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最終章 牙狼の王
門はまだ閉じられていない
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「遅くなってしまった」
ガブリエルは、出迎えてくれたノルドたちに頭を下げた。遠路を急いできたのだろう、法衣にはうっすらと土埃が残っている。峠の風が冷たく、旅の疲れを容赦なく肌に伝えていた。
「何を言ってるんだ。援軍に来てもらって文句は無いよ。それに色々と仕掛けをしてたから丁度良かったよ!」
屈託のない笑顔でノルドが答える。その声色には、場の空気をわずかに和らげる力がある。
「久しぶりだな、ノルド。迷惑をかけたことの償いはさせてもらうよ」
レクシオンは、彼の成長ぶりや健康さに驚きながら声をかけた。大きな体、真っ直ぐな背と歩き方。最後に会った頃より、ひと回りもふた回りも頼もしく見える。
「まさかの東方旅団の皆さんも勢揃いなんですね?」
ノルドは嬉しそうに言った。目の奥には少年の頃と変わらぬ光が宿っている。
「ああ、みんな暇してたみたいだからな」
「おい! 俺たちはお前みたいに暇じゃないんだぞ! リーダー」
軽口を叩き合いながらも、メンバーは各地から駆けつけて来てくれた。ノルドを見て微笑んでいる。その視線には信頼がある——ダンジョンで共に戦った経験が、言葉を超えて伝わる。
「さて、作戦会議だ。俺たちの役割は聞いているが……」
「はい、ご説明します。セイ、悪いけど同席は出来ないよ」
「もちろん、わかってるよ。後で飯を食おう! 聞きだしてやる」
冗談めかしたやり取りの裏で、峠では共和国と王国の連合軍が陣地を構築していた。
動きは速く、迷いがない。誰も声を荒げることなく、布陣は整っていった。まるで熟練の棋士が盤上の駒を置くかのようだ。
セイは取材で走り回るつもりだったが、リコに呼び止められた。
「セイ! 久しぶり! ねえ、兵士さん、みんな強いね。上級冒険者みたいだぁ」
「そうなんだ。でも、獣人族の兵士も強いんだよね」
「うん。でも、ノルドはもっと強いから!」
あっという間に陣地は構築される。
強いだけでなく、各方面に優れた才能を持つ人材も同行している。料理人、工兵、斥候——戦いは力だけではないのだ。
「ねえ、ヴァル君は?」
「戦場の警戒をしてるよ」
「ここじゃ無いのか?」
「へへへ。ここは表の戦場よ。あ、これは秘密だった。でも、本当の戦場となる森へは、セイは連れていけないわ。とっても危険なの」
峠の上に広がる大森林。魔物の森。昼だというのに、木々の奥は影が濃い。地上に出現した下層ダンジョンのようで、セイが見上げただけでも、その奥深さが分かる。
「まるで、地上に出現した下層ダンジョンというところかな?」
「迷いの森が、ずっと帝国まで続いてるわ。それより、共和国と王国、優秀な調理人も来てるのよね?」
「もちろん、紹介しようか!」
リコの尻尾がぐるんぐるん振られている。これから大変な戦いが起きるというのに、いつも通りだ。その自然さが逆に頼もしい。
「怖くないのかい?」
「どうして。ノルドがいるのよ!」
「愚問だった」
セイは頭を掻いた。不安よりも信頼が先に来る。その単純さを、少しだけ羨ましく思う。
リコは調理人たちの手伝いをしながら、料理を習っている。戦場の匂いの中に、湯気と香ばしい匂いが混じった。料理の完成に合わせるように、峠の上に立派な牙狼が現れた。
「ワオーン!」
一際大きな遠吠えが空気を震わせる。威圧感に、兵士たちは一瞬だけ顔を引き攣らせ、足を止めた。
「あれはヴァル。ノルドの獣魔だ。だけど立派になったな!」
東方旅団のメンバーに駆け寄り、ヴァルは再会を喜んでいる。巨大な体に似合わず、尻尾が楽しげに揺れた。
だが、ヴァルの目的は調理人たちへの挨拶——これから当分世話になり、良い食事をもらうためである。
戦いは、まだ始まっていない。それでも、誰もが静かに備えていた。
※
その日は、再会を祝した宴会が開かれた。だが、一流な彼らに隙はない。いつもなら警告をするノルドの方が、黙ってしまうほどに。
「そうだ、ネフェル様の秘密の旧邸も見せてくれるかい?」
「外観だけですよ。中はアマリの許可を取らないと」
「お前たちの愛の巣に、土足では入らないよ」
レクシオンの冗談に、ノルドは顔を赤くした。その後、妖精ビュアンの悪戯によって、レクシオンは突風に煽られ、桶の水をかぶった。
それから数日。ノルドは、ガブリエルとレクシオンと現地視察と計画を話し合い、充実した時間を送っていた。
峠道には、頑丈な門が完成していた。
「たった数日でこれほどのものが……」
「あらかじめ、部材に分けて運び込んでいたのさ!」
「共和国には、こういった技術や魔道具の開発が盛んだからね」
あとはこの門をいつ閉じるかだ。閉じることは、獣王国への宣戦布告とも映るだろう。すでに、獣王国からは、様子を伺う偵察が絶えずやって来ていた。
まだ、交通を分断はしていないし、検問もしていない。だが、獣王国が戦火になることを予想した商人をはじめとした者たちが、峠を通って、大陸の各国へ逃げ出している。
「想定よりも、民衆の反応が早いな」
「海路はすでに閉鎖してるし、海賊船は海を彷徨いてるからね」
「ノルドの要望にあった、多重の門も完成するよ。俺たち以外の兵はそちらで任務についてもらう。ここより格段に安全な場所でね」
共和国と王国の出兵を聞きつけた、他の国も出兵しそうだ。
その理由。
「本気ですか? 聖妹様」
「もちろんです。私も行動を起こします。反対のものはここに残りなさい」
聖王国に戻っていた、アマリが声をあげた。
「お待ちください。各国に再度、要請を出します」
『信徒たちよ、そして諸国の者たちよ。前回の聖妹アマリの呼びかけに、なお沈黙を守る者たちよ。
獣王国の暴挙は神への挑戦であり、容赦はない。このままでは、聖妹アマリ自ら戦地に赴かねばならぬ。忠義なる者よ、今こそ剣を取り、秩序を守れ。
躊躇は信仰への裏切りとなる。——大司教ルカ』
この要約された要請書は、全ての教会の前に張り出され、新聞社に投げ込まれた。そして、大陸の多くの民が知ることになった。
もはや、一人を除いてこの戦いを止められるものはいなくなった。
ガブリエルは、出迎えてくれたノルドたちに頭を下げた。遠路を急いできたのだろう、法衣にはうっすらと土埃が残っている。峠の風が冷たく、旅の疲れを容赦なく肌に伝えていた。
「何を言ってるんだ。援軍に来てもらって文句は無いよ。それに色々と仕掛けをしてたから丁度良かったよ!」
屈託のない笑顔でノルドが答える。その声色には、場の空気をわずかに和らげる力がある。
「久しぶりだな、ノルド。迷惑をかけたことの償いはさせてもらうよ」
レクシオンは、彼の成長ぶりや健康さに驚きながら声をかけた。大きな体、真っ直ぐな背と歩き方。最後に会った頃より、ひと回りもふた回りも頼もしく見える。
「まさかの東方旅団の皆さんも勢揃いなんですね?」
ノルドは嬉しそうに言った。目の奥には少年の頃と変わらぬ光が宿っている。
「ああ、みんな暇してたみたいだからな」
「おい! 俺たちはお前みたいに暇じゃないんだぞ! リーダー」
軽口を叩き合いながらも、メンバーは各地から駆けつけて来てくれた。ノルドを見て微笑んでいる。その視線には信頼がある——ダンジョンで共に戦った経験が、言葉を超えて伝わる。
「さて、作戦会議だ。俺たちの役割は聞いているが……」
「はい、ご説明します。セイ、悪いけど同席は出来ないよ」
「もちろん、わかってるよ。後で飯を食おう! 聞きだしてやる」
冗談めかしたやり取りの裏で、峠では共和国と王国の連合軍が陣地を構築していた。
動きは速く、迷いがない。誰も声を荒げることなく、布陣は整っていった。まるで熟練の棋士が盤上の駒を置くかのようだ。
セイは取材で走り回るつもりだったが、リコに呼び止められた。
「セイ! 久しぶり! ねえ、兵士さん、みんな強いね。上級冒険者みたいだぁ」
「そうなんだ。でも、獣人族の兵士も強いんだよね」
「うん。でも、ノルドはもっと強いから!」
あっという間に陣地は構築される。
強いだけでなく、各方面に優れた才能を持つ人材も同行している。料理人、工兵、斥候——戦いは力だけではないのだ。
「ねえ、ヴァル君は?」
「戦場の警戒をしてるよ」
「ここじゃ無いのか?」
「へへへ。ここは表の戦場よ。あ、これは秘密だった。でも、本当の戦場となる森へは、セイは連れていけないわ。とっても危険なの」
峠の上に広がる大森林。魔物の森。昼だというのに、木々の奥は影が濃い。地上に出現した下層ダンジョンのようで、セイが見上げただけでも、その奥深さが分かる。
「まるで、地上に出現した下層ダンジョンというところかな?」
「迷いの森が、ずっと帝国まで続いてるわ。それより、共和国と王国、優秀な調理人も来てるのよね?」
「もちろん、紹介しようか!」
リコの尻尾がぐるんぐるん振られている。これから大変な戦いが起きるというのに、いつも通りだ。その自然さが逆に頼もしい。
「怖くないのかい?」
「どうして。ノルドがいるのよ!」
「愚問だった」
セイは頭を掻いた。不安よりも信頼が先に来る。その単純さを、少しだけ羨ましく思う。
リコは調理人たちの手伝いをしながら、料理を習っている。戦場の匂いの中に、湯気と香ばしい匂いが混じった。料理の完成に合わせるように、峠の上に立派な牙狼が現れた。
「ワオーン!」
一際大きな遠吠えが空気を震わせる。威圧感に、兵士たちは一瞬だけ顔を引き攣らせ、足を止めた。
「あれはヴァル。ノルドの獣魔だ。だけど立派になったな!」
東方旅団のメンバーに駆け寄り、ヴァルは再会を喜んでいる。巨大な体に似合わず、尻尾が楽しげに揺れた。
だが、ヴァルの目的は調理人たちへの挨拶——これから当分世話になり、良い食事をもらうためである。
戦いは、まだ始まっていない。それでも、誰もが静かに備えていた。
※
その日は、再会を祝した宴会が開かれた。だが、一流な彼らに隙はない。いつもなら警告をするノルドの方が、黙ってしまうほどに。
「そうだ、ネフェル様の秘密の旧邸も見せてくれるかい?」
「外観だけですよ。中はアマリの許可を取らないと」
「お前たちの愛の巣に、土足では入らないよ」
レクシオンの冗談に、ノルドは顔を赤くした。その後、妖精ビュアンの悪戯によって、レクシオンは突風に煽られ、桶の水をかぶった。
それから数日。ノルドは、ガブリエルとレクシオンと現地視察と計画を話し合い、充実した時間を送っていた。
峠道には、頑丈な門が完成していた。
「たった数日でこれほどのものが……」
「あらかじめ、部材に分けて運び込んでいたのさ!」
「共和国には、こういった技術や魔道具の開発が盛んだからね」
あとはこの門をいつ閉じるかだ。閉じることは、獣王国への宣戦布告とも映るだろう。すでに、獣王国からは、様子を伺う偵察が絶えずやって来ていた。
まだ、交通を分断はしていないし、検問もしていない。だが、獣王国が戦火になることを予想した商人をはじめとした者たちが、峠を通って、大陸の各国へ逃げ出している。
「想定よりも、民衆の反応が早いな」
「海路はすでに閉鎖してるし、海賊船は海を彷徨いてるからね」
「ノルドの要望にあった、多重の門も完成するよ。俺たち以外の兵はそちらで任務についてもらう。ここより格段に安全な場所でね」
共和国と王国の出兵を聞きつけた、他の国も出兵しそうだ。
その理由。
「本気ですか? 聖妹様」
「もちろんです。私も行動を起こします。反対のものはここに残りなさい」
聖王国に戻っていた、アマリが声をあげた。
「お待ちください。各国に再度、要請を出します」
『信徒たちよ、そして諸国の者たちよ。前回の聖妹アマリの呼びかけに、なお沈黙を守る者たちよ。
獣王国の暴挙は神への挑戦であり、容赦はない。このままでは、聖妹アマリ自ら戦地に赴かねばならぬ。忠義なる者よ、今こそ剣を取り、秩序を守れ。
躊躇は信仰への裏切りとなる。——大司教ルカ』
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