【12話完結】私はイジメられた側ですが。国のため、貴方のために王妃修行に努めていたら、婚約破棄を告げられ、友人に裏切られました。

西東友一

文字の大きさ
5 / 12

5浮気相手 キャサリン視点

しおりを挟む
 ふふふっ、どうかしら、私の第二の策の効き目は。
 
 ようやくメリーの顔が絶望に変わりました。

(身分に相応しいその顔。とっても、素敵よ?)

「出て行けっ!!」

「そうよ、そうよ、出て行きなさいよっ!!」

 好機と見た私の派閥のみなさん。ちらちら私の顔色を窺ってきますが、大丈夫ですよ。ちゃーんと、見返りは差し上げますから。

(あぁ、素晴らしい・・・これが、「力」なのね)

 か・い・か・んっ。

 私の指示通り多くの貴族が私にとって邪魔なメリーに罵声をぶつけてくれます。

(そう、私が白と言えば、黒も白に変わるのよ。残念だったわね、メリー)

 私の派閥でなかった貴族の皆さんの中には私の策略だって気づいている方もちらほらいるけれど、そんな怯えなくてもいいのよ? だって、私の怖さをわかって、従ったとしてもちゃーんと、それなりに可愛がって差し上げますから。

 まぁ、私が可愛いから言うことを聞いて欲しいですけれど、恐怖による支配もちょっと楽しそうかしら。メリーさんは私が何してもめげないから、ストレスばかり溜まりましたけれど、イジメたらちゃんと悲しい顔をしてくれるイジメがいがある子はイジメてあげようかしら・・・。例えば・・・ナンシーさん。あなたとか。

 睨むようにメリーを見ていたナンシーがもう後ろめたい顔をしている。形勢は私に傾いたから大勢には影響ないのだろうけど、いけませんねぇ。そんな顔をしていれば、私がつかせた嘘がバレる可能性があるじゃない。あなたも優秀だと思っていたけれど、どうやら、イジメるサンドバッグとしてしか、役に立たないかしら?

(まっ、良い顔しているから、楽しめそうね。ふふふっ)

 ナンシーもメリーもとてもいい顔をしている。仲がいい二人が片方の一言で傷つき合うなんて愉快なのでしょう。

「随分と、盛り上がっているみたいだね」

 この声は・・・

「ルーカスっ!?」

 兄であるエドワードがいち早く気が付きました。そう、あの男は第二王子ルーカス様。第一王子であるエドワード様よりも賢く、正義感が強い男。王とエドワード様がメリーを選んだから、私は彼に近づいた。まぁ、顔も悪くないし、彼となら、もっとスマートにこの国を乗っ取れると思った。

(なのに・・・)

 ルーカス様には致命的な欠陥があった。

『へぇ・・・、メリー様はそんなにすごいんだ』

 私が要領の悪い女だと言えば言うほど、メリーに興味を持った。女性選びのセンスが壊滅的なのだ。理想を言えば、女性選びのセンスはエドワード様を真似してほしいと何度思ったことか・・・。

 私は危険だと思ったから、エドワード様にルーカス様を呼ばないように言った。それなのに、なぜ、この方がここへ来たんだ?

 私は嫌な予感がした。



 
しおりを挟む
感想 7

あなたにおすすめの小説

結婚十年目の夫から「結婚契約更新書」なるものが届いた。彼は「送り間違えた」というけれど、それはそれで問題なのでは?

ぽんた
恋愛
レミ・マカリスター侯爵夫人は、夫と政略結婚をして十年目。侯爵夫人として、義父母の介護や領地経営その他もろもろを完ぺきにこなしている。そんなある日、王都に住む夫から「結婚契約更新書」なるものが届いた。義弟を通じ、夫を追求するも夫は「送り間違えた。ほんとうは金を送れというメモを送りたかった」という。レミは、心から思った。「それはそれで問題なのでは?」、と。そして、彼女の夫にたいするざまぁがはじまる。 ※ハッピーエンド確約。ざまぁあり。ご都合主義のゆるゆる設定はご容赦願います。

買われた彼を解放しろと言うのなら返品します【完】

綾崎オトイ
恋愛
彼を解放してあげてください!お金で縛り付けるなんて最低です! そう、いきなり目の前の少女に叫ばれたルーナ。 婚約者がこの婚約に不満を感じているのは知っていた。 ルーナにはお金はあるが、婚約者への愛は無い。 その名前だけで黄金と同価値と言われるほどのルーナの家との繋がりを切ってでも愛を選びたいと言うのなら、別に構わなかった。 彼をお金で買ったというのは、まあ事実と言えるだろう。だからルーナは買ってあげた婚約者を返品することにした。 ※勢いだけでざまぁが書きたかっただけの話 ざまぁ要素薄め、恋愛要素も薄め

実兄の嘘で悪女にされた気の毒な令嬢は、王子に捨てられました

恋せよ恋
恋愛
「お前が泣いて縋ったから、この婚約を結んでやったんだ」 婚約者である第一王子エイドリアンから放たれたのは、 身に覚えのない侮蔑の言葉だった。 10歳のあの日、彼が私に一目惚れして跪いたはずの婚約。 だが、兄ヘンリーは、隣国の魔性の王女フローレンスに毒され、 妹の私を「嘘つきの悪女」だと切り捨てた。 婚約者も、兄も、居場所も、すべてを奪われた私、ティファニー16歳。 学園中で嘲笑われ、絶望の淵に立たされた私の手を取ったのは、 フローレンス王女の影に隠れていた隣国の孤高な騎士チャールズだった。 「私は知っています。あなたが誰よりも気高く、美しいことを」 彼だけは、私の掌に刻まれた「真実の傷」を見てくれた。 捨てられた侯爵令嬢は、裏切った男たちをどん底へ叩き落とす! 痛快ラブ×復讐劇、ティファニーの逆襲が始まる! 🔶登場人物・設定は筆者の創作によるものです。 🔶不快に感じられる表現がありましたらお詫び申し上げます。 🔶誤字脱字・文の調整は、投稿後にも随時行います。 🔶今後もこの世界観で物語を続けてまいります。 🔶 『エール📣』『いいね❤️』励みになります!

【完結】離縁されたので実家には戻らずに自由にさせて貰います!

山葵
恋愛
「キリア、俺と離縁してくれ。ライラの御腹には俺の子が居る。産まれてくる子を庶子としたくない。お前に子供が授からなかったのも悪いのだ。慰謝料は払うから、離婚届にサインをして出て行ってくれ!」 夫のカイロは、自分の横にライラさんを座らせ、向かいに座る私に離婚届を差し出した。

妹が私こそ当主にふさわしいと言うので、婚約者を譲って、これからは自由に生きようと思います。

雲丹はち
恋愛
「ねえ、お父さま。お姉さまより私の方が伯爵家を継ぐのにふさわしいと思うの」 妹シエラが突然、食卓の席でそんなことを言い出した。 今まで家のため、亡くなった母のためと思い耐えてきたけれど、それももう限界だ。 私、クローディア・バローは自分のために新しい人生を切り拓こうと思います。

2番目の1番【完】

綾崎オトイ
恋愛
結婚して3年目。 騎士である彼は王女様の護衛騎士で、王女様のことを何よりも誰よりも大事にしていて支えていてお護りしている。 それこそが彼の誇りで彼の幸せで、だから、私は彼の1番にはなれない。 王女様には私は勝てない。 結婚3年目の夫に祝われない誕生日に起こった事件で限界がきてしまった彼女と、彼女の存在と献身が当たり前になってしまっていたバカ真面目で忠誠心の厚い騎士の不器用な想いの話。 ※ざまぁ要素は皆無です。旦那様最低、と思われる方いるかもですがそのまま結ばれますので苦手な方はお戻りいただけると嬉しいです 自己満全開の作品で個人の趣味を詰め込んで殴り書きしているため、地雷多めです。苦手な方はそっとお戻りください。 批判・中傷等、作者の執筆意欲削られそうなものは遠慮なく削除させていただきます…

初恋の人を思い出して辛いから、俺の前で声を出すなと言われました

柚木ゆず
恋愛
「俺の前で声を出すな!!」  マトート子爵令嬢シャルリーの婚約者であるレロッズ伯爵令息エタンには、隣国に嫁いでしまった初恋の人がいました。  シャルリーの声はその女性とそっくりで、聞いていると恋人になれなかったその人のことを思い出してしまう――。そんな理由でエタンは立場を利用してマトート家に圧力をかけ、自分の前はもちろんのこと不自然にならないよう人前で声を出すことさえも禁じてしまったのです。  自分の都合で好き放題するエタン、そんな彼はまだ知りません。  その傍若無人な振る舞いと自己中心的な性格が、あまりにも大きな災難をもたらしてしまうことを。  ※11月18日、本編完結。時期は未定ではありますが、シャルリーのその後などの番外編の投稿を予定しております。  ※体調の影響により一時的に、最新作以外の感想欄を閉じさせていただいております。

婚約者と家族に裏切られたので小さな反撃をしたら、大変なことになったみたいです

柚木ゆず
恋愛
 コストール子爵令嬢マドゥレーヌ。彼女はある日、実父、継母、腹違いの妹、そして婚約者に裏切られ、コストール家を追放されることとなってしまいました。  ですがその際にマドゥレーヌが咄嗟に口にした『ある言葉』によって、マドゥレーヌが去ったあとのコストール家では大変なことが起きるのでした――。

処理中です...