裏切られ追放されたけど…精霊様がついてきました。

京月

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 その後私はジーク様の兵士に取り押さえられ、名前も知らない廃村に連行されました。

 そうか、ジーク様は私のことなんて最初から好きじゃなかったんだ。

 欲しかったのは精霊様のペンダントだけ。

 本当に、1人ぼっちになっちゃった。


「『リース』、『ディーロ』、『コロン』、会いたいよ……!」


 誰もいないこの廃村で1人涙を流すアンネ。
 
 しかし誰かがアンネの肩をそっと叩く。


「なんで泣いているのアンネちゃん?」
「そうですよアンネさん!別にいつでも会えるのに泣くこと無いじゃないですか?」
「ここが新しい新居か。何だかワクワクするねアンネ」


 緑の髪の女性。
 水色の髪の少女。
 黄金の髪の青年。


「もしかして、『リース』?『ディーロ』?それに『コロン』?」
「「「そうですよ、はい!、その通り」」」


◇◇


 ジークの屋敷、とある1室。

 そこには家主であるジークとパナ、そしてカマダルが顔をそろえていた。


「しかし、我ながら素晴らしい作戦だった。時間はかかったがこうして精霊を封印しているペンダントを手に入れることが出来たのだから」
「これも俺のおかげだぜジーク。俺があの女の情報を手に入れたから今こうして精霊の力が手元にあるんだ」
「でも本当なの?精霊に世界を変えるほどの力があるって話」


 ジークは1冊の古い本を取り出した。


「本当だともパナ。この本にはこう記されている。『豊穣の精霊リース。地を育て、実りを与える。精霊樹を管理する者。命水の精霊ディーロ。水を司り、人々を癒す。神水を管理する者。支配の精霊コロン。生命を従え、王の器を与える。支配の指輪を管理する者』こんな力を持つ精霊が何故ペンダントに封印されているかは謎だがこの力はもう我々の物だ」
「これで大儲けだ!」
「でももしあの子がこのペンダントのことを誰かに話したらどうするの?」
「そこは心配いらない。あの農民は国境を少し超えたところにある廃村へ追放した」


 その言葉を聞いてカマダルは仰天する。


「おいおい!無断で国境を超えることは重罪だぞ!いくら貴族のジークでもヤバいんじゃねぇか!」
「安心しろ、簡単なことだ」


 そこにアンネを追放した兵士たちが連絡にやってきた。
 
 ジークはその兵士たちを何も言わずに切り捨てたのである。


「死人に口なし。これで問題はない」
「お、おう」
「嘘でしょ。ここまでするなんて」
「怖気づくことは無い。これからは僕たちの時代がやってくるのだから!」


 ジークはペンダントを掲げ叫ぶ。


「さあ!姿を現せ!!『リース』、『ディーロ』、『コロン』!!!」
















「あれ?」
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