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蠱惑の魔剣
流行病の門
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「うわぁあ、助けて!」
街道を走るヴァル牽く客車に、子供の声が聞こえた。
「ヴァル、止めて」
ノルドがそう言うより早く、ヴァルは止まった。遠くの声だったが、きっと獣人族でないと聞き取れないほどの距離だ。
「急いで助けに行こう!」
「任せといて!」
ヴァルとリコは、雪の積もる森の中へ駆けていった。
ノルドたちは、グラシアスたちが通る海岸沿いの道ではなく、山中の道を通って聖王国へ向かっていた。
ピサリオンからならそちらの方が早く着けると考えたのと、来た道を引き返すのも面白くないと思ったからだ。
ノルドは、客車を収納すると後を追った。
「冬場だから、熊は冬眠しているはずだけど……一体、どんな魔物だろう」
ノルドが追いついた時、戦いはすでに終わっていた。
数匹のゴブリンの死体から流れた血が、雪を赤く染めている。
小さな男の子が、頭から血を流し、呆然と立っていた。背中の荷籠には草が入っている。
リコの剣やヴァルの爪には、戦いの痕が残っていた。
「怖がらないで。これが魔物との戦いだ。治療しよう」
ノルドは膝をつき、傷口を消毒し、包帯を頭に巻いた。
「あ、ありがとう……」
涙をこらえて、子供は小さな声を出した。
「うん、よく頑張ったね。こんなところで何をしていたんだい?」
「薬草を摘みに……」
ノルドは荷籠を覗く。だが薬草はほとんどなく、ただの草だった。
「ねえ、君の名前は? 僕はノルド」
「バン」
「バン、送っていってあげるよ」
「でも、知らない人について行っちゃダメって……」
困ったノルドの隣で、コミュ強のリコがにっこりと話しかけた。
「はい、バン。これ、あなたのナイフよね。落ちてたわ! 私たちはシシルナ島の冒険者。私はリコ」
リコはあっという間に、バンの警戒を解いた。
荷車に一緒に乗ると、バンはノルドが出したお菓子を無我夢中で食べている。
「そのお菓子、私が作ったんだよ!」
「リコ姉ちゃん、とっても美味しいよ!」
「ねえ、教えてくれない? 何でバンは村から離れて薬草を摘みに来たの?」
服装を見る限り、生活に困っている様子はない。むしろ裕福そうだ。
「薬草が無いから薬が作れないって。みんな倒れてしまって……」
マルティリア島の時と同じ状況だろうか。
「ノルド、森に変な魔力も、魔力の流れもないわ」
隠れているビュアンが小声で伝える。
薬草は村にいくらでもあるし、薬も十分だ。
子供の足であれば、じきに村に着く。
村の周囲は、兵隊たちに取り囲まれていた。
「すいません。村に入れますか?」
「何の用だ? この村は閉鎖している」
村に入れるかどうかでノルドと兵が揉めていると、客車の窓を覗き込んでいた兵が叫んだ。
「ちょっと待て、その子……村長の孫じゃないか?」
「いつの間に外に逃げやがったんだ!」
「まずいぞ! このことがばれたら怒られる!」
バンは怯え、リコは庇いながら兵を睨む。
「何をやっている?」
兵たちが一斉に客車から離れると、隊長らしき人物が近づいてきた。
銀のプレートに身を包んだ巻き髪の茶髪の若い女性で、胸には立派な紋章があった。
「聖王国?」
「違う、聖教国だ! あんなインチキ聖女を信奉する国と一緒にするな!」
茶髪の女性は怒りをあらわにした。ノルドとリコは顔を見合わせ、思わず笑う。
「何がおかしい?」
「貴女は、ネフェル聖女を見たことがありますか?」
さらに怒っている女性に、ノルドは尋ねた。
「いや、見る必要などないだろう。この国には、立派な神の教えと教皇様がいる」
友人で、恩人であるネフェルを「インチキ」と呼ばれたノルドは少しムッとしたが、彼女の立場とネフェルの振る舞いを考えれば仕方ないと思い直す。
それでも、ネフェルは確かに本物だ。
「もし機会があれば、見ることをお勧めします!」
「うるさい。お前たちなどに、慈悲を与える必要はない。流行病の村に入れてやろう。しかし病が治るまでは、この門は外には開かん! おい、通してやれ!」
閉ざされていた門は開き、ヴァルの客車は中へ入った。
村の名は、コレン。
「ごめんなさい。ノルドたちまで巻き込んでしまって」
バンは、一人で入るつもりだったため、巻き添えにしたことを謝った。
「バンは外に出られたんだよね?」
「穴を掘って外に出たんだ。でも僕くらいしか通れない」
「閉じ込められていないよ。あれくらいの壁なら、いつでも越えられる」
聖教国に属するこの大きな農村では、誰も外出していない様子だった。家にこもっているのだろう。
「それで、病人は?」
「中央の教会に集められています。近づかないで。僕は先生のところに行きます」
「ああ、お医者さんがいるんだね。よかった」
「ですが、村の人からは“やぶ医者”と言われています。病気が治らず、どんどん人が倒れ、死んでしまう……」
ノルドたちは、デグと一緒に医者のもとへ向かうことにした。
「ノルドも人が良いわね」
ビュアンの声がする。
「だって、雑草じゃ薬は作れないよ」
医者の屋敷は、村の外れにあった。
街道を走るヴァル牽く客車に、子供の声が聞こえた。
「ヴァル、止めて」
ノルドがそう言うより早く、ヴァルは止まった。遠くの声だったが、きっと獣人族でないと聞き取れないほどの距離だ。
「急いで助けに行こう!」
「任せといて!」
ヴァルとリコは、雪の積もる森の中へ駆けていった。
ノルドたちは、グラシアスたちが通る海岸沿いの道ではなく、山中の道を通って聖王国へ向かっていた。
ピサリオンからならそちらの方が早く着けると考えたのと、来た道を引き返すのも面白くないと思ったからだ。
ノルドは、客車を収納すると後を追った。
「冬場だから、熊は冬眠しているはずだけど……一体、どんな魔物だろう」
ノルドが追いついた時、戦いはすでに終わっていた。
数匹のゴブリンの死体から流れた血が、雪を赤く染めている。
小さな男の子が、頭から血を流し、呆然と立っていた。背中の荷籠には草が入っている。
リコの剣やヴァルの爪には、戦いの痕が残っていた。
「怖がらないで。これが魔物との戦いだ。治療しよう」
ノルドは膝をつき、傷口を消毒し、包帯を頭に巻いた。
「あ、ありがとう……」
涙をこらえて、子供は小さな声を出した。
「うん、よく頑張ったね。こんなところで何をしていたんだい?」
「薬草を摘みに……」
ノルドは荷籠を覗く。だが薬草はほとんどなく、ただの草だった。
「ねえ、君の名前は? 僕はノルド」
「バン」
「バン、送っていってあげるよ」
「でも、知らない人について行っちゃダメって……」
困ったノルドの隣で、コミュ強のリコがにっこりと話しかけた。
「はい、バン。これ、あなたのナイフよね。落ちてたわ! 私たちはシシルナ島の冒険者。私はリコ」
リコはあっという間に、バンの警戒を解いた。
荷車に一緒に乗ると、バンはノルドが出したお菓子を無我夢中で食べている。
「そのお菓子、私が作ったんだよ!」
「リコ姉ちゃん、とっても美味しいよ!」
「ねえ、教えてくれない? 何でバンは村から離れて薬草を摘みに来たの?」
服装を見る限り、生活に困っている様子はない。むしろ裕福そうだ。
「薬草が無いから薬が作れないって。みんな倒れてしまって……」
マルティリア島の時と同じ状況だろうか。
「ノルド、森に変な魔力も、魔力の流れもないわ」
隠れているビュアンが小声で伝える。
薬草は村にいくらでもあるし、薬も十分だ。
子供の足であれば、じきに村に着く。
村の周囲は、兵隊たちに取り囲まれていた。
「すいません。村に入れますか?」
「何の用だ? この村は閉鎖している」
村に入れるかどうかでノルドと兵が揉めていると、客車の窓を覗き込んでいた兵が叫んだ。
「ちょっと待て、その子……村長の孫じゃないか?」
「いつの間に外に逃げやがったんだ!」
「まずいぞ! このことがばれたら怒られる!」
バンは怯え、リコは庇いながら兵を睨む。
「何をやっている?」
兵たちが一斉に客車から離れると、隊長らしき人物が近づいてきた。
銀のプレートに身を包んだ巻き髪の茶髪の若い女性で、胸には立派な紋章があった。
「聖王国?」
「違う、聖教国だ! あんなインチキ聖女を信奉する国と一緒にするな!」
茶髪の女性は怒りをあらわにした。ノルドとリコは顔を見合わせ、思わず笑う。
「何がおかしい?」
「貴女は、ネフェル聖女を見たことがありますか?」
さらに怒っている女性に、ノルドは尋ねた。
「いや、見る必要などないだろう。この国には、立派な神の教えと教皇様がいる」
友人で、恩人であるネフェルを「インチキ」と呼ばれたノルドは少しムッとしたが、彼女の立場とネフェルの振る舞いを考えれば仕方ないと思い直す。
それでも、ネフェルは確かに本物だ。
「もし機会があれば、見ることをお勧めします!」
「うるさい。お前たちなどに、慈悲を与える必要はない。流行病の村に入れてやろう。しかし病が治るまでは、この門は外には開かん! おい、通してやれ!」
閉ざされていた門は開き、ヴァルの客車は中へ入った。
村の名は、コレン。
「ごめんなさい。ノルドたちまで巻き込んでしまって」
バンは、一人で入るつもりだったため、巻き添えにしたことを謝った。
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「それで、病人は?」
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「ああ、お医者さんがいるんだね。よかった」
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ノルドたちは、デグと一緒に医者のもとへ向かうことにした。
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