世界とのパイプを切るということは、独立した別の世界にするということか……黒神ですら、アルカディア・クロニクルの世界で生きていくのも悪くないかなと考えてしまっている。つまり引き込まれつつあるのだ。そしてもう一人、碧もだろう。
「じゃあ、私の魔物の軍団で戦いを終結させましょう」
「仲間割ればかりじゃない?」赤目は辛辣な意見をいう。
「どうも、魔物の神の地位が低すぎるんですよ。ペテン師みたいな扱いをされてますよ!」
「それは自業自得だね。でも面白いね。魔物もみんな個性的で」
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