5 / 5
5
しおりを挟む
ジークは焦っていた。
カマダルから精霊の情報を聞いた時、ジークは決意をした。
この国の王になろうと。
そのために必要なのが支配の精霊『コロン』の力だ。
僕は優秀だ。
学園では首席を収め、武芸や剣術で僕に並び立つ者はいない。
それなのに誰も僕の優秀さを認めようとせず、あまつさえ足を引っ張る者もいる。
僕が王になればどれだけ国を栄えさせることが出来るか、それすら理解していない凡人の下で生きていくのは時間の無駄だ。
支配の指輪、それさえ手に入れれば僕の成功は約束される。
玉座を奪うべく、僕は根回しを始めた。
周辺の貴族を言葉巧みに操り、こちらの勢力に引きこむ。
他国から密輸で凶暴なモンスターも手に入れた。
1匹で国が滅ぶと言われるほどの伝説のモンスター、これを手に入れるのに全財産をはたいたがこれで勝利は確実なものとなった。
あとは農民の心を奪い、ペンダントを頂くだけ。
ジークの演技は完璧だった。
見事にペンダントを奪い、精霊の力を手に入れた…と思っていた。
「何故だ!何故精霊の力が発動しない!!」
これでは僕が考えてきたプランが全て水の泡だ。
もう後には引き返せないというのに…。
「大変ですジーク様!!」
「どうした?そんなに慌てて何の用だ?」
「王国軍が、王国軍がこちらに向かっております!」
「なんだと!!??」
王自らがジークの領地に軍を率いてきたのだ。
「これは王よ。何故この地に来られたのですか?それも軍を率いて」
「ジーク、単刀直入に言おう。貴様を国家反逆罪で捕まえる。貴様がしてきたことの裏は全て取れているのだ」
「クソ!!何故だ!僕は誰よりも優秀なのに!なのに何故王になれない!!」
ジークは怒りをあらわにしながらモンスターの牢を解いた。
「これで終わりだ!僕も、そしてこの国も!!」
「…おい、我の剣をここに」
王は剣を握ると伝説と呼ばれたモンスターを一刀両断した。
「そんな…」
「貴様が王になれぬ理由を教えてやろう。我が貴様より優れているからだ。それも遥かにな」
その後ジークはつかまり、国家反逆罪で死刑を執行された。
◇◇
ある日、『コロン』が突然変なことを聞いてきた。
「アンネ、君は王様になりたいかい?」
「え?別になりたくない。だって王様になったら忙しくて『コロン』やみんなと遊べないし」
「アンネならそう言ってくれると思ったよ。はいこれ、誕生日プレゼント」
『コロン』に渡されたのは黄金の指輪だった。
「ありがとう!!大切にする!!」
アンネの平和な日常はこの先も続いていく。
カマダルから精霊の情報を聞いた時、ジークは決意をした。
この国の王になろうと。
そのために必要なのが支配の精霊『コロン』の力だ。
僕は優秀だ。
学園では首席を収め、武芸や剣術で僕に並び立つ者はいない。
それなのに誰も僕の優秀さを認めようとせず、あまつさえ足を引っ張る者もいる。
僕が王になればどれだけ国を栄えさせることが出来るか、それすら理解していない凡人の下で生きていくのは時間の無駄だ。
支配の指輪、それさえ手に入れれば僕の成功は約束される。
玉座を奪うべく、僕は根回しを始めた。
周辺の貴族を言葉巧みに操り、こちらの勢力に引きこむ。
他国から密輸で凶暴なモンスターも手に入れた。
1匹で国が滅ぶと言われるほどの伝説のモンスター、これを手に入れるのに全財産をはたいたがこれで勝利は確実なものとなった。
あとは農民の心を奪い、ペンダントを頂くだけ。
ジークの演技は完璧だった。
見事にペンダントを奪い、精霊の力を手に入れた…と思っていた。
「何故だ!何故精霊の力が発動しない!!」
これでは僕が考えてきたプランが全て水の泡だ。
もう後には引き返せないというのに…。
「大変ですジーク様!!」
「どうした?そんなに慌てて何の用だ?」
「王国軍が、王国軍がこちらに向かっております!」
「なんだと!!??」
王自らがジークの領地に軍を率いてきたのだ。
「これは王よ。何故この地に来られたのですか?それも軍を率いて」
「ジーク、単刀直入に言おう。貴様を国家反逆罪で捕まえる。貴様がしてきたことの裏は全て取れているのだ」
「クソ!!何故だ!僕は誰よりも優秀なのに!なのに何故王になれない!!」
ジークは怒りをあらわにしながらモンスターの牢を解いた。
「これで終わりだ!僕も、そしてこの国も!!」
「…おい、我の剣をここに」
王は剣を握ると伝説と呼ばれたモンスターを一刀両断した。
「そんな…」
「貴様が王になれぬ理由を教えてやろう。我が貴様より優れているからだ。それも遥かにな」
その後ジークはつかまり、国家反逆罪で死刑を執行された。
◇◇
ある日、『コロン』が突然変なことを聞いてきた。
「アンネ、君は王様になりたいかい?」
「え?別になりたくない。だって王様になったら忙しくて『コロン』やみんなと遊べないし」
「アンネならそう言ってくれると思ったよ。はいこれ、誕生日プレゼント」
『コロン』に渡されたのは黄金の指輪だった。
「ありがとう!!大切にする!!」
アンネの平和な日常はこの先も続いていく。
188
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(3件)
あなたにおすすめの小説
治癒魔法で恋人の傷を治したら、「化け物」と呼ばれ故郷から追放されてしまいました
山科ひさき
恋愛
ある日治癒魔法が使えるようになったジョアンは、化け物呼ばわりされて石を投げられ、町から追い出されてしまう。彼女はただ、いまにも息絶えそうな恋人を助けたかっただけなのに。
生きる希望を失った彼女は、恋人との思い出の場所で人生の終わりを迎えようと決める。
目の前で始まった断罪イベントが理不尽すぎたので口出ししたら巻き込まれた結果、何故か王子から求婚されました
歌龍吟伶
恋愛
私、ティーリャ。王都学校の二年生。
卒業生を送る会が終わった瞬間に先輩が婚約破棄の断罪イベントを始めた。
理不尽すぎてイライラしたから口を挟んだら、お前も同罪だ!って謎のトバッチリ…マジないわー。
…と思ったら何故か王子様に気に入られちゃってプロポーズされたお話。
全二話で完結します、予約投稿済み
私を断罪するのが神のお告げですって?なら、本人を呼んでみましょうか
あーもんど
恋愛
聖女のオリアナが神に祈りを捧げている最中、ある女性が現れ、こう言う。
「貴方には、これから裁きを受けてもらうわ!」
突然の宣言に驚きつつも、オリアナはワケを聞く。
すると、出てくるのはただの言い掛かりに過ぎない言い分ばかり。
オリアナは何とか理解してもらおうとするものの、相手は聞く耳持たずで……?
最終的には「神のお告げよ!」とまで言われ、さすがのオリアナも反抗を決意!
「私を断罪するのが神のお告げですって?なら、本人を呼んでみましょうか」
さて、聖女オリアナを怒らせた彼らの末路は?
◆小説家になろう様でも掲載中◆
→短編形式で投稿したため、こちらなら一気に最後まで読めます
精霊の愛し子が濡れ衣を着せられ、婚約破棄された結果
あーもんど
恋愛
「アリス!私は真実の愛に目覚めたんだ!君との婚約を白紙に戻して欲しい!」
ある日の朝、突然家に押し掛けてきた婚約者───ノア・アレクサンダー公爵令息に婚約解消を申し込まれたアリス・ベネット伯爵令嬢。
婚約解消に同意したアリスだったが、ノアに『解消理由をそちらに非があるように偽装して欲しい』と頼まれる。
当然ながら、アリスはそれを拒否。
他に女を作って、婚約解消を申し込まれただけでも屈辱なのに、そのうえ解消理由を偽装するなど有り得ない。
『そこをなんとか······』と食い下がるノアをアリスは叱咤し、屋敷から追い出した。
その数日後、アカデミーの卒業パーティーへ出席したアリスはノアと再会する。
彼の隣には想い人と思われる女性の姿が·····。
『まだ正式に婚約解消した訳でもないのに、他の女とパーティーに出席するだなんて·····』と呆れ返るアリスに、ノアは大声で叫んだ。
「アリス・ベネット伯爵令嬢!君との婚約を破棄させてもらう!婚約者が居ながら、他の男と寝た君とは結婚出来ない!」
濡れ衣を着せられたアリスはノアを冷めた目で見つめる。
······もう我慢の限界です。この男にはほとほと愛想が尽きました。
復讐を誓ったアリスは────精霊王の名を呼んだ。
※本作を読んでご気分を害される可能性がありますので、閲覧注意です(詳しくは感想欄の方をご参照してください)
※息抜き作品です。クオリティはそこまで高くありません。
※本作のざまぁは物理です。社会的制裁などは特にありません。
※hotランキング一位ありがとうございます(2020/12/01)
妹に婚約者を奪われたので、田舎暮らしを始めます
tartan321
恋愛
最後の結末は??????
本編は完結いたしました。お読み頂きましてありがとうございます。一度完結といたします。これからは、後日談を書いていきます。
無能扱いされ、パーティーを追放されたOL、実はチートスキル持ちでした。戻ってきてくれ、と言ってももう遅い。田舎でゆったりスローライフ。
さら
恋愛
かつて王都で働いていたOL・ミナ。
冒険者パーティーの後方支援として、管理と戦略を担当していた彼女は、仲間たちから「役立たず」「無能」と罵られ、あっけなく追放されてしまう。
居場所を失ったミナが辿り着いたのは、辺境の小さな村・フェルネ。
「もう、働かない」と決めた彼女は、静かな村で“何もしない暮らし”を始める。
けれど、彼女がほんの気まぐれに整理した倉庫が村の流通を変え、
適当に育てたハーブが市場で大人気になり、
「無能」だったはずのスキルが、いつの間にか村を豊かにしていく。
そんなある日、かつての仲間が訪ねてくる。
「戻ってきてくれ」――今さら何を言われても、もう遅い。
ミナは笑顔で答える。
「私はもう、ここで幸せなんです」
虐げられていた姉はひと月後には幸せになります~全てを奪ってきた妹やそんな妹を溺愛する両親や元婚約者には負けませんが何か?~
***あかしえ
恋愛
「どうしてお姉様はそんなひどいことを仰るの?!」
妹ベディは今日も、大きなまるい瞳に涙をためて私に喧嘩を売ってきます。
「そうだぞ、リュドミラ!君は、なぜそんな冷たいことをこんなかわいいベディに言えるんだ!」
元婚約者や家族がそうやって妹を甘やかしてきたからです。
両親は反省してくれたようですが、妹の更生には至っていません!
あとひと月でこの地をはなれ結婚する私には時間がありません。
他人に迷惑をかける前に、この妹をなんとかしなくては!
「結婚!?どういうことだ!」って・・・元婚約者がうるさいのですがなにが「どういうこと」なのですか?
あなたにはもう関係のない話ですが?
妹は公爵令嬢の婚約者にまで手を出している様子!ああもうっ本当に面倒ばかり!!
ですが公爵令嬢様、あなたの所業もちょぉっと問題ありそうですね?
私、いろいろ調べさせていただいたんですよ?
あと、人の婚約者に色目を使うのやめてもらっていいですか?
・・・××しますよ?
「優秀な妹の相手は疲れるので平凡な姉で妥協したい」なんて言われて、受け入れると思っているんですか?
木山楽斗
恋愛
子爵令嬢であるラルーナは、平凡な令嬢であった。
ただ彼女には一つだけ普通ではない点がある。それは優秀な妹の存在だ。
魔法学園においても入学以来首位を独占している妹は、多くの貴族令息から注目されており、学園内で何度も求婚されていた。
そんな妹が求婚を受け入れたという噂を聞いて、ラルーナは驚いた。
ずっと求婚され続けても断っていた妹を射止めたのか誰なのか、彼女は気になった。そこでラルーナは、自分にも無関係ではないため、その婚約者の元を訪ねてみることにした。
妹の婚約者だと噂される人物と顔を合わせたラルーナは、ひどく不快な気持ちになった。
侯爵家の令息であるその男は、嫌味な人であったからだ。そんな人を婚約者に選ぶなんて信じられない。ラルーナはそう思っていた。
しかし彼女は、すぐに知ることとなった。自分の周りで、不可解なことが起きているということを。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
神水でも治らなかったということはママンは他殺…!
主人公を傷つけないための嘘だったのかな〜
そもそも、物じゃなくて者に付いてきてたんだろうな(笑)。
欲に目が眩んだ者たちと廃村に捨てられた子の空気の落差がすごいw
適応能力が高いというか呑気な主人公スキ*´︶`*♡
神水はエナジードリンクだった…!(当人ら視点)