異常姦見聞録

黄金稚魚

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月魚

月魚

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 みんなこの話を聞きたがる。
 おれはたいして面白ぇとは思わないんだけどよ、みんな無い物を欲しがるもんだ。ここらみたいな味気ない山奥の町じゃ塩辛ぃ海の話しが新鮮なんだろうよ。


 本当は言っちゃいけないんだがよ、酒が入るとつい口が緩んでしまってなぁ。
 おれの中の秘密の門番はどうにも賄賂に弱いみたいだぜ。いつの間にか彼方此方に広がっちまってた。

 口止めはしてんだぜ?
 こぅやって顔がめり込むまで近づけてよっ「ただじゃすまねぇぜ」ってな。

 へへ、怖ぇだろ。


 まぁもう地元から離れてるし、セーフって事で大目に見てくれよな。



 それじゃぁ話すぜ。
 なんて事は無い。海では良くある奇談よ。


 おれら海の男ってのは孤独な生き物だ。一人で大海原に出て漁をするんだ。
 何日もおんなじ景色続くなか黙々と獲物を追い続ける。
 それが嫌ってわけじゃ勿論無いがおれらも人間だ。人恋しくなる時がある。

 そんな時どうするか?
 一人でしごいて慰めるなんて寧ろ虚しくなるだけだ。
 海の上での人恋しさってのは一人ではけして紛らす事ができねぇ。肌と肌と触れ合いじゃなきゃダメなんだ。

 ならどうするか分かるか?
 あんたも噂で聞いたことぐさいはあるよな。

 そうさエイさ。

 あの魚についた穴は女のそれそっくりでな。俺たち海の男はそれで寂しさを紛らわせるのよ。
 特にアカエイは極上の名器でな、その穴におのれのナニを突っ込んでしごくのさ。
 
 おいおい、そんな目で見るんじゃねぇよ。

 いいか?
 アカエイは別名を傾城魚けいせいぎょって言ってなその名の通りその美しさに城さえも傾くって意味だ。

 アカエイに限っては見た目じゃなくてその穴の名器っぷりについた名だろうがな。
 狭い穴に入ったと思えばマラに吸い付きながら中へ中へと運ばれていく。ヒダに絡みつかれながらしごく感覚はたまんねぇぞ。
 アレを一度体験しちまえばお前さんだってエイの虜ってわけだよ。


 だがよ。
 海の中にはそんなんより遥かに極上の穴があるんだ。へへ、あんまり驚くなよ。
 それを今から話してやる。

 そいつは俺の地元に伝わる伝承でな、滅多な事では人目には現れないんだが、確かに存在している。

 深海魚なんて目じゃねぇぜ?
 あんなの偶に網に混じってるさ。

 それは一般には知られていない、どんな立派な図鑑にも載っていない妖怪みたいな魚だよ。

 幾つか名前はあるがおれらはそれを月魚にくづきうおって呼んでいた。
 俺らみたいな海の男達の女神さまだ。どんなデカい獲物を釣ろうが、大漁だろうがこの一匹には叶わねぇ。
 もし出会えれば伝説にだって成れちまう、ハッピーな女神様なのさ。


 だがな、月魚にくづきうおと出会おうと言ったってまず普通は出会えない。
 なんでも決まった縄張りも無ければルートも持たねぇ神出鬼没な魚だ。その上極端な人見知りと来た。

 そいつには、ジンクスがあるのさ。

 月魚にくづきうおは漁が調子のいい時にはけして現れないむしろ大シケは出現の予兆だ。
 特に出だしは良くて絶好調って思ってたらピタリと止まる。
 そんな時に月魚にくづきうお現れると言われている。

 おれが遭遇したのもそんな日だったよ。
 例の如く大シケだった。船も波に揉まれてよ、とてもじゃ無いが眠れるような夜じゃなかった。
 
 だがよ波が急にピタって止まって静かになったんだ。
 妙だと思って海の様子を見に行くと一面草原のように穏やかだった。

 急に波が止まるなんてあり得ない。おれは妙に感じて海を眺めた。

 そんな中、海を漂っているそいつを見つけたのさ。

 そいつを見つける事はそう難しく無い。なんたって黒い海の上を見つけて欲しそうに光っているんだよ。

 色は黄色だったり赤だったりその時によって違う。月魚にくづきうおの気分によって変わるって話だ。
 色んな色に点滅してるときもある。本当だぜ。
 その時は青色だったな。夜の海でそこだけキラキラ光って見えたからすぐに気づけた。

 ガキの頃から親父に聞かされ来たがそいつを自分の目で見れるなんて思ってもいなかったさ。
 親父は結局見れずじまいだったからな。
 おれはもう喜んだね。

 急いで網を持って来て月魚にくづきうおを掬う。

 さてどんなもんかおれは網の中からそれを取り出した。
 ずっしりとした手応えだ。三十キロはありそうな重さだった。

 話には聞いていたが実物を見るのは当然初めてだった。
 おれは月魚にくづきうおの姿をじっくりと観察した。

 一言で言えば月魚にくづきうおはエイとイカを合わせたような生きもんだった。
 二頭身って言えばいいのか縦長い胴体に平べったい頭がついている。胴からは小さな手のようなヒレが一対とエイ似た長い尾が二本ぶら下がっている。

 陸にあげると青色の光は消えていたよ。身体は全部、半透明で頭の中には黒い瞳が入っていておれをじっと見ている。
 その目を見ていると誘われているような気がした。
 雌の目だった。おれは手に抱えているこの生き物を絶世の美女と錯覚さえしていた。瑞々しい生き物の足がおれに絡みつく。

 おれはもう我慢の限界だった。

 
 どうやってヤるか気になるだろう。月魚にくづきうおの割れ目は人と同じで股の間にある。
 そうさ二本の尾の間だよ。だがらヤル時も人間と同じように扱ってやるんだよ。

 おれはベットに月魚にくづきうおを連れ込んだ。
 シーツが濡れたがそんなのはお構いなしよ。

 シーツに寝かすと月魚にくづきうおは一層しおらしくなった。
 おれも服を脱いでベットへ登る。雄の匂いを感じとったのか、月魚にくづきうおが股を開いた。

 おれは手でブツをシコって勃起させると月魚にくづきうおの股へ当てがう。
 その割れ目の形は人間のものと瓜一つで処女のようにぴったりと閉じていた。

 おれは月魚にくづきうおの胴を動かないようにしてからブツを挿れた。

 月魚にくづきうおの膣は想像を絶する名器だった。
 何千もの舌がおれのブツに吸い付いて扱きあげるような感覚で、おれの動きに合わせて吸っては舐め吸っては舐めだ。

 おれは気づけば雄叫びを上げていた。人間の女ではけして味わえねぇ、まさに極楽そのものがおれのブツを包み込んでいた。

 おれはゆっくりと動こうとした。
 出来るかぎり、長くこの快楽を味わっていたい。おれは心の底からそう願った。しかし、おれの身体はそんなのお構いなしさ。
 気がつけばおれは月魚にくづきうおの身体を掴んで腰を叩きつけるように振った。

「うおぉおおお! 海子!」

 とっさにそう名付けて叫びながらヤルのさ。
 
 笑うなよ?
 おれだって必死だったのさ。

 月魚にくづきうおの中でおれのブツはしごかれていた。月魚にくづきうおのヒダはその一枚一枚が独自に動くんだ。ざらざらだったり、ぶつぶつだったり色んな感触を一変に味合わせてくれる。
 ピストン一回ごとに処女膜が張り直され、おれはそれを何度も破った。


 でもよ男ってのはつくづく我慢の出来ない生き物さ。あっという間に弱音を吐き出してしまいやがった。

 あっと思った瞬間には我慢する事も出来ず、おれは月魚にくづきうおに射精した。月魚にくづきうおはおれを離さまいとヒダを絡めてブツを奥に引き込んだ。
 それが余計に気持ちよくって、おれの金玉の中身はぜんぶ一変に吸い出されちまった。

 断言できる。
 今までで、いや、生涯で一番多い量が出たぜ。


 半透明の月魚にくづきうおの身体に白いモヤみたいに俺の子種が広がるのが見えた。

 分るか?

 自分の出した種がどんなふうに女を犯すのか、女に喰われるのか、この目で見えるんだぜ。
 
 いかないでくれ、とまってくれ。
 自分でもどういう感情なのか分らなかったが、おれはそう願い涙さえ流していた。あんな情けない射精はそうそう無いね。
 扱いている時とは打って変わって惨めなもんだった。

 全てを出し切っても俺はまだ月魚にくづきうおと繋がったままだった。
 月魚にくづきうおの中におれの子種が溶けきってから俺は泣く泣くブツを引き抜いた。
 その時でさえ、月魚にくづきうおのヒダはおれを喜ばせようとした。なんとも可愛いやつだった。

 正直まだまだヤリ足りなかった。もう一度、あの穴へ入れたいと思った。
 

 しかしそれは出来なかったんだ。

 言い伝えにあるのさ。
 月魚にくづきうおとヤレるのは一度だけ。二度やろうものなら恐ろしい事が起きる。親父も詳しい話はしらなかったが、何でも喰われちまうって噂があるそうだ。

 
 出来る事なら一晩中、側に置いておきたかったがそんな事をしてしまえば我慢できる自信は無かった。

 おれは月魚にくづきうおを元いた場所、海へ返した。

 もちろん、最後に別れのキスをしてな。


 これがおれの体験した月魚にくづきうおの話だ。
 あんたが信じたかどうかは知らねえがおれの話を当てにして海へ出ようってのはオススメしないぜ。

 がっかりすると思ってさっきは言わなかったがよ。
 月魚にくづきうおが出るのは数十年に一度って話だ。
 
 そうそう遭えるもんじゃないのさ。


 
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