裏切られ追放されたけど…精霊様がついてきました。

京月

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 ジークは焦っていた。

 カマダルから精霊の情報を聞いた時、ジークは決意をした。

 この国の王になろうと。

 そのために必要なのが支配の精霊『コロン』の力だ。


 僕は優秀だ。
 学園では首席を収め、武芸や剣術で僕に並び立つ者はいない。
 それなのに誰も僕の優秀さを認めようとせず、あまつさえ足を引っ張る者もいる。
 僕が王になればどれだけ国を栄えさせることが出来るか、それすら理解していない凡人の下で生きていくのは時間の無駄だ。
 支配の指輪、それさえ手に入れれば僕の成功は約束される。


 玉座を奪うべく、僕は根回しを始めた。

 周辺の貴族を言葉巧みに操り、こちらの勢力に引きこむ。

 他国から密輸で凶暴なモンスターも手に入れた。

 1匹で国が滅ぶと言われるほどの伝説のモンスター、これを手に入れるのに全財産をはたいたがこれで勝利は確実なものとなった。

 あとは農民の心を奪い、ペンダントを頂くだけ。

 ジークの演技は完璧だった。

 見事にペンダントを奪い、精霊の力を手に入れた…と思っていた。


「何故だ!何故精霊の力が発動しない!!」


 これでは僕が考えてきたプランが全て水の泡だ。
 もう後には引き返せないというのに…。


「大変ですジーク様!!」
「どうした?そんなに慌てて何の用だ?」
「王国軍が、王国軍がこちらに向かっております!」
「なんだと!!??」


 王自らがジークの領地に軍を率いてきたのだ。


「これは王よ。何故この地に来られたのですか?それも軍を率いて」
「ジーク、単刀直入に言おう。貴様を国家反逆罪で捕まえる。貴様がしてきたことの裏は全て取れているのだ」
「クソ!!何故だ!僕は誰よりも優秀なのに!なのに何故王になれない!!」


 ジークは怒りをあらわにしながらモンスターの牢を解いた。


「これで終わりだ!僕も、そしてこの国も!!」
「…おい、我の剣をここに」


 王は剣を握ると伝説と呼ばれたモンスターを一刀両断した。


「そんな…」
「貴様が王になれぬ理由を教えてやろう。我が貴様より優れているからだ。それも遥かにな」


 その後ジークはつかまり、国家反逆罪で死刑を執行された。

 
◇◇


 ある日、『コロン』が突然変なことを聞いてきた。


「アンネ、君は王様になりたいかい?」
「え?別になりたくない。だって王様になったら忙しくて『コロン』やみんなと遊べないし」
「アンネならそう言ってくれると思ったよ。はいこれ、誕生日プレゼント」


 『コロン』に渡されたのは黄金の指輪だった。


「ありがとう!!大切にする!!」


 アンネの平和な日常はこの先も続いていく。
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感想 3

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みんなの感想(3件)

さ
2021.12.08

神水でも治らなかったということはママンは他殺…!
主人公を傷つけないための嘘だったのかな〜

解除
おゆう
2021.12.02 おゆう

そもそも、物じゃなくて者に付いてきてたんだろうな(笑)。

解除
wappon
2021.11.12 wappon

欲に目が眩んだ者たちと廃村に捨てられた子の空気の落差がすごいw

適応能力が高いというか呑気な主人公スキ*´︶`*♡

神水はエナジードリンクだった…!(当人ら視点)

解除

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