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夢
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今日は目覚めたときから頭が痛かった。だが、だからといって授業を休むなどという行為は私のプライドが許さず、サリーには気づかれないために頭が痛いということをできる限り気にせぬようにしながら学園へ向かった
授業中は椅子に座ってノートを写したり問題を解いたりするだけだったので比較的楽だったのだが、休憩時間は殿下がこちらに来る可能性があるためにいつもの庭園へ行かなければならくて少し辛い
頭が痛い。庭園へ行けば1人になれるのでその時までは顔に出ないようにしていた
廊下を歩いていると視界の端で金色の髪が目に入り反射的に振り返ってしまう
窓の向こう側、向かいの校舎の3階を歩いている人は殿下だった。いつも誰かと一緒に歩いているが今は1人なので珍しい
声を聞きたい。話したい。そばにいたい。
でも行くわけには行かない。私の決心が無駄になってしまう、それにいざ殿下の前へ立ったとしても今の私は怖くて目を合わすことすらできない
私はじっと殿下を見つめる。今こうやって姿を拝見できるだけでも幸せなことだと知っているから
不意に殿下が振り返った。目が合ってしまってはいけないと思い、私は目を逸らしその場から急いで離れた
少し早めに歩くだけでも頭が痛い、吐気がしてくる。私の視線は自然と下がっていった
庭園へ行くには今いる2階から1階へ降りなければならないため、私は視線が下がったままその階段のある曲がり角を早歩きで曲がる
だから、私は前から階段を昇ってくる人に全く気づかなかった
ドンッと体に何かが当たった感覚がした時にはその相手は宙に浮いていた
私の身体は何も考えず手を伸ばしていた。だが私が手を出した時には遅く、届かぬまま彼女が落ちていく姿が目に入る
彼女のピンクの瞳が見開いたまま落ちて行く姿が酷くゆっくりとした動きに見えた
気がついた時には彼女は階段の踊り場へ寝転がっていて彼女の長い金の髪は散らばり、先程まで見開かれていたピンクの瞳は閉じて見えなくなっていた
「…ごめ…なさい…」
声に出したはずなのに自分の耳にも届かなかった。近くにいた生徒たちが何か話しているのに何も耳に入ってこない
彼女の方へ行かなければと身体を動かそうとするのに金縛りにあったように動かない。自分が息をしているのかさえわからなかった
何も聞こえない耳に、1人の言葉だけが耳にするりと入りこんできた
「エミリア様はリアトリス様が最近殿下とご一緒におられるところを見てお怒りになって、わざとぶつかったんじゃないのかしら」
その瞬間、視界は真っ暗になり大きな耳鳴りが聞こえた
仕切りも何もない真っ白な空間に、"私"とその目の前に幼い姿の殿下が立っていた。殿下はニッコリ微笑むと私の手を取って歩き始める
繋がれた手を見るとどちらの手も小さく、殿下の身長は私と変わらない
これは夢の中だと気がつく。眠りにつく前に私が何をしていたかも、今まで何を考えていたかも何も思い出せない
ただ、"私"がエミリア=ヴァンガーであり"私"の手を引き歩いている彼がジーク=ヴィクラムであるという事実だけはわかっていた
突然、私たちのいる白い空間がパズルのように散りばめられ、風にのって舞っていった。よく見るとその白い空間の一部だったはずのものは白い花びらへ変わっていた。周りを見れば色とりどりの花が咲き誇る庭のような場所の真ん中を私たちは歩いている
少し遠くに見える建物は白や金で塗られていて、知らないはずなのによく知っているという不思議な感覚に襲われた
殿下は私の手を引いたままたくさんある花々のうちの一角へ歩み寄り小さなピンクの花の前へ行くとしゃがみこみ、一本つまみとった
"私"はそれはなんという花なのですか、と尋ねる。センニチコウって言うんだ。この前エリーが冠を作ろうとして失敗していた時に使っていた花だよ、と殿下は答える
そう殿下が答えると私の頭の中に映像が流れ込み、少し前の出来事を思い出させられた
私は、まだ私と殿下の婚約がはっきりと決まっていなかった間に何度か王宮に訪れていた
その間の出来事なのだが、私が殿下と出会ったときの庭園の一角で花冠を作ろうとしゃがみこみ夢中になって作っていたが、当時からあまり器用でなかった私は上手く作ることができず泣きそうになっていた
すると後ろから『こんにちは、エミリア嬢』という声が聞こえ、その方へ振り返った。そこには一目惚れをした相手のジーク様が立っていた
私は花冠が上手く作れないということを知られるのが恥ずかしくて、それを背中に隠しながら立ち上がり『ごきげんよう、ジークでんか』と挨拶をした
突然のことでその花冠を上手く隠し切ることが出来ずすぐに殿下にばれ『それは何?』と聞かれた。嘘をつくことをまだ知らぬ私は『花冠を作ろうとしていたのですが、上手くいかなくて…』と答えた
殿下は『ちょっと待ってて』と言うと私の隣へ来てしゃがみこみ、何かし始めた。とりあえず黙って見ていようと思い、しゃがんでその作業を見つめる
殿下は何本か摘み取った花をするすると繋ぎ合わせ、あっという間に花冠を作り上げた。そして私の顔を見て『出来たよ』と言い、手を取ってそれをのせてくれた
ピンク、紅紫そして白の小さな花で作られた花冠は私が理想としていたものそのもので、自然と笑みが溢れていた
『ありがとうございます』私がそう言うと殿下は数秒固まった後笑顔で『どういたしまして』と言った
私と殿下の婚約が決まったのはその数日後の話だった
その一連の出来事を思い出していると、いつのまにか"私"の周りの景色が変わっていた
目の前には大勢の大人や子供がいて、"私"はその人々の前に立ち注目を浴びていた。そこは大きな講堂の中で、婚約式をしているところだった
今までこんなにも注目を浴びたことがなかった"私"は、緊張で今からしゃべらなければならないというのに頭が真っ白になっていた。顔や手から熱が去って行く感覚もしてくる
突如固まりきって喋れないでいる"私"の手を暖かい何かが包み込んだ。左を見てみれば先程より少し大きくなった殿下が優しく微笑んでいて『大丈夫』と言ってくれた
その一言で"私"の視界がクリアになっていき、繋がれた手から全身に熱が回っていった気がした。"私"はコクリとうなづくと口を開いた
そのあとも次々と舞台は変わり、私は"私"の視点でそれを見ていた。
街に2人きりで出かけたこと、侍女や従者から怒られたときの逃げ口として2人だけが知っている秘密基地を作ったこと、私が殿下を驚かそうとイタヅラをして後日仕返しされたこと、殿下の誕生日パーティーの後日サプライズで仲の良い者だけを呼び小さなパーティーを開いたこと、殿下はドレスが似合いそうだなと突然思ったその日に無理やりドレスを着させ女性用メイクをしてカツラをつければとても似合っていたこと、私が風邪を引いて学園を休んだ日殿下が慌てて入ってきたと思えば本人の許可なく部屋に勢いよく入るとは何事かと怒られていたこと。
私の頭の中にある板に一枚一枚パズルが埋まっていくかのようにその記憶たちは蘇ってくる。どれも大切で忘れられないかけがえのない記憶ばかりだった
理由もなく、次の記憶がこの夢の最後だとわかった。最後の記憶はリアトリスと出会う数日前のパーティーでの出来事で、何故か今まで見ていた夢と何かが違う気がする
"私"はいつも通り殿下とのファーストダンスを終えると2人でバルコニーへ出て会話をしていた。すると殿下は突然真剣な顔つきに変わり『エミリア』と話しかけてきた
『何でしょうか、ジーク様』
『…僕はこれから、君に傷つけるようなことをしていくかもしれないんだ』
『それはどういう内容なのか教えていただけるものですか?』
『ごめん、それはまだ言えない。許可をいただけるまでは君にも言うことができないんだ』
『そうですか…』
“許可をいただけるまでは”ということはおそらく陛下から何か仕事を与えられたということなのだろう。ならば無理に聞くことなどできない、許可をいただけるまで待とうと思っていると殿下は言葉を続けた
『だから理由は言えない。けど、僕は君にこれだけは信じていて欲しいんだ』
『…それは、何でしょう』
『僕は…エミリア、君のことが好きなんだ。愛してる』
"私"の息が一瞬、止まった。
今までずっと生活してきた中で殿下は『愛している』と言ってくれたことなどなかった。だから気付かなかったのだ、私のことを好きでいてくれていると
表では彼は私のことを好きに違いないと、そう思いたいから言っていた。だが本当は言葉にして好きだ、愛してると言われたことがなかったために本気では思っていなかった
『…信じますわ、ジーク様。私も、あなたをお慕いしております』
信じるに決まっている。今まで殿下が真剣におっしゃってきたことで信じなかったことなどない
『…でも、許可をもらえたあとで構いませんから理由ははっきりさせて欲しいです。腑に落ちないですから』
『君は昔から白黒はっきりさせたい人だものね、もちろんだよ』
そう言って彼は笑ってくれた
授業中は椅子に座ってノートを写したり問題を解いたりするだけだったので比較的楽だったのだが、休憩時間は殿下がこちらに来る可能性があるためにいつもの庭園へ行かなければならくて少し辛い
頭が痛い。庭園へ行けば1人になれるのでその時までは顔に出ないようにしていた
廊下を歩いていると視界の端で金色の髪が目に入り反射的に振り返ってしまう
窓の向こう側、向かいの校舎の3階を歩いている人は殿下だった。いつも誰かと一緒に歩いているが今は1人なので珍しい
声を聞きたい。話したい。そばにいたい。
でも行くわけには行かない。私の決心が無駄になってしまう、それにいざ殿下の前へ立ったとしても今の私は怖くて目を合わすことすらできない
私はじっと殿下を見つめる。今こうやって姿を拝見できるだけでも幸せなことだと知っているから
不意に殿下が振り返った。目が合ってしまってはいけないと思い、私は目を逸らしその場から急いで離れた
少し早めに歩くだけでも頭が痛い、吐気がしてくる。私の視線は自然と下がっていった
庭園へ行くには今いる2階から1階へ降りなければならないため、私は視線が下がったままその階段のある曲がり角を早歩きで曲がる
だから、私は前から階段を昇ってくる人に全く気づかなかった
ドンッと体に何かが当たった感覚がした時にはその相手は宙に浮いていた
私の身体は何も考えず手を伸ばしていた。だが私が手を出した時には遅く、届かぬまま彼女が落ちていく姿が目に入る
彼女のピンクの瞳が見開いたまま落ちて行く姿が酷くゆっくりとした動きに見えた
気がついた時には彼女は階段の踊り場へ寝転がっていて彼女の長い金の髪は散らばり、先程まで見開かれていたピンクの瞳は閉じて見えなくなっていた
「…ごめ…なさい…」
声に出したはずなのに自分の耳にも届かなかった。近くにいた生徒たちが何か話しているのに何も耳に入ってこない
彼女の方へ行かなければと身体を動かそうとするのに金縛りにあったように動かない。自分が息をしているのかさえわからなかった
何も聞こえない耳に、1人の言葉だけが耳にするりと入りこんできた
「エミリア様はリアトリス様が最近殿下とご一緒におられるところを見てお怒りになって、わざとぶつかったんじゃないのかしら」
その瞬間、視界は真っ暗になり大きな耳鳴りが聞こえた
仕切りも何もない真っ白な空間に、"私"とその目の前に幼い姿の殿下が立っていた。殿下はニッコリ微笑むと私の手を取って歩き始める
繋がれた手を見るとどちらの手も小さく、殿下の身長は私と変わらない
これは夢の中だと気がつく。眠りにつく前に私が何をしていたかも、今まで何を考えていたかも何も思い出せない
ただ、"私"がエミリア=ヴァンガーであり"私"の手を引き歩いている彼がジーク=ヴィクラムであるという事実だけはわかっていた
突然、私たちのいる白い空間がパズルのように散りばめられ、風にのって舞っていった。よく見るとその白い空間の一部だったはずのものは白い花びらへ変わっていた。周りを見れば色とりどりの花が咲き誇る庭のような場所の真ん中を私たちは歩いている
少し遠くに見える建物は白や金で塗られていて、知らないはずなのによく知っているという不思議な感覚に襲われた
殿下は私の手を引いたままたくさんある花々のうちの一角へ歩み寄り小さなピンクの花の前へ行くとしゃがみこみ、一本つまみとった
"私"はそれはなんという花なのですか、と尋ねる。センニチコウって言うんだ。この前エリーが冠を作ろうとして失敗していた時に使っていた花だよ、と殿下は答える
そう殿下が答えると私の頭の中に映像が流れ込み、少し前の出来事を思い出させられた
私は、まだ私と殿下の婚約がはっきりと決まっていなかった間に何度か王宮に訪れていた
その間の出来事なのだが、私が殿下と出会ったときの庭園の一角で花冠を作ろうとしゃがみこみ夢中になって作っていたが、当時からあまり器用でなかった私は上手く作ることができず泣きそうになっていた
すると後ろから『こんにちは、エミリア嬢』という声が聞こえ、その方へ振り返った。そこには一目惚れをした相手のジーク様が立っていた
私は花冠が上手く作れないということを知られるのが恥ずかしくて、それを背中に隠しながら立ち上がり『ごきげんよう、ジークでんか』と挨拶をした
突然のことでその花冠を上手く隠し切ることが出来ずすぐに殿下にばれ『それは何?』と聞かれた。嘘をつくことをまだ知らぬ私は『花冠を作ろうとしていたのですが、上手くいかなくて…』と答えた
殿下は『ちょっと待ってて』と言うと私の隣へ来てしゃがみこみ、何かし始めた。とりあえず黙って見ていようと思い、しゃがんでその作業を見つめる
殿下は何本か摘み取った花をするすると繋ぎ合わせ、あっという間に花冠を作り上げた。そして私の顔を見て『出来たよ』と言い、手を取ってそれをのせてくれた
ピンク、紅紫そして白の小さな花で作られた花冠は私が理想としていたものそのもので、自然と笑みが溢れていた
『ありがとうございます』私がそう言うと殿下は数秒固まった後笑顔で『どういたしまして』と言った
私と殿下の婚約が決まったのはその数日後の話だった
その一連の出来事を思い出していると、いつのまにか"私"の周りの景色が変わっていた
目の前には大勢の大人や子供がいて、"私"はその人々の前に立ち注目を浴びていた。そこは大きな講堂の中で、婚約式をしているところだった
今までこんなにも注目を浴びたことがなかった"私"は、緊張で今からしゃべらなければならないというのに頭が真っ白になっていた。顔や手から熱が去って行く感覚もしてくる
突如固まりきって喋れないでいる"私"の手を暖かい何かが包み込んだ。左を見てみれば先程より少し大きくなった殿下が優しく微笑んでいて『大丈夫』と言ってくれた
その一言で"私"の視界がクリアになっていき、繋がれた手から全身に熱が回っていった気がした。"私"はコクリとうなづくと口を開いた
そのあとも次々と舞台は変わり、私は"私"の視点でそれを見ていた。
街に2人きりで出かけたこと、侍女や従者から怒られたときの逃げ口として2人だけが知っている秘密基地を作ったこと、私が殿下を驚かそうとイタヅラをして後日仕返しされたこと、殿下の誕生日パーティーの後日サプライズで仲の良い者だけを呼び小さなパーティーを開いたこと、殿下はドレスが似合いそうだなと突然思ったその日に無理やりドレスを着させ女性用メイクをしてカツラをつければとても似合っていたこと、私が風邪を引いて学園を休んだ日殿下が慌てて入ってきたと思えば本人の許可なく部屋に勢いよく入るとは何事かと怒られていたこと。
私の頭の中にある板に一枚一枚パズルが埋まっていくかのようにその記憶たちは蘇ってくる。どれも大切で忘れられないかけがえのない記憶ばかりだった
理由もなく、次の記憶がこの夢の最後だとわかった。最後の記憶はリアトリスと出会う数日前のパーティーでの出来事で、何故か今まで見ていた夢と何かが違う気がする
"私"はいつも通り殿下とのファーストダンスを終えると2人でバルコニーへ出て会話をしていた。すると殿下は突然真剣な顔つきに変わり『エミリア』と話しかけてきた
『何でしょうか、ジーク様』
『…僕はこれから、君に傷つけるようなことをしていくかもしれないんだ』
『それはどういう内容なのか教えていただけるものですか?』
『ごめん、それはまだ言えない。許可をいただけるまでは君にも言うことができないんだ』
『そうですか…』
“許可をいただけるまでは”ということはおそらく陛下から何か仕事を与えられたということなのだろう。ならば無理に聞くことなどできない、許可をいただけるまで待とうと思っていると殿下は言葉を続けた
『だから理由は言えない。けど、僕は君にこれだけは信じていて欲しいんだ』
『…それは、何でしょう』
『僕は…エミリア、君のことが好きなんだ。愛してる』
"私"の息が一瞬、止まった。
今までずっと生活してきた中で殿下は『愛している』と言ってくれたことなどなかった。だから気付かなかったのだ、私のことを好きでいてくれていると
表では彼は私のことを好きに違いないと、そう思いたいから言っていた。だが本当は言葉にして好きだ、愛してると言われたことがなかったために本気では思っていなかった
『…信じますわ、ジーク様。私も、あなたをお慕いしております』
信じるに決まっている。今まで殿下が真剣におっしゃってきたことで信じなかったことなどない
『…でも、許可をもらえたあとで構いませんから理由ははっきりさせて欲しいです。腑に落ちないですから』
『君は昔から白黒はっきりさせたい人だものね、もちろんだよ』
そう言って彼は笑ってくれた
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